鹿島槍ヶ岳からのお便り

< 新しい記事

新着記事一覧(全1990件)

過去の記事 >

2005年03月01日

改定版：ちゃんとしたものには／自由の制限

(8)

テーマ：今日の言の葉(53)

カテゴリ：平和

午後5時、若ガラスのお迎えと仕事の校正届けに飛び出す。
1分でも惜しいけれど、仕事は仕事。
そして若ガラスとの車での会話は、それなりにおもしろい。

今日のトピックスは
「お母、あのテレビ見た？」
「え、あっ『特上なんとか』っていうの？見たよ、途中からだけど。
　M（若ガラスの本名）も見たの？」
「うん」
「どうだった？」
「バカにされてたじゃん」
「へえ、Mもそう思う？」
「うん、お母は？」
「前回より少しは良くなったと思ったけど。
やっぱり、あんまりいいとらえはしてないと思うよ。
でも、おやき村のところは、まあ良かったと思うな」
M、うなずく。
おーっ、思考回路が似ているのかな。
喜んでいいのか、へそ曲がりには似ない方がいいのか。

「『おやきの歴史は村の歴史』なんてことばも出たし、慎吾の質問も良かったと思う。（詳細は 2月27日の日記をどうぞ）」
そういうお母の言葉に返ってきた若ガラスの言葉
「やっぱりさあ、こっちがちゃんとしたものを出せば、相手だってちゃんとした反応を示すんだよ」
「■■（昼食を食べたお店）だって、馬鹿にされてたじゃん」
（おっ、これは私より厳しいわー）
「◎◎（最中を食べたところ）のおっさんだって、何言ってるかわからないって笑われていた。あれはオレも分からなかったけど…」
◎◎さんだって、とらえ方によっては、とってもほのぼのとした面を持っている。高齢のご夫婦でおいしい最中を作っているんだから。
今回、テレビに出た人、みーんないい面持ってるんだよね。それが全く生きていない。

「あの人たち、どうして出たん」
「事前に役場の人に番組製作会社から相談があったらしいよ。役場の人が紹介したってことでしょ。製作会社がああいうとらえ方しかできなかったのは、結局、紹介した役場の人が、ああいうとらえでしか、村民を見ていないってことになるんだよ。（言葉が段々激して…）」
いやいや、もしかしたら、役場の人もこんな風なクローズアップの仕方をされるとは思っていなかったのかもしれない。製作会社が「うけ」だけをねらった……

「香取慎吾、笑った場面あった？」とお母。
「なかった、前回からずーっとない」

香取慎吾がずーっと苦虫をつぶしたような表情をしていたことは、別の場でも話題になった。
シャンプーを3回もされ、雪玉をぶつけられたせい？
NHKの大河ドラマで主役を張った自分が、なんでこんなところで笑顔を見せなければいけないの？
の2説があるけれど。

「村がかわいそうで、見ていられない」
「悲しくなるから、見ない」

結構そんな声が聞こえてくる。
私は、見られたら今週も見るつもり。

世代の違いかとも思ったけど、若ガラスと結構一致したとらえがあって、なんかうれしくなった。私の感じ方じ、あんまりへそ曲がりではなかったことにも、ちょっと安心した。

**************

《自由の制限》

自民党新憲法起草委員会の「国民の権利・義務」小委員会が、船田試案を出した。

「表現の自由」制限を検討　自民権利義務小委　自民党新憲法起草委員会の「国民の権利・義務」小委員会（船田元委員長）が、憲法２１条の「表現の自由」「結社の自由」など基本的人権の制限を検討している。国の立場を優先して「国民の責務」を強調、個人の自由を抑制する国家統制的な志向が目立つ。制限の適用要件があいまいでメディア規制につながりかねないとの指摘も出そうだ。　同時に安全保障に関連する努力規定として「国防の責務」なども盛り込んだ。自民党がこうした規定を検討しているのは「権利乱用の是正と公共心の養成実現」に狙いがあるとみられる。（共同通信）

義務だけでなく「責務」も加え、一方では権利や自由の制限も止むを得ないとしている。
こんな憲法になったなら…
「国を守るための責務が国民にはある。思想・信条の自由もこの際制限し、危険兆候の見える某国から我が国を守るために、アメリカと一心同体となって戦いを始める」
なんて放送があるやも知れぬ。

これが、戦争への道ではないと、誰が断言できるのだろう。

「権利乱用の是正と公共心の養成実現」だって？
一番それが欲しいのは、議員と官僚じゃないのかなあ。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう