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外国料理のお店って、時々やってるんだかやってないんだか分かんない店があります。ホントにやってない場合もあって、思い切って戸を開けると店の人らしき人がちっとも商売っ気のないカッコをしてくつろぎ切っていたりする。時には同郷の知り合いらしいのも一緒にいたりして、直前まで大声で喋っていたのがピタリと止んで、睨みつけてきたりするのだ。その視線には怪訝そうな感情に加えて品定めするような警戒するようなそして少なからず怯えたような感情も見え隠れするのだ。まあ、在留資格を得るためとかそうした彼らにとっては切実な理由なりがあってブラブラしているようなのであるけれど、どんな理由にしたってブラブラしてチャンスだけはつかみ取ってやろうって連中に碌な奴がいるはずもないのである。真面目にやっても損するだけとか相当な目に遭わされた人も少なからずいるとは思うけれど、そうしたリスクは母国でも情報があったはずに違いないと思うのだ。つまり、外国人のやってる店は腰を据えてしっかり商売を続けてやろうって真っ当な人たちもいれば、何となく最低限の生活を送れる程度になにがしかの儲け話に乗っかれるまでやり過ごそうというタイプ、そしてハナから全く商売などやる気もなく、とりあえず店をやっていることで何某かの利益が得ることだけを期待している奴らなどなどがいるのであって、中間とか後者のタイプが結構な割合で含まれているのが困りものなのです。しかもそれがじわじわ増加しているようにも思えるから先行きも不安になるってもんです。基本的にぼくは店内の様子が表からは覗えないタイプの店を好みますが、今後はそうも言ってられなくなるかもしれませんガラス張りの店じゃないと怖くて入れないってことにもなりかねないんじゃないだろうか, さて、ここ「食客居」も外観からはどうにも得体の知れないところがあります。照明が灯っているからには営業はしていそうですが、どうにも人の気配が感じられません。表っ面は本場風中国料理店っぽく料理の写真が張り巡らされているのですが、今一つぼやけていて食欲を搔き立ててはくれないのです。ここでもやはり戸を開くのに躊躇ってしまうのだ。躊躇うけれどやっぱり入りはするのですけど。店内はなんちゅうか雑然としていてしかも統一感のないレイアウトです。現地っぽいような気がしなくもないけれど、確か表の看板に各種宴会承りますとあったけれど、ここで宴会ってちょっと違うような気がするなあ。そんな1卓にご夫婦らしき男女がおられますが、この方たちは店の人のようです。客がいない時間はテレビなど眺めつつこうしてまったりと過ごされているようです。女性が注文を取りに来ます。レモンサワーが3杯で1千円と1杯づつ注文するより若干お手頃です。近頃体調が今一つなので、セーフティーなポテトフライと餃子を注文します。どちらもこれで店の実力がどうこういえる品ではないと思うのですが、まあこんなもんかなあって味です。でもしばらくすると家族連れがバンバンオーダーしていたし、さらにその後やって来た若者は定食メニューにさらに一品料理を追加して、猛然と食べていたから実は結構旨い料理もあるのかもしれません。しかしそれでもこちらの店の雰囲気は食事のための客間といった意味をなす「食客居」の名にはちょっと当たらないように思えてならないのです。
2026/05/03
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外国料理のお店って、時々やってるんだかやってないんだか分かんない店があります。ホントにやってない場合もあって、思い切って戸を開けると店の人らしき人がちっとも商売っ気のないカッコをしてくつろぎ切っていたりする。時には同郷の知り合いらしいのも一緒にいたりして、直前まで大声で喋っていたのがピタリと止んで、睨みつけてきたりするのだ。その視線には怪訝そうな感情に加えて品定めするような警戒するようなそして少なからず怯えたような感情も見え隠れするのだ。まあ、在留資格を得るためとかそうした彼らにとっては切実な理由なりがあってブラブラしているようなのであるけれど、どんな理由にしたってブラブラしてチャンスだけはつかみ取ってやろうって連中に碌な奴がいるはずもないのである。真面目にやっても損するだけとか相当な目に遭わされた人も少なからずいるとは思うけれど、そうしたリスクは母国でも情報があったはずに違いないと思うのだ。つまり、外国人のやってる店は腰を据えてしっかり商売を続けてやろうって真っ当な人たちもいれば、何となく最低限の生活を送れる程度になにがしかの儲け話に乗っかれるまでやり過ごそうというタイプ、そしてハナから全く商売などやる気もなく、とりあえず店をやっていることで何某かの利益が得ることだけを期待している奴らなどなどがいるのであって、中間とか後者のタイプが結構な割合で含まれているのが困りものなのです。しかもそれがじわじわ増加しているようにも思えるから先行きも不安になるってもんです。基本的にぼくは店内の様子が表からは覗えないタイプの店を好みますが、今後はそうも言ってられなくなるかもしれませんガラス張りの店じゃないと怖くて入れないってことにもなりかねないんじゃないだろうか, さて、ここ「食客居」も外観からはどうにも得体の知れないところがあります。照明が灯っているからには営業はしていそうですが、どうにも人の気配が感じられません。表っ面は本場風中国料理店っぽく料理の写真が張り巡らされているのですが、今一つぼやけていて食欲を搔き立ててはくれないのです。ここでもやはり戸を開くのに躊躇ってしまうのだ。躊躇うけれどやっぱり入りはするのですけど。店内はなんちゅうか雑然としていてしかも統一感のないレイアウトです。現地っぽいような気がしなくもないけれど、確か表の看板に各種宴会承りますとあったけれど、ここで宴会ってちょっと違うような気がするなあ。そんな1卓にご夫婦らしき男女がおられますが、この方たちは店の人のようです。客がいない時間はテレビなど眺めつつこうしてまったりと過ごされているようです。女性が注文を取りに来ます。レモンサワーが3杯で1千円と1杯づつ注文するより若干お手頃です。近頃体調が今一つなので、セーフティーなポテトフライと餃子を注文します。どちらもこれで店の実力がどうこういえる品ではないと思うのですが、まあこんなもんかなあって味です。でもしばらくすると家族連れがバンバンオーダーしていたし、さらにその後やって来た若者は定食メニューにさらに一品料理を追加して、猛然と食べていたから実は結構旨い料理もあるのかもしれません。しかしそれでもこちらの店の雰囲気は食事のための客間といった意味をなす「食客居」の名にはちょっと当たらないように思えてならないのです。
2026/05/03
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油揚げや厚揚げも含めて豆腐のスピンオフ食材なら大概好きです。大概と書いたのはもしかしたらぼくの知らない豆腐仲間が存在するかもしれないからで、それというのは昔はじめて沖縄の豆腐ようを食べた時のことを覚えているからです。今でこそ食べられなくはないけれど(あれば食べるけど、注文してまで食べるつもりは毛頭ないのだ)、初めての体験時にはそのドギツイ色彩に驚かされましたが、その驚きはすぐに更新されることになるのでした。Wikipediaには「発酵の効果で泡盛とエダムチーズを合わせたような味わい」であるというけれど、ぼくにはとてもそんな立派なものには思えなかったのだ。それこそ「練りウニ」と似ていると言われてもとてもそうとは思えなかったのです。しかも値段はかなり高級で「練りウニ」も買えるくらいに高額食材であるから、同じお金を出すなら迷わず今でも「練りウニ」を選ぶはずです。といった次第で基本的に豆腐には淡泊であることを求めたいぼくとしては、単なる豆腐が何と言っても一番なのです。先日、近所のスーパーでおぼろ豆腐が月間のお勤め品として販売されており、もちろんおぼろ豆腐は好きなんだけど、そのまま醤油に薬味じゃつまらんからってことになってしまう訳で、あれこれ工夫したりネットで調べたりで作ってみたのでした。おぼろ豆腐のみぞれそば【材料】そば(茹でる) 1人前/豆腐(おぼろ) 適宜/大根(おろす) 3cm/青ねぎ(小口切り)・のり(刻み)・めんつゆ・だし 適宜【作り方】1. 鍋にだしを沸かして大根、めんつゆを加える。丼にそばを盛って注ぎ、豆腐、青ねぎ、のりをのせる。 果たしてこれをわざわざおぼろ豆腐で作るべき理由があるのだろうか。絹ごしでも木綿でも構わぬけれど、つまりは単なる普通の豆腐でも全く変わりはないんじゃないかって思うのだ。おぼろ豆腐のあんかけ【材料】豆腐(おぼろ/電子レンジ(600W)で3分加熱) 200g/だし(鰹節) 1/2カップ/醤油 大さじ1/酒 小さじ2/生姜 1/2片分/片栗粉・水 小さじ1.5【作り方】1. 鍋でだし、醤油、酒を沸かす。水溶き片栗粉を加える。2. 器に豆腐を盛って1.をかけ、生姜をのせる。 豆腐にあんかけって美味しいんだよねえ。根岸の有名店でも名物になってますねえ。どんな豆腐にも合うけれど、この食べ方だと豆腐の種類ごとに差異が感じられて、なるほどちょっと気の利いた料理であるなあってことになるのでした。おぼろ豆腐丼【材料】ごはん 1膳分/豆腐(おぼろ) 1パック/玉ねぎ(薄切り) 1/2個/油揚げ(細切り) 1枚/椎茸(細切り) 1個/生姜 適宜/だし 200ml/酒・みりん 小さじ2/醤油(薄口) 適宜【作り方】1. 鍋にだしを沸かして玉ねぎ、油揚げ、椎茸、生姜を煮る。醤油、酒、砂糖を加える。豆腐を加える。丼にごはんを盛ってのせる。 これはきっとレシピを見つけてきたんだろうなあ。この食材で玉ねぎを合わせようとはぼくならきっと思わないはずだからねエ。ほとんど記憶はないけれど、ちょっとつまんなかったんじゃないかなあ。おぼろ[日本・新潟県南魚沼地域]【材料】豆腐(おぼろ) 600g/だし(煮干) 3.5カップ/砂糖 大さじ1/醤油 大さじ3/片栗粉・水 大さじ2/練り辛子 適宜【作り方】1. 鍋にだしを沸かして砂糖、醤油で加える。水溶き片栗粉を加える。豆腐[お玉ですくう]を加える。椀に盛って練り辛子を添える。 これまたあんかけ系の豆腐料理ですが、和辛子を用いるところがナイスです。湯豆腐や温奴に練り辛子って時々みかけますが、最初は何という食べ方なんだって驚きました。でも考えてみればおでんにも豆腐があって辛子を塗って食べるんだから単品の料理としてあってもちっとも不思議なことはないんだよねえ。でもいい食べ方です。
2026/05/02
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近頃、なめこってパスタに使われているのをよく見掛けます。いや、見掛けるっていってもレシピを見掛けるだけで、実際にどれだけの人が好んでなめこを食べているのかは未知数です。というかパスタで使うのもまあ理解できるけど、それよりかはそばやうどん、そうめんなどの日本で古くから食べられている麺類と一緒に食べるのがやはり適切な使い方なんじゃないかと思うのだ。中国発祥の中華麺(厳密には中国というのは適当じゃないかもしれませんが)と合わせるのもまあありだとは思うけれどちょっと違うような気がします。発想がコンサバチブではあるけれど、ぼくはやはり味噌汁の具材としてのなめここそが最高だって思っているし、以下に見るようにあれこれなめこを使った料理を作ってみてもその考えがブレることはないのでした。だから様々な麺料理もきのこそばやきのこうどんなんかにして食べるにしても醤油ベースのめんつゆで食べるよりは味噌ベースで食べた方がきっと美味しいに違いないと思っているのだ。って思ってるだけじゃなく実際やってみればいいじゃんって話ではあるのですが、なぜかその機会はなかなか到来することはないのでした。カブとなめこのコンソメスープ【材料】カブ(くし型切り) 2個/なめこ 1袋/玉ねぎ(みじん切り) 1/4個/ベーコン(細切り) 1枚/生姜(千切り) 1/2片/コンソメ(顆粒) 大さじ1/水・塩・胡椒 適宜【作り方】1. 鍋に湯を沸かして全ての材料を煮る。 オリジナル、ってほど立派なものではないけれど、たまたま冷蔵庫にあった残り物を使って作ったものです。なめこはそのヌメリが特徴で、それこそがなめこの好き嫌いを左右すると思っているのですが、ここではヌメリをトロミとして用いておりまして、こちらの方がなめこの苦手な人にはとっつきがいいのではと。カブとなめことアサリの煮物【材料】カブ(くし型切り) 2個/なめこ 1袋/アサリ(剥き身) 80g/生姜(千切り) 1/2片/だし(昆布/顆粒) 小さじ2/水・酒・みりん・塩・醤油(薄口) 適宜【作り方】1. 鍋に湯を沸かして全ての材料を煮る。 これまた恐らくは適当に家にある材料を用いて作った一つ目と同じ発想に基づくレシピとなります。だしの出処がベーコンとコンソメの洋風からアサリと和風だしの和風に変換しただけの安直さですが、なかなか美味しかったのです。キャベツとなめこの煮物【材料】鶏肉(ひき肉) 200g/キャベツ(ざく切り) 1/4個/なめこ 1袋/生姜(千切り) 1片/鰹節 4g/【A】酒 大さじ2/醤油 大さじ1/みりん 小さじ1/塩 小さじ1/4/水 1/2カップ【作り方】1. 鍋で【A】を沸かして鶏肉、キャベツ、なめこ、生姜を煮る。器に盛って鰹節を散らす。鰹節を散らす。 これもまたカブとアサリをキャベツとひき肉に置き換えただけのものではありますが、とても美味しかったなあ。なめこは淡泊目の煮物の一具材として用いるといいのかも。片栗粉はグルテンフリーだけど極力炭水化物を避けたい人にもいいのでは。何の根拠もないんですけど。なめこの味噌煮【材料】なめこ 2パック/ほうれん草(茹でる/4cm長) 1/2束/【A】味噌(八丁) 90g/砂糖 40g/だし(鰹節・昆布) 300ml/酒 90ml/みりん 40ml/醤油 10ml【作り方】1. 鍋で【A】を沸かしてなめこを加え、弱火で5分煮る。器に盛ってほうれん草を添える。【備考】dancyu 【すぐ飲める!つくりおき酒肴】なめこの食感と味噌の風味で盃が止まらない!「なめこの味噌煮」https://dancyu.jp/recipe/2026_00010250.html これはdancyuで公開されていたレシピです。これまでのと違ってかなり濃い目の味付けです。あっさり味のレシピに慣れていたので、残念ながらあまり口に合わなかったです。
2026/05/01
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ぼくは週の夜の大半を立ち呑み屋で過ごしています。そんなに立ち呑み屋が好きなのか、と言われるとそれはちょっとばかり違っているのです。確かに立ち呑みだと座って呑むよりも、吸い口が良くって腹が張って苦しいなんてことも少なくないのです。それに気のせいであることは分かっているけれど、アルコールがスーッと落ちていくようで、アルコールが体内に吸収される割合が減るように感じるのだ。座ったままで呑むと胃とか腸とかそれらを繋ぐ管が曲がって滞留する時間が多くなり、アルコールの吸収も多くなるような気もするのだ。そんなはずはないんですけどね。あと椅子のある居酒屋よりも万が一、その店が気に入らなかったり、体調不良で早く帰りたくなった時にもさほど気兼ねすることなく店を出ることができるように思えるのです。ぼくはつまみはともかくとして酒に関しては最低2杯は頼まないと席を立ちにくいなあって思ってしまうのですが、立ち呑み屋だとそうした気兼ねも多少は緩まるような気がします。キャッシュオンとかいう商品と代金を1品ごとに引き換えるシステムであることが多いのもそうした気持ちを支えてくれているようです。気の弱いぼくは不愉快な居酒屋でもさすがに1杯で勘定を頼むのはちょっと躊躇ってしまうのですが、このシステムの立ち呑み屋でならあまり気兼ねもせずに済みます。そしてこれはカッコ悪い理由ではありますが、概して立ち呑みの方が安価であるというのが最大の理由であるというのは多くの人にとって想定の範囲でありましょう。実際、同じ店でも立ちのスペースで呑むと割安になることも少なからずあったりします。しかし、世間には高品質な料理や肴を座席のある店より安価でサービスしてくれる立ち呑み店というのもあるのです。皆さんご存じの今はなき(あるけど)北千住の「徳多和良」や勝どきの「かねます」(まだ健在だろうか)なんかがそれに当たるといってもいいかな。そんなちょっと贅沢な立ち呑み店が駒込にできたというので遅まきながらではありますが、行ってきました。 やって来たのは、「立ち飲み割烹 コウノヤ」です。記憶が曖昧でありますが以前は「ます田」って居酒屋だったかと、一度お邪魔しています。ちなみにこちらも一度お邪魔している「天ぷら ゆずりは」もまた「マルコー餃子店」とやらに代わったようです。どちらに入るか迷ったのですが、前者には女性客2名が呑んでいたのでこちらに先にお邪魔することにしたのでした。ぼくはまず鰹節ハイボールなるものを注文してみました。ほんのり鰹だしが香っています。まあ特段美味しいものではないですね。同伴したS氏は冒険心なくレモンサワーを注文します。肴はいわしフライとイカ軟骨の鮟肝和え、いずれも650円程度だったかな,確かにちょい強気なお値段でありますが、これ食べてみると確かに美味しいのですね、だからといってこの値段が適切といえるかどうかはちょと疑問の残るところではあります。店内を見渡すと開店後日本語の一升瓶が300本空いたことを記念して680円均一の清酒が1杯目は300円でサービスしてもらえるとのこと、これは貰わなきゃね、てなことでそれぞれ1杯づつ頂いたところでお勘定にします。2名で3,900円位だったかなあ、う~ん、2杯1品で独り約2千円はさすがにちょっと高いかなあ、この辺で終いにして正解かな,S氏がpaypayで支払いたいとぼくは先に店を出てしばし待機するのでした。さて次はどこにしようかなあと駅方面に引き返し、すぐさま次なる居酒屋で席を確保して、ちょっと高かったねえと何となく勘定を再確認してみたのだが、あれえ、ぼくの計算だと大体1名1,500円位じゃないか、4~500円高いんじゃないか、チャージ料金を取られてるのかなあ、と今になって思うのです。確認しに戻ろうかと思ったけれど、さすがに今更感があるので泣き寝入りすることにしたのです。
2026/04/27
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自宅からちょっと頑張れば歩ける距離にあるにも関わらず新宿には未だに馴染めません。新宿に初めて行った時のことはもう忘却の彼方へと消え去ってしまいましたが、ある一時期、頻繁に通っていたことがあります。と、このブログの文章を読んでいただけている方であれば断るまでもなく、映画館目当てだったわけで、そうした思い出話もすでに話題も尽きてしまいました。そんなことを書いていたキーボードを叩く手がハタと止まってしまいました。そもそも冒頭の文章は誰かに読まれているのだろうか。以前のような毎日の更新はとうに断念したけれど、近頃はすっかり書くこともなくなってしまいました。恒例として一段目の文章は場所を題材としてきましたが、もはや言いたいことは言い尽してしまっています。というか都内なら都内の夥しいまでに存在する町のどこもかしこにも語りたいことがある訳ではないのです。瞬発的に好奇心が炸裂してやたらとアクティブになることも稀にはあるけれど、根が不精なものだから一度退屈に思えた町に再訪するのはどうしても面倒に思えてしまい、一度訪れたっきりになってしまうことが多いのです。そりゃまあ西新宿の界隈はたまに用事があったりして、さすがに一度訪れたっきりってことはないけれど、好んで行こうって気持ちになる町ではないのでした。しかし先般お邪魔したみたいなばっちりとぼく好みな酒場があることを見過ごしてしまっていたりすることを知ると、普段だって行けるような近場であればもう少しせっせと歩き回ってみるのも悪くないと思ってみたりもするのでした。まあ、思うだけで実行に至らないかもしれないんですけどね。 さて、この夜訪れたのは、「居酒屋 わたなべ」でした。オレンジの外観が独特で目を引かれます。いわゆる居酒屋っていうのとはちょっと違った構えではありますが、不思議と違和感めいたものを感じることはありません。それはもしかすると新宿という土地柄だからこそってところがあるようにも思えるのです。新宿って町にはどうしたものか正統派の居酒屋よりもこうしたどことなく洋風なテイストをまとった面構えの店がお似合いに思えるのは、新宿という町の成り立ちとも重なっていると思えるのですが、具体的な根拠を示す準備もないからここれは単なる印象として書くに留めることにします。店のママさんはそこそこのご年配であるとお見受けしますが、さすがに戦後のお生まれのようです。それすら確認したことではないのですが、今では新宿という町のどこか他の都内の下町なんかとは異なった風情の町が出来上がっていく過程を語れる人も少なくなったのではないだろうか。先客は男女各1名づつ、いずれも顔見知りではあるようですが、特段言葉を交わすこともありません。どちらもママさんとは親しく語っておられるからそれを楽しみに訪れているのではないか。なんか分かるなあ、いつからここで居酒屋家業をやっておられるのか聞きそびれてしまったけれど、ぼくだったらきっとこの居酒屋の歴史に留まらず、昔の新宿の話なんかも伺いたいと思うのです。この店ではランチもやっているようですが、この日は入りが良くなかったようで、準備していた生姜焼きなんかが突き出しで出してもらえました。ここで昼も夜も過ごす人も少なからずおられるんじゃないだろうかと想像が膨らみます。また、訪れたい気持ちがある一方でもう辿り着けないような予感を感じつつ、すっかり酔っ払って店を出るのでした。
2026/04/26
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もしかするとぼくの一番好きな野菜はほうれん草かもしれない。といったそばから、いやいや玉ねぎが一番だろうとかキャベツには敵わないだろうとか、自ら出した答えでありながらも即座に前言を撤回したくなるのですが、ここは今まさにこの時点でのお気に入りということで納得することにしよう。さもなくば話はどこまでも先へと進められぬから。先日キャベツの処理が面倒といったばかりでありますが、ほうれん草もまた下処理が面倒に思える野菜のひとつです。根元に泥が残っていて、これを落とすのが存外にかったるいものなのだ。そりゃまあ、同じ青菜でも根っこを好んで食べる人も少なくない(かくいうぼくもその一味なのでありますが)芹ともなると、その根っこにはただ事でない位にしつこく泥が絡みついているのであって、これに比べればどうということもないのであります。それを言い出すと下処理だけで料理をする気力を削がれる食材というのは野菜に限らずあるもので、つまりはぼくはこうした実際の調理前に行う下ごしらえというのが大嫌いなんだろうなあ。スーパーで丸のままの魚を卸してくれるサービスがあるけれど、同じように野菜も洗う程度の処理をサービスでしてくれるとぼくとしては非常に嬉しいのです。洗うだけで10円上乗せなら積極的に利用するんだけどなあ。ほうれん草のソテー【材料】ほうれん草(茹でる/4cm長) 1把/アンチョビ(粗みじん切り) 2枚/にんにく 1片/赤唐辛子 1本/松の実 大さじ1/油(オリーブ) 大さじ2【作り方】1. フライパンに油を熱して松の実を炒め、取り出す。にんにく、アンチョビ、赤唐辛子を炒める。ほうれん草を加える。松の実を加える。【備考】dancyu 「アンチョビが野菜を引き立てる"ほうれん草のソテー"」https://dancyu.jp/recipe/2024_00008177.html ほうれん草のソテーも大好き。バターで炒めることが多いけど、これもいいですねえ。ただし冷めちゃうとちょっと生臭みを感じるけど。松の実がいい仕事してます。チキン・フロレンタイン【材料】鶏肉(胸/2等分[厚]/塩、胡椒、小麦粉をまぶす) 1枚/ほうれん草(ざく切り) 150g/油(オリーブ) 大さじ1/バター 10+10g/にんにく 2片/塩・胡椒・小麦粉 適宜/ワイン(白) 200ml/コンソメ(チキン/固形) 1/2個/生クリーム 150ml/パルミジャーノ 適宜【作り方】1. フライパンに油、バターを熱して鶏肉を焼き、取り出す。バターを熱してにんにくを炒める。ワイン、コンソメを加えて煮詰める[半量]。生クリームを加える。ほうれん草を加える。鶏肉を加えて中火で5分煮る。パルミジャーノを散らす。 アメリカ人はこの鶏とほうれん草のクリーム煮がお好きみたいですね。ぼくも無論大好きなのです。生クリームの量を加減してもう少し軽めにしてもいいかもしれません。このほうれん草の半量をペーストにするのはどうかなあ。ダメかなあ。ポパイ丼【材料】ごはん 1膳分/豚肉(バラ/薄切り/3cm幅/塩、胡椒をまぶす) 80g/ほうれん草(3cm幅) 100g/塩・胡椒 適宜/バター(有塩) 5g/マヨネーズ 大さじ1/2/【調味料】酒 小さじ1/砂糖・醤油 小さじ1/2/鶏がらスープの素 小さじ1/4/にんにく 適宜【作り方】1. フライパンにバターを熱して豚肉を炒める。ほうれん草(茎)を加える。ほうれん草(葉)、【調味料]を加える。器にごはんを盛ってのせ、マヨネーズをかける。 これまた非常にオーソドックスな発送の丼でありますが、不思議とあまり作った覚えがありませんでした。まあねえ、この材料で美味しくないはずないよなあ、スパゲッティとも合いそうです。ほうれん草納豆【材料】納豆 1パック/ほうれん草(茹でる/1cm幅) 1株/油(ごま)・ごま(白)・塩 適宜【作り方】1. 全ての材料を混ぜる。 最後に超地味なレシピ。まあ、分からなくはないけれど、わざわざ混ぜる必要はないんじゃないかねえ。茶碗の上で一緒にしてしまえばいいだけのことかも。これにマヨネーズを入れるのもありかも。ってアンチマヨネーズ派の人から顰蹙を買うことを請け合いです。
