SAC.COM

2021年01月23日
XML
カテゴリ: 生活、家族、仕事
​​
 2020年4月の大学の1年生はリモート授業ばかり続いており、様々な問題が生じている。
 中退者の減少、授業の充実などよいこともけっこうある、というのが下記の記事。
        ​
コロナのおかげで大学中退者が減少、
なぜなのか
2020年12月22日 JBpress
  …(略)…
大学中退、その実態
 上の数字を、きちんと確かめてみましょう。
9 2019年の 大学中退者総数は 3万1841人
10 2019年の 大学休学者総数は 7万325人
 程度であったものが、むしろコロナで減少していることを数字は語っている。
  …(略)…
 一つ、補助的なプラス要素として期待したいのは「単位不足」「学業不振」による留年や退学が、IT、AI活用で有為に減少するという効果です。
 世の中では判で捺したように「対面学習が一番いい」「遠隔学習は対面学習の代替物」という前提で物を言う人がいますが、少なくとも大学生に関しては、それは完全に誤っています。
        ​
 大教室で出席もとらなければ、誰が何回出てきているか、学生動態はさっぱり分かりません。
 しかし、遠隔だと、ログが残ります。そういうことは学生も考えるようで、遠隔になってから、やたらと学生の「出席率」だけは高くなっている。
 画面を消しているのも多いので、実際は何してるのか分かりませんが(苦笑)、仮にゲームをしている横でZOOMがつながっているだけであっても、大学というものを頭の片隅に置いているだけで、従来とは比べものにならないほど変化があります。
  …(略)…
        ​
 私自身の2020年の経験として、ある種の実験や実技を除けば、遠隔授業の方がはるかに質の高い教育が実践できる明確な手ごたえがあります。
 端的にはAIが活用しやすい。
 数学演習などでは一人も置いていくことなく、また一部の学生だけが黒板に出るのでなく、全員に課題を実施させ、すべてをチェックできますから、こっちの方が全然効率的です。
 中国語やフランス語、韓国語などを扱う際、Text To Speech(TTS)を活用してAIに発音させ、それを使って反復履修トレーニングさせると、私の近くには音楽学生が多いからかもしれませんが、露骨に発音はまともになり、早く滑らかに、確実にテキスト読解が進むようにもなった。
 要するに、何とかとハサミは使いようであって、遠隔システムはIT、AIの果実をフル活用すると腹をくくれば、こんなに使いやすい環境はないという程度に「理想の楽園」として修学環境を整備できる。これは保証できます。
​        ​​
 コロナで社会も学校も「変化」したのは、誰の目にも明らかな事実ですが、それがすべて悪いとばかりは決して言えません。
 2010年代、とりわけ東日本大震災以降、日本が世界に決定的に後れを取ってきたIT化、ビッグデータ・トラフィック前提のAI化などは、むしろコロナによって「世界の普通のレベルに追いつくきっかけが与えられた」側面がはっきりあります。
 日本の学校は無意味に横並びな「履修主義」を部分的に卒業して、ITとAIを活用するテーラーメイド指導、世界に雄飛できる人材を育てる質実剛健の「修得主義」教育システムにシフトチェンジできる可能性がやっと出てきた。
        ​
 初等中等教育ではいまだ凄まじく現場の抵抗があるとも専門家からはうかがうのですが、こと大学に関しては、コロナによって「遠隔授業」というパンドラの箱は開かれており、これによって著しく修学達成度が上昇することが期待されます。
 これは「やる」か「やらないか」の問題であって、遠隔授業が悪いなどという話には全くなりません。
 むしろ積極的に遠隔での充実を推進し、無用の対面授業を削減する「カリキュラム改革」の断行くらいに考えるのが、適切と思います。
 私たちの研究室が毎年実施している中学高校生のための「白熱音楽教室」も、今年は小学生も対象に、遠隔でこそできる内容を徹底充実、演奏指導、実験実習もフルスロットルで実施の予定です。
  ― 引用終り ―
        ​
 「フルスロットル」じゃなきゃダメなのかな……。


 リモート授業により与えられる課題の多さに「うつ」を発している学生が多いとも聞く。
 勉強、学問をするためではなく就職の要件として大学進学を選ぶ者たちは、学ぶことを強いられるのは苦痛であろう。
 ただ、初のリモート授業で一人ひとりの教授が他の教科を考慮することなく、総量で達成困難な課題を与えている可能性はある。
 諸問題で悩んだ学生の相談先が身近なところにないことは、リモート体制の今後の課題。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021年01月23日 06時00分08秒
コメント(0) | コメントを書く
[生活、家族、仕事] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

Ta152R

Ta152R


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: