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夜が待ち遠しい

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さかまたつみ

みなさんこんばんは、ようやく待ちに待った夜が来ました。今日も無事夜を迎えられたことを喜びつつ、今歩いている土地やこれから向かう場所、そこで見聞きしたことや思い浮かべたことあれこれを綴っていきたいと思っています。

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aki@ この様な書き込み大変失礼致します日本も当事国となる台湾有事を前に国民の…

さかまたつみ@ Re[1]:川口元郷で充実の呑み歩きその1(09/29) Kyakosanさんへおはようございます。し…

Kyakosan@ Re:川口元郷で充実の呑み歩きその1(09/29) 今回はまた随分DEEPなエリアですね。さら…

さかまたつみ@ Re[1]:日暮里の串揚げ屋はお勧め商品がいいみたい(08/26) ハードコア丸山さんへそうなんですね。…

ハードコア丸山@ Re:日暮里の串揚げ屋はお勧め商品がいいみたい(08/26) 貴重な土曜日の昼下がりをここで過ごすと…

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2018/05/31

　これから訪れようとする町について、あの町は下町っぽいだのともっともらしいくせにちっとも具体性のないことを物申す輩がいるものです。そういう事を述べる連中に対して、ふうん、どういうところが下町なんだいと尋ねると、そんな事も分からないのかという呆れたような表情を浮かべてみせて、下町っぽい商店街があるのだよと言ってみせたりする。だから下町っぽい商店街とはどのような商店街なのだいと粘り強く言い返すと、だからね、昔からやってる古い個人経営のお店が軒を連ねるようなそんな場所を下町というのだよ、本来は江戸城の城下町のことを下町と呼んだしいけれど今では古い商店街のある町であれば一括に下町と呼ぶようだねえ。そして、神田や基本橋に加えて、赤羽だの十条だのを列挙してみせたりもするのである。さて、ぼくが何に憤っているかを事細かに説明しても面白くも何ともないので、一言で語るとすれば、そんな下町という一語で片付けられてしまい、しかも神田も十条も同じ下町だとするならわざわざ両方に足を運ぶ煩わしさをぼくなら取るまいと思うのです。何だか無理のある言い分であるけれど、レッテルを貼ることで町が本来として備えている多様性を排除するのは愚劣て有害としか思えぬのです。それを住民自らが誇らしげに行使するのもうんざりとする。まあ、キリがないのでこの話題はここまでにします。さて、下町の曳舟にやって来ました。

　駅からすぐの「天ぷらかんだ曳舟店」前は、何度となく通り過ぎているずなのにどうしてこれまで無関心を装って通過できていたのか不可解な程にいい感じに枯れたお店です。前段ではぼくとは思えぬ人が激しい口用で下町批判を繰り広げていますが、そうした定番コースをなぞってからでも繰り返し町を歩いてみると、徐々に町も別な表情を垣間見せてくれるもののようです。さて、店内は、なかなかに凝った造りになっていて、いつもなら黙ってカウンター席に向かう控え目なぼくも空いていたせいもあって四人掛けテーブル席に落ち着くことにしました。天ぷらのお店というと酒場使いするにはいささかに敷居が高い感じがありますが、このところの無節操な呑み歩きの成果としては、天ぷら屋さんには割烹風の高級店がある一方で、こちらもそうですが、あくまでも定食屋の延長といったような庶民的な店も案外少なくないのでした。ぼくがどちらを好むかは語るまでもないでしょう。それにしてもこちらの天ぷらの豪勢なことといったらただ事ではない。繊細さとか上品さとは無縁でありますが、この無骨というか粗野な天ぷらというのは冷めてからも楽しめるのが有り難い。有り難いけれど呑みすぎてしまうから注意が必要です。他のお客さんも食事というよりは酒の肴を求めて訪れる、そんな天ぷらのお店でした。

　駅を背にしばらく歩いていくと、車の往来の激しい通りに出ました。この通りに面して「お食事処おいしんぼ」という脱力系な店名の食堂らしきお店がありました。こういう店こそ古いというよりはボロいと言いたくなるのですが、人によってはそれをネガティブな形容と捉えかねぬのだから日本語は厄介であります。ともかくこのお姿を目にした以上無視して通過するわけにはいかぬのであります。中に入ると案外平凡にカウンター席が奥に連なっているのも落胆するような事ではないのです。もとは食堂だったのかもしれぬけれど、今ではどこをどうとっても酒場そのものといった雰囲気。人懐っこい方たちが多くて、特におばさま方は何かと気に掛けていただけて嬉しいと思うべきなのだろうか。肴はあるものだけ、手羽元と大根の煮込みをいただきましたが、こういうのがあるなら文句など何もないのであります。これって自宅でもたまに作るけれど、ホント簡単なんですよね。簡単だからといっても作ろうとなかなか思わない。食べたら旨いのは分かっているけれど、なぜかそんなに作ろうと思えぬのは、インド風だったりタイ風だったりとかのカレーとか中東の料理とかフレンチだったりといったちょっと凝った料理ばかりを作ってしまうのだ。だからこんな当たり前の味に飢えているからこうした店で出してもらえるとホッとするのであります。凝った料理は家で食べればいいのであります。なんて奇を衒ったようなことを書いたけれど、偽らざる真実なのであります。さて、最後に普段もてないと思っている若い方はぜひお出かけすることをオススメします。若い男は貴重品らしいから嫌になるくらいにもてはやして頂けると思います。余りにモテ過ぎて立ち去り難くなって午前様になっても責任は持ちかねます。

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