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2018年01月03日
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テーマ: F1(106)
 “バーニー”・エクレストン(Bernard Charles "Bernie"
Ecclestone)は、長年F1界の支配者として君臨してきた。
 イギリス人。
 元F1ドライバーであり、元名門ブラバムのチームオーナー。
 フォーミュラワン・マネージメント(Formula One
Management)、
フォーミュラワン・アドミニストレーション(Formula
One Administration)を核とするF1運営組織(フォーミュ
ラワン・グループ)のCEOとして、各チーム、時々のF1商業
面をまとめてきた。

     ​​

 バーニーがF1方式の運営を始める前、各チームはバラバラ
だった。
 バーニーがビジネスマンとしての経験を活かし、各国レー
ス主催者とのギャランティー交渉などを請負い、
コーリン・チャップマン、テディ・メイヤー、ケン・ティレ
ルらオーナー仲間の信頼を得た。
 出場するチーム個々と交渉する必要がなくなったので、主
催者にもよいことだった。
 1974年、F1CAはFOCA(Formula One Constructors
Association)に発展し、選手権の規模拡大を推進した。
1978年にFOCA会長に就任し、マーチ創設者の一人である
マックス・モズレーをアドバイザーとして、F1の開催、運
営全体に影響を与えるようになった。

      ​

 バーニーがその知力と人脈でまとめてきたF1の興行権
(フォーミュラワン・グループ)を、2016年9月米国のリ
バティメディアが買収。
 リバティメディアは、NASDAQに上場しているアメリカ
のメディア関連企業。
 2017年は初のF1GPシリーズの運営。
     ​
 F1's engine row decoded: The power play shaping
 Formula 1 explained
 2017年12月03日 F1通信
 F1のパワーユニットの変更提案によって、F1が実際に
直面するもの、そして誰がF1に参戦したがるのかについ
て疑問を生じている中、舞台裏の権力闘争を分析する...
 2021年以降のエンジン規約の変更案により、フェラーリ
はF1撤退もあり得ると警告し、パドック内では明らかに戦
線が開かれた。
 スカイスポーツは、なぜこの論争が始まったのか、そし
て次に何が起きるについて注目する...

     ​

なぜ論争が始まったのか?
 現時点でパドックで起きているバトルは表面上は、2020
年より先のF1のパワーユニットであるが、実際はそれより
も根深い。
 現在の権力闘争は、リバティ・メディアが1年前にF1を
買収して以来、初めての大きな試練であり、これは氷山の
一角に過ぎない。
 あるチーム代表がブラジルで言ったように、F1は今「岐
路」に立っている。
 F1の規約を具現化するコンコルド協定は2020年に終了
する。
 2021年以降のF1エンジンの最終決定は、F1の将来の方
向性を決める第一歩に過ぎない。
 コスト制限や現金の分配といったさらに厄介な問題が次
の議題であり、そこから本当の問題が始まるかもしれない。
 …(略)…

     ​
 近時、マシンの開発制限、レギュレーションの頻繁な変更
をするようになってからいとうもの、F1は一枚岩ではなかっ
た。
 「F1の「持たざるチーム」は、F1がもっと平等になり、公
平な条件になることを望んでいるが、「持てるチーム」は当
然ながら自らの縄張りを守り、F1が適者生存であり続けるこ
と、すなわち必然的に彼らが繁栄することを望んでいる」とあ
るが、これはF1のもう一つの側面を無視したもの。

     ​​

 モータースポーツの最高峰であるF1は、最高のドライバー
とともに、最高のマシンであることが重要。
 イコールコンディションで選手の腕だけを競うなら、電動
のフォーミュラE の方がよい、ということになる。
 エンターテインメント性重視の米国のモータースポーツは、
イコール・コンディションをヨーロッパより重視している。
 モータースポーツの欧州の文化と米国の文化の対立になる
と、F1の分裂も絵空事ではない。
     ​
 現在までのところ、開発費を含むトータルのコスト削減も実
現されていない。
 2014年に法外なコストで現在のハイブリッドエンジンが導
入されて以来、F1グランプリで優勝したチームはメルセデス、
フェラーリ、レッドブルだけである。
 3チームの平等が実現している。
 複雑なパワーユニットのせいで、開発費と投入する工数は
増加の一途をたどっている。
     ​
 フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は、競争のないF1
からの撤退の可能性を示唆した。
 エキサイティングでなくなった「モータースポーツ最高峰の
レース」継続させる動機は、収入だけしか残っていない。





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最終更新日  2018年10月09日 19時36分27秒
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