2026/04/25
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春キャベツの季節が到来したなあと思っていたら、もう近所の店では見かけなくなってしまいました。出始めの頃にその近所のスーパーで目にして、価格の手頃さを確認し、すぐさま買い求めたはいいのですが、買ってみたはいいけれど、年度の始めということもあってなかなか調理に手が回らず週末になってようやく調理しようと野菜室から取り出してみると、悲しいことに結構傷んでしまっていたのでした。旬の食材というのは総じて時期が短いし、傷みやすいから入手したら即調理するのが正解なのだ。それは分かってはいるのだけれど、吞んで帰ってからではそれもなかなか難儀なのだ。時折、モーロ―とした意識で数品を作り上げていて、翌朝冷蔵庫を見て驚くなんてこともたまにはあるけれど、まあそれは別の話。実はぼくはキャベツの処理って面倒で嫌いなんですよね。多くの人は最初の数枚を剥がして、そのまま捨ててしまうのかもしれないけれど、根がケチなぼくは食べれそうな部分を丹念に破り取ったりするものだから案外手間暇がかかるのです。特に柔らかい春キャベツは傷んだ部分が内側の結構深いところまで入り込んでいたりするから通常のキャベツのように数枚を処理すればそれより内側は楽に処理できるって風にはならないものなのだ。それを言い出すと料理なんて面倒なことだらけで、1年365日1日3食を栄養バランスやらを考えながら作り続けている主婦や主夫の人たちは大したものだと思うのです。春キャベツのステーキ(リュウジ)【材料】キャベツ(春/くし型切り) 1/8個/バター 10g/胡椒 適宜/【A】醤油・酒・みりん 大さじ1/砂糖・にんにく・旨味調味料 適宜【作り方】1. フライパンにバターを熱してキャベツをのせ、蓋をして蒸し焼きにして皿に盛る。2. 【A】を煮詰めて1.にかけ、胡椒を散らす。 キャベツやら大根のステーキ、これまで何度となく作ってきました。どれもそれなりには美味しいんだけど、これぞというレシピに出逢うことはできずにいたのでした。それがあまり期待もせずに作ったこれがどうやら決定版となりそうな旨さなのでした。ある意味、日本の家庭料理の定番の味付けに過ぎぬのであるけれど、これが正解だったのかも。タレが余ったのでこのタレで大根ステーキも試してみようかな。ゆでキャベツとじゃこのサラダ【材料】キャベツ(春/1cm幅/塩をまぶす/電子レンジ(600W)で2分加熱) 1/4玉/ちりめんじゃこ 20g/砂糖 小さじ1/塩 適宜/【A】油(ごま)・酢 大さじ2/醤油 大さじ1【作り方】1. フライパンに油を熱してちりめんじゃこを炒める。【A】を加える。砂糖を加える。キャベツと和える。 食べるまでもなくそりゃまあ旨いよねって分かってしまう非常にシンプルなレシピです。美味しい食材というのは下手に凝らない方が美味しいのかもしれないなあ。春キャベツのバター丼【材料】ごはん 2膳分/キャベツ(春/一口大) 5枚/豚肉(バラ/しゃぶしゃぶ用/一口大) 100g/バター 10g/醤油 小さじ2/鰹節 2g/油(サラダ) 小さじ1/塩 適宜【作り方】1. フライパンに油を熱して豚肉を炒める。キャベツを加える。バター、醤油、鰹節、塩を加える。丼にごはんを盛ってのせる。 これなんかこれまで自分でも似たようなものを作ってきているはずなのだ。思い付きで作った料理を文字に起こすという作業を怠ったばかりに食べずに済ませてしまったレシピはきっと数知れずあるんだろうなあ。失敗したなあ。春キャベツと豚バラ肉の生姜焼きカレー【材料】ごはん 適宜/豚肉(バラ/薄切り/一口大/生姜、にんにく、胡椒を揉み込む) 250g/生姜・にんにく 1片/胡椒 適宜/キャベツ(春/千切る) 1/2個/長ねぎ(2cm長) 2本/カレールー 100g/生姜 1片/水 700ml【作り方】1. 鍋で豚肉を炒める。長ねぎを加える。水を加えて沸かし、弱火で10分煮る。カレールーを加える。キャベツを加えて5分煮る。生姜を加える。器にごはんを盛ってかける。【備考】dancyu 「生姜の清涼感がたまらない"春キャベツと豚バラ肉の生姜焼きカレー"」https://dancyu.jp/recipe/2023_00007310.html カレールーを使っているので安直そうに思わせながら、長ねぎを使ったり、生姜を2段構えで使ったりと小技が効いてそうなので、作ってみることにしました。食べてみると、まあそこそこ美味しいけど、想定していた程には春キャベツの美味しさを感じられませんでした。
2026/04/24
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特段すごいって訳でもないし、驚きといった勘定を揺さぶられるようなこともないけれど、しみじみと悪くない酒場というのがあるものです。悪くないという言葉を発すると、「悪くないってことは良くはないってことよね」と噛み付く物騒な人がいるのだけれど、ぼくの感覚としてはむしろ単に「良い」というより好意的なニュアンスが籠っている言い回しではないかと思うのですが、どうなんだろう。まず第1に「悪くない」って言葉を発する人のキャラクターにも依拠するようにも思えます。大谷翔平のような爽やかな好青年が「悪くないねえ」っていうと人々は、ああそうなんだ悪くないんだなあと素直に受け止めることができそうですが、北大路魯山人なんかが「悪くない」と述べたとしたら、非常に尊大な感じがして素直には受け取れないかもしれないけれど、でも魯山人の「悪くない」もよくよく吟味するとエラソーであってもやはり褒められているように感じられるのです。一方で、「悪くない」じゃなく「悪くはない」ってのこそ、まさに「悪くはないってことは良くはないってことよね」と言われても仕方のない言い回しに感じられるのです。ってくどくどしいことを書いたけれど、この夜にお邪魔したのは「悪くはない」居酒屋ではなく「悪くない」居酒屋だったのです。そして不思議と空いていたりするのであります。どうしてなんだろうなあ。「もんちゃん」って店名が良くないのかなあ。いやいや、そんなのあんまり関係なさそうに思えます。たまたまこの夜が空いていただけだと思うことにしておこうかな。店内はなんとなくごちゃごちゃっとしていて雑然として感じられますが、別に汚い訳でもないなあ。と品書きを眺めてみると、おいおい酒も肴も総じて非常にリーズナブルではないかい。味も「不味くはない」、いや「不味くない」。いやいや、これは「は」を入れようが入れまいが、やはりどうも好意的な文章とは思えないので、普通に美味しいって無難に記しておくことにしよう。空いているけれど、店のご夫婦(?)はいたってのんびりとされていて、われわれのオーダーに応じるとテレビなど眺めつつくつろがれていて、それを好ましく思わない人もいるかもしれないけれど、ぼくにはいい具合にほっぽいてもらえているようで都合がいいのだ。つまりこちらのお店のことはそこそこ気に入ったのであるけれど、その後訪れていないのはぼくにとって都合の良い駅からはそれなりの距離があるからで、それは恐らく近隣の住民の方以外は大概そんなところなのだと思うのです。これが理由で空いているのかもと思わぬでもないのだけれど、にしては周辺のお店には結構なお客さんが入っているのだから分からぬ者であります。
2026/04/20
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戸田公園駅にやって来ました。戸田公園で呑むのは2度目のようです。どうやら酒場放浪記で放映された酒場に行こうと思ったのですが、確かたまたまなのか、ぼくのような冷やかし客に嫌気が差して休業しちゃったのか判然としませんが、ともかく仕方がないと周辺の酒場を巡ったのでした。薄っすらと記憶があるなあ。しかしそれらの酒場は駅の西側にあったので駅の東側は未探索のままとなっていたはずです。といっても駅を出ても人通りもなく、町並みも商店も点在はしているけれど住宅が目立っていてあまり面白味がありません。そうだろうなあとは予想していたけれど、これはもうあまり選り好みしている場合ではないなと駅そばで目にした酒場が魚を売りにしているからきっと高いのだろうという安直な想像で素通りしてしまったことに舌打ちすることになるのでした。なにせ時間はまだ夕方の4時を回ったばかりなのです。早い時間に仕事から解放されると欲張って日頃より遠くへ行きたくなるのだけど、都心から離れた町では通しでやってる中華料理店でもないと明るいうちから店を開けている酒場はなかなかないものです。それにしても以前は普通に仕事を終えてからでも時間を気にすることもなく平気で遠出してハシゴしたのに、随分日和ったもんだなあ。なんて、過去の経験は何にしたって自身の糧となるものだと普段は書いているけれど、こと酒場巡りという経験はもしかするとよほど思い出に残るような酒場でもない限り、つまんない酒場で呑んだ経験など無駄なお金と時間とそして健康を損なっただけのようにも思えるのでした。それでも未だに外ればかりの酒場を訪ね歩くのは、誰からも求められている訳ではないこのブログ継続と日々の退屈からの逃避、そして万に一つのかけがえのない遭遇があるという期待からなのです。 目当てとして調べを付けておいた店の営業開始まではまだ時間があります。しかし無暗に散策しているほどの暇もない。気候も良いからそこらの公園でくつろいでみるのもたまにはいいかと遠目に視界に入った公園に向けて歩いて行くとおやおや脇に立ち呑み屋があるではないか。公園の側の立ち呑み屋というのはなんともいえぬ風情があるものだなあ。これまでも何度かこういう児童が遊び惚けているのを眺めながら呑める酒場に行ったことがあるような気もするのだが生憎どうにも思い出せないのでした。店は開放的で陽気もすっかり春めいた今には実に気持ちがいい。これから暗くなりゆく過程の自然の照明もなんだかとても心地よいのです。「立ち呑みやさん えん」というお店で、今ネットで調べると17時からの営業とありましたが、店先のボードには15時の開店とありました。お客さんたちからの要望に応じたってことでしょうか。にしてはまだ一人のお客さんもなく、薄暗い店内には若いご主人が一人だけでした。酒は冷蔵庫から自分で取り出すスタイル。チューハイ類は割りものを取って好みの焼酎なりを注いでもらう式のようです。肴はよくよく眺めると燻製を売りにしているようで、数種の燻製用チップもガラス瓶にしまわれていました。世間には何でもかんでも燻製にしちゃうのが好きな人っているみたいだから、一定の需要は見込めるかもしれません。炙り〆鯖とポテトサラダを頼みます。どちらもまあこんなもんかなってな味ではありましたが、まあお手頃ですからね。でも〆鯖を焙るのって回転寿司なんかでも見掛けうようになりましたが、これってそんなに美味しいかねえ。ぼくは素直に切り分けたままの方が旨いと思うんだけどねえ。さて、表に目を向けますが、子供たちが駆け回る姿など見られずちょっと寂しい。でもそうこうしてるうちに5時を回ったので目当ての酒場へと向かうことにしましょうか。
2026/04/19
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昨日が辛子明太子だった流れから今回はキムチ料理特集です。って書いたところで放置していたのです。というのが、このブログを読んでくださっている方にはまったくどうだっていいことに違いありませんが、閉鎖条件を勝手に設定しているのです。とある状況が一定期間継続したら閉鎖するというもので、ぼやかしてはいるけれど、大体想像できてしまうと思われます。まったく個人的な拘りでしかないし、ケジメなんていう気取った話でもないのですが、まあ自らのモチベーション確保のためとご理解ください。年度明けという慌ただしい日々であったためかその条件が半分程度達成されたので、これからは週4回何かしらを書きなぐるといった苦役から解放されるという束の間の解放感に少しばかり浮かれ気味になっていたのですが、それはここまで読むと蛇足にはなるけれど覆されてしまったのでした。ということで自らへの約束事であるから今しばしこのブログは続くことになりますが、まあ無理のない程度にお付き合いください。でキムチであるけれど、ぼくは何度も取り上げている位だから当然キムチ好きではあるのですが、どういうものか最近冷蔵庫にあってもなかなか手が伸びなくなっているのです。食べたいものがあまりにもあれこれあるので、日持ちがするから今じゃなくても構わないだろうって無意識に思い込んでいるのかもしれないなあ。とまあさも何かを語ってみせましたって体で本題に移行するのです。ベーコンとタマゴとキムチのスパゲッティ【材料】スパゲッティ(茹でる) 120g/ベーコン(1cm幅) 2枚/キムチ(白菜) 50g/油(オリーブ) 大さじ1/【卵液(混ぜる)】卵 1個/チーズ(粉) 大さじ2/塩・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンに油(オリーブ)を熱してベーコンを炒める。スパゲッティ、キムチを加える。【卵液】と和える。皿に盛って胡椒を散らす。 新宿区の「ハシヤ」なるお店で提供されているスパゲッティのようです。キムチ入りのカルボナーラってところで、特に斬新なアイデアには思えないけれど、まあそれなりには美味しいんだろうなって思えるレシピ。予想通りでした。キムチとなめこの味噌汁【材料】キムチ(白菜)・なめこ・だし・味噌・青ねぎ(小口切り)・ごま(白) 適宜【作り方】1. 鍋にだしを沸かしてキムチ、なめこ、味噌を加える。椀に盛って青ねぎ、ごまを散らす。 近頃激辛ではなくちょい辛の味噌汁を好んで飲んでいます。好んでって割には週に数回飲むか飲まぬかって程度なんですけど。豆板醤やコチュジャンなどを入れるのも美味しいですが、キムチは旨味のレベルがさらに上で美味しいのです。余談ですが、だしも和風のだしだけじゃなく鶏がらやコンソメなどあれこれ試していますが、どれもそれなりに美味しくなりますので、興味がある方はお試しを。キムチーズトースト【材料】食パン(トースト)・キムチ・チーズ(ピザ用)・カイワレ大根(2等分) 適宜【作り方】1. 食パンにキムチ、チーズをのせてトースターで焼く。カイワレ大根を散らす。 無茶苦茶シンプルなレシピです。カイワレを使っているからこれはきっとどこかで見掛けたレシピなんでしょうけど、それがなくても冷蔵庫を覗いて自分で作ってしまいそうです。まあ美味しいから文句はないけど、これはさらにいくらでもアレンジができそうです。キムチカレー【材料】ごはん・キムチ(一口大)・豚肉(一口大)・玉ねぎ(くし型切り/2等分[縦])・白菜(そぎ切り)・にんにく・生姜・油・カレー粉・薄力粉・コチュジャン・水・ダシダ・醤油 適宜【作り方】1. 鍋に油を熱して玉ねぎ、にんにく、生姜を炒める。豚肉を加える。カレー粉、薄力粉を加える。水、ダシダ、コチュジャンを加える。キムチ、白菜を加える。醤油を加える。皿にごはんを盛ってかける。2026/1/10 これはきっとぼくが冷蔵庫あんかに残っている食材を見て、そこに韓国の手持ち調味料なんかをぶち込んだ大雑把料理ですね。近頃は思い付きで適当に料理してもよほど食材がダメじゃない限りはそこそこ旨い料理に仕上がるようになりました。むしろ料理研究家やらが変に自信満々で公開しているレシピなんかはやたら凝っている割には美味しくなかったりして、しかもそれ、作りながらなんとなく分かっちゃうのでありまして、ちょっと虚しさを感じることがあります。
2026/04/18
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今回のお題は辛子明太子であります。この機会だからとWikipediaで調べてみると、なんとスケトウダラのことを朝鮮語で明太と記すのが由来であるとのこと。いやはや、そう言われると辛子明太子を特産とする博多はかの地との因縁浅からぬ土地柄でありますねえ。ここで打ち捨てずにさらに読み進むのです。昔の朝鮮半島で作られていた辛子明太子は、塩漬け発酵させたもので、明卵漬と呼ばれていたそうな。その代表的な製造業者が日本人であったというのです。--太平洋戦争前の朝鮮半島においては、日本人が明太子の製造卸問屋を経営していたことを示す資料と記録がある。明治40年(1907年)頃に樋口伊都羽(ひぐちいづは)が創業したもので、朝鮮半島の代表的な明太子製造問屋であった。-- ふうん、なるほどねえ。さらに続きがあって、日本の有名な辛子明太子メーカーであるふくやでは、日本人の口に合うようにまぶし型と呼ばれる明卵漬の製造方法を見直し、漬け込み型の方法へと転換を図ったというのです。われわれが今辛子明太子として食べているものは、つまり日本の製造業者が日本人の口に合うように試行錯誤された賜物であったのであります。めでたしめでたし。洋食なんかと同様に異国の食べ物を日本人は上手に(ちゃっかりと)自家薬籠中の物とするのに長けているようではあります。 でもこれってキムチとそっくりそのまま同じことを繰り返しているようにも思えますね。辛子明太子の古くからの製造方法によるものを食べたことがないので、一概に比較はできませんが、ぼくはキムチは絶対的に本場朝鮮式のものを支持します。ということはもしかすると辛子明太子も今の漬け込み型よりまぶし型がずっと美味しいなんてこともあり得るように思えてくるのです。明太子ほうれん草スパゲッティ【材料】スパゲッティ(茹でる) 100g/辛子明太子 1腹/ほうれん草(茹でる/ざく切り) 1把/にんにく 適宜/油(オリーブ)・マヨネーズ・塩・胡椒・のり(刻み) 適宜【作り方】1. フライパンに油を熱してにんにくを炒める。茹で汁を加える。スパゲッティ、ほうれん草、マヨネーズ、塩、胡椒を加える。皿に盛ってのりを散らす。 辛子明太子の食べ方は案外ヴァリエーションに乏しいような気がします。基本的には炭水化物と一緒に調理して食べるといったものが多くて、そのままごはんのお供が王道ですが、明太マヨネーズにしてパンに塗ったり、パスタの具材として用いるということになります。気付かぬうちに辛子明太子とパスタの組合せをいくつも作っていたので、この機会に報告しておきます。まずはほうれん草も混ぜ混むスタイルから。ほうれん草とも辛子明太子は相性がいいようです。チーズ明太クリームパスタ【材料】パスタ(2等分) 100g/牛乳 300ml/水 200ml/白だし 大さじ2/溶けるチーズ 60g/辛子明太子 30g+α/小ねぎ(小口切り)・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンに牛乳、水、白だしを入れて沸かす。パスタを加える。溶けるチーズ、辛子明太子を加える。皿に盛って辛子明太子、小ねぎをのせ、胡椒を散らす。 牛乳とチーズといった乳製品とも相性グッドです。でも下手をすると辛子明太子の風味が負けてしまいかねないので、むしろ安いのを用いた方がいいくらいかも。バターと大葉の明太子パスタ【材料】マルテッリ(2.0mm/茹でる) 100g/明太子 40g/バター 10g/大葉(細切り) 6枚/魚醤(鮎) 小さじ2/油(オリーブ) 大さじ1【作り方】1. 全ての材料(大葉以外)を和えて皿に盛り、大葉を散らす。【備考】パスタの聖書https://pastabible.hateblo.jp/ これは同じ乳製品でもバターでコクを出しています。明太バターも旨いですねえ。蒸かしたじゃがいもにのっけても最高に旨いです。明太マヨと韓国のりとザーサイのペンネ【材料】ペンネ(茹でる)・辛子明太子(マヨネーズと和える)・マヨネーズ・のり(韓国/千切る)・ザーサイ(細切り)・ラー油 適宜【作り方】1. 全ての材料を和える。 辛子明太子の出自を考えると韓国のりはなるほどです。でもザーサイはどうなのかねえ。まあ、旨いことは間違いないですが、食材の方向性としてはちょっと乱暴な気もします。かといってキムチじゃあねえ、さすがに味が喧嘩しちゃうかも。
2026/04/17
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ぼくのこれまでの人生における四ツ谷との関りは非常に稀薄なものでした。学生の頃はブラザーズ・クエイなどの実験的なアニメーション映画などを見るために訪れたこともあったけれど、劇場が渋谷に移転して以降はごくまれに居酒屋に連れて行かれることがある位の付き合いとなりました。その後、喫茶店や酒場巡りを始めてたまに訪れる機会もありましたが、今も変わらず営業を続ける一軒の喫茶店を大いに気に入った以外、目立って好きになるべき理由も見出せず今に至っているのでした。これだけ書いてしまうと、もはや四ツ谷について語るべき何事もなくなってしまうのです。しかし、今回たまたま時間調整のために立ち寄った一軒の酒場が思いがけず好ましい印象を与えてくれたことが、この先のぼくの人生と四ツ谷との関係を幾分なりとも強固なものにしてくれることを期待したいと思ったのです。 四ツ谷の角打ちの有名店である「鈴傳」に隠されるように「居酒や 四ツ屋」はありました。きっとこれまでも何度かはこの前を通り過ぎていたに違いないはずです。それにしても四ツ谷の四ツ屋とはなんともベタなネーミングです。の割にはダジャレとしてもあまりにもさり気いし、機転が効いているとも思えない。もしかすると「四ツ屋」という屋号がもともと用いられていたということなんだろうか。と入店しようと傘をのろのろと畳んでいるグループがあったものだから、その待機中に思ってみたりもしたのだけれど、実のところは単なる思い付きに過ぎないんじゃないだろうか。店内は極めてオーソドックスな昔ながらの居酒屋風であります。奥にカウンター席が真っ直ぐに並んでいてそれと並行しての卓席、そして奥には大人数が着ける卓席が置かれています。開店すぐであったためか先のグループ以外に客はわれわれだけ。店の方も2名だけで静かで落ち着いた感じで居心地も良いのです。瓶ビールを注文すると呑み放題を勧められます。3名以上のグループだと一人1500円らしいのですが、そこまで長居するつもりもないので、吞み放題はお断りしました。よくよくメニューを見ると豊富に用意されたサワー系飲料の真ん中辺りに酎ハイがあってそれが何と驚きの240円なのです。酒も肴も全般にお手頃だなあと思っていましたが、これはそこらの立ち呑み店よりもお得ではなかろうか。ジョッキサイズも立派でありますし、何より酒が濃いことに驚かされるのです。確かに四ツ谷にはリーズナブルな居酒屋があることを知っていましたが、ここまで安い店があるとは驚きです。さほど数多くの酒場で呑んだわけではありませんが、それでもホント、四ツ谷って町は酒場格差が極端な気がします。そして、ぼくなら矢鱈と知られていて混み合っているお隣の角打ちよりもこちらで呑むことを選びたいです。
2026/04/13
