日本語で話そう

June 17, 2009
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カテゴリ: 東海道五十三次
歩く目的はと問われても答えは出ない。
歩けばカロリーを消費するけれどダイエットはその目的ではない。歩くそのものも目的ではない。歴史に興味がある? それも違う。
なんだろう。1年たってもまだ全行程のやっと半分。目標は遥か遠い。やりとげたからと言って何の褒賞があるわけでも無い。自己満足だけ。
しかし、点と点を繋ぐことが楽しい。その次の目標が残っていることもまた楽しい。
おいそれとは到達できない目標があるのがうれしい。

歩くと見えてくるものがある。

6月14日朝
見附宿(磐田)から歩き始めた。

磐田はサッカージュビロ磐田の本拠地。

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街から出発するときはいつも迷う。東海道が街中の道に隠れてどこがその道か分らないのだ。
やっと見つけたその道は時々はどこか懐かしい昭和の家並みを見せ、時々はまったく新しい街並みを見せる。

この辺りから今まで見慣れた秋葉灯篭は小さなお堂の中にすえられるようになって来た。
風雨をしのげるようになっている。

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歩いていると持っている地図の中の分岐点が微妙に違う曲がり方をしている。どうやら新しいバイパスが出来て行くべき道を分断しているようだ。先駆者のホームページから出した地図を見る。驚いた。彼がこのあたりを歩いた日付は10年前の日付なっているではないか。10年も前の地図を頼りにこの遠い道のりを歩いてきたのだ。
ところどころ新しい道が出来て道に迷うこともあっても、そのホームページに載っている写真と同じ道しるべが、同じ建物が、同じ景色が、人々の同じ営みが今も続いていることに感動を覚える。この間にいったい何人の東海道の旅人がこの同じ道を歩いたのだろう。1人で。家族で。夫婦で。友人と。


天竜川に出た。
その風景は大井川を越えた時の風景と良く似ている。
渡り終わった対岸に昔の川交通の様子が展示されていた。

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これは天竜川の治水に力をつくした金原明善翁の生家。

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さっきから浜松駅近くの高い建物が見えているのになかなか近づかない。
そして浜松宿に入った頃から東海道を一時離れて駅の方角に。
そう、うなぎ屋を探す。

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インターネットで探し出したうなぎ屋(あつみ)は満員で30分ほど待ってやっと座れた。
念願のうなぎ。

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うなぎを食べるためにスキップしてしまった夫に東海道の元の位置に戻って歩きなおそうなんて気はさらさら無くなっていた。仕方が無いので少し先の地点から東海道に合流することにしたがこれが大変。近代的な大きなビルの中ではどの道が東海道であるか分らないのだ。

お祭りを横目で見ながら
多分これが東海道だろうという道を進む。
まったく違う方向に歩いていないことを願いながら。

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新幹線を越えて二つ御堂を発見して初めて此処が東海道に間違いないことを確認する。
不安の中かなりの時間がたっていたが良かったとほっと胸をなでおろす。
そこからは舞阪に向かって間違いようの無いまっすぐな道を進む。

民家の塀の中の一里塚の跡、表示。
古い蔵。

IMG_0518.JPGIMG_0516.JPG


舞阪の駅への曲がり角で向こうの方に松林が見えていた。
「待っていてね。また次の点繋ぎに来るからね」とつぶやいて舞阪の駅から電車に乗り、浜松で新幹線に乗り換え帰路に着いた。
今回は此処まで。
その日の歩数は39,849歩。
母へのお土産はこれ、浜松バーガーと名のついたドラ焼き。

IMG_0524.JPG

え?うなぎの他に何も食べなかったのかと?

IMG_0502.JPG















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Last updated  June 19, 2009 11:44:10 PM
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