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香港の記事これが本当の最後。 前回のタイトル「ユンヨン」が何か書くのを忘れていた。 ユンヨンとは紅茶とコーヒーを合わせた香港では人気の飲み物だ。 前回書いたメロンパンのレストラのおばさん。オーダーした冷たいユンヨンを持って来てくれたのは良いが、私がコップにストローを刺したら、そのストローでぐるぐるとかき混ぜてくれた。このサービスには唖然としたものである。 昔インドに行った人がウェイターが砂糖を入れてスプーンでかき回してくれたたというのを思い出した。 街の本屋で見つけて買った本
June 10, 2019
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香港最後の記事 その日は香港島じゃなくて、九龍の街中をぐるぐると金魚街、スーニーカー通り、翡翠市場、朝市などを回った。商業ビルの中でも地下鉄でも道でも、警備員の様な人が立っていることが多い香港。警備かと思ってるとそうでも無く、地下鉄では単なる誘導だったり、市場では食品衛生局の人だったりする。 我ら、お腹が空いている空いてないに関係なく面白いレストランや食堂が有るとヒョイっと入る。 その時は、香港風メロンパンにハムやバターを挟んだのが人気というお店が通り道に有ったので入った。間口が狭いお店の一番奥の厨房近くの隅っこのテーブルに案内された。 しかしこれは当たりだった。陽気なおばさんが我らのテーブルにほぼ張り付いてくれた。 初っ端から何注文して良いか分からない。迷っているとおばさん、壁の料理の絵を指して「これが美味しい、量が多いから4人で分けると良い」と言う。焼きそばの様な焼肉の様な物を取り敢えず注文。そして、ドカンと来たお皿に何故かスプーンとフォークが1人前。「あの、取り皿4人分ください。」英語で。 「はいはい、箸、箸のが食べやすいよね。」 菜箸の様な長い箸が3膳来た。お皿じゃないじゃない。4人なんだけどな。 もちろん、あっちは中国語、こっちはゼスチャー。 ガイドブックに有ったこの店の名物メロンパンに色々挟んであるものを注文する。大きいからバターのとハムのを2種類2個頼んでシェアしろとおばさん言っている。 そしておばさん、まずパン2個をお皿に乗せて持って来た。「写真写真」うーん、写真撮れと言っているようだ。行動を読まれている。 その上、日本語で「写真」と言っている。 写真を撮るとさっとお皿を引いて、「カットカットと言って何処かに持って行ってしまった。そして返って来たお皿は4枚に増え、それぞれに一個分のパンが半分にカットされ、ハムのパンとバターのパンが乗っていた。 うん?これ全部で4個だよね。2個増えてるよね。 飲み物は何にしようか考えていたら、「ユンヨン、香港有名ね」と日本語。 それを注文して有名なエッグタルトも2個注文。出て来た時はちゃんとカットされていた。 「美味しい?」とおばさん。 「うん、ハオチー」と我ら。 もう、誰が何語話しているのか、中国語を思い出し始めてるような長女、英語はとっくに諦めジェスチャーオンリーの次女、日本語か英語か中国語かごちゃ混ぜで全部通じる。 全員自分の使いたい言語で会話参加。楽しい楽しい。抱腹絶倒の時間だった。
June 7, 2019
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香港の続き 完全に娘に主導権握られているので、どこで食事するか行き当たりばったり。おまけに家族の中で一番英語が出来るのに人に道を聞く事は絶対しないという人なので、自分で道に迷うと機嫌が悪くなる。私だったら直ぐに聞いちゃうのになあ。 ガイドブックの地図片手の娘の後をついて行きながらこっそりgoogle map で調べるウサギ。 そうやって調べてたどり着いたレストランは入り口が分かりにくいエレベーターで2階に昇った店だった。 ドアが開くと物凄い喧騒の中、物凄く広い部屋の中にぎっしりと置かれた丸テーブル。心なしか部屋が湯気で霞んでいるような。