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このブログの存在を知りつつもちっとも閲覧してくれない知人と日暮里・熊野前駅そばの酒場で呑むことになりました。駅前で待ち合わせて今回のお目当ての酒場へと向かったのです。結局その酒場は地番を確認しながらであったにも拘わらずその痕跡すら見出すことはできなかったのですが、そこまで期待してはいなかったので、それはまずもって大した問題ではないのです。しかし歩きながら知人からはいかにもといった疑問が発せられたのです。それはここはどうして熊野前という駅名なのかという疑問でありました。いやまあそういう疑問が湧くのは分からぬではないのだよ、でも、正直言ってあんまり興味はないのだ。Wikipediaを調べるとあっさりとその由来が記載されていました。 「熊野前」の由来は、電停北側に存在した「熊野神社」にちなむ。この神社は王子電気軌道開通前の1878年(明治11年)に八幡神社へ合祀され現存しないが、周辺商店街などに名を残している。 ふうん、まあ予想した通りであるなあ。付き合いの長いこの知人であるけれど、思い起こせばあまりこういった類の疑問を口にすることはなかったような気がする。こういった類だけでなく、あまり他人に質問をすることはない男であります。自分で調べた以外の答えは信じていないんじゃないだろうか。なのにどうしてこうした話題を持ち出したのか、酒場で酒の注文を終えた時点で明らかになったのです。というのも近日、熊野方面を旅するつもりらしいのです。噂に聞く国内最長の路線バスに乗車するという羨むべきプランであります。なるほどねえ。でも彼は熊野前の熊野の意味を結局知ることはないのだろうなあ。わざわざ調べるとも思えぬし、このブログを目にすることもないだろうから。 ということで訪れたのは、「もつ焼・お好焼 かわかみ」です。ここ、外観、内観ともになかなか素敵ではあるのだけれど、どうにも好きになれないんですよね。知人はちょっと気になるようだから寄ってみようかというとほんのちょっとだけ嬉しそうな表情を見せたから、まあ立ち寄ってみてもいいか。カウンター席が良かったのですが、これまでと同様に奥の座敷に通されます。これも正直面倒で嫌なんですよね。品書きを眺めるともともと結構な金額だったのがさらに高額となっています。ぼくが日頃行くような酒場の2倍とまではいかぬまでもそれに近いお値段であります。瓶ビールの大瓶が890円、ホッピーの中が350円、手羽餃子が1本400円って感じかな。まあ、長居するつもりはないんですけどね。それでもそこそこのお客さんの入りがあるのです。しかもボトルキープをするような常連さんがひっきりなしってことはないけれど、そこそこの入りを保っているのだから不思議なものです。近隣に酒場が多いって訳でもないのにねえ。酒と普通の酒の肴は先述の通りの価格帯なのに対して、ここのもう一方の売りであるもんじゃやお好み焼きは手頃なお値段であるにも関わらずこれまで鉄板の出番を目撃したことはついぞないのでした。界隈にはやはり手頃なもんじゃ焼店がちょこちょこあるからここに来てまで食べようってことにはならないのかもしれないなあ。ともあれ、さすがにもうここで呑むことはないのかもなあ、と思うのでした。
2026/04/12
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宮本百合子に「十八番料理集」というエッセイがあって、そこで紹介されている料理が時代を鑑みる(戦後すぐになくなっている)となかなかシャレているように思えるのです。今でも戦前、戦中の生まれの人なんかは、飽きることもなく同じような料理を食べ続けている人が多いような気がします(ただしこの世代の人たちは常食することはなくても旅行先などでは大概のものは食べられるみたいで―もったいない精神だけではなさそう―、しかも驚くほどに健啖だったりする)。飽きるというのは食の選択肢の多い現代日本人だからこそ抱くことのできる贅沢な感覚なんだろうなあ。で、宮本氏の料理の一つにイカのレシピがあります。白菜と豚の三枚肉のお鍋 そろそろ夜がうすら寒くなってくると家でよくするお惣菜の一つです。白菜を四糎センチ位に型をくずさない様にぶつぶつ切りまして、三枚肉は普通に切ったのを一緒に水をたっぷり入れてはじめからあんまり強くない火で永い時間に煮ます。味は食塩と味の素と胡椒でつけて一番終いにほんの一滴二滴醤油を落します。白菜がすっかりやわらかくなった時白タキを入れても美味しゅうございます。是はスープもたっぷり一緒に呑める分量にしてはじめから水を入れておきます。家のお料理は疲れている時には、塩もつい余計と云う事になって定った分量をラジオの様に申しあげられません。何卒舌と御相談下さい。 なんかどこかで見たことのあるようなレシピです。今見掛けるレシピでは酒で煮込んでポン酢が添えられることが多いようですが、基本的にはこれの派生系に思えます。どこかのレシピ提供サービスがAIを用いて各種サイトの情報をかき集めて利用者が気に入ったレシピを保存できるサービスを提供しようとしているようで、SNSなどの媒体のアクセス数収入をあてこんでいる料理研究家やらは猛反対しているようであります。死活問題ともなりかねないことも理解できるので、気持ちは分からなくもないのですが、そもそも大概のレシピがどこかで見たことあるなあという気もするのです。話が逸れてしまいましたが、今回は白菜です。白菜の和風トースト【材料】食パン 2枚/白菜(内葉/1cm角/電子レンジで600W2分加熱/【調味料】と和える) 200g/溶けるチーズ・胡椒 適宜/【調味料(混ぜる)】マヨネーズ 大さじ1.5/醤油 小さじ1.5/鰹節 1袋【作り方】1. 食パンに白菜、溶けるチーズをのせてトースターで焼く。胡椒を散らす。 緒方湊氏のレシピです。確かに白菜とトーストの組合せはレアではあります。がぼくだってこれまで白菜漬けとチーズをのっけたトーストを作ったことがあるので、そこまでのオリジナリティがあるとは思えません。白菜とひき肉のカレークリーム【材料】白菜(一口大) 1/4株/鶏肉(ひき肉) 150g/玉ねぎ(5mm幅) 1/2個/牛乳 2カップ/にんにく・生姜 1片/顆粒コンソメ 小さじ1/オリーブ油 小さじ1/カレー粉 大さじ1/小麦粉 大さじ1/水 大さじ2/醤油 小さじ2/塩 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにく、生姜を炒める。玉ねぎを加える。鶏肉を加える。白菜、牛乳、顆粒コンソメを加えて弱火で20分煮る。醤油、塩、カレー粉を加える。水溶き小麦粉を加える。 植松良枝氏のレシピ。これもまあいかにもありそうなレシピと言えそうです。食材がシンプルで作り易くはありますが、この量をひたすら食べるのはちょっと難儀ではないかなあ。白菜とひき肉のカレークリーム煮そば といってこれをそばの具材とするのはいささか乱暴ではありました。白菜ステーキ【材料】白菜(5cm幅[縦]) 300g/トマト(ミニ/4等分) 6個/玉ねぎ(粗みじん切り) 60g/にんにく(潰す/粗みじん切り) 2片/赤唐辛子 1本/ケーパー 10g/塩 適宜/ワイン(白) 80g/バター(無塩) 15g/油(オリーブ)・コンテ 適宜【作り方】1. フライパンに油を熱して白菜を入れ.塩をまぶして蓋をし、弱火で焼く。塩、油、赤唐辛子、トマト、玉ねぎ、にんにく、塩を加える。ケーパーを加える。ワインを加える。バターを加える。器に盛って油をかけ、コンテを散らす。 中村和成氏のレシピ。各種野菜のステーキがありますが、これは白菜ヴァージョン。正直なところ、これまで野菜の「ステーキ」と称する料理で心の底から旨いって感じたことのあるものは存在しません。これもまあ悪くはないけれど、氏のサイトで自画自賛するほどのものではないように感じました。
2026/04/11
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今回は、スリランカ料理のレシピまとめです。いつものお決まりであればスリランカの文化などについて蘊蓄(ほぼカンニングではあるけれど)を述べたり、個人的なスリランカとの関りについて述べるところです。しかし、スリランカの例えば映画などを調べてみてもどうもピンと来ないし(もしかするとこれまで見たことがないのかもしれない)、料理の概要を眺めてみてもどうにも掴みどころがないのが正直なところなのです。料理についていえば基本的にはインド料理と同様に各種のスパイスを用いていて南インド料理と同様にココナッツミルクやココナッツファインが味のベースになっている場合も多いようです。加えてモルディブフィッシュなる日本でいうところの鰹節のような食材も頻繁に使われたり、ランペというハーブもレシピを眺めているとよく目にします。また、メインの食材となるのは野菜に加えて魚介類が多いようです。とまあこう並べてみると南アジアから東南アジアにかけての各国と同様に、その料理は結構似ているけれどちょっとづつ差異があるっていう点ではさほどの特徴があるということでもないように思えてくるのです。そもそもスリランカで愛用されているらしきトゥナパハなるミックススパイスがあるみたいで、ぼくもネット上を漁ってそれらしくブレンドしてみましたが、これが本場の味(というか風味)に迫れているか非常に疑問の残るところです。まあ現地でも店ごとや家庭ごとに違いがあるんだろうけど。ちなみにぼくはスリランカ料理店を標榜する店には、これまで一度キリしか行ったことがなく、確かに店の人は現地出身らしいのだけど、これが本当にスリランカ料理なのかちょっと疑問を感じた次第で、一度は本場の人も納得する店で食べてみるべきなんだろうなあ。アーユルヴェーダ・いんげんカリー[スリランカ]【材料】さやいんげん(冷凍/一口大/【A】を和える) 100g/玉ねぎ(薄切り)・トマト(粗みじん切り) 1/4個/にんにく 1/2片/赤唐辛子 1本/水 100ml/ココナッツミルク 大さじ2/【A(混ぜる)】モルディブフィッシュ(代替:鰹節(粉)) 小さじ1/トゥナパハ・ターメリック 小さじ1/2/胡椒 小さじ1/4/シナモン(P) 適宜/塩 小さじ1/2/カレーリーフ 適宜/油(サラダ) 大さじ1【作り方】1. 鍋に油を熱して玉ねぎ、にんにく、赤唐辛子を炒める。さやいんげんを加える。水を加える。トマトを加えて中火で5分煮る。ココナッツミルクを加えて5分煮る。 今回の4品はいずれも単品の野菜(きのこ含む)のみで作る料理となります。単独で食べてもまあそれなりに美味しいのですが、できれば5種類ほどを混ぜ混ぜして食べるのがよろしいかと。でも材料を揃えるだけで一般家庭には難儀だなあ。買ったら買ったで使い切れないほどの量だし。いんげんのテルダーラ[スリランカ]【材料】ココナッツファイン(湯に浸す) 大さじ1/湯 大さじ1/2/さやいんげん(下茹で/斜め切り) 100g/玉ねぎ(薄切り) 1/4個/モルディブフィッシュ(代替:鰹節(粉)) 小さじ1/赤唐辛子(砕く)・ターメリック 小さじ1/4/ランペ・カレーリーフ・塩 適宜/油(サラダ) 大さじ1【作り方】1. 鍋に油を熱してランペ、カレーリーフ、玉ねぎを炒める。モルディブフィッシュ、赤唐辛子、ターメリック、塩を加える。さやいんげんと、ココナッツファインを加える。 パッと見には1品目とクリソツなレシピであります。味もやはり似たようなものであります。これらの2品を作り分けするって相当に高度な味覚とセンスが必要そうに思えるけれど、実際に作る場合は案外大雑把に作るんじゃないかなあ。スリランカのニンジンカリー[スリランカ]【材料】ニンジン(半月切り[5mm幅]/【A】と和える) 1/2本/マスタード(H) 小さじ1/4/油(サラダ) 小さじ2/玉ねぎ(薄切り) 1/2個/青唐辛子(みじん切り) 1片/にんにく 1/2片/水 100ml/ココナッツミルク 50ml/【A】トゥナパハ 小さじ1/2/カイエンペッパー・ターメリック・シナモン(P) 小さじ1/4/カレーリーフ 適宜/塩 小さじ2/3/モルディブフィッシュ(代替:鰹節(粉)) 小さじ2【作り方】1. 鍋に油を熱してマスタードシードを炒める。玉ねぎ、青唐辛子、にんにくを加える。ニンジンを加える。水、ココナッツミルクを加えて弱火で15分煮る。 日本人の感覚でニンジンカレーといえば普通のカレーにニンジンたっぷり入っていたり、おろしニンジンやニンジンジュースを入れればそれでニンジンカレーって称せそうですが、これは本当にニンジンのみ、ニンジン嫌いは卒倒しそうです。舞茸のテルダーラ(炒め物)[スリランカ]【材料】舞茸(【A】を混ぜる) 1パック/ココナッツオイル 大さじ1/マスタード(H) 適宜/玉ねぎ(2等分[縦]/細切り) 1/4個/にんにく 1片/ランペ 3cm/カレーリーフ 1枝/【A】ターメリック・カイエンペッパー・胡椒 小さじ1/6/塩 適宜【作り方】1. 鍋にココナッツオイルを熱してマスタードシードを炒める。玉ねぎ、にんにく、ランペ、カレーリーフ、舞茸を加える。 外国でどういったきのこが食べられているのか想像できません。マッシュルームやエリンギはともかく椎茸やしめじ、なめこにえのきに近いきのこもあるんでしょうか。今回のレシピは舞茸ですが、舞茸に似たきのこもあるのかなあ。現地に煮た料理があるかどうかはともかくとしてこれは非常に美味しかったです。
2026/04/10
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しっかりと記憶に刻み込んでいたつもりなのに、いざ、目と鼻の先に置かれていてもうっかり見逃してしまうってことがあります。そういう見逃したものこそ、本当は見逃してはなからいはずのものが多いのはどうしてだろうか。ひとつにはまず欲の皮が張り過ぎているということも理由に挙げて良いと思うのだ。ぼくはそれなりにまめまめしくネット上の地図を這い回って珠玉の酒場なりを追い求めているのです。近頃はかなり熱量も落ちてしまいそうしたことに時間を割くこともかなり減ってはいるのだけれど、それでもたまに知人と会うってことになって場所を搾らなくてはならないってことになると、どうしても自分の都合の良い場所を選びがちになります。ここに二つ目の見落としの理由があって、以前のように訪れるになかなか面倒な場所のことは一度調べてしまうと大体分かってしまってその後しっかりと調べようという気持ちにはなれぬのだ。で、仮にその際にここはちょっと良さそうじゃないかいなんて思っていても随分以前に調べているから当然に記憶は薄れてしまうのだ。ってごちゃごちゃ何やら言い訳をしているけれど、多少訪れるのが面倒だとかいった理由で愚図愚図していると忘れていた酒場の閉業の知らせを目にしてしまったりすると、当然ながら激しい後悔の念に駆られてしまうのです。といった訳で腰がめっきり重くなったぼくですが、今回、西新宿方面にかなり古参風の味のある酒場の存在を知ったので、忘れぬうちに出向くことにしたのです。新宿には若い頃は頻繁に足を運んだものですが、今は避けて通りたい繁華街のひとつとなっています。その人のブログに寄れば中野坂上にたばこ屋で呑まる店があるとのこと。「稲垣商店」というのがあるので、雑踏を避ける意味もあり中野坂上駅を振り出しに西新宿の焼鳥店を目指すことにしたのでした。 駅を出るともうその時点で迷子になってしまいます。とにかくでかいビルのある方に向かえば新宿駅方面だろうと当たりを付けて歩き出します。するとほどなくして「稲垣商店」は見つかりましたが、店の主人らしき人に声を掛けると今はタバコの販売だけをしているとのこと。なんたることか。暗澹たる気分に囚われそうになりますが、気を取り直して西新宿駅方面に歩き出します。目指す酒場は「鳥佐野」です。何度も曲がり道を間違いなつつも何とか辿り着くことができました。まあ、こういう他人様の情報に基づいて訪れる場合はこの程度の苦労を味わった方が有難味が増すというものです。そう思いつつも、一方で満席で入れないっていう不安も常に付きまとうものなのだ。素晴らしい外観をじっくり眺めるのは我慢して早速扉を開くのです。わずか6席ほどの窮屈な木製のカウンターにいきなり目を奪われます。視線を右に向けるとそこは座敷になっていて4卓ほどであったと思いますが、これまた実に風情があります。つまりこの酒場は店そのものを眺めるだけで十分に酒の肴となるのです。実に素晴らしい。加えて女将さんも実に素敵なのだ。こちらから語り掛けない限りは余程の常連でない限りは口を噤んでしまわれるであろうけれど、語り掛けるとしっかりと応じていただけるし、その地域に密着したトークは聞いていて実に楽しいのです。ワンタン揚げだったり、煮込みだったり注文する半分はなかったりするけれど、そんなものはさほどの問題とはならぬのです。ちょっとお値段もお高めの設定になっているけれど、それもここの雰囲気に浸れると思えば安いもの。特に勘定を済ませて表に出て周囲を見渡した時のギャップに改めて興奮をさせられるのでした。
2026/04/06
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ぼくも人波に子供の頃は、秘密基地に憧れたものです。いや、実際には基地である必要などなかったのだ。秘密の隠れ家でありさえすればそれで充分であったはずなのに、そのささやかな夢すら未だに叶えられずにいるのです。今、いっそのこと秘密でなくたって構わないと呟きそうになりましたが、秘密ではあって欲しいとも思う。狭くてもいいから誰も知らない場所に独りになれたらいいってのは譲れない。ってまだ実現してはいないんですけど。隠れ家ってのもあんまり現実的ではないなあ。隠れ家って何だか悪いことして警察なんかの追っ手を撒くための潜伏先っていうイメージもあるから気が休まらなさそうです。とここでハタと思うのだけれど、果たして秘密基地でも隠れ家でも呼び方はどうだっていいけれど、そこに閉じこもって本当に楽しいのだろうか、実は案外不便なばかりでちっとも楽しくないんじゃないか。世間では例えば幼馴染たちがいいオヤヂになってから共同で出資して別送を購入してそこを拠点に遊ぶ呆けるってなスタイルを選択する人たちがいるようですが、それってホントに楽しいかなあ。ぼくにはどうもそこまで楽しいものではないように思えるのです。子供の頃に憧れた秘密基地もそれが現実のものとなってしまうと案外詰まらなかったりするものじゃなかろうか。マルコ・ベロッキオという映画監督に『最後の晩餐』という映画があるのですが、今のぼくが隠れ家を持つとそこで描かれたような悲喜劇を演じることになってしまうように思えるのです。 って秘密基地っぽさなど微塵もない松戸駅前の「個室 時の居酒屋 刻 松戸店」で呑みました。地下の個室のお店って言うことで無理矢理イメージを結び付けたのですが、まったく秘密めいたところもなく個室という割には開放的でこういう場所で呑んで楽しいもんなのだろうか。この夜は職場のちょっとした会合でもあったので、酔って世間体のよくない話題を大声で交わし合うという事態を避けるためにもこうした業態の居酒屋を選択することは分からないではないけれど、にしてもねえ、スペースも確保されて、酒と肴もコースで決まっていて幹事さんにとってみれば楽なことは間違いないけれど、仮にぼくが幹事だったらこうした店は選ばないと思うのだ。いや、しかし確かにこういう店が楽なのは間違いないのだから特段思い入れの薄い会合などどこでやったって構わないってことになる。むしろここが初めて訪れる店であったのはぼくにとっては最低限ラッキーであったと思っていいはずなのです。酒はなかなかオーダーを取りに来てくれないけれど、ジョッキが空かないとお代わりできないといったふざけたシステムではなく、それこそピッチャーで注文することも可能となるとむしろ親切システムであるといってもよさそうです。いきなり鍋のセッティングされていたのは邪魔くさいなあと思ってしまったけれど、単品のつまみも串に刺したソーセージがドンと提供されたりと無粋ではあるけれど、酒の進む肴も混じっていてなかなか結構だったのだ。面倒と思った鍋もしゃぶしゃぶだったからそう面倒もなく、なかなかよくできている。十分値段相応であるといえるのではないか。って書いてはいるけれど、ぼくのような友達の少ない人間は再びここを利用することはないこともほぼ確信しているのだ。
2026/04/05
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古川緑波著「古川ロッパ昭和日記」の昭和十三年十一月二十三日(水曜)に次のような記載があります。 マチネー。昼、満員、専ら女形で客は来てゐるらしく、「青春」の幕あきから客は活気を呈し、出るとワッと喚声をあげる。川口松太郎来り、アラスカへ行く。三益と花井四人で。ポタアジュに、ハムとセロリのトーストに乗ったの、テンダロイン等、スフレがうまくてお代り。 あれこれと旨そうなのを食っていたようですが、ここでぼくが注目するのが「ハムとセロリのトーストに乗ったの」です。以下のサイトにセロリの日本トライについて説明がなされています。独立行政法人農畜産業振興機構https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/yasai/0912_yasai1.html-- 日本に渡来したのは16世紀末。豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に加藤清正が中国から持ち帰ったため、「キヨマサニンジン」という名で呼ばれていました。西洋種が入ったのはその後の江戸時代ですが、一般的に普及したのは、食生活が洋風化した昭和30年代に入ってからです。-- セロリってやはり当時は食道楽だけのお楽しみだったみたいです。ロッパの日記を眺めると生のままだったりとポタージュだったりと随分と攻めた料理がホテルで提供されていたみたいです。攻めたっていうのは、セロリ嫌いは絶対無理そうな食べ方って意味ね。でも当時の料理店でそこまでセロリって用いられていたのだろうか。すると大阪のガスビル食堂では昭和8年の創業時から名物だったそうです。https://www.osakagas.co.jp/gasbuil/leaflet/leaf_05.html へえ、ちょっと意外な感じもします。写真を見ると丸のままの葉付きセロリ2本に塩と胡椒が添えられていますね。相当ワイルドな食べ方ですね。ふふ、今でも提供されてるみたいですね。ハート・セロリだって。https://www.miohayakawa.com/gasbuilshokudo/セロリトースト【材料】食パン(トースト/マヨネーズを塗る/セロリ、チーズを散らす)・セロリ(斜め薄切り)・チーズ(ピザ用)・マヨネーズ・カイエンペッパー 適宜【作り方】1. トースターで食パンを焼く。カイエンペッパーを散らす。 ロッパにあやかってて訳じゃないけれど、セロリをトーストにして食べました。ぼくの世代の日本人はセロリって生をスティックにして食べる以外ないと思って過ごしてきたと思うのです。実はスープの具材にしたりと火を通すと生の場合とはまた違った豊潤な風味を放つのでありますが、こうしてさっと温める程度に加熱するのも風味が増して美味しいものです。しらすとセロリのっけパン(写真見つからない、これをトーストにのっけました)【材料】パン 1枚/マヨネーズ 適宜/レモン 1切/【フィリング(混ぜる)】セロリ(粗みじん切り) 大さじ2/セロリ(葉/千切り) 4枚/しらす 大さじ2/・油(オリーブ) 大さじ1/2/塩・胡椒 適宜【作り方】1. パンにマヨネーズを塗って【フィリング】をのせ、レモン(汁)をかける。 これは生のまんまで食べるスタイル。どうしてもマヨネーズを使ってしまいますが、なしでもきっと美味しいだろうなあ。と思いながらもやはりこの組合せは確実なのでどうしても避けられないのです。セロリと鶏ひき肉の炊き込みごはん【材料】米・セロリ(5mm角)・鶏肉(ひき肉)・だし・醤油(薄口)・みりん・塩 適宜【作り方】1. 鍋でセロリ、鶏肉を炒める。だし、醤油、みりん、塩を加える。2. 炊飯器(内窯)に米、1.を入れて炊く。 はじめてセロリの炊き込みごはんレシピを作ったのは川津幸子氏のレシピでした。余りにも意外で、しかも作った分だけある分だけ食べたくなるような悪魔的な味にひと頃は食べ過ぎてしまうから封印していた程です。そうこうするうちにどのレシピ本に載っているか分からなくなって次第に熱も冷めたのですが、近頃またうろ覚えの記憶で作り始めてしまったのです。鶏ひき肉とセロリの炊き込みごはん(川津幸子)【材料】米 3合/鶏肉(ひき肉) 200g/セロリ(茎:1cm角/葉:ざく切り) 3本/油(サラダ) 大さじ1/だし汁 1カップ/砂糖 小さじ1/酒 大さじ1/醤油 大さじ2/塩 小さじ1/2/水 適宜【作り方】1. フライパンに油(サラダ)を熱して鶏ひき肉を炒める。セロリ(茎)を加える。だし汁、砂糖、酒、醤油、塩を加える。2. 炊飯器(内釜)に米、1.、水を加えて炊く。セロリ(葉)を加えて蒸らす。 と思ったら見つかりました。しかも書籍版に加えて雑誌の付録の小冊子の両方に掲載されていたのにどうしてこれまで見つけられなかったのだろう。結果、多少の調味料のブレなど関係なしにこれはやっぱり傑作レシピであることを確信したのでした。
