SAC.COM

2021年06月25日
XML
カテゴリ: 民間航空
 LCCの増加、運用機首の巨大機から中小型機へのシフトなどで旅客機が世界的に増加し、コロナ禍以前パイロット、航空整備士は不足状況だった。
 この流れを断ち切ったのがコロナ禍による海外旅行の著しい制限。
 運休が増加し、止めている間の期待の整備、駐機料、リース料などの経費が気になるようになった。
 パイロットや客室乗務員などは一時帰休なり解雇した。
 ワクチン接種がすすみコロナ禍の混乱が解消し始めると、パイロット不足が深刻な問題となった。
 自動車の運転免許とことなり、航空機の免許は当該機種ごとに付与され、90日以上当該機種で飛行しないと現役から外れてしまう。
 過去に免許があっても、あらたに訓練をしなければ、操縦士になれない。
 もちろん訓練には、人材がいたとしても、時間とコストが必要。
​     ​ ​​
アングル:航空旅行の復活、
By Reuters Staff
2021年6月4日 REUTERS
 何百万人という米国人が夏休みの旅行で航空機を利用しようと待ち構えるなかで、ベン・ワランダーさんは参考書やシミュレーターを使って猛特訓を続けている。
     ​
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種が進み、旅行の予約が急増する中、デルタ航空とアメリカン航空では、何百人もの所属パイロットが再訓練を急いでいる。27歳のワランダーさんも、その1人だ。
 デルタ、アメリカン両社のパイロット数千人は、90日以上コクピットから離れていたせいで「現役」の資格が失効してしまった。パンデミック(世界的大流行)によって航空旅客が急減し、航空業界に大打撃を与えたからだ。
 しかし5月28日から始まった米戦没将兵追悼記念日(メモリアルデー)の連休を皮切りに、この夏はレジャーとしての旅行の急増が予想される。航空会社にとっては、待ちに待った需要回復に対応できるかどうかが試されることになる。
 航空各社はすでに所属パイロットの多くの再訓練を済ませている。だが、事情に詳しい関係者によれば、デルタ、アメリカン両社では、航空機による旅行の復活に合わせて、訓練を促進し停滞を防止するため、シミュレーターや指導教官を増加させる必要に迫られているという。
     ​
 両社は、総額約540億ドル(約5兆9000億円)の新型コロナ関連の支援金を合計3回にわたって受け取っている。ほとんどは使途を限定しないものだ。「パイロットなど、高コストの訓練が義務付けられる要員を待機させるために必要」という航空産業の主張によるものである。
 航空旅客の回復にスムーズに対応できなければ、フライトのキャンセルなどが相次ぎ、パンデミックによって生じた債務の返済に必要な現金収入が確保できなくなる可能性もある、とアナリストは警鐘を鳴らす。
  … (略) …
     ​
<パイロット需要は乱高下>
 コロナ禍の前、世界の航空産業は年間5%という記録的な成長を遂げていた。ボーイングの試算によれば、今後20年間でパイロット80万4000人が必要になるはずだった。
 しかし、パイロットの雇用状況の不安定さは航空産業の以前からの宿命だ。コロナ禍前の世界的なパイロット不足は一変し、パンデミック中は失業や自宅待機に至った。そして今、鍵となる米国内市場で、パイロット不足がボトルネックになる懸念が再び浮上している。
 この問題は、航空産業が直面した史上最悪の危機の間に雪だるま式に膨れ上がり、改めて難題を突きつけている。
  ―  引用終り  ―
     ​
 コロナ禍解消後は、全世界でパイロットが不足する事態に直面することになる。
 そして機体側の原動機に、低炭素対策が要請される。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021年06月25日 06時00分09秒
コメント(0) | コメントを書く
[民間航空] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

Ta152R

Ta152R


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: