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小指ほどの苗を山の家から持ち帰り、家で育てて50cmほどにして、白樺の苗と紅葉の苗を山の家に持って行って植えた。 GWの2日目、朝起きるとよもやの霜が降りていた。せっかく植えた紅葉の苗は霜にやられてしんなりしてしまった。がっかり。 紅葉に比べて白樺は強いようで霜にやられないで葉っぱは青々していた。山の白樺はまだ芽吹かないので里で育てた葉の緑が庭の中でひときわ目立つ。 山小屋3日目、朝庭に出ると芝生部分には鹿のウンチがコロコロ。300坪の敷地を鹿避けネットで必死の思いでぐるりと囲ってあるのに。飛び越えるのか、潜るのか、人の苦労を鼻で笑って夜中に侵入して庭でくつろいでいるようだ。 そして、植えたばかりの白樺の緑の葉っぱがしっかりなくなっていた。よもやの鹿侵入。 がっかり。 かつてはマツムシソウやミヤマオダマキが自然に生えていたのに、今は花も食べられちゃう。庭囲いの中に小さい花壇を作ってネットで二重に囲いして、山野草を植えている。 キクザキイチゲを植えてみた。 側に唐辛子の苗も植える。イチゲ鹿に食べられちゃいませんように。 アズマイチゲ posted by (C)灰色ウサギ
May 12, 2017
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山の家で生活している時、つくしを取りに行こうと出かけた。 峠に差し掛かると、1匹のキツネが車の前を横切って脇のススキの中に。 普段はそのまま立ち去るのだが、この時はなぜかそこにとどまって、観察のために停めた我々の車の2メートル先で動かない。 そのうちススキの中から出て来て固まる。 後で何枚か撮った写真を見ると、姿がはっきり写っているものは尻尾がお尻に丸まって垂れていた。怖かったのかな。それで動けなかったのかな。 キツネの名誉のためにススキの中の写真ではあるが、尻尾がちゃんと伸びているものを。 ホンドキツネ posted by (C)灰色ウサギ
May 11, 2017
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山の家から去年桜を追いかけて訪れた伊那谷にドライブした。 桜は終わったので今度は花桃。 中沢村を目指したのに、どんどこ高速道路を南下して長野県をそろそろ出てしまうという頃、迷い込んだのは花の里、園原。 たくさんの車が行く方について行ったら、なんとそこは5,000本の花桃が咲き乱れる桃源郷だった。
May 8, 2017
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入笠山に登山した。 標高1955m。 登山と言っても老人だから人が考えるような入山届を出すような山ではない。 「山頂駅から歩く登山」という本を買って、そこから選んだ山だ。 麓の駐車場から1700m程の山頂駅までは一気にゴンドラで登る。そこから湿原に降りる。ここまでは2度ほど来ている。ここで一度降りてしまったので、登山の標高差が増してしまった。湿原を通り抜けいよいよ登山口へ。 そこからはまだ残雪の残る道を一気に入笠山山頂に登る。 この山は簡単に登れることから老人も子供も犬も軽スタイルの人も歩いている。でも昨今の登山ブームでちゃんと登山スタイルの人が増えた。我らは一応登山靴、ヤッケ、ストックの装備で。 頂上からはすぐ手前に雪の残った甲斐駒ケ岳、など南アルプスの山々、その向こうに富士。眼下に伊那谷を挟んで木曽駒を筆頭に中央アルプス。そちらもまだ雪を頂いている。御嶽山、乗鞍と目をパノラマ写真のように動かして行くと、真っ白に雪を被った北アルプスの山々、少し手前に美ヶ原、霧ヶ峰、そして八ヶ岳。見慣れた山々に戻ってくる。 高い山に雪が残っているこの時期はどこがどの山かはっきりとわかる。 山頂の開けたところでは家族連れがあちこちでコーヒーを沸かしたり、カップヌードルを食べたり、ちょっとした登山気分を味わっていた。 その後山頂を降り、水芭蕉の咲く2つの湿原と片栗の花畑を巡ってからまた、ゴンドラで下山した。
May 4, 2017
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韮崎で高速降りて花見をしながら山の家に行った。 翌朝、無精にもベットに寝ながらブラインドカーテンの紐を引くと外は真っ白。 はれー!夜中に雪が降ったんだ。 山小屋友達が私たちがきたのを見つけて、午後からお茶飲みに来るというので、清里のショコラティエパレドオールへ降りしきる雪の中、ケーキを買いに出た。 吹雪がだんだん酷くなり、雪が積もって行く。 我が車はかつての教訓からまだスノータイヤを履いていたが、もうノーマルタイヤに変えてしまった車がおっかなびっくり、そろりそろりと走るので国道は渋滞。前を走るバンがくるくるっと路上でスリップして一回転。 ひゃあ、「車間取ってね」と運転の夫に言う。 ガードレールにぶつかって止まっている乗用車もいた。路肩に寄せて急いでチェーンを巻くトラックも。 自分は大丈夫でも反対車線からスリップして飛び出してきたら怖い怖い。 そしてやっと着いたパレドオール 閉まっていた。 こんな日は出掛けちゃいけない。 家に帰って居間のカーテンをいっぱいに開ける。陽が差して来てキラキラ光る樹氷になった白樺の林を眺めながら、友人らと珈琲を飲んだ。 お菓子は山の家に来る途中サービスエリアで買った「ひよこ」。 大きな除雪車がやってきて別荘地の道路を行ったり来たりして除雪してくれた。 四月の雪 posted by (C)灰色ウサギ
April 13, 2017
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山は深い深い秋白樺の葉も殆どの木の葉も落葉している。僅かに色々な葉の大きさのモミジ、カエデが紅葉。紅葉 posted by (C)灰色ウサギ標高が10m、20m違うだけで色も姿も違っている。大きな星型の葉っぱの紅葉はあら不思議、同じ一枚の葉なのに、葉脈と葉脈の間だの一部だけ真っ赤。楓の半紅葉 posted by (C)灰色ウサギまだ11月なのに寒い寒い朝。なんだか村の防災無線のスピーカーから何か言っている。朝5時50分。ベットから抜け出して窓に寄るが何言ってるか聞き取れない。もう一度布団に潜ると、遠くの方でパトカーのサイレンが聞こえる。そしてだんだん近くに。それも1つや2つじゃない。なんだなんだ。わんわんサイレンの音が近付いて来る。これはただ事じゃない。夫を叩き起こし、雨戸を開けて外を見る。落葉して見通しの良なった遥か遠くの道をピカピカ光る緊急車両が隊列を組んで別荘地の方に登ってくる。緊急車両と緊急車両の間には乗用車が2、3台ずつ入っている。赤いランプの車が12、3台。その間の車を入れると総勢30ぐらいだろうかもっとかな。これはもうただ事じゃない。慌ててパジャマを着替える。何か悪いことがあって山狩だろうか。それとも村人が緊急車両の誘導で避難してくるのだろうか。熊捕り物にしては車が多すぎるし、隊列まで組んでくるのはおかしい。想像は風船のように膨らんで頭の中を駆け巡る。急いで村の消防署に電話した。「〇〇地区で避難訓練ですが、そこまでサイレンの音聞こえますか?」いや、〇〇地区は遠すぎる。聞こえるどころじゃない。パトカーや緊急車両が視覚で確認できる距離だ。今度は夫が村役場に電話した。朝の6時。ちゃんと役場に人がいて、即座に答えた。「ああ、別荘地内の池で救難訓練やるんです」いっぺんに足の力が抜けた。村人はきっと知っていたのだろう。知らないのは別荘の住人だけ。いや、そういえば雨戸を開けた時、下の道を悠々と歩いていた人がいた。きっと別荘永住者には知らせが来ていたんだろう。知らぬは前日に来たばかりの我が家のみかもしれない。後から思えば連なって走る車はサイレンこそ鳴らしているがまるでパレード。しかし、池で救難訓練、早朝にサイレン鳴らしてくる必要があるのだろうか?落ち着いて外を見ると、なんと銀世界。夜のうちに雪が降った山の朝の出来事。
November 10, 2016
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随分ブログをサボった。今、ネット遺産が話題になっている。遺産相続の話では無い。死んじゃったら故人のそれまでブログやFacebookやツイッターのパスワードを知らない家族が抹消できないという話。 自分のブログもどうなるのかなとサボった件を棚に上げて考える。 1か月更新なかったら山の家に行ってると思って下さい。 3か月更新なかったらまだ生きるためのお金が少し残っていたので海外旅行に行ったと思ってください。 1年更新なかったら、ブログに飽きたか、何処かに夜逃げしたか、空に昇っちゃったかと思ってください。 で、今回は山の家に行ったり来たりしてたら栗拾いや落ち葉掃きやら何やらちょこっと忙しくて、面白くて、ブログ忘れてしまった。 娘達と2つのワイナリーでテイスティング。 テイスティング posted by (C)灰色ウサギ どちらからも富士山が見えた。 ワインの中の富士 posted by (C)灰色ウサギ お蕎麦を食べたりお気に入りのレストランに行って支配人と駄弁ったり、 清里蕎麦 posted by (C)灰色ウサギ 白樺の林の中をトレッキングしたり、 八千穂レイク posted by (C)灰色ウサギ 池で泳ぐ鱒を見たり、 駒出池 posted by (C)灰色ウサギ 葉っぱを拾ったりしていた。 葉っぱ posted by (C)灰色ウサギ
October 12, 2016
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タイトルからするとさぞ楽しい収穫の話だと思うだろう。 先週は5日ほど山の家に行って来た。 殆ど雨が降っていたが着いた日は午前中で晴れていた。 テレビでスズメ蜂の季節だ季節だと言っているので想像した通り、庭の栗の木の周りにどこからか獲物を求めて飛んでくるスズメ蜂を発見。栗の木には今年は栗がどっさりなっている。そして、栗の木からは良い樹液が出るのか小さな虫が集まるのか、それを捕獲しにスズメ蜂が来るようだ。巣が有るわけでは無いので近寄らなければ安全なのだが、やっぱり怖い。 昼過ぎになったらピタリと来なくなった。雨の日、夕方、日陰は飛ばないけど。 ふーん、午後も飛ばないんだ。 夕暮れ時、白いパンツにツルツル滑るヤッケを着て、その上から頭からすっぽりかぶる網のヤッケを重ね、重装備で庭の栗の木に近付く。手にはBBQの火挟と庭作業用のバケツ。 恐る恐る栗の木に近付いて下に落ちた栗を手早くちゃっちゃか拾った。 植木屋で10年以上前に買った園芸用の木ではあるが、山で育った栗だから、実はすごく小さくて食べられない。イガイガは立派なのに。 それでも拾うのは楽しい。木にはまだいっぱい成っている。5分の一ほど拾って、栗のバケツをベランダに置いて長野県の地方局のテレビ放送を見ていたら、今年は山のどんぐりや栗が不作で、里の実りは良いので、熊が里に出てくる頻度が増すと言っていた。 ええ〜。 蜂も怖いけど熊も怖い。 もう、せっかく大きくなった栗の木だけど切っちゃおうかな。 栗 posted by (C)灰色ウサギ
October 2, 2016
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蒸気機関車が山登りに差し掛かる。私の前の席には幼い妹と母が座っている。 しゅぽっぽしゅっぽっぽ、谷や川や開けた所を走ってそしてここで、一生懸命山を登る汽車。ここまで来る間にもトンネルや信号所はいくつもあった。山を登りきるとやがて、大人たちが立ち上がって一斉に窓を閉める。長いトンネルに入るのだ。冠着トンネル。全長2,656m。トンネルを抜ける間機関車の煙の煤が窓の隙間から容赦なく車両に入り込んでくる。単線のそこは機関車の幅すれすれのトンネル。 やっとトンネルを抜けた。今、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という川端康成の「雪国」の一節を思い出す時、私の中の情景はそこだ。 冠着トンネルを抜けると視界が開けてやがて長野盆地が見えてくる。私たちはちり紙を出して鼻をかんだ。煤で鼻の中が黒くなるのだ。 汽車は一気に今度は向こうの方に見える盆地に向かって山を下る。25%の急勾配。冠着駅と次の姨捨駅の間で汽車はスイッチバックをする。 いつもここは小学生の頃の私の旅のハイライトだ。姨捨の棚田よりも。本で読む姨捨物語よりもだ。 行って戻ってまた進む。 