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2010年12月01日
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テーマ: 原子力発電(43)
カテゴリ: 地震、原子力
​​  地球温暖化防止条約、生物多様性条約参加国会議のCOPのナンバーがニュースで度々報道されている。

 どれが何だか分からなくなりそうだが、CO2をはじめとする地球温暖化ガスの排出量削減に変わりはない。

 CO2削減の決め手として人気復活したのが核エネルギー利用。


 EU域内の14か国で143基の原子力発電所が稼働しているが、最終処分場の具体的な計画をもっているのは、フランス、フィンランド、スウェーデンの3国だけ。

 核燃料サイクルのバラ色の展開を描き、PRで強調する日本も、アイデアはあるものの具体的な計画に至ってはいない。


ナトリウム漏れから14年半 「もんじゅ」運転再開へ
 (2010年4月27日 時事ドットコム動画)


 地球温暖化ガスであるCO2削減に効果がある、石油供給に左右されにくいとして、日本、ロシア、中国は、争って世界各国に原子力発電所建設を売り込んでいる。

 オランダからヨーロッパの放射性廃棄物が途上国に輸出されているという話もある。

 核のゴミをどうするのか確定しない限り、原子力の平和利用は絵空事のままだ。



放射性廃棄物処分 具体的計画を
​ (2010年11月1日 NHK)
 原子力発電所から出る放射性廃棄物をめぐって、日本をはじめ多くの国で最終的な処分の具体的な見通しがたたないなか、EU=ヨーロッパ連合は、加盟国に対し、放射性廃棄物を地下深くに埋める最終処分場の具体的な計画を2015年までにまとめるよう提案しました。
 …(略)…​



核廃棄物の輸送に抗議デモ、負傷者も
​ ドイツ
 (2010年11月8日 CNN.co.jp)
 ドイツで5日から7日にかけ、放射性廃棄物を輸送する列車に対して大規模な抗議デモが展開された。
 デモ隊側によると、警官隊との衝突で多数の参加者が負傷し、うち4人が重傷を負ったという。

 列車は、フランスで再処理された使用済み核燃料を載せて5日に出発した。廃棄物は最終的に列車からトラックに積み替えられ、首都ベルリンの北西200キロ余りに位置するゴアレーベンの貯蔵施設に搬入される。
 こうした輸送は過去30年間で11回目だが、特に今回はメルケル政権の原発推進政策が反発を招いている。
 同政権は9月、2020年に終了する予定だった原発17カ所の運転を12年間延長すると発表した。

 …(略)…​




ロシア北極海、「核廃棄物投棄」のいま
​ 2010年10月31日 AFPBBニュース
 【10月31日 AFP】
 …(略)…
 ソ連が崩壊したとき、ロシア北西部のコラ半島には、老朽化した原子力潜水艦が取り残され、使用済み核燃料が投棄された。
 もっとも使用済み核燃料の容器は必ずしも密閉されているとは限らない。
 水産資源の豊富なバレンツ海(Barents Sea)は脅威にさらされ、さらに核物質を求める密輸業者が暗躍した。
 ソ連崩壊後の約20年間に投じられた、主に西側諸国からの数十億ドルの資金で、「投棄場」の荒廃は少しだけ和らいだようにみえる。
 放射性廃棄物の海への投棄は1980年代半ばまで行われたが、いまはようやく「過去のもの」となった。
 半島沿いに100隻はあったうち捨てられた潜水艦も、現在はその大半が処理された。
 灯台も、危険性が指摘されている放射性同位元素熱電発電機から太陽光発電に切り替えられた。

■まだ残る未処理の核廃棄物
 「状況は良くなったけれど、まだ問題はある」と、元潜水艦将校のアレクサンドル・ニキーチン(Aleksander Nikitin)氏は語る。
 ニキーチン氏は1996年、ノルウェーの環境団体ベローナ(Bellona)を通じて潜水艦のもたらす環境危機を訴え、KGB(旧ソ連国家保安委員会)を後継したFSB(連邦保安庁)に拘束された。
 ニキーチン氏によると、現在の最も重大な問題は、ノルウェーの国境から40キロの距離にあるアンドリーバ湾(Andreeva Bay)に投棄された、30トンの原潜や原子力砕氷船から出た放射性廃棄物や使用済み核燃料だという。

​■処理方法わからない廃棄物も​
  一方、バルト海(Baltic Sea)のすぐそばにも、2万1000本の核燃料棒が貯蔵タンクや容器に詰められて置かれてある。
 総放射能量は85万テラベクレルで、これは1986 年のチェルノブイリ(Chernobyl)原発事故で放出された放射能の9倍にも上る。
 「燃料棒の貯蔵タンクは1980年代と同じものだ。
 上に雨よけの屋根をかけて、周囲にフェンスをつけてあるだけだ」とベローナのある研究者は語る。
 コラ半島の核廃棄物の処理を行うロシア当局「SevRao」の責任者によると、この核燃料棒の入った容器の第1陣が、6月にウラル(Ural)地方のマヤク(Mayak)処理施設に輸送されたという。
 しかし、「(輸送は)簡単だが、タンクの中身をどうやって処理すればいいかまだわかっていない」とベローナの研究者は言う。
 ムルマンスク(Murmansk)にも、核燃料棒の撤去方法がわからないまま、複数の砕氷支援船が20年間も置き去りにされている。
 そのなかの1隻、1936年建造の「Lepse」には沈む恐れも出てきている。
 一帯の核問題についてロシア当局は透明性確保を約束している。
 しかし、外国人記者が立ち入りを許可されていない場所は多い。
 ムルマンスクではきょうも放射線レベルが上がったことをラジオが知らせ、ロシア・ノルウェー国境では船舶が核物質の密輸検査を受けている。
 (c)AFP/Pierre-Henry Deshayes ​​





ヨーロッパから貧しい国々への“ゴミ密輸”が増加中!
​ (2009年9月29日 ロケットニュース24)
 …(略)…
 貧困国へのゴミの密輸が膨大な量になり、国際的なビジネスとして成立している背景には、新しい法律の制定がある。
 企業にとっては、リサイクルするにせよ、基準を満たす廃棄方法を取るにせよコストがかかりすぎる。
 さらに、アジアから低価格の電化製品を輸入して、その帰りにゴミを積んで帰れば輸送費も節約できて一石二鳥というわけだ。
 このようなことから、ヨーロッパで最も賑やかな港・ロッテルダムは、中国、インドネシア、インド、アフリカなどへゴミを運ぶ“最も重要な港”となった。
 しかし、電子廃棄物、産業廃棄物、放射性廃棄物などのゴミが運ばれた国々で、それらを処理するのは人件費の安い子供たちの場合が多く、健康面への影響が懸念される。
 また、ヨーロッパの規制ではリサイクルされるはずのゴミが焼却処理やそのまま放置されるため、地球温暖化につながる危険性もある。​




ソマリアの海と放射性廃棄物
 (2009年2月4日 れら工房BLOG)
 …(略)…
 2005年のクリスマスに、アジアの津波がアフリカ東海岸を襲った際、大スキャンダルが明らかになった。
 巨大な波がそうしたゴミをソマリア沖の海底から取り除いた後、何トンもの放射性廃棄物と有害な化学物質が、海岸に流れ寄せた。
 何万人ものソマリア人が、このカクテルに接触した後で病気になった。彼等は国連に苦情を申し立て、国連は調査を始めた。
 「村人たちからの、口からの出血、腹部の出血、異常な皮膚疾患や呼吸困難等いった多様な健康障害の報告がある」と国連は言っている。
 …(略)…
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最終更新日  2018年10月28日 22時09分38秒
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