2026/04/04
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近頃、近所のスーパーにマコモダケなる食材が販売されているのをしばしば目撃するようになりました。昔から知ってるようなつもりでいたけれど、その正体について知ろうと思うことがなかったのです。知らないでいいと思ったというよりは、いわゆるタケノコである孟宗竹の仲間―根曲竹や淡竹など―であると信じて疑わなかったからで、調べてみるとこれは、イネ科マコモ属の多年草であり、マコモ(真菰)の根元の膨らんだところが食用とされるようなのです。日本では古事記や万葉集の時代から知られる食材、加えて鉄漿や眉墨としても用いられていたようです。じゃあ、どうして最近になって食材としての流通が活性化し始めたのだろうか、といったことが疑問として出てきます。もともと古くから中国や台湾では栽培されていたから、生育のノウハウが確立されたとかそういった理由ではなさそうです。陸奥新報https://mutsushimpo.com/news/tgw7deux/ この記事によるとマイナー野菜だったマコモダケですが、生産者やそれを支える自治体の努力によって徐々に人口に膾炙するようになったとのこと。ただし、栽培が難しく手間が掛かるため、伸び悩んでいるようにも受け止められます。この記事は約6年前のものだから、幾分か生産地や生産者も広がりつつあるということでしょうか。しかし、この記事を読んだ現時点で最も気になるのは冒頭の2段落が末尾の文章でほんのわずかな差異を含みつつ繰り返されていることなのです。これは一体どういった意味があるのだろう。また、「徐々に」と「にわかに」では全くスピード感が違ってくると思うのだが、執筆した記者の意図したのはどちらを狙ったのだろうか、気になるなあ。マコモダケのハニーマスタードサラダ【材料】マコモダケ(皮を剥く/斜め薄切り/塩をまぶす) 1本/塩 適宜/【A(混ぜる)】マスタード(粒)・はちみつ 小さじ1/2/レモン(汁)・油(オリーブ) 小さじ1/塩 適宜小さじ1【作り方】1. マコモダケ、【A】を和える。 生食できるとのことで、一応そのままで食べてみました。まあ、柔らかくて悪くはないけれど、リピートはしないかな。今振り返るとわさび醤油で食べればよかったなあ。タケノコと同じように食べればよかったんだなあ。マコモダケの素焼き【材料】マコモダケ・【A】塩・醤油・鰹節・味噌・マヨネーズ 適宜【作り方】1. グリルでマコモダケを焼いて皮を剥き、斜め切り[1cm厚]にする。【A】を添える。 いくつか試してみたけれど、これはシンプルに塩がベストでした。これが今回試した中で一番の食べ方だったかな。オリーブオイルと塩ももちろん良さそう。マコモダケのソテー【材料】マコモダケ(皮を剥く/輪切り/小麦粉をまぶす)・バター・醤油・薄力粉・油 適宜【作り方】1. フライパンに油を熱してマコモダケを焼く。バター、醤油を加える。 バター醤油も当然良かったんだけど、風味をダイレクトに感じるなら塩だなあ。マコモダケごはん【材料】米 1カップ/マコモダケ(皮を剥く/半月切り) 1/2本/鶏肉(1cm角) 50g/ニンジン(千切り) 1/4本/しめじ 1/2株/油揚げ(細切り) 1/2枚/【調味料】だし 240ml/醤油(薄口) 28ml/みりん 小さじ1.5/塩 適宜【作り方】1. 炊飯器(内窯)に全ての材料を入れて炊く。 美味しいのです。非常に美味しいんですが、こうしちゃうとタケノコでもいいんじゃないかって思ってしまう。アスパラみたいって評する人もいますが、ぼくはタケノコとヤツガシラの中間みたいに思えました。
2026/04/03
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橋の袂にある酒場というのは、実に風情のあるものです。川のせせらぎを聞きつつそっと注いだ盃の酒をスルと干すなんていうのは非常に心地の良いものです。実際には店に入るとほとんどの場合、表の風景が眺められるようにはなっておらず、それが非常にもったいないなって思うことがあるのです。まあ、酒場なんてのは風情を求めるような場所ではもともとないのかもしれないし、実際問題として酒場の最も似合う時間である夜になると川面のそよとした揺れや時折水上に羽を休める水鳥なんかがいたとしても周囲は真っ暗闇だから眺められるような状況ではなかったりするのだ。ちょっとしたバーに行ったりすると照明に照らされた中庭があったり、高層ビルの高級レストランなんかでは都会の夜景を眺めながらの飲食が楽しめたりもする訳ですが、町場の酒場にそれを期待するのは望外であることは分かっているのです。単に開放的な店ってのもありますが、それはそれで楽しいこともあるけれど、ぼくが求める酒場とはちょっと違ってるんです。表から眺めて楽しそうな酒場っていうのは中に入ってみると案外つまらなかったりするもので、屋台なんかがその典型でしょうか。屋台っていうのは環境としても暑かったり寒かったりの影響を受けやすいし、妙な連帯感がぼくにはいくらか鬱陶しく感じられるのです。時と場合にもよるけれど、特に旅先なんかの酒場に入った場合は、他の客たちや店の人の視線が刺さる位の余所者感を身に染みて感じられるくらいの方が孤独だなあって思ったりと気分が乗るもののようです。 まあ,この夜はおっさんグループで訪れたのでそうした厭世観とは無縁な訳ですが、1階にはまだ空席もあるにも拘わらず店に入るや問答無用で2階席に通されるのはどうかなあって思ってしまうのです。そうそうその店は「大衆酒場 青空」。ダサい店名ですが、店の雰囲気がカフェに見えなくもないちょっと今時の居酒屋な雰囲気です。こう言っちゃなんですが、千住大橋なんていうかつてはともかく今ではダサい系エリアにはあまり相応しいタイプのお店ではないような気がします。2階席は案の定ですが、われわれのみで1階にはある意味見栄えのいい客を残して、見苦しいわれわれは2階に駅利用者の視線から隠してしまおうって魂胆かしらと懸想してしまうのです。と憎まれ口を叩いていますが、グループで呑む場合は、良い雰囲気というのは他人の喧騒だったりに邪魔されず、仲間内が愉快にやれるような状況であって、風情があるとかそういったのは実は大した価値を持たぬのではないか。なんとかハイボールはこうしたオサレなお店としては驚きの安さでありますし、肴も手頃なのにちゃんと美味しくて非常に健闘しているのではないか。そういった意味では1階、2階もろともに混み合っていてもちっとも不思議に思えぬのです。やはりこの立地ではこの程度の入りが限界ってことなんでしょうか。
2026/03/30
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日暮里・舎人ライナーに「赤土小学校前」という駅があります。沿線の利用者であれば周知のことですが、ぼくは同路線が開通するまで「赤土小学校」なる学校があることは当然知らなかったし、初めて目にした際もその読みが分からず困惑したことを覚えています。「あかつち」や「せきど」なんて読んだんじゃないかなあ。近隣の方たちはそうした間違いにはすでに慣れっこのようで、いちいち指摘すらしてくれないから間違った読みを身に付けてしまいました。今は「あかど」と読むのが正しいことを知ったけれど、うっかりすると今でも「あかつち」や「せきど」と口にすることがあるのです。辞書を見ても「あかつち」や「せきど」が一般的で、「あかど」の読みの記載は見受けられません。都内には「赤」の付く地名が多く、関東地方は粘土状の関東ローム層があるのがその起源とのことなので、「あか」と読ませるのはその辺のこだわりだと理解できなくもないけれど、「つち」ではなく「ど」と読ませるのにはどういった理由があるのだろう。名字由来netで「赤土」をキーワードにして検索するとその【読み】は、「あかど,しゃくど,あかつち,せきど,あかと」と記載があります。ふうむ、なら赤土小学校は「あかど」さんの設立した学校なんだろうか。赤土小学校は、尾久尋常小学校から分離して設立したようだから個人名がそこに反映するとは考えにくい。やはり昔、この界隈の地名が「赤土」で「あかど」だったのではと思い、調べてみると現在でも東尾久赤土町会会館というのが残っていました。でもこの「赤土町」が「あかどちょう」もしくは「あかどまち」であったかどうかまでは、調べが及びませんでした。まあ、これでもう満足しちゃったので興味のある方は荒川区立の図書館なんかで郷土資料を探すのが近道かも。と謎解きは曖昧なままに終えることにします。 さて、この夜お伺いしたのは、ネットで見掛けてなかなか風情のある店と思った「丸一」です。店の前に到着するとすでに始めている男性グループが灰皿を取り囲んでいます。店内も煙と湯気でもうもうたる常態化と懸念しますが、彼らが一番乗りだったようです。店内は座敷席のみなのかあ、年を取るにつれどんどん直に腰掛けるのが辛くなってるんですよね。今更卓席に改装ってのも難しいだろうしね。つまみになりそうなゲソやもやしなんかはとてもお手頃なので頼みたい気持ちもありましたが、やはりお腹に余裕のあるうちにもんじゃとお好み焼きは食べておきたいということで、いずれも丸一を冠したのを頼むことにしました。にしてもこちらは酒もそうですが、全般にお手頃ですねえ、いいですねえ。両方同時に届いたので、まずは時間の掛かるお好み焼きを混ぜ混ぜします。ぼくはこの作業面倒で嫌いなんですが、どうしたものかぼくが焼く羽目になることが多いような気がする。この混ぜ混ぜは混ぜ過ぎないのがいい説と混ぜすぎる位に混ぜるべき説があってどっちがいいのかよく分からんけれど、どっちでやってもそこそこ美味しいからまあいいのだ。もんじゃは混ぜてそのまま鉄板に流しそうになったけれど、荒川区は自分で味付けするんだよねとすんでのところでウスターを大量に加えて鉄板に流すのであった。土手を作るのは荒川式ではないってのは知ってるけどさすがにお好みと混じってはつまらないので、なんとなく土手を設けたのでありました。いずれも具沢山で贅沢でありました。しかし、2名で2品だけでなんということか、えらく満腹してしまったのだ。この程度の量で腹一杯とはなんとも無念です。残念ですが、会計を済ませることにします。ってか、いつの間にってことはないけれど、客席はほぼ埋まっています。でも確かにここは人が入るよなと合点するのです。
2026/03/29
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初めてフムスを食べた時の衝撃を今では思い出すことはできませんが、この料理を初めて知ったのは川津幸子氏のレシピだったのはよく覚えています。以前も書きましたが、この方のレシピは普段の惣菜から特別なご馳走、日本に限らず世界各地の料理がバランスよく紹介されていて、とても重宝したものです。って書くと今では参照していない風ですが、そんなことはなくて、もう何度となく作っているので本当に気に入って作っている料理は、レシピを参照せずとも記憶で作れるまでに作り込んだということです。しかも贅沢なものも混じってはいるけれど、総じてお手頃に作ることができるのが有難い。とりわけ初期の3冊はこれから一人暮らしを始めようとする方などこれから料理を始めたいという方に絶賛推奨したいところですが、どうやら絶版状態となっているようです。ということで今回はフムスなんですが、この料理、中東地域のあちこちの国で食べられているようで、今回は諸般の事情により割愛しますが、つい先日作ったものはイスラエル風のものだったのですが、これまで食べたものとはまた別物でそれはそれでとても美味しかったのです。探せばもっと様々なヴァージョンがありそうですが、ぼくには川津氏の照会していたレシピがもっとも口に合いそうです。ひよこ豆のペースト(フムス)【材料】ひよこ豆 1カップ/水 3カップ/にんにく 2片/タヒーナ(白ゴマペースト) 1/3カップ/レモン(汁) 1個分/パセリ・パプリカ(P)・油(オリーブ) 適宜【作り方】1. ひよこ豆を洗い、3倍の水につけ1晩置く。水ごと豆を鍋に入れ、3時間煮る。2. ひよこ豆、にんにく、タヒーナ、レモン(汁)、塩大さじ1杯j弱、煮汁適宜をフードプロセッサーにかける。3. 皿にペーストを盛り、油(オリーブ)、パセリ、パプリカをふる。 トルコ式のレシピです。極めてオーソドックスです。スパイスとしてパプリカが使われていますが、これは風味というよりは彩りに用いています。クミンを利かせたり、カイエンペッパーや胡椒なんかも散らすと美味しいです。フムスのパスタ(写真遺失)【材料】パスタ(茹でる)・フムス・油(オリーブ)・パセリ 適宜【作り方】1. 和えたパスタ、フムスを皿に盛って油、パセリを散らす。 フムスって何にでも合うと思って試してみましたが、どうもうまくいきませんでした。実は以前、ごはんにのっけて食べてみたのですが、これまたう~んと疑問の残るものでした。水煮豆のフムスと長ねぎのソテー(写真遺失)【材料】【水煮豆のフムス(フードプロセッサーにかける)】ひよこ豆(湯通し) 200g/油(オリーブ) 大さじ3/レモン(汁)・クミン(P) 小さじ1/にんにく 適宜/塩 小さじ1/3/水 適宜/【長ねぎのソテー】長ねぎ(白い部分/4cm幅/塩をまぶす) 1本/塩 適宜/ワイン(白) 大さじ1/ミント 適宜/油(オリーブ) 大さじ1/2/パプリカ(P)・塩 適宜/【A】マスタード(粒) 大さじ1/2/はちみつ 小さじ1/醤油・レモン(汁) 小さじ1/2【作り方】1. フライパンに油(オリーブ)を熱して長ねぎを焼く。ワインを加えて蓋をし、3分蒸し煮にする。【A】を加える。皿に【水煮豆のフムス]、1.を盛ってパプリカ、ミントを散らす。【備考】dancyu 「パンのおともに!"水煮豆のフムスと長ねぎのソテー"」https://dancyu.jp/recipe/2023_00008163.html 長ねぎを焼いたのとフムスの組合せですが、これもぼくにはちょっと疑問が残る取り合わせでした。一緒に食べる必要はないと感じました。野菜のグリル フムス・パセリペースト添え【材料】ズッキーニ(輪切り[1cm幅])・ナス(輪切り[1cm幅])・油(オリーブ)・フムス・パセリペースト・パプリカ(P) 適宜1. フライパンに油を熱してズッキーニ、ナスを焼く。皿に盛ってフムス、パセリペーストを塗り、油、パプリカを散らす。 グリル野菜のディップとしてフムスを用いてみました。これもねえちょっとぼやけた味になるんだよなあ。パン系で食べるとあれほど濃厚で魅惑的な味わいなのに。他の料理との取り合わせは難しいのだろうか。
2026/03/28
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小学校5年生の頃だっただろうか、横山光輝の『水滸伝』を酔っ払った父親が出張土産で買ってきたことがありました。ぼくの父親は酔うと書籍を買い求める癖があるようで、自分の分だけでなく子供向けのマンガや小説を買ってくることがありました、中には『ライパチくん』なんてのもあったなあ。でももどかしいことに大概の場合それは全巻中の一冊だけってことが多くて、その前後の分からぬ一冊を繰り返し読み返すことで、物語の前後を想像する癖を身に付けたのではないかなあ。当然、そのうちに想像だけでは飽き足りなくなり、全巻を揃える羽目になるのですが、そのきっかけが同じ横山光輝の『三国志』でなくて良かったなあと今にして思うのです。ほどなくぼくは『水滸伝』を揃えて何度も繰り返し読んだものです。でもいくら面白くてもさすがに飽きがくるもので、ある日通っていた床屋さんに同じ作家の『三国志』なるマンガがあることに気付きました。同作は潮出版社の希望コミックスで全60巻、当時としてはかなりの大長編で、1972年から1987年まで連載されました。当時まだ連載途中で床屋に通う頻度を増やして読み耽ったものです。そのうち誕生日のプレゼントにねだったりして入手しました。さて、どうでもいい自分語りを続けてきましたが、近頃、現代日本で歌姫をプロデュースしたりと変わらず人気の諸葛孔明ですが、「三顧の礼」などの言葉や「饅頭」、そして今回の「搾菜」など物の期限となっていることは広く知られています、ってことを書きたかっただけなのでした。ねぎ茶漬け【材料】ごはん 1杯分/長ねぎ(細切り[5cm長]) 10cm/ザーサイ(細切り) 20g/白ごま 適宜/【A】緑茶・だし 3/4カップ/塩 小さじ1/5【作り方】1. 鍋で【A】を沸かす。2. 器にごはんを盛って混ぜた長ねぎ、ザーサイをのせ、1.をかけtてごまを散らす。 藤井恵氏のレシピ。ってほどでもないですけんど。ザーサイって塩辛などと同様に旨味塩的な用い方ができるから、汎用性が高い食品だと思います。いくら塩抜きしても相当しょっぱいから料理の具材のひとつとして食べるのが無難なんだろうなあ。ラー油をまぶしてそのままってのも酒の肴にちょうどいいですけど。ザーサイチャーハン【材料】ごはん・ザーサイ(細切り)・鶏肉(もも/粗みじん切り)・長ねぎ(みじん切り)・青ねぎ(小口切り)・卵・油(サラダ)・豆板醤・塩・胡椒・油(ごま) 適宜【作り方】1. フライパンに油(サラダ)を熱して鶏肉を炒める。ごはん、ザーサイ、長ねぎ、豆板醤を加える。溶き卵、塩、胡椒を加える。青ねぎを加える。 これも定番の使い方。ザーサイなしもありだけど、入るとグンと風味が増すから便利な食材です。城門ラーメン【材料】中華麺(醤油味) 1玉/豚肉(ひき肉) 50g/ザーサイ(5mm幅/塩抜き/みじん切り) 30g/椎茸(みじん切り) 4枚/ねぎ(みじん切り) 1/4本/生姜 1/2片/卵 1個/ねぎ(小口切り) 大さじ2/片栗粉・水 大さじ1/塩・胡椒・五香粉 適宜/シーズニングソース or 醤油 小さじ1/2/油(サラダ) 小さじ1/水 200ml【作り方】1. フライパンに油(サラダ)を熱してねぎ、生姜を炒める。豚ひき肉を加える。ザーサイ、椎茸を加える。塩、胡椒、シーズニングソース、五香粉、水を加えて沸かす。添付のスープ、水溶き片栗粉を加える。溶き卵を注ぐ。2. 丼に中華麺を盛って1.を注ぎ、ねぎを散らす。胡椒を散らす。 神奈川県平塚市にある「元祖 城門ラーメン」なるお店のラーメンだそうな。いつも思うのですが、自宅ラーメンってある程度きっちり準備しないと作るのものすごく忙しいんですね。そこまで面倒な思いをするなら店に行って食べればいいじゃんってよく思います。えんしゅうラーメン【材料】中華麺(細麺) 600g/鶏肉(ひき肉) 200g/ザーサイ(みじん切り) 50g/生姜 適宜/ねぎ(みじん切り) 10g/卵 2個/ニラ(5cm幅/湯通し/絞る/豆板醤、ラー油と和える) 1束/塩 大さじ1/胡椒 適宜/鶏がらスープの素 大さじ1.5/油(ごま) 小さじ1/豆板醤・ラー油 適宜【作り方】1. 鍋で鶏肉を炒める。湯を加えて10分煮る。生姜、ザーサイを加える。塩、胡椒、鶏がらスープの素を加える。水溶き片栗粉を加える。溶き卵を加える。油、ねぎを加える。丼に麺を盛って注ぎ、ニラを添える。 恐らく、こういうご当地ラーメンがあるんでしょうね。でもこのレシピは多用途支援艦「えんしゅう」の自衛隊メシのレシピです。これはある程度の量を作るなら手軽ですが、やはり一人前だとちょっと面倒かな。
2026/03/27
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目白で老舗酒場が一軒しかないって書くと、おいおい物を知らない奴はみっともないねえとツッコミを浴びそうでありますが、一応知ってますとも「秋田料理 五城目」が1960年の創業ということ。もう一軒は今回お邪魔した酒場だからもったいぶって店名は後回しにしますが、こちらは1970年創業と後塵を拝しているわけですが、それでもあくまで老舗酒場は後者のみと強弁するのは単に「唯一」に相当する「たった二つ」を意味する単語が浮かばなかっただけなのだ。なので無理矢理に前者は酒場ではなく郷土料理店であると主張しておきたい。普段は客が酒を呑むことを前提とするお店は押し並べて酒場であるという主張は今回はあえて放棄することにするのだ。それはまあともかくとして、一時的にではあるけれど、喫茶店にズブズブにハマっていた時期がありました。今でもけっして嫌いになった訳じゃないけれど、手当たり次第に虱潰しにするように喫茶店巡りをするといった情熱はまるで憑き物が落ちたかのように消え去ってしまいました。喫茶店の何が楽しかったかって、古けりゃいいって訳でもなくて、ひたすら個性的な内装(たまに外観だけが愉快な場合もありました)が見たい、浸りたいがために通ったのです。その多様性に魅力を感じていたし、とても好きだったのです。一方で酒場はどうかといえばこれまた単に古ければいいってものでもなくって、やはり内装の良さに惹かれるのではありますが、こちらは多様性とは逆の基本的には数パターンに収まってしまうのです。類型的なんですね。だからこそ大体が決まりきった内装に年季というスパイスが加わることでたかだか10年、20年程度の歴史しか持たない酒場では出せないムードが鼻垂れることになるんじゃないのかなあ。 と書き始めたはいいけれど、いかにも嘘くさい感じがしてくるのですが、ぼくにとっては「鳥八」が目白で唯一の酒場であることは間違いのないことです。「五城目」もけして悪くないけれど、ぼくにはとても通うのは無理そうです。相当に無理のある定義ではありますが、普段使いできないお店はぼくにとって酒場ではなくて、レストランなどの食事を中心としたお店に過ぎぬのだ。なんて、このブログが酒場通いの報告を謳っているのにたまに今言ったレストラン寄りの店が登場するのはおかしいって理屈になってしまう。でもそれでいいのだ。せっかくたまにお高い店に行ってそれをなかったことにするほど、ぼくは人間ができていないのです。と長々と余計な話題で茶を濁してはいるのだけど、「鳥八」好きなんですね。目白に努めているもしくは住んでいたらきっとちょくちょく通うんじゃないかなあ、ってか他にちょいちょい通える店がないってこともあるけれど、仮に普通にいい感じの酒場があったとしてもきっと週一程度は通うんだろうなあ。にしてもこちら、女性客が実に多いのだ。しかも若い娘さんが全てのお客さんの半数を占めているのだから、ちょっとびっくりなのです。こういう古びた酒場には似つかわしくない、けしからんことだなんてことは少しも思わぬのです。こんな状況だからこそ週一と言わず二度ほどは通いたくなるかもしれないのだ。でもよくよく見ているとオーダーが非常に少ない気がする。ここを喫茶店のように使っているようにも見受けられるのです。それに関しては、非常にけしからんという気もするのだ。店の方にしてみてもちっとも注文せずに長っ尻を決め込む客というのは面と向かって文句は言いにくかろうし、実に厄介な存在なのではなかろうか。ぜひとも彼女たちには旺盛な飲食を期待したいところです。
2026/03/23
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月に1度の贅沢と週に何度かのささやかな楽しみのどちらを取るか。仮にそのような問い掛けを投げ掛けられた場合、ぼくなら迷うことなく後者を選択するでしょう。ここでいう贅沢だったりささやかな楽しみというのが何を意味するかは断るまでもなく酒場での呑みを指しているのであります。ところで贅沢というのは言うまでもなく人それぞれにその基準は異なるものなので、あえてここでは一般的な金額などを記載するのはやめておきます。ささやかな楽しみも同様で、ぼく個人としてはある程度の線引きはあるけれど、みすみす恥をさらす自虐趣味はないので、やはり記載しません。ところで、今気づいたのですが、実は大方の人は冒頭の設問の選択肢とは異なる、別な回答を述べたいと考えるのではないか。それは両者の中間の週に一度のほどほどの楽しみを選択したいと考えるんじゃないかと今更思い至るのでした。確かにこれが周囲の同僚などを眺めていてももっともらしい回答のように思えてくるのです。ところがさらに別の回答を述べたいと考える人もいる訳です。お察しの通り、週に何度かの贅沢を日頃から実践する人というのが存在するのです。 贅沢といっても度外れた贅沢って訳でもないのが、日本の普通のお金持ちです。普通のお金持ちって何やねんって話にもなりますが、ぼくレベルの基準では都内で3LDKのマンションを即金で買えるような人はやはり金持ちだなあって思うのです。まさに今回ご一緒した人が「週に何度かの贅沢を日頃から実践する人」というのに当たるのです。近頃は忙しく色んな人たちと夜のお付き合いをしているようで、遊んでもらう機会も少なくなっていますが、先日松戸で遭遇、ではちょっととアトレの飲食店街にある「仙臺たんや 利久 アトレ松戸店」にお邪魔したのでした。この人は食習慣に相当な偏執的なところがあって、ある時期、鰻ばかり食べたばかりに今ではまず口にしなくなったというし、鶏唐揚げも毎度毎度食べ過ぎて自ら頼むこともなくなったりと好きなものを嫌いになる才能を持ち合わせているのでした。にしても好物から目にするのも嫌って程まで同じ料理一辺倒になるってのも凄いことだと呆れると同時に感心してしまうのです。最近は豚の生姜焼きがお気に入りのようで昼食を一緒すると大概そればかり食べています。それが数年続いているのですが、最近になって決まって必ずから二度に一度はって感じでペースダウンしているので、そろそろ嫌いの一歩手前に達しているんじゃなかろうか。もう一つのお気に入りが牛タンでありまして、定期的に仙台に出張しては牛タンを食べてくるんですけど、なんとも驚くべきことに仙台に牛タン店は数知れぬほど存在するにも拘わらず、なぜか「仙臺たんや 利久」を訪れるのだから笑ってしまう。その理由は当初酒の安いせいだと思っていました。松戸店では氷結の巨大なジョッキが299円(だったかな)で呑めるのです。牛タンが単品で4枚8切2,728円してそれを何度も追加するのだからそりゃまあ酒は安いに限ります。でも、何たることか仙台の店舗ではこの巨大ジョッキは存在しないらしいのです。どういうこっちゃ。ぼくにとってはとてもありがたい(ご馳走してくれるからね)のですが、