しゅっぽっぽ、しゅぽっぽ汽車はどんどんどんどん更科の里に向かって下る。 明科、更科、冠着、聖、稲荷山、姨捨、埴科。汽車の通るその周りの地域の名前は本の好きな私には昔話や伝承物語に出てくるお婆さんやお姫様や鬼が潜んでいる不思議な国なのであった。 そうして汽車は篠ノ井駅に滑り込む。そこから母の故郷は近い。現実の世界に戻る。 ---------- 先々週、山の家から安曇野に行き友人宅でお茶を飲んだ後、娘たちと松本盆地側の1988年に廃線になった旧国鉄篠ノ井線の跡地、廃線敷トレッキングコースとなっている所を歩いた。明治のトンネルや信号所、電線を引いた柱、踏切などが残っていた。昔ここを汽車で通ったのだろうか。小雨の降る中を歩く。誰も歩いていない。安曇野の友人からワサビ田に熊が出た話を聞いたばかり。どんより空と、どんより薄暗い木々の中の道。コース脇には猪が食べ物を求めて土をひっくり返した跡。 怖いなあ。人がいっぱいハイキングする紅葉の日曜日に出直そうよ。 廃線篠ノ井線、漆久保トンネル。 廃線篠ノ井線 posted by (C)灰色ウサギ この写真、ファイスブックに揚げたらイギリスにいる友人が、「神隠しのトンネル?」と聞いてきた。そうかもしれない。「千と千尋の神隠し」。 傘をさしながら明治のトンネルに入って行く娘を私は呼び止める。「おおい、帰るよ」
September 2, 2016
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いとこから送られて来た川中島白桃、殆ど一箱ペロッと食べてしまった。お盆過ぎてから送られてくるこの桃を食べるまで桃を我慢しているから美味しい。 しかし近年、いろいろ新しい桃が出回るようになった。山のスーパーで見かける黄金桃もそうである。ちょっと酸っぱみを持った甘い桃だ。これはこれで美味しい。名前に負けていないかもしれない。 黄金桃 posted by (C)灰色ウサギ 今年は山の家の庭に植えた栗も豊作の予感。1度鹿に根元の皮をかじられたので枯れそうになったけど頑張って生き延びた。 収穫の時期に山に行かないことが多いから食べたことが無いんだけどね。 山の家の栗 posted by (C)灰色ウサギ でも、農家では玉ねぎは不作だという。先日の台風で東北の林檎は大丈夫だっただろうか。 そういえば、我が家の庭の柚子と甘夏が今年は全然成らない。柚子は毎年100個以上は成るのにたった1つしか実を付けていない。 すだちはいっぱいなっているけれど、秋刀魚ばっかり食べるわけにもいかず。カボスだと思ってジュースにでもしようか。 蜜蜂が来なかったのかな。 ブログタイトルは豊作と不作の予感と書くべきだったか。
September 1, 2016
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先週山の家に行って来た。普段住んでいる所の班のゴミ集積所の当番だとか色々あってやっと行けた。 その山の生活の1日、電車でやって来た娘達と美ヶ原ハイキングしようと車で出かけた。 物事にはまり易いウサギ、スイスでハイキングに嵌った。 あいにくの雨で美ヶ原は無理と諦めてどんどんドライブしていたら安曇野に到着。ハイキングがダメならと、雨も晴れて、湧き水の流れる大王わさび園の川でゴムボート漕ぎ。 大王わさび園 posted by (C)灰色ウサギ お昼を食べてから、我が街から安曇野に移住した友人を訪ねた。前に一度来ているからすんなり家を見つけられた。 定年退職後の人生を田舎の住宅地に家を建てて北アルプスを毎日望みながら、友人は好きなお菓子作りを、彼女の夫はいらなくなった娘のピアノを弾いて楽しむ生活。夏は2人で山登り、冬は2人でスキー。 私たちのように普段の生活と非日常の生活を分けるのではなく、毎日が余暇の生活。拠点をそこに移す選択は憧れだけど、いまいち踏ん切る勇気が無いウサギ夫婦であった。
August 31, 2016
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ブログってさぼり始めると際限なくさぼれる。 その間別に伏せっていたわけでもなく、街に山に(登るわけじゃないけど)熊のように出没していた。 前回はズミの花の満開の中、山の家に行ったけど、今回行ったら緑がすっかり深くなり、我が家も木々の中に埋もれていた。 いつも山に行く時は長坂インターを降りて、清里に向かう手前の田んぼの中にある大きな石窯を持ったパン屋さんのInnoに寄ってパンを買ってから行く。 田んぼの中のと侮るなかれ、ここのハード系のチーズや、花豆やクランベリーが入ったパンは絶品なのである。 だいたい、買ってすぐお店の前の駐車場でパリパリパリと一本食べちゃうんだけれど。 image posted by (C)灰色ウサギ 明日から3日間ホームステイ受け入れ。 今回はカナダの若者、日本の招聘研修先は京都大学。 ホテルで今夜面会した数理学専門だというその若者は容赦ないスピードの英語で話しかけて来た。 どうやったらこちらのペースに引き込めるだろうか思案中。
June 16, 2016
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車山に登った。 歩いて1,925mに登頂? いんや。駐車場からロープウェイで登頂して、おにぎり2個食べて、350mの高低差歩いて山を下った。 途中登ってくる小学生、中学生の団体に出会った。 団体で登って来る慶應義塾幼稚舎の4年生にすれ違う時、「頑張ってください」と言われた。 車山 posted by (C)灰色ウサギ
May 24, 2016
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清里大橋を渡る頃その香りの予感はし始めた。 黄緑色の若葉にやっと覆われ始めた高原の所々にリンゴの花のような真っ白な花を付けた木が現れる。 ズミ(コナシ)の木だ。 別荘地の敷地に入ると「もわああん」と甘い香りが襲って来て白樺に混じった白い花の森に車が埋もれた。 永住者がこんなに咲いたのは、6年ぶりの花付きだという。 花のトンネルを通って山の家に着いた。 白い静けさの中? いやいや、白い森はもう1つ違っていたのである。 「ぐわんぐわん」何百もの春セミが一斉に鳴く森なのである。 雲に陽が隠れるとビタッと一斉に鳴き止み、陽が出るとまた一斉に鳴き出す。 この騒がしさは都会では経験できない。 ミンミン蝉より小さいのに一匹のジージーが一斉に鳴くとグワングワンとなるのである。 ズミ posted by (C)灰色ウサギ
May 24, 2016
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ゴールデンウィークの1日、仕事の合間に時間を見つけて電車で山の家にやって来た次女を誘って飯盛山に登った。 標高1643m。でも、獅子岩駐車場まで車で行って、そこから登るので標高差は200mほど。 先日の横尾山よりゆっくり長く登っていくので急登が無い分辛くない。 この山、子供達が小さい頃、飼っていたラブラドールと一緒に何度も登った山だ。降りの牧場で突然牛に出くわして、普段、腰抜け犬の割には初めて「ウー」と立ち向かったのだった。 頂上からは360度見渡せる。富士山、甲斐駒ケ岳、中央アルプス、八ヶ岳、浅間、天狗岳、瑞牆山、先日登った横尾山、金峰山。 6月になったらこの山はニッコウキズゲで真っ黄色になる。 ゴールデンウィークだったので登頂者が引きも切らない。家族連れも多かった。頂上は狭くとんがっていて長居が出来ないので、少し離れた芝生で作って来たおにぎりを食べたのだった。 飯盛山から富士山 posted by (C)灰色ウサギ 甲斐駒ケ岳 posted by (C)灰色ウサギ 飯盛山から八ヶ岳 posted by (C)灰色ウサギ
May 9, 2016
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タイトルは私の事ではない。 今回の山小屋生活、山小屋仲間が訪ねてきたり、お庭でお茶をご馳走になったり、別荘地内にある保養所で会食したりと長くいるのでいろいろお楽しいお付き合いがたくさん有った。 山の家でゆっくりのんびりしている人ばかりかとお思いきや、思い思いに山の生活を楽しんでいる事がわかった。 八ヶ岳マラソンに参加したマラソン好きの友人は味噌を仕込んで床下に置いて行くんだそうだ。高原の涼しい気候で程よく出来上がるんだという。 バラクラで寄せ植えを習っている友人は山の庭と都会の自宅に鉢植えをいっぱい作って山の家と自宅を行ったり来たり。山で実った梅の梅干しをもらった。 お父さんから受け継いだ山の家の庭に野菜を作っている友人からニジマスの燻製をもらった。彼の家には亡くなったお父さんが植えたミツバツツジが満開だった。 都会の自宅より山の生活の方が多いという年配の方が私が山登りに行っている間に、フシグロセンノウの苗を置いていってくれた。夏になるとその方の敷地一面に橙色のフシグロセンノウが咲く。 永住者のご夫婦の庭の大きな丸テーブルでお茶をご馳走になっていると、ゴジュウカラなど山の鳥がやってきて囀る。イカリ草、カワカミイカリ草、シラネアオイ、ツバメオモト、ヤナギラン、トリカブト、マイズルソウ、ベニバナイチヤクソウ、山の庭に咲く花の名前をいっぱい教わる。 最近永住された方はベニシアさんの庭に咲く花を求め、彼女の庭を目指すんだそうだ。 大学教授のお庭は白樺と芝生だけ張られていて、庭の手入れに煩わされないようにしてある。 ものぐさなウサギは、野菜も作らず、花も買ってきて植えず、落ちた実生の白樺やモミジを鹿に食べられないように小さく囲うのだった。 早く大きくなあれ。 ツバメオモト posted by (C)灰色ウサギ 我が家の庭にたった一株咲いたツバメオモト。 鳥が運んできたらしい。
May 8, 2016
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山小屋に着いた日、最初に発見したのは階段を登って玄関前のたたきのこの光景。 前回帰る時、うっかり玄関の階段の落ち葉を掃く箒を立てかけて帰ってしまった。 うーん、なぜこんなに箒の先が食いちぎられ、バラバラに? 留守の間に誰が箒と戦った? アナグマ?たぬき?熊じゃないよね。鹿なんてことあるかしら。庭の芝生には鹿のウンチがコロコロいっぱい有ったけど。 image posted by (C)灰色ウサギ 別荘地内を散歩していたら、木々の少ない日当たりの良いおうちの敷地の木が全部皮が剥がされていた。どうやら見通しが良いので鹿の通り道になって、冬の餌のない時期に皮を剥がされたようだ。 我が家も木を切って、芝生を張って見通しがよくなったから鹿の通り道になったのか? image posted by (C)灰色ウサギ 夕べ、コンポストにやってきたアナグマ、照明を点けてベットルームの窓から見ていても逃げない。器用にコンポストの蓋を回して開けて、中に入って燻製の虹鱒の皮を食べていた。出てきたと思ったら、足を投げ出し、お腹を出しておじさん猫のようにくつろいでいた。 ここは動物が訪問者ではなくて、私たちが訪問者。
May 7, 2016
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横尾山に登った時きれいな山野草を見つけた。 タンポポに似たアポイアズマギク、小さな白い花は名前知らず、ハルリンドウ。 山登りの楽しみは平地にない花を見つけること。 image posted by (C)灰色ウサギ ピンクのシラネアオイは山の家の定住者の方のお庭に咲いていたもの。 ミツバツツジはやっぱりご近所さんの庭にたくさん咲いていて、枝を追ってきてくれた。 山にはまだまだ桜が咲いている。 今朝、昨日の雨風でたくさんぶら下がっていた白樺の実が庭にいっぱい落ちていた。
May 4, 2016
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前日にしっかり雨が降った日、朝から降った水分が空に向かって蒸発していく。 山々から湧き立つ雲は霧の日ともまた違って幻想的だ。 清里大橋から posted by (C)灰色ウサギ トレッキングに行こうと車を電車の駅まで走らせた。 途中の川俣川に架かる橋で写真を撮ろうと降りると右手に八ヶ岳、左手遠くには、雲海の中に富士山。 甲府盆地は雲の下だ。 遥か下を流れる川俣川からは後から後から雲が湧き立つ。 清里 黄色い橋 posted by (C)灰色ウサギ 霧の中、もやの上の富士は珍しくも無いがこんな厚い雲海の上の富士を見るのは珍しい。 雲海の富士 posted by (C)灰色ウサギ トレッキングは三分の一湧水から小淵沢までの棒道。信玄が謙信と戦うために越後に向けて作った山の中を棒のように一直線に進む戦国の道を辿る。
November 7, 2015
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ドイツ旅行、最後の日はマイン川のほとりをトライアスロン大会をやっている人ごみをかき分け、フランクフルトで美術館を見学し。すっかり我が家の庭になってしまったような空港をぶらぶらし、翌日日本に発った。35日間の旅が終わった。夏の旅行記を書いていたらすっかり秋になっていた。ちょっと前に山の家に行ったとき、秋の野山をハイキングした。一日は八ヶ岳、標高2200mの麦草峠の手前にある白駒の池一周コース。原生林の苔の森の木道を歩く苔の森 posted by (C)灰色ウサギキャンプ場のボート乗り場付近の紅葉白駒の池 posted by (C)灰色ウサギ池を半周するとボート乗り場の紅葉が向こう岸に見える。白駒の池 posted by (C)灰色ウサギほぼ一周して高見岩山荘の前からの景色。風が穏やかで波が立たないときは向こう岸の景色と青い空ががそっくり鏡のように池の水面に映る。最後は八千穂高原リエックスリゾートの星空の湯で浅間山を露天風呂から眺めながら一日を終えた。二日目のハイキング甲斐大泉に車を置いて、大泉の別荘地内をハイキングしながら長坂に向かってどんどん下る。標高1100mから900mぐらいまで下がる。下がれば登らなければならないのが宿命。前方に黄金色の波の中に南アルプスの甲斐駒ケ岳。振り返ればやっぱり黄金色と収穫間近の蕎麦の畑の中に八ヶ岳の主峰赤岳。甲斐大泉から甲斐駒ケ岳 posted by (C)灰色ウサギ最後は甲斐大泉駅近くの富士山の見える露天風呂があるパノラマの湯でその日を終えた。きっと今頃は紅葉は標高1400mの山の家あたりまで降りてきているかもしれない。
October 6, 2015
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旅行記はちょっと休憩。 久しぶりの山の家に来ている。 ちょっと来ない間に季節は変わり、緑が増し、敷地のほとんどが木陰になるほど木々が茂った。 八千穂のゴルフ場やスキー場のあるリゾート施設の中にある星空の湯に入ってから、帰って来て、夕暮れ時、部屋で本を読んでいた時窓の外でがたっと音がした。 夫が庭のコーンポストに生ゴミを入れに行ったのかと思いながらテラスを見ると、寝椅子に寝転んで白樺を揺らす風に吹かれながら昼寝をしている夫発見。 アレ、じゃあ外の音は誰?と寝室の窓から覗くと、コーンポストの蓋が開いて、縁に茶色のふわふわしたものが乗っている。 それがコーンポストに入ったり、顔を出したり、飛び出したりしている。 夫を呼んで覗いていると、気がついてこそこそこそ逃げ出した。家の裏側から表側に周り木の下を通って隣の敷地に消えて行った。 アナグマ。 コーンポストの蓋を回して外す事はとっくに覚えたらしい。 日が落ち、何気なく薄明かりが消えていく空を見ていると、電線に沿ってするする動く小さなものがある。 ヤマネ?ヤマネズミ? 夜がやって来て、今頃はきっと夜の動物が動き出していることだろう。 image posted by (C)灰色ウサギ
July 14, 2015
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中山道の旅、妻籠宿で買ったのは中津川の栗きんとん。(写真)実は若い頃、自分でも茶巾で作っていたのでどうしても茶巾絞り(茶道とごっちゃ)と言ってしまう。小布施の栗きんとんが「栗きんとん」だと思っているので姿も違う中津川の栗きんとんは素直に「栗きんとん」と呼べないのよね。おお、理屈っぽい文章で始まってしまった。信州の生活は楽しい。中山道、木曽路の妻籠はまだ信州である。次の馬籠は同じ木曽路なのに岐阜県中津川市に属する。次回中山道の旅、妻籠から馬籠は山の家から車で中津川まで行って歩くか、名古屋廻りで新幹線で行くか迷う所で有るが、木曽路は長野のはずれではあるけれど、同じ信州と思うと山小屋から行きたくなってしまうウサギである。またまた理屈っぽく・・。山小屋での生活、必ず行くのは清里マチス。今回はテラス席で空き風に吹かれながら綺麗にお皿にトッピングされたケーキとコーヒーをと思って勇んで行ったら、テラス改修中でケーキはお持ち帰り。次に必ず行くの萌木の森のはずれにあるプチホテル「Old Age」のレストラン。オーナーは我が山小屋の芝生の助言者である。「次はいつ山小屋に来るか」といつも聞かれるのでついつい寄ってしまう。ビーフシチューとかハンバーグとかが煮込みでおいしい。(写真)山の仲間に教えてもらって、今回初めて松原湖の先の八千穂高原にある「八峰の湯」に行った。八ヶ岳硫黄岳を見ながら露天風呂の後は山友さんお勧めの胡桃のケーキ。(写真)山の家は標高が高いのでいつも霧に包まれる。時々幻想的な風景。今回、山の家からの帰り、山を降りながら2回目という比較的新しいお蕎麦屋さんに寄った。「まだ新蕎麦ではないけど」と顔を見てから手打ちしてくれたお蕎麦を食べた。夫が「秋の茸セットは?」と聞いたら、今日はまだ沢山採れなかったからと2本だけ取り立ての珍しい茸を天ぷらにしてくれた。お客さんが少なくて店主がすっかり話し込んで、今日山を下りて街に帰ると言ったら、りこぼうという茸をお土産にくれた。山での友達が増えていくのは楽しい。いつも観光客で混雑する八ヶ岳クラブも平日の夕方行けばすいている。敷地内の植木屋で庭に植える白樺と楓の苗を買って植え方のアドバイスをもらった。以前は観光客がいっぱいだからと寄り付かなかったけれど、そこもお気に入りのお店になって来た。
October 3, 2014
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山での休暇を終えて帰って来た。山の2日目、先日ホームステイして慶応大学で研究しているトーマスさんが新宿から中央線あずさでやって来たのを小淵沢駅でピックアップした。その小淵沢から佐久を通って小諸までが高原列車の走る小海線。日本で一番高いところを走るJRの路線である。列車は甲斐小泉を通って、別荘地や牧場のある甲斐大泉を通過する。途中の杜の中には美術館やしゃれたレストランや別荘やペンションが隠れている。甲斐大泉辺りではきっと鹿もみられるかもしれない。大泉の「八ヶ岳クラブ」のフルーツティはホッとする美味しさ。駅舎の前の「パノラマの湯」の露天風呂からは富士山が見える。そして次の清里駅でほとんどの乗客を降ろす。清里駅の前には機関車が展示されている。駅で自転車を借りてサイクリングするも良し(ただし八ヶ岳の麓は坂ばかり)、趣のある乗り降り自由巡回バスも巡っている。清泉寮、萌木の村、牧場通り、夏も動いているスキー場のリフト、森の別荘地に散らばるペンション等、遊ぶところはたくさんある。ひと頃の清里銀座といったにぎやかさは無く、少し落ち着いた避暑地になって来た。わたしは森の中に隠れているたくさんの美術館の中でも写真美術館のK*MoPAでゆっくり新進写真家の写真を鑑賞するのが好き。疲れたら牧場通りのマチスでケーキとお茶を。小海線、電車は清里の次は野辺山駅。途中にJR 最高地点が有る。林を抜けて高原野菜の畑の中を走る。実はここにも機関車は展示されている。牧場、野菜畑、ミルクプラント、国立電波望遠鏡。駅舎の横には高原野菜売り場。野辺山駅の近くの踏切で電車に出会った後、車でしばらく林の中を走ると、広大なレタス畑が開けるところで、キャンプ場の松林から突然、さっき出会った高原列車が谷の底からせりあがってくる。一瞬近寄り、早い早い、みるみる距離を離され列車はまた谷間に降りて消える。野辺山の次は信濃川上。小さな駅舎には駅員さんは1人。窓口には「○月○日はお休みします。」「切符はこの駅で往復買ってください。村にその一部が入ります」JRの広告に吉永小百合さん。同じ場所に立ってもこんなに素敵には写らない。列車はこの村の甲武信ヶ岳の源流から流れて来た山間を蛇行する千曲川を縫うように走り、今度は日本の原風景が残る山間の無人駅に止まる。佐久広瀬駅。写真の真ん中にポツンとある三角屋根の小さいのが駅舎。通学の学生はずっと上の畑の真ん中の農道(写真を撮った位地)に自転車を鍵も掛けずに置き、青葉もすがすがしい田んぼの稲の間の畔道を駅まで降りる。大自然の中で1人ポツンとワンマン電車が現れるのを待つ。目の前には涼しげな千曲川の流れ。列車は山間をただひたすらに走る。佐久海ノ口、海尻、松原湖、小海・・・・。山の中なのに海の付く駅名が多い。それぞれに観光地やスキー場やリゾート地を抱える駅を八ヶ岳の東の裾をぐるっと回るように列車は走る。さてその先の旅はまた後日。
July 22, 2014
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山に来ても雨の日が多い。それでも昼間は晴れるから庭に八ヶ岳クラブで買って来たやまぼうしの苗などを植え、またまた網をかけて囲って鹿対策をする。この頃は山の家の設備投資は鹿対策に占める割合が大きい。敷地全体を網で囲んでいる家も増えてきているが、景観を重視すれば、やっぱり自然のままがいいかな、ということで植えた木の周りだけ、花壇の周りだけ囲む。そんな仕事の合間に、清里に出掛けて遊んで来る。さて撮った写真には何がどこにいるか?上の左、やまぼうしが咲く清里マチス。ケーキを選ぶ夫はどこか?その横、これは簡単。清里ファームに咲いているヒマラヤの青いけし。左真ん中の写真。走っている車からの写真で、スマホを望遠にしたのでボケボケだが、潜んでいるのは何?右下、見つける以前にこちらを見つめて離さないのは、清里ファームのパン屋さんでパンを買ってテラスで食べていたらねだりにやって来た猫。ぶどうパンも好きらしい。さて最後の右下の写真が一番難しい。車の前をゆっくり横切って草むらに移動したのは誰?庭仕事を終え、テラスで白樺の高い幹をのんびり眺めていたら、さあっと冷たい風が吹いて来た。木々がざわざわと騒ぎ出す。さっきまで鳴いていた郭公も鶯も鳴きやんだ。寝椅子を畳んで部屋に入れよう。今日も向こうの山から雨がやってくる。
July 7, 2014
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シンガポール旅行記が途中ながら・・・。山の家の15本程の大木の伐採が終わった。そして、平行して山の家に頼んでいた、セミダブルベット2台が入ったら歩くスペースが無くなる程の(まだベットは届いてないけれど)小さいベットルームが増築された。樵さんと大工さんと最後の確認に冬の山に出かけてきた。山の木は今年紅葉も見ないうちにすべて落ち、我が家の庭は一面の落ち葉。朝になるとその落ち葉に霜が降りて真っ白に凍りつく。熊は冬眠に入っただろうか。我が家の庭に出て来て私の植えた紅葉の葉を食べた鹿たちはどこに消えたのだろう。コーンポストに食べカスを捨てると器用に蓋を開け穴を掘って野菜屑や魚の骨を掘り出すアナグマはどこに潜んでいるんだろう。お茶を飲んで帰って行った樵さんに街から持って行ったお土産を渡すのを忘れたから、樵さんの家まで車で届けに行った。夕暮れ時、空気がキーンと澄んでいるからまぶしく光る夕陽に向かって走る。突然、車のアイサイト(自動的に車間を取ったり、衝突前に自動停止したり、高速でアクセルを踏まなくても前の車に自動追尾するシステム)が、off表示を出してきた。「あれれ、どうしちゃったんだろう。故障かな。新車なのに」夫が言った。車がカーブして崖の影を走る。アイサイトが復活した。そして丘の上のレタス畑をまた夕日に向かって走る。すとんと山の端に落ちて行く夕日が日除けを降ろしてもなお眩しくて、目が開けられないほどだ。そしてまたアイサイトがoff。「ああ、やっぱり。アイサイトも眩し過ぎて、お手上げだって言ってるんだよ」私が言った。車のフロントに付いている消しゴムほどの小さいアイサイト用のカメラが、「そうなんだ、ごめんあまりに眩しくてお仕事できません」と言っているように見えた。普通の夕日ぐらいじゃ平気なアイサイトの意外な盲点。日がすっかり沈むと、次には真っ暗の闇の前に、紫の世界がやって来て、月が宵の明星を連れて巡ってくる。最後に、音もなく満天星と天の川が夜の空を廻り出す。
December 9, 2013
