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2020年03月28日
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カテゴリ: 自動車
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 2020年春闘は、武漢肺炎で世界中が浮足立つ中、3月11日に集中回答日を迎えた。
 米中対立の長期化による業績落ち込み、新型コロナウイルスの影響度合いが推定さえできない中、前年実績を下回る回答が続出した。
 春闘の相場形成の中核となっているトヨタ自動車は、ベースアップを2013年以来7年ぶりに見送った。
 自動車大手は右へならえ。
 労使ともに勝者なき春闘となった。
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トヨタ、7年ぶりベアゼロ
―新型コロナ、勢いそぐ・20年春闘
2020年03月11日
 自動車や電機など大手企業の2020年春闘は11日、労働組合の要求に一斉回答する集中回答日を迎えた。
 これまで相場形成を主導してきたトヨタ自動車は、基本給を底上げするベースアップ(ベア)を13年以来、7年ぶりに見送った。
 日産自動車は、ベアや定期昇給などを含む賃上げ総額が前年実績より2000円低い月7000円、ホンダはベアが900円低い月500円で、それぞれ妥結した。
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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国内外の景気減速に対する懸念が急速に強まっている。
政府が企業に賃金改善を求めた「官製春闘」などを背景に、14年から6年間続いた賃上げの勢いにブレーキがかかっている。
 トヨタの賃上げ総額は月8600円。
 ベアゼロが響き、前年実績(1万700円)に届かない要求額(1万100円)を大幅に下回った。
 豊田章男社長は回答時に「これからの競争の厳しさを考えれば、既に高い水準の賃金を上げ続けるべきではない」と語った。
 年間一時金は、トヨタが6.5カ月分と満額を回答。
日産は5.4カ月分、ホンダは5.95カ月分。
  ― 引用終り ―
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 2019年春闘の主要企業の回答は以下の通り。
 ロイターの取り上げる主要企業は天下のトヨタをはじめ自動車ばかりだった。
 この時期トヨタ、ホンダは中国で全体の新車需要が停滞気味のところ上り調子。
 「EV開発への投資が必要」という以外ベアを前年より低下させる理由はなかった。
 業績の動向、取り巻く環境に関係なく、儲かっている大企業であっても賃上げを進める気はない。
 IT業界に優秀な人材を奪われる訳だ。
 2019年の春闘は下記の通り。
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春闘集中回答日、
トヨタは1000円下回る
Reuters Staff
2019年3月13日
 2019年春季労使交渉(春闘)で、自動車や電機などの主要企業が13日、労働組合の賃金要求に対して一斉に回答した。
 基本給を底上げするベースアップ(ベア)は前年水準を割り込む企業が相次いでおり、賃金上昇を起点とした消費拡大に黄信号がともる結果となっている。
 安倍晋三首相の賃上げ要請に応える「官製春闘」が支えてきたアベノミクスは正念場を迎えている。
「賃金要求に対しては、経営側は厳しい姿勢を最後まで崩さなかった」──。
 自動車総連の高倉明会長(金属労協議長)は今回の春闘についてこう総括した。
 トヨタ自動車(7203.T)は平均昇給額(定年後再雇用やシニア期間従業員も含む全組合員)について、昨年を1000円下回る月1万0700円で妥結した。
 昇給率は3.01%(昨年3.3%)となる。
 夏の賞与(ボーナス)は組合員1人平均120万円とし、冬については継続協議になった。
 前年は年間243万円だった。
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 ホンダ(7267.T)のベアは昨年を300円下回る月1400円で決着。
 日野自動車 (7205.T)の賃金改善も月2000円と昨年を200円下回った。
  ― 引用終り ―
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 2020年の春闘を取り巻く自動車の情勢は、前年と変わらず2019年は中国の新車市場が縮小する中、トヨタとホンダは上り調子、過去最高の生産・販売台数を記録する月もあるほどだった。
 EVへの転換をはかるための研究開発投資、生産設備への投資が必要な状況は切迫。
 新車市場世界2位の米国は堅調なものの、年明けから新型コロナウイルスの影響で中国市場は急減速。
 伸びしろの多くを失っており、回復の目途は不明。
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最終更新日  2020年03月28日 06時00分07秒
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