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2019年07月15日
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カテゴリ: 自動車
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 日本では、道路に関する法令により全高が最大3.8m(特別認可を受ければ最大4.1m)に制限されている。
 全高制限のため、乗客が車内を頻繁に移動する市内路線バスとしては室内高が不足し、2階建ての採用は困難。
 高速バス、観光バスに採用されるにとどまる。
 例外的に、ロンドンの市内交通用の車両である「ルートマスター」が輸入され、「特認」の下で運転されたことがある。 
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 1960年に導入された 「日野・ビスタコーチ」 (座席数83席)が日本において、2階建で設計・製造されたバスの嚆矢。
 導入したのは、近畿日本鉄道自動車局(現在の近鉄バス)。
 1979年、大阪の中央交通が西ドイツのネオプランから本格的な2階建バス「スカイライナー」を輸入した。
 2階建バスブームの始まり。


 1983年、日野自動車・日産ディーゼル・三菱自動車の3社が2階建て製造に参入。
 1990年代、規制緩和で2階建バスのワンマン運行が条件付きで可能になり、3列化が進んだ夜行高速バスの定員増の手段として2階建バスの導入が見直された。
三菱ふそう・エアロキング はJRバスの夜行高速バス「ドリーム号」で急速に需要を拡大した。


【エアロキング】
 2008年4月2日発売。
 長期規制に適合させたモデルで、2007年度に型式認定を取得。
 今回の型式から都市間高速路線への運用に特化されたモデルとなった。
 エンジン:エアロエース
 直列6気筒ターボ6M70型エンジン
 排気ガス後処理装置:尿素SCRシステム
 2010年9月、三菱自動車工業(現在の三菱ふそうトラック・バス)のエアロキングが製造中止になった。
 これ以降、以降、国内で新造された2階建バスはない。

​ 2階建てバスが欲しいバス会社は輸入することになった。​
 2階建てバスを輸入するにあたり、道路に関する法令により日本向けのサイズにしなければならないことと、メーカー側から一定の生産ロットを要求されたことから、メーカー選定が難航した。
 ベルギーのバンホールが日本向けにサイズを縮小したモデルをはとバスの発注ロットで生産することを承諾。
 バンホール、はとバスに加え、エンジン・シャーシを担当するスカニアとの3社による共同プロジェクトにより、約5年の年月を費やして日本向けモデルを開発。
 2016年、TDX24 輸入開始。
 3社共同開発による日本向け TDX24 は欧州向け TDX25(全幅2.55m、全高4m、全長13.1m)を日本向けにサイズを縮小(全幅2.5m、全高3.78m、全長11.99m)したもの。


 スカニアTDX24
 エンジン:直列6気筒、1万2742ccディーゼルエンジン。
 最高出力:410PS、最大トルク:2150N・m。
 ミッション:12速のオートマチック。
 衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報装置、横滑り防止装置や、車間距離保持機能付きオートクルーズを装備。
 2018年、高速路線バスとしては初めて京成バスが TDX24 を導入。
 3月29日より東京駅鍛冶橋駐車場 - 成田空港間の『有楽町シャトル』で運行開始。
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最終更新日  2019年07月15日 06時00分11秒
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