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いつもの年、リゾート地の混雑を避けてお盆明けに山の家に行って帰って来ると、近所の人に言われる。「こっちも涼しかったよ」なのに、今年は違った。こちらがあまり暑いので、山が涼しくて、避暑と言う言葉がこんなにもぴったりの年は無い。今日、山の家から1週間ぶりに帰って来た。都会に帰る人と入れ違いで、いつものマチスでパニーニやミルフィーユを食べ、久しぶりの野辺山展望台を見学して、いつも混んでいて食べられなかった乙事亭でおそばを食べ、そしてこちらも山にいたらなんでもないような森の佇まいを有難がる都会の人々でいつも混んでいる八ヶ岳クラブに、人がいなくなった夕暮れ時を狙って行き、フルーツティーを飲み、森のギャラリーで絵を見た。新しい事。乙事亭からちょっとだけ足を延ばして、南アルプスの端っこ入笠山をロープーウェイで登り、お花畑とちょっと湿原のハイキング。そうそう、山で新しい友達が出来た。永住者が少ない山の別荘地。互いにすれ違いの多い、夏の滞在。散歩ですれ違うと挨拶をするだけで見知らぬ隣人たち。ひょんなことで見つけたブログで、同じ森の住人と友達になった。我が家のテラスに招き、近くの牧場の牛乳工場のチーズケーキでお茶を飲み、アサギマダラが山野草の赤と白の間をひらひらと舞う木漏れ日のテラスに招待されて手作りの梅ジュースを頂いた。花を植えても植えても食べられる鹿との戦い。夜鳴くフクロウの話。散歩の途中で聞いた熊の鳴き声かもしれない話。ゴミをあさる穴熊の証拠写真の話。もうちょっと山に住む時間がとれるようになったら、動物たちに交じって、森の住民票登録が出来るかな。
August 20, 2013
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土曜日、山は雨だった。朝早く家を出て来たので連休で混むはずの高速道路もいつもは観光客でいっぱいの清里も嘘のように空いていた。山小屋に着いても何もすることが無い。雨の中、何もすることが無い。家の中で雨音と時々「ギー」と無く名前の分からない鳥の声と、白樺の葉を散らしながら吹き抜ける風の音を聞きながら本を読む。夫は写真集を見ている。母はクロスワードパズルをしている。ぱらぱらぱらと木の葉が屋根に落ちる音。雨の一日はそうやって過ぎた。日曜日、雨はすっかり晴れ上がって、雨だと思って前夜、「明日は屋根のある野辺山のベジタボールウィズにでも行ってプラネタリウム見ようか」なんて話していて寝坊をし、すっかり出遅れた私達。10時半に山小屋を出発した。まずは清里フォトミュージアム。いつものように家族割引で写真展を見る。プラチナ・プリント写真展。エドワード・S・カーチスのネイティブインディアンの写真に見入る。ヤマネの写真に私達はここで出会った。井津建朗のブータンの写真に出会ったのも此処。あの時確かにタクツアン僧院は私を呼んだ、神秘の国へ。お昼は清里高原ホテルで。此処は穴場。清里の喧騒の中に有って、泊り客以外ほとんど訪れない静かな場所だ。そのくせ、ホテルだから従業員の教育が行き届いていて居心地がいい。いつもちゃんと車付けまでスタッフが出迎えてくれる。母は和食(レストランなのに和食が有る)。私達は蟹の爪が乗っている大きなシーフードピザを2人で分け合った。ドルチェを注文したのは私だけ!その後は、秋晴れの富士山を見ながら赤い橋を渡り、天女山山頂に車で登った。駐車場には八ヶ岳の一峰、権現岳に上って降りて来た人達やきのこ採りの人達の車が出たり入ったりしていた。私達は登山は出来ない母をそこに残して50mほど上の天の河原まで山登り。ふうふう言って登った天の河原からは富士山や甲斐駒ケ岳が真っ青な空にくっきりと見えた。富士山と記念撮影、振り返って八ヶ岳と記念撮影。帰り道、きのこ採りのおじさん達にその日の収穫を見せてもらう。チョコダケ。(お猪口の形をしているから)「うまいよ。味噌汁が最高。だけど酒と一緒は駄目だよ。心臓が踊って危ないから」そ、そんな危険なもの!「あ、これも食べられるよ。フクロダケ。つぶすと煙が出るんだ」そう言って足で踏んだ」本当に美味しかったらきっと足蹴にはしないはず。持って帰りなさいよ。私があまりに好奇心旺盛なので、最後におじさん達、駐車場で収穫品のひとつセンブリを得意げに見せ、それを分けてくれた。自慢げに見せたスーパーの袋の中は色々なきのこで一杯だった。センブリのお礼に「どうか当たりませんように」祈っているよ。山の家に帰って庭にもらったセンブリの半分をを植えていると(もらったものをまた増やそうと言うその魂胆がちと浅ましい気がするが・・・)隣の家のご主人が庭伝いに入って来た。「これ、さっき採って来たヤナギダケ。味噌汁で食べて」う! またお店で売ってないきのこだ。昨年の秋も同じものを頂いた。昨年は怖くて頂いたまま、手が出なかったが、今年は食べても大丈夫だろう。何しろ隣のおじさんはこのきのこを食べて、一年間生き延びたのだから。今夜はヤナギダケの味噌汁。明日、私のブログが更新されたら、私は無事です。
October 11, 2010
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高原の楽しみ方その3(その1、その2は割愛。??最初から設定してない?) ・ガイドブック片手にレストランや珍しいものを発見しに行くほとんどの日帰り観光客はそうしている。だから時には清里清泉寮、萌木の村、牧場通り、小淵沢アウトレットなどはここは東京か? と思うほどの人であふれかえる。それもいいじゃないか。どんなにたくさんの人が吸っても高原の空気はへりゃあしない。美味しいレストランは人がたくさんいても美味しいものはおいしい。みんな、森の木々や花や動物に触れ、普段と違う空気を吸って都会の疲れを高原で癒してまた都会に帰る。高原にいらっしゃい。 大泉「カーティスクリーク」のブルゴーニュソースハンバーグ と紅茶 萌木の村レストランロックの前の花達とキッチンガーデン 萌木の村、広場のhalloween の飾りつけと森の中のメリーゴーランドそしてこんな田んぼの中に不思議なパン屋さんBackhaus「INNO」が innoから出てきた外国人と入れ違いにinnoに入る大きな吹き抜けのキッチンにはでんと大きな焼き釜が・・。例えばパンはこんな感じ 焼きたてイチジクのデニッシュを出してもらうのを待っていると「グーテンモルゲン」と背の高いドイツ人が入って来た高原のパン屋さんを去る時田んぼのあぜ道に有ったくるみの木から「こつん」と胡桃が一つ車の屋根に落ちたまた「高原にいらっしゃい」そう言っているように長坂インターまでわずか5分高速に乗ると一気に標高が下がってくる、1,400mから400mまで下がるのに10分とかからない。佐藤浩一主演のTV ドラマ、「高原にいらっしゃい」のロケ地は八ヶ岳高原別荘地の高原ヒュッテ