2026/03/22
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吉川英治に「舌のすさび」というエッセイがあります。引き出しの少ないぼくのことだから、これまた既に引用済みかもしれませんが、実際に書き写しているぼくが忘れているんだから、ご覧いただいている方で覚えている方はいないだろうといい方に捕えることにしようか。って早速、件のエッセイの一節になります。 むかしの貧乏は、現今の貧乏とはまた一だん違う世帯繰りのせまさや底の深さがあったから、主婦の食生活にそそぐ苦労にもなみたいていでない工夫があったように思う。なにしろ磨ぎこぼしの米粒の幾粒すらも流し元から逃がさぬように一ツ一ツ笊へ拾っていた母の指を覚えている。そんなだから、たとえば鮭のおかずといっても切身は買わず、一ト山いくらで滅法安い鮭のあらをよく買ったものである。ところがその中に交じっている荒巻の鎌(アゴ)とよぶところは鮭の全身のなかではいちばん美味い。極く尻尾の端のとこもまたほかの部分の肉よりもはるかにおいしい。ひそかに貧者へ与えられていた貧者の味にはそんな余徳があったのである。 これを読むだけで今回のネタが鮭ってことは明白でありますが、それはともかくとして、まず酒のアラが安いってあるのは今は昔のお話ではなかろうか。今では鮭だろうが他の肴であろうが、アラであってもそこそこのお値段で、だから貧乏人の食材とまではいえなくなってるんじゃなかろうか。それはまあ時代の違いといえばそれまでのことで、ここからは共感の意味で書くのですが、確かにこうした貧者のみが知り得る余得ってものがあるのであって、その代表的なものが魚のアラだと思ってます。でもこのアラっていうのは、間違いなく美味しいんですが、処理や調理の手間や食べる際の面倒ってのがある訳で、贅沢な時間の使い方ができない限りはなかなか忙しない日々を過ごしていては難しいんだろうなあ。ってか、毎晩寄り道せずに家呑みに徹しさえすればなんででもなっちゃうのかもなあ。塩鮭とカイワレのマフィン【材料】マフィン(トースト) 1個/塩鮭(ほぐす)・カイワレ大根(2等分)・溶けるチーズ・マヨネーズ 適宜【作り方】1. マフィン(半分)にマヨネーズを塗って溶けるチーズをのせて、ースターで焼く。カイワレ大根、塩鮭を挟む。 坂口安吾はパンに魚をトッピングして食べるのを好んだみたいですが、ぼくは魚に限らず肉、野菜、調理済みの食材でも駄菓子だって、凡そ口に合うものであれば何だって一緒に食べられると思ってます。だから今回のような食べ方をいちいち書き残すまでもなかったのですが、なぜか記録していたので残しておくことにしました。石狩鍋[日本・北海道]【材料】鮭(ぶつ切り) 4切れ/豆腐(一口大) 1/2丁/じゃがいも(皮を剥く/一口大) 2個/玉ねぎ(くし型切り) 1個/大根(銀杏切り) 1/8本/キャベツ(ざく切り) 1/8個/ニンジン(銀杏切り) 1/2本/長ねぎ(斜め切り) 1本/しめじ 8個/好みの青物(春菊など/ざく切り) 1/2束/水 適宜/昆布 10cm/酒・みりん 大さじ2/味噌 80g/醤油 大さじ1/バター・生姜(汁)・粉山椒・七味唐辛子 適宜【作り方】1. 鍋に水、昆布、酒を入れて沸かし、じゃがいも、玉ねぎ、大根、ニンジンを煮る。豆腐、キャベツ、長ねぎ、しめじを加える。みりん、味噌を加える。豆腐、青物を加える。バターを加える。生姜(汁)、粉山椒、七味唐辛子を添える。 この石狩鍋って思い出すたびに食べたいなあって思うのですが、なぜかほとんど食べたという記憶がありません。ということで頂き物の鮭があったので、思い切って作ってみることにしたのです。そしたらあらあらなかなか美味しいではないの。これならまた鮭が手に入ったら定番で作ることになりそうです。鮭バターごはん【材料】ごはん 1膳分/鮭ほぐし・バター 適宜【作り方】1. 茶碗にごはんを盛って鮭ほぐし、バターをのせる。 ひどく地味でつまんないレシピではありますが、こういうのが美味しいんですね。これにお新香と味噌汁でもあれば贅沢な一食といえましょう。鮭のアクアパッツァ(藤井恵)【材料】鮭(甘塩/胡椒をまぶす) 2切/胡椒 適宜/にんにく 小さじ1/2/ワイン(白) 大さじ2/アスパラガス(5cm幅) 4本/トマト(ミニ) 10個/ケーパー 小さじ1/水 1/4カップ/油(オリーブ) 小さじ1/塩・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンに鮭を並べてにんにく、ワインを散らす。アスパラガス、トマト、ケーパー、水、油を加える。蓋をして沸かし、弱火で10分蒸す。塩、胡椒を散らす。 甘塩の鮭ではなかったようで、幾分しょっぱめに仕上がりましたが、なかなか美味しいではないか。こんなに簡単で美味しいならまた作りたいなあって思ったりもしますが、鮭、アスパラ、トマトがどれも安価なんてことはまず滅多にないことなんだろうなあ。
2026/03/21
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以前も引用したことがあるかもしれませんが、坂口安吾に「わが工夫せるオジヤ」というエッセイがあります。安吾は子供の頃から胃弱であったにもかかわらず大酒を食らうこともしばしばであったため、胃から血を吐くなどの症状もあったので、多少なりとも食事には気を遣おうと思ったようです。滋養があって消化にいいものをと知恵を絞って作ったのが以下になります(基本的には奥さんに作ってもらったようであるけれど)。 そこで私は考えた。毎晩のむ酒のせいもあるかも知れぬが(寝酒は三合、それに時として黒ビール一本追加)オジヤの栄養価が豊富なのだろう、と。そこで、病人の御参考になるかも知れないから、小生工夫のオジヤを御披露に及ぶことにします。このオジヤの工夫以前はチャンコ鍋やチリ鍋のあとの汁でオジヤを作っていたが、これを連用して連日の主食とするには決して美味ではない。すくなくとも、毎日たべて飽きがこないという微妙なものではないのである。なんといっても、一番微妙な汁といえば、スープであるから、それを用いてオジヤを作らせてみた。そして、二三度注文をだし手を加えて、私の常食のオジヤを工夫してもらッたのである。それ以来一ヶ月半、ズッと毎日同じオジヤを朝晩食って飽きないし、他のオジヤを欲する気持にもならない。 私のオジヤでは、鶏骨、鶏肉、ジャガイモ、人参、キャベツ、豆類などを入れて、野菜の原形がとけてなくなる程度のスープストックを使用する。三日以上煮る。三日以下では、オジヤがまずい。私の好み乃至は迷信によって、野菜の量を多くし、スープが濁っても構わないから、どんどん煮立てて野菜をとかしてしまうのである。したがって、それ自体をスープとして用いると、濃厚で、粗雑で、乱暴であるが、これぐらい強烈なものでもオジヤにすると平凡な目立たない味になるのである。 このスープストックに御飯を入れるだけである。野菜はキャベツ小量をきざんで入れる。又小量のベーコンをこまかく刻んで入れる。そして、塩と胡椒で味をつけるだけである。私のは胃の負担を軽減するための意味も持つオジヤであるから、三十分間も煮て御飯がとろけるように柔かくしてしまうというやり方である。 土鍋で煮る。土鍋を火から下してから、卵を一個よくかきまぜて、かける。再び蓋をして一二分放置しておいてから、食うのである。このへんはフグのオジヤの要領でやる。 そりゃまあねえ、美味しいには美味しいだろうけど、これを一ヶ月半食べ続けるってどうなのかしら。飽きるなんてのは贅沢なことなのかもしれないけれど、実際、ここまでくると飲み物みたいなものだろうから、ひたすら栄養を摂取するので事足りるのであれば案外食べ続けることもできそうな気がしてきます。ここで邪魔なのがキャベツとベーコンで、卵はまあ飲み物として含めて捉えてもよさそうですが、キャベツ、ベーコンは不要なんじゃないの、それかこれらも一緒くたに煮崩してしまうのが正解なんじゃないかなんてことを思うのです。いや、もしかすると安吾はあれこれ自分の食への欲求の薄さを述べ立ててはいるけれど、キャベツ、ベーコン、卵が実は好物なんじゃないかなあ。ってこれは実はむしろぼくに言えることで、この3種ないしは2種の組合せで作った料理であれば多少、出鱈目な味付けと調理であってもそこそこ美味しいものが出来上がるんじゃないだろうか。ということで今回は無理矢理な気もするけれどキャベツです。キャベツとじゃが芋のスパイス炒め(写真遺失)【材料】キャベツ(一口大)1/4玉/じゃがいも(茹でる/皮を剥く/4等分) 2個/玉ねぎ(みじん切り) 1/2個/にんにく 1片/生姜 1片/青唐辛子(小口切り) 1本/米油 大さじ1/塩 小さじ1/2/熱湯 大さじ2/クミンパウダー 小さじ1/【スパイス】ターメリック 小さじ1/2/コリアンダーパウダー 大さじ1/レッドチリパウダー 小さじ1/3【作り方】にする。1. 鍋に米油を熱してにんにく、生姜、玉ねぎ、クミンパウダーを炒める。【スパイス】を加える。じゃがいも、キャベツを加える。熱湯を加えて蓋をし、1分蒸し煮にする。【備考】BETTER VEGE LIFE 野菜でもっと豊かな暮らし 「@yoko_0u.u0さんの【アサリのスパイスカレー/キャベツとじゃが芋のスパイス炒め】」https://campaign.cherryterrace.co.jp/2022/09/16/yoko_0u-u0%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%ae%e3%80%90%e3%81%82%e3%81%95%e3%82%8a%e3%81%ae%e3%82%b9%e3%83%91%e3%82%a4%e3%82%b9%e3%82%ab%e3%83%ac%e3%83%bc-%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%99%e3%83%84%e3%81%a8/2024/9/7 キャベツって味に関しては非常に淡泊だから個性的な食材も受け止めるし、同じく淡泊な食材と組合わせても失敗がない便利食材だと思います。きゃべつの炭火焼き【材料】キャベツ(炭火で焼く)・ミニトマト(炭火で焼く)・にんにく・オリーブ油・ベーコン刻む)・アンチョビ 適宜【作り方】1. 鍋にオリーブ油を熱してにんにくを炒める。ベーコン、アンチョビを加える。皿にキャベツ、ミニトマトを盛ってかける。【備考】レシピサイト ぷちぐるhttps://oisiso.com/ 味付けも上記のようにスパイスまみれにするのもありだし、こうして淡泊に仕上げても美味しいのだから実に使い勝手がいいのだ。キャベツとピーマン、しらすの炒めもの【材料】キャベツ(ざく切り) 5枚/ピーマン(千切り) 2個/バター 小さじ2/しらす 大さじ3/醤油 適宜【作り方】1. フライパンにバターを熱してキャベツを炒める。ピーマン、しらすを加える。醤油を加える。 ここではしらすを用いているけれど、ベーコンでも当然に美味しいのだ。近頃のレシピはツナやベーコンなどそりゃ当たり前に旨いだろうってものも多くてつまらないと思うのはぼくだけではないのでは。キャベ玉(写真遺失)【材料】キャベツ(一口大)・卵・サラダ油・塩・胡椒・白胡椒・鶏がらスープの素・醤油・ごま油 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱してキャベツを炒める。溶き卵を加える。塩、胡椒、白胡椒、鶏がらスープの素、醤油、ごま油を加える。 でも本当に好きなのはこれかも。ベーコンが入ってもちろんいいのだけど、近頃はベーコンや今回用いた鶏がらスープの素なんてのも不要かもしれません。
2026/03/20
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旅先で好きな酒場を再訪するのは、町が少しだけ身近になったようで何だかちょっと気持ちいいものです。その酒場だけではなく町との距離感も近付いて親密度が増したような心持ちを勝手に抱いたりするものです。実際はそうじゃないとしても、ここに帰ってきたんだって気分に浸れるような気がするのです。それは初めての町の初めての酒場を訪れる際に抱かされる緊張や不安といった感情とは正反対の懐かしさや親しみといった感情なのかもしれない。えっ、もしそうだとしたらぼくはいつの間にか回顧的で感傷的な心の持ち主に成り果ててしまったのだろうか。と嘆いてみせるけれど、実は自分が感傷的な人間であることなどとうに理解していたのだ。最近の若者たちがやたらと懐かしがる様子を目にして、やたらとムカつくのはまさに自分自身を見ているかのような気持ちに陥らされるからなんじゃないだろうか。それと同時に懐かしさを恥じることもなくあっけらかんと表現できてしまう彼らに対して嫉妬心を抱いていたりすらするんじゃないだろうか。もしかするとぼくはこれまで懐かい癖にそれをそれとして表現できなかったばかりに、再会した町や旧友との関係を上手に育むことをし損ねていたんではないか。その時、恥じることなく懐かしいと告げることができたなら、旧交を深めたり、町とのより一層深い関りを持つことができたんじゃないか。カッコ付けの感傷家など百害あって一利なしの存在に過ぎぬのではないかとさほど思ってもいないことを考えたりするのは、ちょっと人生に疲れているのかしらん。 急に思い付いて千駄木で呑むことにしました。S氏と一緒。久々に訪れてみたい酒場があるのでした。というか今でも営業しているか半信半疑ではあります。って再訪を思い立ったのは懐かしいという感情というよりは、単に千駄木界隈で古い酒場は希少な存在になりつつあるので、まだあるならあるうちに訪れておくのもいいだろうし、仮に閉業しているようであればそれはそれで情報として多少なりの意味を持つだろうと思ったまでです。「おでん処 たかはし」に行ってみると、思っていた以上に当たり前にごくごく自然に営業を続けておられたので拍子抜けするほどでした。店に入るとすでに一人の女性が呑んでおられました。近頃は女性一人客という光景も珍しくなくなりましたが、かつて訪れた際のオヤジ天国といった雰囲気との違いに少しばかり面食らいます。にしても相変わらず小ぢんまりしていい雰囲気です。店の方は寡黙過ぎるくらいに寡黙な男性で、注文への対応を済ませるたびに店の奥に姿をくらますのですが、相当の人嫌いなんですかねえ。ぼくは気になりませんが、かつての常連たちはそこに寂しさを感じたのかもしれません。一方で女性客にとってはそこがむしろ居心地よく感じられるのかもしれません。かつてせっせと酒場巡りをしていた頃のぼくであれば、この感じは好ましく思えたかもしれませんが、近頃は店の方と話すことも楽しみに思えることもあり、ぼくも少しづつ酒場との距離感が変わってきているようです。また、孤独に沈み込んで呑みたい時はここを訪れることにしようかな。ってそのうちの一見の女性客が来店。すぐに先客の女性と親しく語らっておられます。う~ん、この酒場ではあまり賑やかしくはしてほしくないなあ、なんてやっぱり思ってしまうのでした。
2026/03/16
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東京に限った話ではないのでしょうが、ぼくにとって最も馴染みのある都市となった東京には地域ごとに個性があって、それこそが東京という都市の特徴のように思えます。近頃では地方都市が一極集中してしまったり、町そのものがほとんどゴーストタウン化したりと何とも悲惨なことになっていることを思うと、まだ当分は東京は大丈夫なんじゃないかなんて思ってみたりするのです。でも、それもリアルな視点で日本の現状や未来を捉えようとすると必ずや暗澹たるものとなってしまう訳で、今はもう楽観的に暮らすことが精神衛生上適切に思えるのです。それはともかくとして町と酒場の関わりに話を矮小化してみると、いつだって不思議に感じることがあります。というのが川や巨大な通りを跨いだりといった風に物理的に隔てられていない限りは駅と駅の間は基本的に地続きのはずなのに、ある駅前には酒場が密集している一方で燐駅にはポツポツとしか点在していない場合などがあったりします。無論、それらの駅前を行き交う人々が勤め人か住民かでいえば前者の方が酒場の利用率は高いと思われ、だから駅周辺にオフィスビルや工場などが多い場合は酒場が多いっていうのはいかにもありそうです。歴史的な町の成り立ちや諸々の条件が酒場の密集度に影響を及ぼすこともあったおかしくないと思う。でも例えば駒込駅と田端駅を比べると前者の方が酒場の選択肢が多いのは確かであろうと思うけれど、どう考えたって企業など勤め人の数は後者の方が多そうだから、だったら田端駅の周辺に酒場が多くて当たり前に思えるのです。地価を考えても田端駅周辺の土地相場は山手線沿線で最下位らしいからどうしたって不思議に思えるのです。 まあ、実のところは普段よく使う田端に酒場が増えて欲しいって願望を表明しているにすぎぬ訳で、でもその一方で、一度行ったきりで再訪してない酒場も数多いのだから、日頃、映画も酒場も一度の経験で判断するのは愚劣であると発言する身とすれば、たまにはその言葉に責任を持ってもいいと考えた次第です。そこが普段通う酒場から徒歩1分程度というのも気持ちとして楽なのです。もし再訪てみてやはりどうも違ってるなあって感じたらすぐにハシゴすれば済むだけのことです。ってさも自発的にその気になったような書きざまですが、実際には普段の酒場の常連の一人が最近になってちょくちょく立ち寄っていて、気に入っているということを聞いてようやく重い腰を上げることにしたまでなのです。やって来たのは「家庭料理 美里」。小上がりほとんど荷物置きになっていますが、カウンター席は8席程度かな、何とか入れる程度に混み合っていました。ほとんどご高齢の方ですが、ぼくよりもずっと若い男女などもおられます。その後もやはり旅行中なのか旅行帰りなのか分からないけれどとにかく巨大なトランクを引いた若い夫婦もやって来たりして、近頃はこうした古びた酒場に人気が集まっているように思えます。彼らは経験したことのない懐かしさを求めているようにも思えるのです。品書きはそう多くはないけれど、そつなくいいところを揃えていて、一瞥しただけでは何を注文するか即決するのは困難です。マグロブツのような冷凍物を解凍しただけの品も美味しいのだから食材もちゃんとしているようです。また、カニコロッケは手作りなんだろうか、だとしたら女将さんは料理上手でもありそうです。なるほど、これならたまに立ち寄ってもいいかななんて、この辺りの酒場を再訪して巡るのもいいかななんて思うのでした。
2026/03/15
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今回は椎茸が主役なのです。昨日の天ぷらにすれば大概の野菜は旨くなるって書きましたが、ガキのぼくにとって、野菜ではなくきのこではありますが、椎茸に関しては、天ぷらで食べてもやはり苦手でした。それがピーマンも同じですが、椎茸好きになるなんて当時は思ってもみなかったのです。思い起こしてみるとその頃、普通にスーパーなんかで入手して食べられるきのこって、ごく限られていたような気がします。現在、スーパーで通年で購入できるきのこの代表的なものは、ぶなしめじ、えのきたけ、エリンギ、なめこ、まいたけ、しいたけ、マッシュルーム、ひらたけ、きくらげってことになるようですが、その頃扱いのあったのは、ぶなしめじ、えのきたけ、なめこ、しいたけくらいじゃなかったかなあ。しめじも今のプリンとしたもの―以前は本しめじって名で売られていたんじゃなかったかなあ―と違う、傘が灰色で茎もへろへろなものだったはずです。世界ではメジャーなきのこであるマッシュルームにしても水煮の缶詰ばかりで生のものを見ることはあまりなかったような気がします。今では同じしめじでもさまざまな種類が売られています。えのき、なめこ、舞茸も同様です。きのこ好きにとってはまことに嬉しい時代となったものです。PCの登場やインターネットやスマホの普及など昭和から平成、令和にかけて日常生活は大きく変貌を遂げましたが、きのこの大衆化ももっと語られていいんじゃないかと思うのです。あとは松茸、トリュフ、ポルチーニ茸、モリーユ茸なんかも人工栽培できるようになればいいのになんて思う今日この頃なのです。椎茸の軸ごはん(写真これでいいのかなあ、ねぎが散らしてあるのはなんでかなあ)【材料】米 1合/椎茸(軸/ほぐす) 3枚/水 適宜/【調味料】生姜(千切り) 適宜/みりん・酒 大さじ1/2/醤油 大さじ1/顆粒だし 小さじ1/3【作り方】1. 炊飯器(内釜)に全ての材料を入れて炊く。 軸のレシピですが、まるごと入れた方が美味しいに違いないでしょう。油揚げなどもプラスした方がコクが出て美味しいでしょう。沼るしいたけ【材料】椎茸 6個/バター(にんにく、醤油を混ぜる) 20g/粉チーズ・塩・胡椒 適宜/にんにく 小さじ1/2/醤油 大さじ1/2【作り方】1. 耐熱皿に椎茸をのせてバター、粉チーズを散らし、トースターで8分焼く。塩・胡椒を散らす。 極めて凡庸なレシピでこれを「沼る」とかってどうかなって気もするのだけれど安定の美味しさなのは間違いないのです。椎茸の辛子肉味噌焼き【材料】椎茸 4枚/溶けるチーズ/【辛子肉味噌】豚ひき肉 20g/赤味噌 65g/砂糖 20g/みりん・酒・練り辛子 大さじ1【作り方】1. 鍋で【辛子肉味噌】の材料を中火で練る。椎茸に【辛子肉味噌】、溶けるチーズをのせて焼く。 うんうん、美味しいけれどまあこれが不味くなるはずがないという予見ができるものでした。辛子ってのはちょっと面白いですけど。シイタケの卵炒め【材料】卵(【調味料】を混ぜる) 3個/椎茸(2等分) 8枚/サラダ油 大さじ2/塩・胡椒 適宜/【調味料】水 1/4カップ/砂糖 小さじ2/醤油 小さじ1【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱して椎茸を炒める。塩をまぶす。卵を注いで胡椒を散らす。 笠原将弘氏のレシピ。この人の料理ってシンプルだけど時々ハッとさせられるような、鋭いアイデアが混じっていることもあるのはさすがというべきなのかも。
2026/03/14
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今でこそ嫌いな食べ物はほとんどありませんが、子供の頃は、苦手な食べ物がそこそこありました。ここでいう食べ物はできあがった料理というよりは食材そのもののことを言っているのですが、パッと思い付くのがさつまいも、ナス、大葉、ピーマンなんかでしょうか。当時はさつまいもといえば焼くか蒸かすか、ごくまれに大学芋なんかが食卓に上がったりもしたものですが、これは母親が好んで食べていたにすぎぬのです。ナスは特に味噌汁の具材になったのが苦手でした。料理下手の両親の作る味噌汁はそれぞれが違った風な美味しいくなさを感じていたので、ナスが不味かったというよりは単に味噌汁そのものが不味いということもありますが、豆腐だったり大根なんかのものはまあそれなりには食べられたような記憶があります。大葉はやはりその香りが苦手でこれはつい刺身なんかに添えられているとよけてしまったものです。ピーマンは何が苦手なのか分からないけれど何だかとにかく好きではなかった。こうして並べてみるといずれも天ぷらではお馴染みの野菜ということに気付かされます―実際のところ大概の野菜は天ぷらになるんじゃないかって気もしていて、もやしだったりレタスなんかもやり方次第でそこそこ美味しく揚がるんじゃないかなあ―。これがおかしな話ですが、天ぷらとして出される先の野菜、つまりはさつまいも、ナス、大葉、ピーマンは大好きなのです。極論ですが、天ぷらは野菜天だけだって十分満足できると思っています。以前も書いたことがありますが、ぼくが今でも苦手とする野菜に、つるむらさきがあるのですが、これだって天ぷらにしたら実はすごく美味しくなるんじゃないかって思うのです。といった訳で今回はそのかつて苦手だった野菜からピーマンを取り上げます。肉そぼろ生ピーマン【材料】ピーマン(氷水で冷やす/2等分) 6個/合ひき肉 150g/サラダ油 小さじ1/【調味料】味噌・醤油 大さじ1/豆板醤・みりん・砂糖 小さじ1/塩・にんにく・生姜 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱して合ひき肉を炒めて【調味料を加える。皿にピーマンを盛って肉そばろを添える。 この氷水でキンキンに冷やしたピーマンには、随分ハマってちょくちょく食べたものです。つくねをのせたピーマンは今や焼鳥屋の定番となりつつあります。生ハムとクリームチーズ入りのピーマンのファルシ【材料】ピーマン(ヘタを取って種、ワタを取る) 10個/生ハム(1cm幅)・クリームチーズ 適宜【作り方】1. ピーマンに生ハム、クリームチーズを入れて耐熱皿に置き、グリルで焼く。 まあねえ、この材料で不味いなんてことはないよねえ。ってかピーマンじゃなくたって、ズッキーニでもトマトでも何にだって合うだろうねえ。丸ごとピーマンのカレー【材料】ごはん 適宜/ピーマン(切れ目) 3個/玉ねぎ(くし型切り) 1/2個/ニンジン(銀杏切り) 3cm/豚肉(一口大) 50g/サラダ油 小さじ1/にんにく・生姜 小さじ1/カレー粉 小さじ2/水 200ml/鶏がらスープの素 小さじ1/塩 小さじ1/2/カレーフレーク 大さじ2【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱して玉ねぎ、ニンジン、にんにく、生姜を炒める。豚肉を加える。カレー粉を加える。ピーマンを加える。水、鶏がらスープの素を加えて煮る。カレーフレークを加える。皿にごはんを盛ってかける。 どっかで見掛けたレシピですが、ピーマンのカレーはつまらないけれど―つまらないは語弊があるなあ、平凡ってな意味でご理解を―、丸ごとってのは大胆です。なるほど、刻んだピーマンだと濃厚なルーに紛れて存在感を失ってしまうけれど、丸ごとだとピーマンを食べてるって感覚が濃密で面白くはありました。ピーマンとじゃがいものカレーきんぴら(写真遺失)【材料】ピーマン(細切り) 3個/じゃがいも(皮を剥く/拍子木切り) 150g/ベーコン(5mm幅) 30g/サラダ油 大さじ1/【調味料】砂糖・醤油・水 大さじ1/カレー粉 小さじ1/2【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱してじゃがいも、ベーコンを炒める。ピーマンを加える。【調味料】を加える。 この組合せって定番ですねえ。中華風でもバター醤油でも何にしても美味しくなるに決まっているのだ。むしろカレー粉をちょっと加えた料理ってぼくはあまりに安直で感心しないことが多いのです。
2026/03/13
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千住大橋って思い出したように足を伸ばすことがあるのですが、都心に近い町であるにも拘わらず、雰囲気はどちらかと言えば場末っぽい印象が拭えない気がするのです。だからぼくはたまに気になって呑みに行くのです。場末っぽく感じる理由として、まずは駅改札を抜けてすぐ、高架下に酒場が並んでいるというのがとても心強いのです。高架下を出てすぐには非常と小ぢんまりしてはいるけれど、ギリギリ、呑み屋横丁と読んで良さそうな一画があるし、そこを外れても呑み屋が点在しているのです。こうした駅周辺が基本的に住宅街になっているようなエリアは大方の場合、チェーンの酒場が数軒あるのみということが多いのに比して、この界隈の酒場の充実ぶりはやはり酒呑みが多いということなんでしょうか。そんな感じだから何度足を運んでもそれなりに酒場に事欠かないのだけれど、さすがにもう古そうな酒場で未訪のところはないだろうと思っていたのですが、そんなことはなかったのですね。日光街道沿いという非常に目立つ場所にあるから見逃していたわけでもない、いやそれどころか当然ながら何度となく通り過ぎてもいるのでした。改めて店の傍まで行ってみて敬遠した理由がはっきりしました。看板にふぐ、スッポン、活魚料理の文字があります。間違いなくこれが原因だったんだろうなあ。足立市場の真正面できっと鮮度抜群の魚介を手頃に提供しているんだろうけど、相応のお値段は覚悟せねばならないだろうから。でも今回はおごってもらえる訳でもないのになぜか強気だったのだ。予約までして臨むほどだったのだ。 駅から千住大橋に向かって歩いて行くと薄っぺらい建物が見えてきます。余りに鋭利な形状だからすぐには店とは思えぬほどなのです。しかも壁面はどうしたものか黄色く彩られていてなんとも違和感がありますが、ここが今回目指した「大衆酒蔵 きよし」なのです。ちょうど初老の4人組がかなりのご機嫌振りで店を出てくるところでした。まだ19時になったばかりなのに、ここまで寄っているとは一体全体何時から呑んでいたんだろう。店内は建物の形状に沿ったかなり窮屈な構えで、かなりくたびれた様子。独りだと心もとない気分になりそうだから数名でお邪魔して正解だったかもしれません。はじめ卓席を勧められたので、席に着こうとすると座敷に上がらされます。座敷も相当狭いから足の痺れは覚悟せねばならないでしょう。うっかり壁にもたれかかると壁中に張り巡らされたスッポンの甲羅が背中を容赦なく刺してくるのでここで酔っ払うまで呑むなら多少の流血は心しておくべきかもしれません。200円とわざわざ断り書きのあるお通しは嬉しいことにあん肝。でもこれが200円とは俄然期待が高まるのです。先客の残した鍋の残骸はスッポンなのか、フグなのか。しかしわれわれはアラカルトであれこれを注文することにしました。一品一品はけして安くはないけれど、量が大したものなのです。刺身も天ぷらもその他の揚げ物もどれも立派。とりわけ牡蠣フライと焼きそばはとんでもないボリュームで圧倒されるのですが、それでも今回のメンバーは構わず猛然たる勢いで平らげていくのでした。酒の値段も手頃で、それこそボトルで注文すれば相当お得に呑み食いできるんじゃなかろうか。狭いこととオーダーが通り難いことを除くと実にいい酒場でありました。4名じゃ狭いから3名で行くのがよろしいのではなかろうか。ちなみに建物の頂点は便所となっておりました。頂点部分はあとから付け足したっぽいからそれまで便所はどこにあったのかなあ。
2026/03/09
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もう随分前のことになるけれど、仕事の関係で御茶ノ水に数年間通っていた時代がありました。その頃も毎晩のように呑み歩いていたわけですが、当時からそんなに多くの酒場があった訳じゃなかったのだ。というか、職場から移動する暇ももったいなく、すぐにでも呑みたいとなると向かう酒場はほとんど決まりきっていたのです。はるか以前に閉業した「まいまいつぶろ」「とん吉」の2軒に加えて、神田駅方面に移転した「大衆酒場 徳兵衛」、このたった3軒だけ(本当は界隈の大概の酒場に行っていたし、何軒か不定期に顔を出していた酒場もあるけれど、独りで呑みに行くのはほとんどこの3軒だけだったはず)。その当時は古い酒場巡りを愉しむといった風雅な趣味にかまけるだけの余裕はありはしなかったわけで、訪れる酒場選びの基準は何と言っても安価であるという条件が主立っていたのであり、結果、それが個人営業の酒場に足を運ぶ理由と重なっていたのでした。今のように時間制の呑み放題やハッピーアワーなどほとんど見掛けなかったはずです。そして今、必ずしも御茶ノ水に限ったことではないのでありますが、とりわけ御茶ノ水駅界隈には個人営業の店はほとんど失われてしまったようです。いや、実際にはそれなりに残っているのかもしれないけれど、少なくとも急に呑むということになって慌てて店探しをしてみてもすぐに見つけるのは困難なのであります。今更それを嘆いて見せるつもりはないけれど、この夜、急に呑むことになって知人があえて予約してくれたお店がチェーン店であった訳ですが、チェーン店ですら予約を要するというのはさすがにちょっとガッカリさせられるのです。 訪れたのは、「正直塩つくねと無敵ハツユッケの酒場 てけてけ 御茶ノ水駅前店」でした。ウィーンビルの3階にあります―随分お高くとまったビル名ですが、誰が見てもお隣のビルにそう名付けるのが適当に思えます、宮殿のような外観とカッコいい螺旋階段がありながらビル名はサンロイヤルビルってのは残念、ちなみにここは以前は「名曲喫茶ウイーン」だったそうです―。お隣もそうですが、どんなに味のあるビルでもチェーン系居酒屋に侵略される現況はやはり憂うばかりでなく、抗ってもらいたいと思うのですが、そうもいかないんだろうなあ。まあ、ウィーンビルの方はもとよりさほど味のあるビルではないからまあ事務所なりが入居するよりはチェーン系居酒屋でも入っていた方が実利に適う気がするのだ。3階に上がるとすぐに代わり映えもせぬチェーン系居酒屋の光景が広がります。時間も早かったからなのか卓席は空席が目立っていますし、掘りごたつ式の座敷席は一組のみの入りです。予約をしたのが裏目に出たのか、靴を脱いで上がる式の座敷に案内されるのですが、ぼく靴脱いで上がるの面倒でいやなんだよねえ。しかもガラガラであるにもかかわらず外套掛けもない窮屈な島席というのだから予約損であります。すでに始めている一組は20人近い大きなグループだから、端の卓席を充てるのは分かるけれど、結局退店時にも空いていた逆側の卓席が埋まることはなかったのだ。こういう席の差配というのはどういったルールの下でなされるのだろう。どうにも腑に落ちないのだ。最近のチェーン店ではこれがお決まりだからいちいち文句を言いたくないのだけれど、QRコードでモバイルオーダーするシステムもやはり面倒なこと極まりないのだ。特に今回はコース料理が注文されていることに加えて呑み放題付きだったりすると、オーダーミスが連発することになるのだ。今回の3名の一番若いのがその役目を果たすことになったのだけれど、そいつは酒はそこそこ強いにもかかわらず、特に好んでは呑まないという今時のおっちゃんでありまして、だからこういう仕掛けでオーダーするのは初めてなものだからまあミスしまくるわけです。店側もその度に対応に追われるし、こちらもこちらで結局従業員のもとに出頭する羽目になり、双方ともに煩わしいことこの上ない。とあれこれ愚痴をこぼしてみたけれど、つまみはそこそこ食べられるし、酒もすっごい薄いけどまあ、悪酔いするってこともなかったからそこまで酷い酒ではないのでしょう。という意味では悪い店とまではいかなくて2、3名でなら以前のぼくであれば月に一度位はここで呑むのもありと思ったかもしれません。とさも「てけてけ」なる店が初めてと思ったら、実際にはもう3か所ほどで呑んでいたみたい。同じことも以前も愚痴っていたのかなあ。なんとも自分の記憶もいい加減さに呆れるのでした。
2026/03/08
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昨日の文化全般がそうだったように食文化も同様、ほとんど造詣がありません。タパスやピンチョスなんていうのが、今では日本のスペイン料理のお店で提供されていて、それが前菜だったり、主に串に刺して提供される軽いおつまみみたいなものということはなんとなく知っているけれど,その材料や調理法といったざっくりとした定義すら説明することはできないのだから、やはりほとんど何も知らないと言うのが適当なようです。そうそう、それでもパエリアがスペインの名物料理だってことぐらいは知ってるもんね。本格的な作り方とは程遠いかもしれないけれど、自宅でも思い出したように作っています。米は日本人にとっては主食に当たるけれど、これを食べる時にはヨーロッパの人に倣って米は野菜だって思うようにして食べることにしてます。だからといって罪悪感が減じるわけでは微塵もないんですけど。そうそうそれとコシードもあったなあ。ひよこ豆とじゃがいもがたっぷりのスープのようなものでありますが、これまたスープのつもりで食べないとって気持ちにさせられます。冷製野菜スープのガスパチョにもハマったことがあったなあ。とこうしてみると案外知ってたんですね。外国人が日本食って言われて寿司、天ぷら、すきやきをイメージする程度には日本人のぼくもスペイン料理って言われて思い浮かべることのできる料理もあるという意味ではそれなりには知っていると自負してもいいのかな。って書きながら思い出したんですが、そういやうちにはスペイン料理を中心としたレシピ本なんかを出版している料理研究家さんの丸山久美さんの著作があったのだった。ひと頃は特に「心も体も温まる スペインのスープと煮込みレシピ」「豆とスープが待つ食卓: 簡単だけど豊かなスペインの台所仕事」というのを参照していたなあ。となんとも締まりのないことになってしまいましたが、そりゃまあ馴染みもあるわけだ。ライスサラダ[スペイン](写真中央?)【材料】枝豆(茹でる/5mm角)・ハム(5mm角)・コーン 40g/きゅうり(5mm角) 1/2本/赤ピーマン(5mm角) 1/2個/黒オリーブ(5mm角)・ミニトマト(5mm角) 4個/レタス 2枚/米(茹でる) 1/4カップ/バジル(刻む) 4枚/パセリ(刻む) 1/2枝/【ドレッシング(混ぜる)】レモン汁 大さじ1/オリーブ油 大さじ2/塩 小さじ1/2/胡椒 適宜【作り方】1. 皿にレタスを敷いてライスサラダを盛る。周囲に黒オリーブ、ミニトマトを飾る。 米は野菜ですねえ。ドレッシングが平凡でも色とりどりの野菜を混ぜることで奥行きのある料理になるもんだなあ。ポジョ・アル・チリンドロン[スペイン]【材料】鶏肉(一口大/塩、胡椒、小麦粉をまぶす) 500g/玉ねぎ(1cm角) 2個/赤ピーマン(薄切り) 1個/マッシュルーム(薄切り) 6個/トマト水煮(ざく切り) 1缶/にんにく 3片/オリーブ(黒)(薄切り) 8個/塩・胡椒 適宜/油(オリーブ) 大さじ4/チキンスープ 200ml/小麦粉 適宜【作り方】1. 鍋に油(オリーブ)を熱してにんにくを炒める。鶏肉を焼いて取り出す。玉ねぎ、赤ピーマンを炒める。マッシ ュルーム、トマト水煮、チキンスープを加えて煮る。鶏肉を戻して蓋をし、弱火で30分煮る。オリーブを加える。 スペインは煮込み料理が豊富っていうけど、まあどれもなんとなく煮ているように思えるのは、日本の煮物がどれも同じようなものに思えるのと一緒なのかもしれないなあ。アリータス・アル・アヒーリョ(手羽元のにんにく風味)[スペイン]【材料】鶏肉(手羽元/塩、パセリ、油(オリーブ)をまぶす/冷蔵庫に1時間寝かす) 16本/にんにく(パセリを混ぜる) 2片/パセリ 1束/油(オリーブ) 大さじ2+6/塩 小さじ1【作り方】1. フライパンに油(オリーブ)を熱して鶏肉を焼く。 これなんて料理ってほどのもんではないんだけどなあ。でも実際に作って食べてみると、思った以上に個性のある風味に感じられるのですね。不思議なもんだなあ。やっぱり料理って作って食べてみないと分かんないものですねえ。想像だけで分かったつもりになっちゃいかんってことだなあ。アリータス・アル・アヒーリョのトースト【材料】食パン(トースト/マスタードを塗る/アリータス・アル・アヒーリョをのせる)・アリータス・アル・アヒーリョ・マスタード(ディジョン)・パセリ(イタリアン) 適宜【作り方】1. トースターで食パンを焼いてパセリを散らす。 上の手羽元をほぐしてパンにのせてみました。追いイタリアンパセリを散らしてみました。きっとスペインの人たちも余ったのをこんな感じにアレンジして食べてるんじゃないだろうか。
2026/03/07
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スペインって国は、馴染みがありそうでよくよく考えてみると(本当はよくよく考えてなどいないのですが)、ほとんど何も知らないことに気付かされます。比較的得意分野の映画にしてもルイス・ブニュエルというトンデモ監督を生み出した国として知ってはいるけれど、本当に活躍したのはメキシコやフランスでの活動にあるわけで、ブニュエルがスペインの映画作家という感じはあまししません。他にもカルロス・サウラ、ペドロ・アルモドバル、アレハンドロ・アメナバルなんていう固有名詞は思い出せても、さほど記憶するほどでもない映画作家と思っています。文学はそれこそ『ドン・キホーテ』のセルバンテス以外はロルカの名を知る程度。芸術家も同様で、はエル・グレコ、ベラスケス、ゴヤくらいしか思い浮かばない有様です。とつらつら己の無知ぶりを書き連ねてみたけれど、こうして並べていくと、低い教養を晒すばかりなことに変わりはないけれど、こうしていくらかの固有名詞を並べることができる程度にはスペインのことを知っていると言えなくもない。だってねえ、国民の英雄と言われるような人の誰一人として挙げることのできない国だって数多くあるんですからね。そして仮にぼくでも名前くらいは知っている著名人がいたとしてその人物がどこの出身なのか分からない場合も少なくないのに、上述した人たちの名前からはその出身地を言い当てることができるのだから、やはりスペインという国は日本人にも馴染みのある文化や歴史を有しているといえるのかもしれません。などと当たり障りのないことを書きましたが、今回はスペイン料理のレシピになります。知らぬうちに案外色々と作っていたんだなあ。ズッキーニのグラタン(Calabacinesgratinados)[スペイン]【材料】ズッキーニ(1cm厚輪切り) 1本/油(オリーブ) 大さじ1/にんにく 1片/チーズ(ピザ用) 40g/【ベシャメルソース】バター 10g/小麦粉 大さじ1/牛乳 1カップ/塩・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンに油(オリーブ)を熱してにんにくを炒めて取り出す。ズッキーニを並べて両面を焼く。塩をまぶす。2. フライパンにバターを熱して小麦粉を炒める。牛乳を加える。塩、胡椒加える。 3. 耐熱皿に1.をのせて2.を注ぎ、チーズ(ピザ用)をのせてオーブンで180℃20分焼く。 素材の味は違っていて当然ですが、これは平凡そうでありながらあまりであったことのない料理であったなあ。そして非常に美味しかった。ズッキーニのこういうグラタン風の食べ方気に入りました。でもどこぞやのスペイン料理のレシピから引っ張ってきたってことがなければこれがスペイン料理とは思えなかっただろうなあ。まあ、地中海の周縁諸国は明確なその国特有の料理っていうのがあるってことでもなさそうだしなあ。プルポ・ア・フェイラ[スペイン]【材料】ダコ(茹で/薄切り) 200g/じゃがいも(茹でる/1cm厚) 2個/パプリカ(P) 小さじ2/カイエンペッパー 小さじ1/4/油(オリーブ) 大さじ2/塩 小さじ1【作り方】1. 皿にじゃがいも、タコを並べる。パプリカ、カイエンペッパー、油(オリーブ)、塩を振る。 これは美味しい。ぼくにとってスペイン料理って実に素朴でありながら美味しいってのが特徴に思えるのです。素材が良くて多様だからそこまでガチャガチャと手を加える必要もないのかもしれません。アンチョビ・トマトサラダ[スペイン](写真なんだか違うかも)【材料】トマト(ざく切り) 1個/ルッコラ(ざく切り) 適宜/玉ねぎ(薄切り) 1/4個/パセリ(みじん切り) 適宜/レモン(汁)・ワインビネガー(白)・油(オリーブ)・アンチョビ・塩・胡椒 適宜【作り方】1. 全ての材料を和える。 非常にシンプル。スペインじゃなくても今のぼくだって冷蔵庫にこれらの食材があれば作ってしまいそうなレシピです。でもまあ家庭料理ってそんなもんなんだろうなあ。アンチョビとトマトのサラダ[スペイン]【材料】アンチョビ(裂く) 10枚/トマト(湯剥き/8等分) 1個/きゅうり(薄切り/塩揉み) 1本/油(オリーブ)・塩 適宜/パセリ 1/2枝【作り方】1. 皿の中央にきゅうりを盛って周囲にトマトをのせる。アンチョビを周囲に盛る。油をかける。パセリを散らす。 これまたほぼ同じ。美味しい野菜があればアンチョビの塩味とオリーブオイルがあればそれで十分に美味しいのだろうなあ。
2026/03/06
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気持ちは分かるけれど、納得はできないことってのがあるものです。納得はできるけれど、気持ちは分からないってのは、極めて稀有であろうと思うのです。仮に後者のようなシチュエーションに遭遇するとまあいいかなって思えるのに対して、前者は釈然としない気分に陥らせられるように思うのです。まあこれは当然のことで相手の内面の機微よりも我が身に降り掛かる言動の方が直接的な影響を及ぼすものです。とここまで書いて放置していたのですが、読み返していてもなんだか頭が痛くなるような分かりにくいことを書いているけれど、冒頭の一文を読むとどうしてこんなことを書いたのか、今でもありありと思い出せるのだから、物覚えの良くないぼくでもよほど納得できない出来事だったんだなあって今にして思うのです。実際の現場では、ほどよく酔っていて不意を突かれてしまい(加えてやけに眠かったのもあります)、ちゃんと反応できなかったけれど、普段だったらきっちり意見してやるところだったはずです。一緒だったA氏もT氏も何で怒らなかったんだろうなあ。 そんな不条理な思いをさせられたのは、あえて実名を晒すけれど、「イザカヤライク」というお店です。いったい何があってここまでぼくが立腹するに至ったのか。それは店に入った瞬間に訪れました。扉を開けて一歩足を踏み入れるや、店主らしき男性がうんざりしたような表情を隠そうともせずに「1杯だけ呑んで帰るってことないよね」ってなことを告げたのである。この発言について、特段の解説は不要であろう。店内は結構なお客さんで賑わっていたが、これらの客たちもこの言葉を投げ掛けられたのだろうか。酒に強いなんてことを自負するつもりはないけれど、恐らく3人とも標準的な酒呑みよりは酒量の多い方だと思っている。少なくともざっと見た感じでは、眼前で呑んでいる若い客たちよりは呑む方だと思うし、そう見えるという自覚もある。ああそうか、もしかするとこの店主は、今いる客たちがちっともお代わりすることもなくダラダラとくっちゃべってばかりなのが気に入らないということなのかもしれない。しかしそうした苛立ちは直接そいつらにぶつけるべきで、結局でっかいジョッキで各々3杯を呑んだ―量はそれなりにあるのですがアルコール感が弱めでありました―のだから、いきなりに因縁をつけたことを詫びてもらってもおかしくないと思うのだ。そのひと言がなければ今、ここに記されるのは好意的なものとなっていたかもしれないと思うとつくづく口は禍の元であると、唐突な感想をもってこの報告を〆ることにするのです。
2026/03/02
