日本語で話そう

January 19, 2011
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海外どころか今は母の病状が少し心配で国内での1泊旅行も控えているところだ。

じゃあ、なぜブログの更新は? と言われれば、まあ、怠け癖とちょっとした言い訳は村上春樹を1冊と、東野圭吾を5冊と伊坂幸太郎を1冊読んでいたとからと言うことになる。

さて、タイトルのウイーンは地下鉄表参道駅近くのカフェ・ラントマンのこと。
ある日曜日、そこで長女と待ち合わせて早い夕食をとった。
かねてから行きたいと思っていたので、念願かなってというところだ。うーん1度行った事があるだけだけど懐かしいウイーンのかおりがするなあと、夕食には早い時間なので、ヴィナーシュニィツェルはちと重いとソファー席に座ってグーラッシュスープを注文。娘は「これ好きなんだ」とクレープの素麺見たいのが入ったスープを注文。(名前を覚える気が無かった)

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    グーラッシュスープ


デザートは大好きなザッハトルテではなく、ここはあえてここでしか食べられないラントマントルテを注文。娘は留学中に世話になっていた私達の友人の奥さんのカーチャの作ってくれたお菓子が懐かしいとそれを注文した。アフタヌーンティカフェのアップルパイのような盛り付けのお菓子(名前を忘れた)だった。

110109_171719.jpg

     ラントマントルテ

食事後、本来の目的である演劇を見るため、青山劇場に移動した。
その途中、ちょっとヨーロッパの雰囲気を漂わせた洋菓子店が目に付いた。外の案内板を読んだ娘が「ブタベストだって」と小さく叫んだ。

じゃあ、寄らなきゃと、中に入る。ちょっと気取った内装のイートイン席をしつらえた店のショーケースの中にはかわいらしいケーキが並んでいた。ケーキは食べたい。でも今食べたばかりのラントマントルテの味がまだ口元に残っている。

そこで、ベイグリマーブル(多分こんな名前だったかな)という焼き菓子を夫のお土産に買って店を出た。

ベイグリマー.JPG


「ブタベストのカフェでエンドレ達とケーキ食べたのなつかしいなあ」
娘が言った。

「私はブタベスト行ってない」 とつぶやく。

青山劇場は若い人たちで賑わっていた。
それは奇妙な演劇だった。どこがどう奇妙と言われても説明に窮するが、ミュージカルでもなく、古典でもなく、感情を推し量るような演劇ではないとわたしは感じた。それでもなかなか面白かった。

観客は半分は田中芳樹の原作のファンだろう。残りの半分の半分はアニメのファンだろう。そして残りは若い出演者達のファンだろうか。

若い人達に混じって私が出演者から飛び出す人や地名がすっかり理解できると言うのも面白いなと思う。私は半分の原作者のファンに入るのかなと、ふと思う。

そしてその劇中の登場人物の名前はすべてドイツ人の名前なのであった。

ウイーンで食事、ブタベストでお菓子を買って、ドイツ人の名前の出る演劇を見た。

表参道から渋谷までの短い1本の通りで。
ドナウを遡った。








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Last updated  January 19, 2011 04:35:23 PM
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