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2021年12月27日
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カテゴリ: 自動車メカ、部品
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  日立Astemoは、日立オートモティブシステムズとホンダ系の部品メーカーのケーヒン、ショーワ、日信工業の3社の統合会社として2021年1月に設立された。
 問題のブレーキおよびサスペンション部品は、旧日立オートモティブシステムズが手掛けていた製品。
 国内の16社に供給されていた(具体的な顧客名は非公表)。
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日立アステモ
20年にわたり不適切検査
ブレーキ・サス部品で
木村 雅秀 日経クロステック/日経Automotive
2021.12.22 日経クロステック
 日立Astemo(日立アステモ)は2021年12月22日、ブレーキやサスペンションの構成部品で不適切な試験・検査があったと発表した。期間は、ブレーキ部品で約17年半、サスペンション部品で20年以上におよぶ。
  …  (略)  …
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 ブレーキ部品は、山梨工場(山梨県南アルプス市)で製造した「ブレーキキャリパー」「マスターシリンダー」「マスターシリンダー及びブースタ」「電動型制御ブレーキ」「分離型リザーバタンク」の5製品(9顧客向け)である。
 定期試験を実施せずに顧客向けの報告書にデータを記載していた。定期試験とは、製品の工程検査や出荷検査とは別の抜き取り試験であり、顧客との間で試験項目を定めている。
 不適切行為の件数は約5万7000件であり、現時点で確認できている期間は03年10月~21年3月の約17年半だという。
 20年12月に日立製作所が品質コンプライアンス監査を実施した際、日立アステモ(旧日立オートモティブシステムズ)の社員が不適切行為について情報提供したことをきっかけに問題が発覚した。
 一方、サスペンション部品は、福島工場(福島県伊達郡桑折町)で製造したもので、出荷検査と定期試験のそれぞれで不適切行為があった。
 出荷検査では、サスペンションを構成する「フロントストラット」「リアショックアブソーバー」「ステアリングダンパー」「セミアクティブショックアブソーバー」の4製品(14顧客向け)が対象である。
 不適切行為の内容は、(a)減衰力測定時の判定温度設定の変更、(b)減衰力規格要求値に対する適合出力の許容範囲の変更、(c)減衰力規格外れの製品の出荷の3つだった。件数は、記録が残っているものだけでも(a)が約420万本、(b)が約110万本、(c)が約480万本あったという。期間は、(a)と(c)が2000年ごろ~21年10月、(b)が2000年ごろ~21年7月であり、20年以上におよぶ。
 サスペンション部品の定期試験に関しては、「フロントストラット」「リアショックアブソーバー」の2製品(5顧客向け)について、減衰力数値の書き換えが行われた。件数は、把握できているものだけでも259件、期間は2000年ごろ~21年10月とする。
 日立アステモの品質保証部門の社員が、サスペンションの減衰力測定に関して出荷検査の不適切行為を認識し、21年7月に日立製作所の品質保証部門と日立アステモのコンプライアンス部門に情報を提供したことをきっかけに判明した。
  ―  引用終り  ―
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 速やかかつ詳細に調査され、具体的な内容が公表されていると思う。悪い慣習の根は、比較的早く断たれると見受けられる。

日立AMS、可変ダンパー専用センサーが不要な
高性能セミアクティブサスペンション ​。
ステレオカメラでプレビュー制御も
編集部:谷川 潔
2019年10月18日 Car Watch





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最終更新日  2021年12月27日 16時00分06秒
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