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日暮里・舎人ライナーに赤土小学校前駅というのがあります。路線バスならば小学校名を冠する駅名(この場合は停留所というのが適当か)があってもさもありなんと納得のいくところですが、鉄道路線の駅名に小学校を含むのはかなり奇異な印象があります。噂で伝え聞くところによると、自校名を駅名とすることで宣伝効果を狙って多額の金銭が動いているということらしいのだけれど、それが公立(荒川区立)の小学校というのはどういった経緯で駅名として採用されたのか気になると言えば気になるのです。調べてみるとこんな便利なサイトがあるのですね。Train DBhttps://traindb.o0o0.jp/db/indexkeyst.cgi?&index=%A1%DA%BE%AE%B3%D8%B9%BB%A1%DB%A4%CE 大変な労作だなあと感心するやら呆れるやら。ぼくの感覚では鉄道よりもバスに近い路面電車は電停との記載となっていますが、これを削除すると7駅が残ります。うち大岡小前(くりはら田園鉄道線)、玉小学校前(玉野市電気鉄道線)、幡代小学校前(京王線)はすでに廃止となっているようなので、残るは4駅となりますが、うち神村学園前(鹿児島本線)、美乃浜学園(湊線)の前者は小中高の私立一貫校、後者は小中一貫の公立義務教育学校とのこと。駅名にも小学校や××小のように小学校が主役とはなっていません。結論としては、赤土小学校前と同程度に小学校がクローズアップされるのは、萩浦小学校前(富山港線)だけってことになります。ここも富山市立の公立小学校のようです。といったことを調べていると中学校や高校もあったりするのかなと調べてみるのが自然かもしれませんで、すでに興味はすっかり失せてしまっているのでした。 それはともかくとして、日暮里・舎人ライナー沿い―つまりは尾久橋通り沿い―に「ラーメン ごっこ」は、あります。この道は以前からよく車で通っていて―知人の帰宅時に同乗させてもらっているのだ―、幾度も通り過ぎていて、そのうち来てみようという思いはあったのだけれど、それがようやくのことで叶ったということになるでしょうか。外観は古ぼけていて看板なども必要最低限の役目を果たすかのような控え目なものとなっています。看板なんてものはお客さんに一度でもそれと認知されてしまえばもう不要なシロモノではないだろうかなんてことも思うのだけれど、違うのだろうか。だって、店内に入ってみると、すでに呑んだり食べたりする客の顔ぶれはどう見たって荒川区の顔でありまして、つまりはご近所の常連さんに違いないと確信できるのです。しかも車で通り過ぎる際には気付かなかったけれど、席は案外埋まっていて、しかも入れ替わり立ち替わりで途切れることもなく、まぎれもなく人気店であるようなのです。実はここを出て次なるお店に向かう際に多くの酒場を含む飲食店を通過したのですが、どこもかしこもかなりの繁盛振りであることに驚かされたのですが、荒川区民はよほど外食が好きなんじゃないだろうか、と思わせられるに十分なのでした。S氏と一緒だったので、奥の卓席に通されます。ちょっと窮屈な感じはしますが、店全体が見渡せてなかなか悪くない。何を言えばカウンター席の客と正対してしまうので互いに視線を逸らさねばならぬという気配りが必要となることです。さて、瓶ビールを頼みますと、ここはエビスも一番搾りやスーパードライも同じ600円なんですね。ならばエビスにいってしまうのがさもしい。チャーシューと餃子、マカロニサラダを注文。いずれにオーソドックスでありますが、酒の肴として十分であり、日替わりらしく厚揚げ煮などの酒呑み向け惣菜もあったりして、酒場としての利用も十分可能。サワー類もジョッキで350円とお手頃です。なるほど、繁盛する訳です。
2026/03/01
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基本的にぼくはコンサバチブな感覚の持ち主なので、食材の調理の仕方についてもいかにも日本の食事らしい食べ方(恐らくは一般に日本食と呼ばれているようなものとは異なっている)に準じるのが穏当であると思っておるのです。特に、親が作ってくれた料理(何度も語ってきたけれどうちの親は本当に料理が下手もしくは好きじゃないのだ)で知った食べ方がベースにあるようなのです。当時は、今のように食材の種類がさほど多くなかったこともあって、例えばわかめは非常に頻繁に食卓に上ったものです。その食べ方は味噌汁を筆頭に、酢の物(うちの場合はミツカンのポン酢しょうゆをかけただけ)、ごく稀にスーパーで惣菜パック売りされた海藻サラダで食べるというのがせいぜいだったのです。当時はわかめは塩蔵が一般的だったはずで、冷蔵庫にはいつも、いつからあったのか分からぬくらい(今にして思えば定期的に買い足していたのだろう)に常に片隅に追いやられていたのを目にしたものでした。値段も今よりずっと手頃だったような気がします(というのがもやしとせいぜい豆腐、卵程度で凌いでいた学生時代に塩蔵わかめだけはそれなりにストックされていたので)。いやもうその頃は目にするだけでうんざりしたものです。ところが、最近はこれまで思ってもいなかった調理法が続々登場しているようなのですね。まだ試したことはないと思うけど、わかめを素揚げしたのなんかきっとかなり美味しいんじゃないかなあ。といった訳で今回はわかめなのです。わかめのひき肉炒め【材料】わかめ(生/一口大)・鶏ひき肉 200g/生姜(おろす) 1片/長ねぎ(小口切り) 5cm/ごま油・酒・醤油 大さじ2/塩・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンにごま油を熱して鶏ひき肉、生姜を炒める。わかめ、酒をを加える。醤油と塩、胡椒で味を調えて器に盛る。 韓国のナムルなんかではわかめを炒めるのって定番ですが、初めてそれを知ったぼくはあまりの意外な調理法に面食らったものです。単なるイメージでしかないのですが、海藻って炒めると縮んじゃいそうな印象だったんですね。切り昆布なんかは炒めて食べてたのにね。先入観ってのはつまらないもんです。今思い付いたんですが、ごま油で炒めたわかめをそのまま味噌汁にしたら美味しそうですね。唐辛子やにんにくを利かせてもよさそう。わかめトースト【材料】食パン(トースト)・わかめのひき肉炒め・バター【作り方】1. 食パンにバターを塗ってわかめのひき肉炒めをのせる。 トーストってよほど異常なもの出ない限りは大概一緒に食べて美味しいと思っています。先の惣菜で使ったごま油とバターとの組合せは香りをぶつけ合っていてどことなく邪道な印象ですが、ぼくには何ら違和感なく美味しかったです。NNKSP にんにくスープ【材料】にんにく 5片/だし 600ml/わかめ(水で戻す) 20g/油 小さじ1/塩・胡椒・ごま油 適宜【作り方】1. 鍋に好みの油を熱してにんにくを炒める。だしを加える。わかめを加える。塩、胡椒、ごま油を加える。【備考】レシピサイト ぷちぐるhttps://oisiso.com/ そうそう、さっき書いたばかりですが、にんにくという風味の強い食材とわかめってのも当初意外な組合せと思っていた気がしますが、今にしてみると全く不思議には思えないです。スタミナわかめ炒飯(写真遺失)【材料】ごはん 180g/わかめ(1cm幅) 20g/卵(塩、砂糖を混ぜる) 1個/塩 適宜/砂糖 小さじ1/ベーコン(5mm幅) 1枚/鶏がらスープの素・胡椒・醤油 適宜/にんにく 小さじ1/2/油 大さじ1【作り方】1. フライパンに油を熱して溶き卵を炒めて取り出す。油を熱してベーコン、わかめ、にんにくを加える。ごはん、鶏がらスープの素、炒り卵を加える。醤油、胡椒をかける。 わかめごはんは定番となっていますが、ぼくの子供の頃は出逢ったことがなかったなあ。ある時期からおむすび用のふりかけにわかめが含まれていたりするようになりましたが、これは美味しいものですねえ。もっとちっちゃい頃に知っておけば良かったなあ。
2026/02/28
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はじめにお断りしておきますが、今回はいささか長めの文章を引用するので、ぼくの語りは最小限にとどめることにします。語るのが面倒だから長文を引用するという誤解に基づく誹謗中傷は断じて認めぬので予めお断りします。早速その文章を転記します。片岡義男著『頬よせてホノルル』 外で朝食を食べると、この島ではエッグス・ベネディクトのありとあらゆるヴァリエーションに出会うことになるだろう。それから、スモークド・サーモン。これも多い。スモークド・サーモンにベイゲルとクリーム・チーズがついてきた朝食のとき、ぼくはそのクリーム・チーズにウースター・ソースをかけて楽しんだ。いっしょにその朝食を食べた友人は、ウースター・ソースのかかったクリーム・チーズを見て、見た限りではもっとも不快な朝食だと、言っていた。 これは大統領の朝食だ、とぼくは言いかえした。クリーム・チーズ半個を皿に乗せ、それにウースター・ソースをかけて食べるのを好みの朝食としていた大統領が、かつていた。ウースター・ソースにまみれたクリーム・チーズを食べるまえに、ボディ・ガードに守られてプールでひと泳ぎするなら、それは大統領の朝食と言ってもいい、と友人はさらに言いかえしていた。 といった一節でありますが、まあ他愛のない話題ではあるのですが、ぼくには少しばかり気になる記述があるのです。それはクリーム・チーズにウースター・ソースをかけるという食べ方であります。これを読んでぼくと同様にこれは試してみようと思う方は多少存在すると思うのですが、ほとんどの人はここに登場する友人同様、不快な朝食って思うんじゃないかとも思料するところなのであります。ぼくならさらにこれにタバスコなんかも振りかけてみたくなるのでありまして、そうこう書きながら、そういや自宅冷蔵庫にクリーム・チーズが残っていたはずと今晩、早速試してみるつもりになったのでした。サーモン&クリームチーズディップ【材料】チーズ(クリーム) 100g/鮭(水煮) 1缶/レモン(汁) 小さじ1/4/塩・胡椒 適宜【作り方】1. チーズ、鮭、レモン、塩、胡椒を混ぜてココットに詰める。 あれえ、このレシピでは鮭の水煮缶が材料として記載があるけれど、大好物のそれはぼくがこんな風にディップにして食べるというのは非常に不可解であります。もしかすると瓶詰の鮭ほぐしで作ったのかもしれないなあ。いや、きっとそうだ。ということでちっともレシピを再現していませんが、ほぐしでもちゃんと美味しくなりました。かぼちゃのクリームチーズサラダ【材料】かぼちゃ(2cm角/電子レンジで600W4分加熱) 1/4個/クリームチーズ(2cm角) 100g/ヨーグルト 40g/マヨネーズ 大さじ2/塩・胡椒・パセリ 適宜【作り方】1. 全ての材料(パセリ以外)を和えて器に盛り、パセリを散らす。 まあねえ、これはうまいに決まってますねえ。かぼちゃとクリームチーズとマヨだけではもったりしすぎるところをヨーグルトで滑らかにしようって魂胆なのでしょう。やはり美味です。クリームチーズとベーコンとバナナのグラタン【材料】クリームチーズ(6等分) 100g/バナナ(縦半分) 2本/ベーコン 3枚/ガラムマサラ 適宜【作り方】1. 耐熱皿にバナナ、ベーコン、クリームチーズを交互に詰めてガラムマサラをふり、オーブンで180℃20分焼く。2022/6/25 これを作ったのはもう4年近く以前のことなんだなあ。なかなかに攻めた料理ではあります。だったら覚えていて然るべきですが、その味がどうだったかは果たして記憶になかったりするのです。にしても思い切って作ってみたもんだなあ。韓国海苔クリームチーズ【材料】のり(韓国) 4枚/チーズ(クリーム) 15g/わさび 適宜【作り方】1. のりにチーズ、わさびをのせてのりで挟む。【備考】dancyu 「【包丁いらず!1分で完成】わさびが相性抜群!「韓国海苔クリームチーズ」」https://dancyu.jp/recipe/2025_00009514.html こりゃまあもう当然に普通に美味しいわけですねえ。こういうちょっとしたおつまみっぽいのにクリームチーズは様々にアレンジできそうです。ってか、のり佃煮とクリームチーズとかいくらでも試したことがあるけれど、大概の場合、問題なく美味しくいただけるのでした。にしてもこの写真はなんのつもりじゃ! のりしか映っていないじゃねえの。まっ、いいか。
2026/02/27
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屋号について、常々気になっていたことがあります。「喜多八」という屋号ですが、これは恐らくは十返舎一九の『東海道中膝栗毛』の登場人物からとったんじゃないかと思っていますが、全く違っていたら相当恥ずかしいことになるなあ。でもネットでさっくり調べた範囲では他の出典どころかこの想像を肯定する情報も、当然否定する情報もなかったからそうに違いないと割り切って話を進めることにします。まず喜多八というキャラクターはどういったものかをWikipediaから引用します。喜多八(または北八)「きたはち」出発当時数えで30歳(満29歳)。弥次郎兵衛の居候。元々は弥次郎兵衛の馴染みの陰間であったが、弥次郎兵衛とともに江戸に駆け落ちしてくる。ある商家に使用人として奉公したが、使い込みをした上に、女主人に言い寄ろうとして嫌われ、解雇されて行き場を失い、弥次さんとともに旅立つ。 陰間ってのは、デジタル大辞泉で「江戸時代、修業中でまだ舞台に出られない少年歌舞伎俳優。また、宴席に侍って男色を売った者。陰子(かげこ)。陰郎(かげろう)。」と説明されています。馴染みっていうことはまあ後者の意味なんだろうなあ。子供の頃、ジュブナイルされた同書を読んだことがあったように記憶しますが、まったくそれを汲み取れなかったので、後に男色の含みがあると知ってちょっと驚いたことがありますが、ともかくこうした人物を屋号とするのが事実としたらどうも理解しがたいところがあります。むしろ弥次郎兵衛の方が人物造形的には屋号とするに相応しく思えるのです。とまあ、あくまでも喜多八が十返舎一九の描くところの人物であるとすれば、こういった人物を屋号とする真意が全くもって不可解に思えるのです。 といった次第で今回は「喜多八 西日暮里支店」です。いやはやここに来るのは実に十年振りなんですね。以前はちょくちょく寄らせてもらっていたんで、これほどに時が経過していたとは思っていませんでした。よく店の前を通るってのもご無沙汰感が薄い理由なのかもしれません。でも店内に入ってすぐに変化を感じました。一つは小上がりです。以前は恐ろしく窮屈な卓の配置となっていて毎度辛い思いをしたことを覚えており、当時に比べると大分ゆったりとしたように感じられます。二つ目は外国人の従業員の増加です。カウンター席だったので前者については、何ら影響はありませんでしたが、後者についてはどえらい迷惑を被ったのでした。というのが、入店すぐにオーダーしたもつ焼きがなかなか出てこないのだ。まあ2軒目だったからさほど気にはならなかったのだけど、さすがに3杯目になっても出てこないと逆に心配になるのでした。出てこなかったのに勘定のみ求められるっていうのはさすがに腹立ちますからね。混雑しているから催促するの遠慮してるんだけどなあ。でも意を決して4杯目を注文する際に件の従業員にまだ出てないと指摘したのですが、やはり腹立つことにひと言の詫びもないのだ。なんてこった。しかも酷いことに混雑具合はさほど変わらないにも関わらず催促するや5分もせぬうちに出てくるのだ。どうやらこれは焼き場の側の手違いだったようだ。ということは他人の失敗は同じ店で働く者であっても詫びるに値しないと考えて炒るってことだろうか。こういったなんだかねえといった応対と喜多八のキャラクターを結び付けられたら最低限ながら気の利いたオチにもなるのでしょうが、どうも腹立たしさが先行して上手いアイデアが浮かんでこないのでした。
2026/02/23
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特段、冬に限った訳でもないのですが、少しでもタイトルっぽく気取ったものにしとこうかなって思ったまでなのです。つまり、町屋には冬以外の季節でも足を向けることはあるのだから、このタイトルはある程度の誇張があるのですが、まあ下手なレトリックと捉えてもらえると幸甚なのです。しかし一方で冬場になると行きたい店があって、というかそこの名物ともなっている食べたい料理があって、それが食べられるのが冬場に限られており、やはり町屋にあるのだから満更嘘って訳でもないのです。しかもそれがご接待をされてのものだからいやはや有難いことであります。念のため補足しておくとこのご接待というのは目下大変に世間を賑わせている東大の性接待のような端的にたかりに基づくものではなく、利害関係のないひたすら善意による感謝に基づいたことなのだから後ろめたさなど露程もないのであります。その感謝というのが身に覚えがないとまでは言わぬまでも、感謝されることとなったとある事柄に積極的にぼくが関与した事実というか身に覚えがないのだから、その点については、いくらかの後ろめたさはあるのでした。しかしまあ冬場にしか食べられない料理を求めてとある酒場を訪れるっていうのも季節感を大事にしない風流とは縁遠いぼくにとっては特筆すべき行事として大事にしたいと思っていたりするのでした。でもぼくに感謝を捧げてくれているそのお方ももう間もなくご定年を迎えられるのでありまして、この年中行事もあと数回で打ち止めになってしまうのかしら。と毎年恒例のように書いたけれど、実際にはこれが2度目に過ぎないのでありました。 やって来たのは、「居酒屋 大内」でありました。ここの名物は言わずと知れた―とか言いながら随分昔に訪れた際にはそんな名物があるなんてことはまったく知らなかった、というか初めて訪れた直前にたまたま普段使いの酒場の常連から聞かされたのが知るきっかけでありました―ブリしゃぶであります。カウンター席も含めてほとんど全ての卓上にはコンロがセットされていて、この時期ほとんどのお客たちはこれを目当てに訪れているようです。われわれ一行もファーストドリンクをオーダーすると鍋前をどうするかの方針について協議しました。前回の教訓から最低限のオーダーとするもしくは鍋に専念するという方向性は予め決めっていました。でもブリしゃぶのみってのもしみったれているのではという結論からポテサラとイカゲソ揚げをオーダー。結果、これは適切な判断であったと言えましょう。この2品だけでも店の実力が見て取れるのだから立派だねえ。にしてもお通しの貧相なのがやはり気になります。あと、悪いことは先に書いておくけれど、従業員の外国人のおねえさんがホッピーを倒してぼくに掛かったのだけど、碌に誤りもせずおしぼりだけ持ってきて済ませたのにはやはり内心忸怩たるものがあったのです。いつもならきっちり落とし前つけさせたんだけど、気が緩んでいたようです。しかもこぼした分の補填すらないのだからやはり今となって腹立たしく思えるのです。その後も従業員の方たちの粗相が目立った。なかなか人材確保も大変だと思うけれど、教育はちゃんとしてくれないと困るねえ。ブリしゃぶはやはり旨かった。けれど前回のような感動はなかったかも。〆は前回はうどんでしたが、先の常連のお勧めで雑炊にしました。う~ん、これもそこまで興奮はなかったなあ。この冬は氷見の鰤、ダメだったからその影響かしら。
2026/02/22
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とうもろこしというのは、文学者の需要に適った食材のようです。青空文庫でとうもろこしをキーワードに検索すると実に多くの文学者の手による作品がヒットします。と書いておきながら、ぼくの記憶にはとうもろこしの登場する印象的なシーンなど皆無なのでした。お恥ずかしい限りです。そんな一篇に太宰治著『懶惰の歌留多』がありました。冒頭から太宰節がさく裂します。 私の数ある悪徳の中で、最も顕著の悪徳は、怠惰である。これは、もう、疑いをいれない。よほどのものである。こと、怠惰に関してだけは、私は、ほんものである。まさか、それを自慢しているわけではない。ほとほと、自分でも呆れている。私の、これは、最大欠陥である。たしかに、恥ずべき、欠陥である。 炸裂しても大して面白くないところが太宰らしいところですが、とうもろこしについて書かれた次の一節はさらにつまらないのです。とうもろこしは、あれは下品な食べものだ。あれの、正式の食べかたは、どういうのかしら。一本のとうもろこしに、食いついている姿は、ハアモニカを懸命に吹き鳴らしているようである。などと、ばかなことを、ふと考える。 ふうん。太宰はきっとこれが面白いと思って書いたんだろうなあ。けどこれってハアモニカを拭く姿が下品と言っていると思うんだけど、そもそも下品なのかなあ。まあ拭く人の容姿が下品であれば下品に見えなくもないけれど、例えば懸命に走る姿やキッスする姿だって容姿が下品な人がやったらハアモニカを拭く以上に下品だと感じるはずなのだ。でも美女が小鳥が餌をついばむようにとうもろこしを食べている姿はとても可愛らしいと感じるのはおかしいのかなあ。なんて横着して他人の文章にケチをつけるのは下品な行為なんだろうなあ。あさくまのコーンスープ【材料】コーン(ホール/クリーム) 1缶/牛乳 200ml/生クリーム 50ml/バター 10g/顆粒コンソメ 小さじ2/コーヒーフレッシュ 1個/塩 適宜【作り方】1. 鍋にホールコーン、クリームコーン、牛乳を入れて加熱する。バター、顆粒コンソメ、塩を加える。生クリームを加える。器に盛って珈琲フレッシュを散らす。 愛知県のステーキあさくまのレシピだそうだけど、実物もこんなに安直なものなんだろうか。と疑問に思う程に簡単に作れちゃうのですが、それなのにしっかり美味しいから、時折-しばしば?-、料理する気力がない場合にちゃちゃっと作ってしまうのです。中華コーンスープ【材料】コーンクリーム 1/2缶/水 400ml/鶏がらスープの素・片栗粉・水 大さじ1/卵 1個/生姜・塩・白胡椒 適宜/ごま油 小さじ1/小ねぎ(小口切り) 適宜【作り方】1. 鍋にコーンクリーム、水、鶏がらスープの素、生姜を入れて沸かす。塩、白胡椒を加える。水溶き片栗粉を加える。溶き卵を注ぐ。ごま油を加える。 器に盛って小ねぎを散らす。 中華系のコーンスープも今ではメジャーですが、これまでピタっとハマる味と遭遇できたことがありません。これもまた普通に食べられるし、調理も楽チンですが、どうもコーンスープは洋風が好みだったようです。インド風焼きとうもろこし【材料】とうもろこし 2本/バター 20g/クミンパウダー 小さじ2【作り方】1. フライパンにバターを熱してとうもろこし、クミンパウダーを入れて炒める。 マスコミでもたまにお見掛けする印度カリー子氏のレシピです。これまでも何度かこの方のレシピを作っていて、スパイスも最低限で済ませるようになっていて、手軽ではあるけれど、手軽であるが故にどうもいつだって物足りなく感じてしまうのだ。バター醤油味コーンのファルファッレ【材料】ファルファッレ(茹でる) 100g/コーン 1/2缶/バター 大さじ1/醤油 小さじ1/イタリアンパセリ・黒オリーブ(3等分)・塩・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンにバターを熱してコーンを炒める。ファルファッレ、茹で汁、醤油、黒オリーブを加えて塩、胡椒する。皿に盛ってパセリを散らす。 子供の頃、冷凍コーンをバターで炒めて醤油、胡椒を掛けたのが大好きでした。小腹が空いたらちゃちゃっと作れて甘いのとしょっぱいのを同時に食べることができて満足度が高かったのです。それをごはんにのっけて食べたりもしましたから、パスタと混ぜてもまあそりゃ旨いわね。
2026/02/21