September 26, 2009
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山小屋生活恒例の晴天日ハイキング娘達も参加して山小屋から清里まで車で出て、中村農場の近くの駐車場に車を駐車ハイキングスタートしてすぐ甲斐大泉の別荘地内に入る道の両脇には白樺、里に咲くその色とは格段に違うあざやかなピンクのコスモス、秋明菊が咲いていた 収穫の秋らしく山栗や山胡桃も 別荘地を抜け出て少し里に下ると抜けるように澄み渡った空の中、この日も富士山が良く見えた、そして大好きな甲斐駒ケ岳も黄金色に実った田んぼやそばの花の畑の向こうに見える山梨や長野県側から見る富士山を見慣れているのでこの裏富士の方が私達にはしっくり来る 畑の中には軽く直径1メートルを越えるおばけかぼちゃがたくさん転がっていたおかしいのは皆売約済みのシールが貼られていたこときっとトラックに載せられて都会に出て、ハロウィーンの飾り付けになるのだろうしかし、こんなに大きいのはどうやって持つ?長坂への角を八ヶ岳の方向に曲がり、甲斐小泉と大泉の間の別荘地の森に再び入って行った八ヶ岳に向かっているので今度は登り坂、えっちらえっちらと針葉樹、紅葉樹の道を歩くと程なくして八ヶ岳パイ工房に到着今日のお目当ては夫の大好きなアップルパイその他にぶどうのパイやブルーベリーのパイもあった外のベンチに座らせてもらってそこでパイをいただくとことにしたお店の人がお皿にパイを持って来てくださったのを見るとちゃんとみんなで分けて食べられるようにナイフで4つに切って有った喫茶はしてないのでお茶はオーダーできないが、歩いてきた私達のためにポットにお水をたっぷりくださった親切に感激木陰のテラスでパイを頂いている間にもひっきりなしに別荘の常連さんがパイを買いに来ていたパイはさくさくしていてとても美味しい パイ工房を出てまた別荘地の中を歩くそのあたりは針葉樹で、少し薄暗くたっぷりと茂った林の中の道だパイ工房から500mぐらい先に「パイの家M-1」の道しるべそこから500mぐらい先の甲斐小泉から甲斐大泉に通じる道路にその店は有った20台ぐらいの車が出入りしているすごく人気が有るらしくパイが飛ぶように売れていたこちらの客層は多分観光客われわれは細長く作ったお土産用のアップルパイを購入、持ち帰って山小屋で待っている母と食べることにしたそこからの甲斐大泉までは3キロ?4キロ?だらだらと登りながらくねくねと曲がりながら歩く道「ま~だ? まだ着かないの」子供の頃以来、久しぶりに次女のこの言葉を背中に聞きながらのハイキング皆、食べる目標が前方に無いと歩きが鈍くなるらしい地図の感覚が分らなくなった頃、突然目の前に甲斐大泉の駅と、駅前のパノラマの湯に到着この温泉には何度も来ているがこんなに混雑している時に当たったことは無かったロッカーも靴箱もいっぱいゴールデンウィークの時よりも混んでいたかなそれでも富士山を見ながらしっかり温泉に浸かった目の前のテニス場からは黄色い打ちそこないボールがひょろひょろと上がってくるのが見えるテニスをしている人は見えないから、富士山の前を黄色いボールが行ったり来たりしているのが面白い絶景かな!山小屋で食べたリュックサックに詰めて歩いたパイの家のパイりんごはたっぷり入っていて美味しかったがやっぱり商業ベースに乗ってはだめだねパイ工房のさくさく感と新鮮さには到底及ばなかったこの勝負パイ工房の勝
September 25, 2009
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本日あまり渋滞にも引っかからず山の家から帰って来た。まだ先週の東海道五十三次の旅、2日目をUPしてないがとりあえず、収穫の秋を先にする。山はすっかり秋だった。ハイキングの途中で見た田んぼの稲はすっかり稲穂を垂れていた。そばの花はもうすぐ実をつけるだろう。 帰りの途中の農協の朝市で買ったものグリーンボールキャベツとうもろこしカリフラワーにんじんすべて生産者表示が付いていたキャベツは早速本日のシェフの夫がロールキャベツにして夕食に甲斐大泉の露天で買ったものルバーブ2束後でジャムにしよう中村農場の売店でオレンジ卵と一緒に買ったものインカの目覚めと名のついた赤いジャガイモ八ヶ岳鶏一昨日鳥鍋で食べたこの農場の八ヶ岳鶏は味が濃くてとても美味しかったから日曜日のハイキングで歩いていると栗やら胡桃やらが道に落ちていた山栗、山ぐるみ。山栗はあまりに小さくて食べられそうも無いが、胡桃は里の胡桃に比べて小さいが食べられそうだ。動物の分け前を少しもらった。足で踏んで外の実をはずし持ち帰りきれいに洗って干したが、さて空の中にはどのくらいの実が入っていることやら。山の家の隣に永住しているご主人、庭伝いにやって来て、「きのこを採ったから食べてください。」「もう3日食べているけどなんともないから大丈夫」でも、本当に大丈夫かな、救急車が来るまでどれだけかかるか分らない山の家。ご主人には悪いけど、信用しないわけじゃないけど、やっぱり怖くて食べられない。ハイキングの途中で胡桃を拾っていると長女が突然言った。「ドイツの大学で勉強してた時みんなでハイキングをしたんだ。道端にプルーンの木が有って、農家のおじさんに{このプルーン収穫しないの?}と聞いたら、{誰も食べないからとってもいいよ}と言ったので沢山採って帰ってケーキを焼いたんだ。」地元のスーパーで買ったプルーンは長野産分りやすい性格今日の食後のデザートはそのドイツで焼いた「ツベッチケクーヘン」長女の手づくりドイツのクーヘンらしく、素朴で飾らないなんともいえない甘酸っぱい美味しいケーキ。 あまりに美味しいので、明日キャロルがアメリカから来日しているドニーさんを連れて来てランチを我が家で食べるから、ランチの後のデザート用にもう一個同じクーヘンを焼いてもらうことにした。
September 23, 2009
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