その間を泳ぐように回って歩く飲茶の蒸し器が乗ったワゴン。 どこに座ったら良いのか見渡していると店員が、食事が終わって席を立ったお客の食べ終わったお皿や箸がまだ乗っているテーブルを示した。 我らテーブルに座って固まる。一体どうやって注文すれば良いのか。周りを見渡す。見るとテーブルの下にメニューの名前が書いた紙と鉛筆。 きっと回って来たワゴンから蒸篭を取ると料理名にチェックしてくれるんだよね。 それからは、ワゴンが回って来るたびに長女が立って中身を聞く。聞いてもわからないから、ワゴンのおばさんが蒸篭に蓋を開けて見せる。その速さが凄い。さっと開けてさっと閉める。一瞬の隙に娘は判断して首を振ったり注文の指さしをしたり。後の3人は黙ってテーブルに乗った物を分けて食べた。 この店での食事は全て周りの人を観察して真似する事だった。あのプリンみたいのはどこにあるの?じいっと観察して場所を突き止めると次女が注文の紙を持ってそこに行きもらって来た。 このローカル感なんとも堪らない。また来ようと言いながら結局再訪は果たせなかった。 食べるの夢中で写真なんて有りません。
June 4, 2019
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中国語が話せない我らではあったが、よく見れば街のあちこちに書かれているのは漢字。中国語発音は出来ないけれど、読めるじゃない。 そう思うと、皆俄然元気が出て、漢字を拾ってはその意味をゲーム感覚で想像する楽しさにはまった。 ガイドブックに載っていた超有名ローカルレストランに入った時、テーブル横に漢字でなんか書いてあった。 「座」とか「繁忙時間」とか「其他」とか「客」とか読める。最後に「多謝合作」とあった。 最後のは大体わかった。「ご協力ありがとうございます」だよね。 そうすると、前の字はお客が多い時相席お願いしますか、あるいは早く席を立って下さいか。 そんなこんな話しながら食べて、食べ終わって、さて次どこ行こうかと話し合っていたら、さっとお皿とお箸を片付けられ、次のお客がいるから立ってと言われた。 ゲームオーバー。 でもきっと中国語の意味は相席お願いしますだよね。
May 29, 2019
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我ら中国語が話せない。 中国人の学生をホームステイに受け入れたこともあるのに、かつて日本語を教えた中国人の友人もいるのに、ウサギは中国を話せない。中国駐在経験のあるご隠居も話せない。 台湾人の友人を何人も持つ娘も僅かな単語のみ知っている。 あーなんてこと。 ビクトリアピークから降りてきて、ちょっとローカルにしては高級そうなダックの店で夕食を食べることにした。 ところが、案内されたテーブルの担当のお姉さん、中国語でベラペラペラと話す。 我ら固まる。 中華の時はいつもするように長女がメニューを持って決定して、注文する。 さて、英語で注文始めると お姉さん、固まる。でも、人懐っこく笑いながら、英語の話せる人を呼んでくるとジェスチャーで伝えて来た。 その後も、追加のたびに、通訳を呼ぶ。 でも、臆せず中国語で話しかけてくる。長女の英語がだんだん単語のみになり、皆のジェスチャーが増える。 お勘定をとテーブルで「ビル、プリーズ」とサインするジェスチャーと最少単語で娘が言うと「はいはい、ビール、ビール」と何処かに行った。 「ねえ、きっと通じてないよね」 娘がお姉さんの方に慌てて追いかけて、手にビールを持ったお姉さんを制す。 お姉さん通訳を呼ぶ。 お姉さんも私たちもなんだか楽しくて楽しくて。 清算後もお姉さんテーブルに寄ってきて尚も通じないとわかりつつ中国語で話しかけてきた。 ご隠居を見ると帰りがけにいつものようにぶれずに、待ち時間中から会話が弾んでいた(ナンパしたともいう)隣の席のオーストラリア人夫婦と仲良くなって、別れの握手(お互いの旅の健闘かな)なんぞしていた。 先ずは前菜から。
May 25, 2019