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そういや、これまでキャベツの出番がなかったような気がします。余りにも身近で冷蔵庫にあるのが当然のようになっているからあえて取り上げてこなかったのかもしれません―と書いてるその場からにしてはレシピに添えて備忘用に記載している調理日が比較的最近のものしかないので、やはり書いたことがあるようにも思える―。まあ、書いたことすら忘れちゃうような普段着の野菜ということです。それはともかくとして実は案外多くの野菜について言えることではありますが、キャベツってのは生でもいいし、火を通しても食べることができる使い勝手のいい野菜で、ぼくは生も好きだし、焼いても炒めても煮ても蒸しても茹でてもどうしたって美味しいと思うのだ。さり気なく揚げる調理法をスルーしたけれど、きっと素揚げしたキャベツだって旨いと思うのだ。天ぷらやフリットにしてもいいんじゃないかなあ。なんで世間でまず見掛けないかということを想像してみるに、揚げ物に添える野菜としてはキャベツの千切りを筆頭とすることに、多くの日本人は同意いただけることでしょう。つまりさすがに生と揚げたのを一つ皿に盛り付けるのは栄養面でも偏りそうだし、見た目にも色味が単調となるから自然と避けてしまうってことなんじゃないか。そんな便利野菜だから数年前の不作のようなことが怒ると非常に不自由してしまいます。ちょうど今、玉ねぎ、じゃがいもの値段が爆上がりしてるのと似たような状況でしょうか。ぼくにとって便利な野菜は多分多くの人にとっても便利な野菜なので、収穫の出来不出来が如実、いや極端に価格に反映されてしまうようです。キャベツのお浸し(写真紛失)【材料】キャベツ(短冊切り/茹でる)・めんつゆ・マヨネーズ・鰹節・揚げ玉 適宜【作り方】1. 皿にキャベツを盛ってめんつゆ、マヨネーズをかけ、鰹節、揚げ玉を散らす。 好きなキャベツ料理は数あれど最もシンプルで好きなのがこの食べ方かも。酒の肴にも当然に飯の友にもなってべ弁当にもいいんじゃないだろうか。キャベツサンド【材料】食パン(6枚切/トースト) 2枚/キャベツ(千切り/塩をまぶす/絞る/マヨネーズ、粒マスタードと和える) 5枚/塩 ・バター 適宜/マヨネーズ 大さじ1/2*小さじ1/粒マスタード 小さじ1【作り方】1. 食パンにキャベツをのせてマヨネーズを塗った食パンを被せる。 茹でキャベツが一番といったその場で、すぐに話がひっくり帰るみたいですが、最もよく食べる食べ方は生の千切りキャベツです。肉の油をキャベツが中和してくれる気がするんですね。キャベジン効果なんだろうか。でも生姜焼きなんかに添えたキャベツにはマヨネーズが大の仲良しだからどう考えたってカロリーオーバー間違いなしでしょうね。キャベツのホットサンド【材料】食パン(マヨネーズ、粒マスタードを塗る) 2枚/キャベツ(細切り) 1/4個/溶けるチーズ・塩・胡椒 適宜/オリーブ油 大さじ1/2/バター・マヨネーズ・粒マスタード 大さじ2【作り方】1. フライパンにオリーブ油、キャベツ、塩を入れて蓋をし、蒸し焼きにする。胡椒を散らす。2. 食パンに1.、溶けるチーズをのせて食パンを被せる。3. フライパンにバター(半量)を熱して重石をし、焼く。バター(半量)を熱して裏面を焼く。 まあありふれたレシピですがキャベツとチーズって案外やりそうでやらない組合せと思うのですが、いかがでしょうか。まあ想像の域を超えることはないけれど。でも安直に組み合わせるととんでもない外れレシピになりそうだから無暗に組み合わせることは避けた方が良いって感じがします。ごちそうキャベツ【材料】キャベツ(2cm角/串に刺す) 3枚/マヨネーズ 大さじ2【作り方】1. キャベツを直火で炙る。皿に盛ってマヨネーズを添える。【備考】レシピサイト ぷちぐるhttps://oisiso.com/ なんかアホらしいので、頑張って作ってみました。まあ、意外な食感が確かにあって、ちょっと面白くはありますが、でもそこまで手間を掛けてやるようなものでもないかな、なんて思ってしまうのです。
2026/02/20
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前日に引き続き目白呑み2軒目となるのですが、まずはこの町の思い出を綴っておこうと思うのです。といった書き出しにも拘わらず目白にはほとんど思い出はなかったりするのです。辛うじて語れるとすれば、昔、池袋のアパートを出ようと引っ越し先を探した際に筆頭の引っ越し先候補地としたのが目白でした。池袋駅北口の先にあるうらびれていて治安が悪いという印象を拭えない三業地のアパートで7年程過ごして、もうこうした落ち着かない環境は卒業したいと思ったのです。安直にも身近の目白を選んだのは当然に目白という町をそれなりに知っていたからです。といっても早稲田方面の映画館に行く際には明治通りで目白に接していたし、山手通り経由で中野に向かうこともありましたが、この場合も目白に面していたのです。そうした次第で今住んでいるアパートと目と鼻の先でありながら、ここまで環境に差異があることに常々驚きと羨望を抱いていて、いつかは目白に住みたいという気持ちが高じていたのでした。結局目白に住むことは叶わなかったのですが、その叶わなかった目白には雑司ヶ谷や椎名町などなど近隣の似非目白にも対象を広げたのですがねえ。自分には縁がないと知ると途端に目白には見切りを付けてしまい、ほとんど立ち寄ることもなくなりました。三下り半を突き付けられて、ようやく憑き物が落ちたといったところでしょうか。異性に振られてしまってもいつまでも未練を引き摺る場合もあれば、逆にすっきりとして前向きになれる場合もあったりで、その辺の感情の機微っていうのは未だによく分からないものです。と目白に対しては幾分か屈折した感情、というか今ではすっかり退屈な町になりましたが、今回思い付いて訪れることにしたのでした(といかにも目白を避けているかのような書きぶりですが、今でも時々、和菓子と洋菓子を買い求めに訪れているのでした)。 で目白での2軒目は「西海」です。「麺・ 飯・厨・ 華」ってありますね。読みは"SAIKAI"なんですね。まあなんというかちょっとスカしてるんじゃないかねえ。どことなく上手いこと名付けてやったぜって魂胆を感じ取ってしまうのは下衆の勘繰りでしかないかな。にしてもこちら創業こそいつか調べが付かなかったけれど(そう真剣に調べた訳ではない)、もう30年はやっているみたい。そんなそれなりの老舗なのにこれまで気付かなかったのはなぜなんだろう。まあ、答えは知れたところで、店構えに一向に惹かれるところがなかったからなんだろうな。昔はどんな構えだったんだろうなあ。表から見ると狭くて客席も少ないと思ったのですが、いやいや、かなり奥行きがありますねえ。って思ったんですけど、改めて食べログで調べるとおやおや32席なんですね。もっと広いように感じられました。外観通り店内もこざっぱりと綺麗で面白味のない分、快適ではあります。おお、夜は麺類が無料で大盛にしてもらえるんだねえ、ならばと海鮮だったか五目の焼きそばを注文、餃子もよさそうなので併せて頼みます。どちらも激うまとかそういうのではないけれど、しっかりと量もあるし、味も標準はしっかり上回っていると思いました。酒も界隈ではお手頃ですね。お隣は女子会をやっていて三々五々に女性4名が揃いました。口々にあれが食べたい、これが食べたいと姦しい。目白で女子会ってなると決まってここを使っているようで、注文にも澱みがないのでした。女子に愛されるって、やはりいい店なんだろうなあ。にしても食べログの評価が3.40はいささか贔屓目が過ぎるような気もしますけど。
2026/02/16
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当たり前といえば当たり前のことではあるけれど、町には町それぞれの個性というものがある訳で、その個性というのは町の成り立ちに由来した性格が反映されて町の表情を形作っているように思えます。かつて庶民層の人々が住むことで発展した町というのは今でもやはり庶民的な性格を留めているように思えるし、一方で官庁街だったり屋敷が立ち並んだ町というのは未だに当時の面影を感じさせる町並みが今に息づいているように思えるのです。東京のように江戸幕府の綿密な都市計画の下に築かれた場合はなおさらその色合いを鮮明にしているのかもしれません。しかし、いかなる精緻な計画であっても関東大震災を始めとした災禍に幾度も見舞われ、さらには第二次大戦で焼け野原となってもなお、かつての町の表情を彷彿させる町へと生まれ変わっているというのが驚くべきことに思えるのです。人という生き物の土地に対する思いというのはそれほどまでに強い者なのだろうか。とノープランで書き始めてみたけれど、いかにも準備不足で余りにもぼくの身には重い話題であるため、これ以上の言葉を連ねることは何の根拠もない妄言とかならないので打ち切ることにします。ただ言いたかったのはかつてはつまらないと思っていた町も、元の表情を留めながらもじんわりと変化をもたらされているものだと感じたためなのです。近頃めっきり近付くこともなくなったけれど、兜町にもオサレスポットが続々と出没しているとかで町というのも時代に応じて表情と共に性格や役割を少しづつ変えているらしいのです。 標題ですでに原住民にはバッシングを受けそうであるけれど、今回の舞台は目白なのです。目白という町の顔となるのはやはり学習院大学ということになりましょうか。大学という施設は単体でも町の顔となるし、集合体になると町そのものといっても過言ではない位に大きなものと思っています。目白における学習院大学は目白という町の心臓(脳ではないかなあ)になっているようなものかもしれません。といった具合に目白は学園町として成り立っているにも関わらず、学生向けのお店というのが非常に少ないのだ。どちらかというとお屋敷街の趣きが勝っているようでおハイソな人向けの店が主流であったように思えるのです。数年前に訪れた目白では稀有なもつ焼きのお店も他所の町のそれと比較すると無茶苦茶高額に思えたものです。ところがここ数年で城北地域専門となりつつあるぼくでも納得の価格帯のお店が出没したと聞いては一度は行っておかねばなるまい。ということで訪れたのは駅すぐの路地裏に連なる坂道に不意に現れる「大衆酒場 目白かつりき」であります。外観からは作り損ねたカフェ風でありますが、ここまで来たからにはスルーする訳にもいかぬのだ。おやっ、お向かいには立ち呑み屋まで営業しているのだなあ。確かに目白は、駅前を中心に変わりつつあるようです。さて、店に入ってみるとカウンター席もそれなりに用意されているようで酒場らしい気もしてきます。と書きつつもここはもともとはカフェでその内装そのままに居酒屋がい抜きしたようにも思えるのです。まあ、風情はともかくとしてお手頃な酒場が誕生したことをまずは祝福すべきでしょう。実際、ジャンボジョッキも用意のあるサワー類は城北の酒場と遜色ない値段であり、やきとんや煮込みといった肴類も全般に手頃な品が充実しているのです。店の従業員も陽気な店長さんらしき若い男性もとても感じが良くて好ましい印象です。お客の入りは4割程度の入りで大学関係者らしき面々もいるけれど、残念なことに学生さんらしき姿は見当たらないのです。今の学生は酒を呑まないとか、アルバイトに忙殺されているとか言われてもいるけれど、そんな人たちだけじゃないだろう。ここが本当に町に受け入れられるには学生たちが賑わうようになるのが要件じゃないかなどと勝手な条件を課するのです。
2026/02/15
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パセリが大好きでこれまでも何度かここで取り上げてきましたが、最近はどうしたものかパセリが高くなって買い求める機会も減っています。一口にパセリ好きというけれど、どのくらい好きかっていうと単なるパセリに塩をふってむしゃむしゃ頬張るというだけでもちゃんと美味しく頂けるレベルなのです。でもそればかりだと身体によくなさそうなので、パセリを主役に据えたレシピを探し求めてはいるのですが、なかなか主役を張っていると言い切れるほどのものはなかなか見つからないのです。それでもパセリのサラダやスープ、佃煮などあれこれ試しましたが、まだまだ潜在力のあるこの食材であれば、あっと驚く料理もできるはずと思っていたところ、決定版とも思える程の料理にようやく出会えたのでありました。そちらを早く紹介したいので前置きはいつもより手短にします。ってか大して書くこともないだけなんですが。パセリカレー【材料】ごはん・パセリ(一口大)・豚肉(一口大)・玉ねぎ(くし型切り)・ニンジン(銀杏切り)・じゃがいも(皮を剥く/一口大)・にんにく・生姜・カレー粉・水・顆粒コンソメ・カレーフレーク・サラダ油・バター 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱してにんにく、生姜を炒める。豚肉、玉ねぎ、ニンジンを加える。カレー粉を加える。水、顆粒コンソメを加える。水菜、カレーフレークを加える。2. フライパンにバターを熱してパセリを炒める。3. 皿にごはんを盛って1.をかけ、2.を散らす。 パセリを具材にしたカレー、前々からあれこれと試行錯誤してはいたんですよね。でもねえ、どうもうまくいかぬ。別にそこそこ美味しくはなるのですが、どうもパセリの風味を封じる方向に味が向かってしまうのです。パセリカレー[写真右]【材料】ごはん 1膳分/肉(合びき肉) 100g/パセリ(みじん切り) 5本/カレー粉 大さじ1/2/トマトピューレ 120ml/にんにく・生姜 小さじ1/2/水 25ml/塩・赤唐辛子(砕く)・胡椒 適宜【作り方】1. 鍋で合びき肉、カレー粉、赤唐辛子、胡椒を炒める。パセリを加える。トマトピューレ、水を加えて蓋をし、20分煮る。塩、にんにく、生姜を加える。皿にごはんとともに盛る。【備考】dancyu 「平松洋子さんの名作「パセリカレー」のレシピを公開!」 https://dancyu.jp/recipe/2022_00006552.html 決定版というのがこれ。なるほどねえ、あまりごてごてと余計な食材、スパイスは加えずにパセリの風味を前面に押し出せばよかったんだなあ。とてもあっさりとしてさっぱりと食べられるんですが、下手なカレー屋で食べるよりよほど個性的で風味の際立ったカレーに仕上がるのでありました。パセリキーマカレー[写真左]【材料】肉(合びき肉) 500g/パセリ(刻む) 2パック/玉ねぎ(みじん切り) 1個/にんにく・生姜 大さじ1/ヨーグルト 50g/トマト(さいの目切り) 1個/ししとう(小口切り) 10本/水 250ml/塩 小さじ1.5/油 大さじ3/【スパイスA】クローブ(H) 5粒/クミン(H) 小さじ1/【スパイスB】ターメリック(P) 小さじ1/2/クミン(P)・コリアンダー(P) 小さじ2/カイエンペッパー(P) 小さじ1/ガラムマサラ 小さじ3/カスリメティ 3g【作り方】1. フライパンに油を熱して【スパイスA】を加える。玉ねぎを加える。にんにく、生姜を加える。トマト、ヨーグルトを加える。【スパイスB】、塩を加える。肉を加える。パセリ、ししとうを加える。水を加えて蓋をし、弱火で5分煮る。 これもどこかのレシピで拾ってきたのかな。でもこれはさすがにゴテゴテとし過ぎていて、準備や調理の手間もかかる割にパセリの良い点を削いでしまっているような気がするのが残念です。食べ比べてみるとそんな気がしました。 とはいえ、両方を一緒に食べてみたいとパスタに相掛けしてみました。こうして混ぜるとあら不思議、より鮮烈な味わいに化けるような気がしました。これは定番入りかななんて思っていたのですが、これを作って以来、お手頃なパセリが入手できずお蔵入り状態が続いているのでした。パセリカレースパゲッティ【材料】パスタ(茹でる)・パセリカレー2種・パセリ・粉チーズ 適宜【作り方】1. 皿にパスタを盛ってパセリカレー、パセリをのせ、粉チーズを散らす。 パスタに相掛け、さらに追いパセリ。これはいいですね。
2026/02/14
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野菜の呼び名があれこれあるのは、それはまあ至って当然のことです。それは農水省が昭和58年に38種類の野菜に統一名称を定めたようでありますが、一部の野菜については、結局未だに変わらず複数の名称が用いられている例は少なくないように思えます。例えば、近頃普通にそこらのスーパーでも売られているタアサイ(これが統一名称ね)でありますが普通にユキナとして売られているのを目にします。コウサイ(統一名称)、つまり香菜は、コエンドロ、コリアンダー、シャンサイといった呼び名は今でも普通に用いられていますし、むしろパクチーという名称が一般的な気もします。マコモ(統一名称)をマコモダケ、ニガウリ(統一名称)をツルレイシやゴーヤと呼ぶのも普通に思えます。へえ、セロリアックはセルリアク(統一名称)を充ててるのね、違和感あるわあ。統一名称以外の名称例として挙げられている根セルリも根セロリが普及してるんじゃないかなあ。まあ、外国語の日本語表記のブレってのは往々にして見られるものと理解できなくはない。でもですね、スナップエンドウをスナックエンドウとするのはさすがに無理がないか、なんてどうでもいいことを思ってしまうのです。だってねえ、スナップエンドウは、日本にはアメリカ合衆国から入ってきたわけで、英語が"Snap pea"だとするとどうしたってスナックとは読めないですねえ。スナック菓子のように手軽に食べられるからってのがその理由なんだろうけど、どうも馴染めないですねえ。っていうか本当にスナックエンドウって呼び方そんなに一般的だったんだろうか、そうだったような気もするようなしないような、まあどっちでもいいんですけどね。スナップえんどうの素揚げ(ワタナベマキ)[写真右]【材料】スナップえんどう(2等分) 4本/梅じそふりかけ 小さじ2/3/揚げ油 適宜【作り方】1. 鍋に油を熱してスナップえんどうを素揚げにする。皿に盛って梅じそふりかけを散らす。 これ、想像してすっごい旨そうに思えたのだけれど、実際に食べてみると茹でたり、焼いたりしたのとそんな変わんない気がしたんですね。だとすれば茹でるのがやっぱり楽だよなあ。スナップえんどうのジュワッと焼き(キッコーマン)[写真上、いや違うなあ、ゆかりっぽいの掛かってるし]【材料】スナップえんどう 12個/油(オリーブ) 大さじ1/醤油 大さじ1.5【作り方】1. フライパンに油を熱してスナップえんどうを焼く。醤油を加える。 上記のとおり焼きも茹でも揚げもそんな変わらぬ気がするけれど、醤油で焼く含めたらと思って試してみる。う~ん、やっぱり想像の範囲内でしかないなあ。スナップえんどうのライスペーパー包み[写真左]【材料】ライスペーパー(4等分/濡らしてスナップえんどうを包む) 2枚/スナップえんどう 8本/油(サラダ) 大さじ2/塩 適宜【作り方】1. フライパンに油を熱して焼く。皿に盛って塩を散らす。 何の意味があるんじゃいとは思ったけれどやはり作ってみる。おお、これは食感の変化もあって悪くないじゃんか。これならスナックエンドウって呼んでもおかしくないかな。卵とスナップエンドウの炒め物[写真遺失]【材料】卵 3個/スナップえんどう(2等分[斜め]) 8本/油(サラダ) 小さじ1/塩・胡椒 適宜/酒 大さじ1/オイスターソース 大さじ2/3【作り方】1. フライパンに油を熱してスナップえんどうを炒める。酒、オイスターソースを加える。溶き卵を加える。塩、胡椒を加える。 これまた地味な料理ではあります。でもこれもいいですね。青臭い食材と卵って合うんですよね。でもこの位料理っぽくなるとやはりスナックではないかも。
2026/02/13
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前々から行こうこうと思っていながら、どうしても躊躇してしまう店があるものです。そんな店も意を決してみると大概においてどうってことのないお店だったりするのですが、今回お邪魔したお店はちょっとではなくそこそこ変わった店だったのです。そんな一風変わったお店があるのは、谷中の夕やけだんだんを下る手前で左手に逸れて七面坂なるクランクした下り坂を進むとすぐに路地に突き当たります。やってるんだかどうだか判然としない店舗がいくつかありますが、その一軒が目指すお店です。記憶がかなり曖昧でありますが、10数年前はこの通りの今はやってるんだかどうだか判然としない店はちゃんと営業していたはずです。うち何軒かには実際にお邪魔したことがあったようにも記憶します。そんな中でついに訪れずにいた一軒だけが未だに営業していたとは何だか己の店選びの誤りを指摘されているようでどうにも情けなくなるのです。以前良さそうと思った店が閉業し、その頃同じように営業をしていながら立ち寄ろうと思わなかった店が未だに減益というのだから。まあ、店が閉まるのは不人気だからということに限られた話ではないのであって、単に店主の高齢化など様々な理由があり得るのでしょうが、まあ何はともあれ残る一軒が現在まで営業し続けられるとは思ってもいなかったことは事実として残るのだ。 さて、そのお店は「順の家」。店に入るとスナック風の内装でカウンター席の奥には2名の先客がいます。席の中央にいる女性が店主のようです。一瞬しまったという気持ちが脳裏に去来したのでした。女性の口からはうちはセットになっていてお任せのおつまみと吞み放題で3千円になりますが、といったことが告げられます。時間は無制限(しかも営業開始が昼間の2時だったような)でカラオケも歌い放題だったかな(うろ覚えなので間違っていたら申し訳なし)。同行していたA氏に確認するといいよと思いがけず色よい回答があったので、お願いすることにしました。呑み放題はあれこれあるみたいですが、うちはこれがお勧めと出された緑茶割りが呑み口がよいし、何よりピッチャーにたっぷり用意されているので申し出に従うことにしたのでした。続いておつまみ。白菜漬とすごい量のおでんが出されたので、うんうん、悪くないねえと思っていたら引き続き麻婆豆腐が出てきます。こりゃすごいねえ、食べ切れるかなあなんて思っていたらさらに追い打ちで豚汁まで付いてくるのでした。ご丁寧に巨大ないちごまでサービスされたもんだからびっくり。ママさんが日替わりで仕込んでいるようですが、こんなに作って捌き切れるんだろうかと心配になります。今日は寒かったから煮物をメインにしたけど、日によっては刺身や焼き魚メインなんてこともあるのよとのこと。いやはや驚かされたなア。いやあ、申し訳ないけどこれだけの量はとても食べ切れないとまだほとんど手を付けてもいないのに降参宣言をすると大丈夫よ、ジップロックで持ち帰りできるようにしてあげるからと至れり尽くせり。いやあ、ここ使えそうだなあ。老後、ここに集まって友人らと過ごせたらいいなあ。ってそんなこと言っているけど、やってるうちに通うのが正解。いつまでもあると思うなですね。近いうちに数名で遊びに行ってみようかな。
2026/02/09
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子供の頃、地下室に憧れがありました。表からだとその存在が隠されていて秘密めいたところが秘密基地っぽくて好きだったのです。藤子不二雄の『忍者ハットリくん』の朝日ソノラマ版だったと思うのですが、全3巻のヴァージョンがハットリくんファミリーが忍者屋敷を作って暮らすって内容だったと思うのですが、実に羨ましかった。『ドラえもん』には地下室とは全く別ですが、デンデンハウスっていうかたつむり型の携帯ハウスという道具があって、それを持って『フータくん』のように日本漫遊をしてみたいなどと叶うはずもない願望を抱いていたりしたのです。ちょうど同じ時期に同級生の女の子の両親がやっている床屋さんにキャンピングカーの雑誌がずらりと並んでいてそれにも大いに憧れたものです。おっと脱線が過ぎました。とにかく地下室や地下街という隠れ家のような場所に対する憧憬はただならぬものがかつてのぼくにはあって、それに付随して地下街巡りなども好んでしたものですが、長じるにつれ、随分関心も薄れてしまった王に思えるのです。そこにはかつてのじめじめと暗いイメージが希薄となったこともあるのですが、大人になったことで想像力が衰えたことが最大の理由と思っています。さてさて、地下のことを書いたのは今回のお店が地下であったというだけが理由です。大した面白くもないことを連ねましたが、地下の酒場に入る時の一抹の緊張は今でもほんの少しは持ち合わせています。 といってもその緊張というか不安甫理由は単に金銭的なものであるところが、ロマンチックさからほど遠いのです。まあ、独りだとちょっと尻込みしてしまいそうなのは、その店名が「旬 なか川」と、いかにもお高い店というイメージを抱かせるからなのだと思われます。店内に入るとカウンター席では身なりのちゃんとしたいかにも裕福な生活を送ってますって感じのご夫婦や上品な雰囲気を漂わせた女性の独り客がおられて、恥ずかしながら少しばかり怯んでしまったのでした。むしろ強面のお客だけの方が緊張はしなかったんじゃないか。しかしまあ、入ってしまって引き返すのはもっと気恥ずかしい(ちなみにいつもの立ち呑み屋でも恐る恐るといった感じで戸が開いたと思いきや数秒の静止の後にまたするすると戸が閉じられることがたまにあります)。この夜は3名だったことも心強さに繋がったようです。品書きを眺めると思った程ではないもののそこそこのお値段。焼酎の水割りかお湯割りで呑むのが手頃そうでありますが、通常であればさすがに頼みにくいものです。しかしこの日は相当に冷え込んでいたからお湯割りにしてもケチ臭い奴と思われずに済むかもしれぬ。同時にお通しも出されますが、ちょっぴりずつ4品、これでいくら取られるかどうしても考えてしまうのでした。味はまあ普通だったかなあ、心地のいいお店でもう少し年を取ってからゆったりと時間を掛けて呑むなんてのはなかなかいいかもしれないけれど、ぼくがそういう優雅な人生を過ごすことはまずないだろうなあ,
2026/02/08
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