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2020年03月03日
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カテゴリ: 自動車
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 本田技研工業はすでにホンダになっている。
 名実ともに「技研」を捨てて、世界の「HONDA」になるのかと思わされるニュースを見た。

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​​ ホンダ、研究所を大幅縮小
四輪の開発機能を本社に統合
2020年2月17日  朝日新聞デジタル
 ホンダは四輪事業の開発体制を4月に大幅に見直す。
 研究開発子会社の本田技術研究所(埼玉県和光市)が持つ四輪車の商品開発機能をホンダ本体に統合する。
 迅速で効率的な開発体制をつくるのが狙い。創業者の故・本田宗一郎氏の社長時代に設立され、60年近い歴史を持つ研究所は大幅に縮小される。
 自動車メーカーでは珍しく、商品や技術の開発を担う研究所を本社と分けてきたホンダにとって大きな転機となる。
     ​
 研究所の中で四輪の商品開発を担う「オートモービルセンター」(和光市、栃木県芳賀町)の商品開発機能を本体に移す。
 昨年4月には研究所の二輪事業の開発部門を本体に統合した。
 二輪車の商品開発が順調に進んでおり、四輪でも同様の組織再編に踏み切る。
 研究所に属する1万人超の多くが四輪車の商品開発にかかわっており、大がかりな組織再編となる。
​ 研究所は今後、先端技術の研究に取り組む「先進技術研究所」(和光市)などの機能に絞り込み、将来の商品開発の「種」となる技術の蓄積に専念する。
  ― 引用終り ―
     ​
 先に四輪事業の収益性が低いことが問題とする報道があった。
 そして2月18日に事業運営体制の変更が発表された。
 従来は本田技術研究所が技術開発も製品開発も一義的に担っていた。
 製品開発については本田技研工業の製造、販売のコントロールを強めるといったところか。
 新型フィットのカタログをみてもメカニズムの説明が 極めて少ない。
 次世代技術を重視し、現行の技術開発を相対的に軽視しているのかと思ってしま う。
 昔からの「ホンダファンは要りません」と宣言しているような、気に入らないカタログだ。
 組織変更の心は、製品化するにあたり、製造側の声、ユーザーの動向をより反映することに注力するといったあたりと考える。
     ​
HONDA ニュースリリース
事業運営体制の変更について
(4月1日付)
2020年02月18日
 2030年ビジョンの実現に向けて、現在取り組んでいる「既存事業の盤石化」と「将来の成長に向けた仕込み」をさらに加速させるために、事業運営体制の変更を行います。
  …(略)…
<具体的な変更内容>
●以下の組織・機能を四輪事業本部に統合します。
・本田技研工業株式会社(以下、本田技研工業)の生産本部と購買本部、事業管理本部の四輪機能
・株式会社本田技術研究所(以下、本田技術研究所)のデザインなど一部機能を除く四輪商品開発機能
・ホンダエンジニアリング株式会社(以下、ホンダエンジニアリング)の四輪生産技術開発・設備製造機能
  …(略)…
(2) 本田技術研究所 組織運営体制の変更​
 本田技術研究所を、設立時の趣旨である「未知の世界の開拓を通じた新価値創造」をさらに強化する体制に変更します。
<具体的な変更内容>
●本田技術研究所は、新たなモビリティやロボティクス、エネルギーなど、新価値商品・技術の研究開発に集中します。
●先進技術研究所は、知能化、生産技術、自動運転と先進運転支援システムなどの研究開発機能を追加し、新価値創造に向けた機能を強化します。
●先進パワーユニット・エネルギー研究所を新設し、二輪・四輪・パワープロダクツ・ジェットのパワーユニット・エネルギー技術の研究開発機能を統合します。これにより、Hondaの競争力の源泉であるパワーユニット領域において、幅広い商品・技術を持つHondaの強みを最大限に発揮し、将来に向けた商品価値の向上を目指します。
  ― 引用終り ―
     ​
 本田技術研究所は急がれる次世代技術の取組を強化するのだろう。
 現行技術の延長線上の高度化、高次化ばかりだと、日本の家電のように消費者が購入できないような高付加価値の製品を生み出すようになる。
 日本で販売している二輪車は、そのような気配が濃厚。
 四輪でも高品質なアコード、シビックは、さっぱり売れていない。
​ 質の割には安い「廉価な」製品、買いたくなる製品を作る「技術」は、最も難しい。
     ​
 それにしても、技術開発の説明が極めて少ない新型フィットのカタログの内容、ホンダの公式サイトの記載は不満。
 車にスポーツ性を求める古いホンダファンは「トヨタ・ヤリスに行けばいい」といことのようだ。

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最終更新日  2020年03月03日 06時00分10秒
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