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January 11, 2015

すっかり中山道を歩くのをあきらめた旅程、３日目。

ホテルをゆっくりチェックアウトして、岐阜駅までつるつる滑りながら出た。
帰りの新幹線は夕方７時の予約。
さてこれから長い一日どうしようかと考えた。中山道歩いていくはずの、次の宿場の大垣には城が有る。大垣城まで電車で行ってみようか。駅からタクシーなら雪でも大丈夫だろう。

しかし、ＪＲ岐阜駅のホームで待てど暮らせど電車は来ない。ホームには通学の学生や通勤客が溢れているが電車は１時間待っても雪の為来ない。

仕方がないので、大垣城は諦め、切符をキャンセルして駅を出た。
次に目指すは電車に頼らないで行かれる、岐阜城。
駅から２連結のトラムのようなバスに乗った。誰も乗っていない。貸切。
金華山の前でバスを降りる。雪に埋まりながら、除雪のしてない公園を横切り山の下のロープーウェイ乗り場を目指した。はたしてロープーウェイは動いているだろうか。

ロープーウェイは動いていた。箱の中にはまたしても夫と２人だけ、貸切。

山頂までのロープーウェイから見える岐阜の街はま白っけ。

山頂から岐阜城までは積もった雪の山道を１５分ほど。たかが１５分、されど１５分。
石の階段は真ん中のみ急ごしらえで除雪されていたが、かちんかちんに凍ったところがいっぱい有って、足を取られる。右側は谷。滑ったら下まで落ちる。

そろりそろりと山道を登り、やっと城にたどり着いた。
信長のいたころ、この山にこんな雪が降ったらどうしていたのだろう。ロープーウェイの無い時代、ここまで毎日登って来たのだろうか。昔の人はすごいなあ。

城は小さいもので、城の中の話はやめよう。あんまり感動は無いから。

それより、城の窓から覗いた岐阜の街の雪景色の美しさは、例えようもなく美しかった。それだけどもここ真苦労してきた甲斐が有った。
こんな美しい景色に巡り合えるチャンスはめったにない。
中山道に行かれなくてもちゃんと素晴らしい経験が用意されているものだ。