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2019年05月12日
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テーマ: フォーミュラ(3)
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 2012年8月27日、FIA(国際自動車連盟) は、「フォーミュラE」シリーズ設立を発表。
 運営は、フォーミュラEホールディング (FEH) 。
 狙いは、都市部の大気汚染対策となる電気自動車の普及促進。
 レースは世界各地の大都市や有名リゾート地の市街地コースで開催される。
 秋にシリーズが開幕し、年をまたいで年間10戦程度が行なわれる。
 世界選手権ではない。 
 初年度の2014 - 15年は「スパーク・ルノー・SRT 01E (Spark-Renault SRT_01E) 」のワンメイクレースとして実施された。
 2015 - 16年はシャシーはワンメイクだが、パワートレインはチーム独自に製造・改良することが認められた。
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 搭載バッテリーの充電量の関係から、1レース、ドライバー1名あたり2台のマシンを使用し、レース中にピットで乗り換えた。
 2018 - 2019シーズンからは乗り換えが無くなり、ドライバーは1台のマシンで完走することが求められるようになった。
 停車中にワイヤレス充電するシステム、コース上の給電レーンを走行してワイヤレス充電する方式の導入を目指している。
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電気自動車のF1「フォーミュラE」はどこが面白い?
2019.4.27
電気自動車による本気のバトル、
日本でも楽しめる日がくる!?
 100%電動フォーミュラカーによるレースシリーズ「FIAフォーミュラE選手権」の第5シーズン(2018-2019年)が始まった。
 5ヵ国、12都市で、全13戦が開催される。
 今シーズンよりマシンが第2世代へと進化しレース内容が大きく変わると聞いて、3月に行われた日本からもっとも近い開催地、香港へと出かけてみた。
 フォーミュラEは、2014 - 15年シーズンにはじまった、ワンメイクのフォーミュラEVによるレースだ。
 その特徴は、排ガスも騒音もないため、サーキットではなく大都市やリゾート地などの市街地コースで行われること。
 香港戦では、香港駅からセントラルハーバー周辺の通りを封鎖し、1周1860mの特設コースが作られていた。
 まわりは、国際金融センターや香港シティホール、そして観覧車に囲まれたまさに香港の中心地だ。
 フォーミュラEでは観客は基本的に公共交通手段で移動する。
 駐車場も用意されていない。
 近くのホテルに宿泊していたあるドライバーも、徒歩でサーキットまでやってきていた。
「GEN2」 と呼ばれる第2世代のマシンは、バッテリーが28kWhから54kWhとほぼ倍増された。
 これまでドライバーはレース中にピットインし給油のかわりに別のマシンへと乗り換えていたのだがその必要がなくなった。
 最高出力も従来の200kWから250kWにアップ、最高速度も225kmから280kmになった。
 また安全性向上のため、従来はオープンホイールタイプだったがフェンダーが備わった。
 さらにドライバー保護のためF1マシンと同様のハロが装着されている。
 現行ルールでは、モノコック、空力パーツ、シャシー、バッテリー、タイヤはワンメイクで、MGU(モータージェネレーターユニット)、インバーター、ギアボックスは独自開発が認められている。
  …(略)…
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 2019年23日、中国・三亜で開催されたフォーミュラEの2018/2019シーズン第6戦で、新人のオリバー・ローランドがポール発進から2位、参戦初の表彰台となった。
 F1が開催可能なレーシングコースは、交通不便な地が多い。
 フォーミュラEは積極的に市街地コースで開催している。
 観戦客にとってどちらが便利かは、言うまでもない。
 ファンが多く、環境にやさしいイメージがあれば、メーカーは参入しやすく、スポンサーも付きやすい。
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 モータースポーツの未来の頂点は、F1ではなく明らかにフォーミュラEにある。
 2019年度予算として、東京都はフォーミュラEの誘致にむけた調査費を計上。
 日産に続きホンダの参戦も噂されている。
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第2世代フォーミュラEの特徴
1.ボディカウルの一部が前後のタイヤを完全に覆う形状。
 オープンホイールカーではなくなっている。
2.バッテリーが小型化・大容量化。
 電力量は約2倍(28kWh→54kWh)に増え、レース途中でマシンを乗り換える必要がなくなった。
 最大出力は250kW(レース時200kW)、最高速は280km/hに上昇。
3.フォーミュラ1同様、コックピットに頭部保護デバイスのHaloが装着された。
 HaloにはLEDが内蔵されており、アタックモードやファンブースト使用時にはLEDが発光。
 観客はブーストの利用が分かりやすくなった。
4.リアウィングが廃止。
 小型の空力パーツがリアホイールハウス上に装着された。
 ウィングの廃止によって損なわれるリアのダウンフォースは、従来よりも巨大化されたリアディフューザーで補う。
5.後輪の回生ブレーキに自動調整機能(ブレーキ・バイ・ワイヤ)が認められた。
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最終更新日  2019年05月12日 06時00分20秒
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