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香港1日目に、スーツケースを殆ど部屋に投げ入れるように置いてビクトリアピークという香港島の山の上に登った。香港島の摩天楼群や対岸の九龍のビル群が一望出来、夜は100万ドルの夜景が見られる場所だ。標高554m。そうは言っても海抜殆ど0mからだから標高差554m。 ところがピークトラムは修理中でバスかタクシーか自力でしか登れない。 近くのバス停を探せど見当たらず、なんとか走っているタクシーを止めて登った。 そこで既に午後4時を回っていた。 山の頂上より少し手前、富士山で言うところの八合目辺りに展望台やレストランが有って、摩天楼や海を見下ろしながら山をぐるりと巡る一周3kmのトレイルが有る。 ウサギとしては夕暮れ時スタートのハイキングは日没遭難になるグリンデルワルドの経験があるので、腰が引けたが、懲りない家族たちは、熱帯植物の繁るトレッキングにスタートする。 その前に臆病ウサギ、経験から学んだ最終バスの時間を確認。 「最終バス何時ですか?」 「24時ですよ」 「え、そうか。みんな夜景を見に来るんだから当たり前か」 こりゃどれだけ遅くなっても大丈夫だ。 時々小雨の降る中、見たこともない鳥のさえずる中、そこかしこに有る空中展望台から、ぐるぐると変わり行く景色を見下ろしながら散歩した。 なんとか暗くなる前に出発地点に戻った。 帰りはノンストップバスで一気に降った。 だんだん近づく摩天楼が夕日に光りながら、色を変えて行った。
May 24, 2019
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英語が通じないの続き、 本当は英語は訪問国にとっては外国語だ、中国語を話せない我らが悪いのだからこれからは「中国語がわからない」と書く。 考えてみれば、イギリス領だった頃だって頑なに広東語だけを使って生活していた人たちもたくさんいたはずだから。 その一、 空港からのタクシー、娘の会社の駐在員からのアドバイス。「行き先は漢字で書いたメモを見せろ」確かに、乗ったどのタクシーの返事も片言の英語と片言の日本語か強行中国語で返って来た。 その二、駅のチケットカウンターは英語でオクトパス無事購入。ご隠居と私はシニアパス。シニアパスは20香港ドルしかチャージされて無いよと言われる。 それじゃディスカウントの意味ないじゃ無いと思って50ドルを自動チャージ機でチャージしようとしたが機械が投入紙幣をはじき返してくる。困っていたら、それをじっと見ていたお姉さんが、何か言って我らの紙幣を握って背後に有る売店へ。そこの機械でおばさんがチャージしてくれた。香港最初のお姉さんの親切は全て全く分からない広東語で受ける。多謝。 そのオクトパスであるが、トラム、バス、九龍と香港島間のフェリー、MTRという地下鉄で使える。これが乗っても乗っても減らない。交通機関の運賃が安いのである。その上ご隠居と私の方が娘たちの方よりもっと減らない。 そして初めて気が付いた。 シニアの初期チャージ金が少ないのはカードがディスカウントではなく、毎回の運賃がシニア料金で減っていくので20HKドルあれば3日ぐらいは足りるでしょということだと。 M&Sやハーベーニコラスなどロンドンによく有るスーパーや銀行などが町のあちこちにみられるので、ロンドン留学や駐在でそれらの名前に親しんだ娘達にとってはプチロンドンの感じなのだろうか。嬉しそうな半面、駅の親切なお姉さんが、我らの現金を掴んで移動した現実を見て、あれはヨーロッパではありえないよねという。 それだけ人を信用する文化なのだろうか。 ではお店の中にやたらといる警備員は何か? 興味は尽きない。
May 23, 2019
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イギリス領だったのだから英語が通じると思っていたのが間違いだと移りゆく歴史を痛感。返還後50年続くとされた自治は無効化されつつある香港。急速に中国本土に飲み込まれつつある。 日曜日の朝、香港の渋谷と言われるコーズウェイベイ辺りをトラムに乗りながら眺めると、沢山のヒジャブを被ったイスラムの女性たちが続々と集まって来て、歩道に座り込んでたむろしていた。その辺りの歩道や日曜日で休みの銀行の前、歩道橋の階段の途中まで座って何かを広げて話をしている。尋常じゃない人数。今はまだラマダンだから食べ物じゃないだろうと思われる。移民だろうか。出稼ぎだろうか。 そして、見学に行ったセントジョーンズカセドラルの周りには同じように、フリピン系の女性たちがものすごくたくさん集まっていた。これはわかり易い。フィリピンの人はキリスト教が多い。ちょうどやっていた日曜礼拝で教会内には入れない人達が溢れていたのだ。こちらも多分出稼ぎ。 この上、現地の人と外見上分からない中国本土からの出稼ぎの人がわんさかいるのだろう。 それが今、英語を話せない人達が増えている理由なのだろうかとウサギは推測する。
May 22, 2019
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香港空港に着いたのは昼だった。 そこから香港島のホテルにタクシーで向かい、荷物を部屋に入れてすぐに観光を開始した。 次回で書こうと思うが、ビクトリアピークという山の上に向かったのである。 目的はハイキング。 それでホテルに帰って来て自分のInstagramに写真を揚げようと、ふと見るとフォローしているひとりの人の記事と写真に目が釘付け。どこかで見た写真と「今日は飛行機で着いてハイキング、セントラルにあるレストランでグースを食べた」と書いてあった。 何という偶然、同じ日に到着して、同じ行動をして、同じ店でご飯を食べている。 「ニアミスでしょうか、同じ店に居たんですね」 とコメント入れようとして気が付いた。 あ、そういえば娘のInstagramをフォローしていたのだった。
May 21, 2019
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日程通りに旅行記を書かないのがウサギ流。いや、忘れてしまったり、後で思い出したりするから日程通りに書けないと言ったほうがいい。 今日は香港3日目。 ホテルは香港島側に取ったので、午前中は九龍に遊びに行き、夕方日本からただ1つ予約しておいたマンダリンホテルのアフタヌーンティーに行った。 暑い日、涼しいラウンジでゆっくりするのはほっとする。 食事と違って時間を掛けるお茶なので、途中で洗面所に何回か行く。ご隠居が洗面所に行って帰って来て言った。 「大きな洗面所ルームにスタッフがいて、手を洗おうとするとお湯と水と蛇口を捻って出してくれて、ペーパータオルも手渡してくれた。」 トイレに常駐スタッフ? 「え、女性用もそうかな」私が聞く。 「知らないよ、入ってないから」ご隠居。 そこで偵察に行く。 女性用にもスタッフがいて入ると「Hello」と言う。でも、蛇口までは捻ってくれない。 2回目に夫が行った時、帰って来てまた言った 「また水出してくれて、ペーパータオル渡してくれて、ドア出る時バイバイって言った」 「え!」 親切すぎるトイレ、なんか落ち着かない気もする。
May 21, 2019
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飛行機の中で、モンゴル語の勉強をしていると、娘が「どうして今から行く国の言葉じゃ無くてモンゴル語なの」と言った。 そうか、中国語の挨拶ぐらい覚えなければいけなかったのか。香港は英語の国という認識が強すぎた。 それに、今回は家族それぞれが誰かが計画立てているだろうと考え、誰も綿密なスケジュールを用意しなかったのである。 バス停は見つけられない、英語は通じない、中国語は話せない。レストランは道を歩いていて良さそうな所に飛び込む。 これはこれで楽しい。誰も文句は言わない。 全員がスイスの山で下山の交通手段が無くなった経験の共犯なのであるから。
May 19, 2019
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