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2022年11月20日
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テーマ: 農業(991)
 農業が金儲けの点で振るわないので、多くの農協が金融・保険事業に力点を置いている。
 会計監査院以外の国の役所は、基本的に他の省庁の懐に手を突っ込まないので、JA共済のやることに金融庁は手を突っ込まない。
 ただし、日本郵便の簡易保険事業のようにトラブルが社会的に大きく知られるようなならない限りだ。
     ​
A共済「自爆営業」平均額は月5.4万円!?
ダイヤモンド編集部
千本木啓文:記者
2022.10.31 4:00
 『週刊ダイヤモンド』11月5日号の第1特集は「JAと郵政 『昭和』巨大組織の病根」です。農協と日本郵政は、いまや「変われない組織」の代名詞です。問題は、前時代的なノルマ営業や“自爆推進”だけではありません。耳を疑うような露骨なパワハラやセクハラが横行し、それらを隠蔽(いんぺい)する古い体質も温存されたままです。若手の職員や社員から見放されつつある巨大組織の病根を徹底解明します。
(ダイヤモンド編集部 千本木啓文)
     ​
怒れる農協職員らが不正を告発
若手職員を流出させる「昭和」の事業推進
 ノルマを達成するために、農協職員が自腹を切って本来不要な共済(保険)に加入する「自爆営業」が多いJAはどこか――。
  …  (略)  …
     ​
JA共済連の会長の地元農協が
ワースト1位は偶然ではない
 農協職員へのアンケート結果を基に、自爆営業の平均額や期間、ノルマを課された職員の範囲などを総合評価して作成した、「JA共済“自爆営業”農協ランキング」のワースト1位は、JA晴れの国岡山だった。奇しくも農協の共済事業の大元締めである、JA共済連の現会長である青江伯夫氏の地元の農協だ。
 JAグループでは、JA共済連など全国組織の会長を地域の農協幹部らが兼務する。そして、全国組織のトップを輩出した地域の農協は、その全国組織が課すノルマ推進に一層力を入れなければならない不文律がある。つまり、農協の組合長が全国組織で栄達するのは、地元の職員にとってはいい迷惑なのである。
 ワースト1位になったJA晴れの国岡山の特徴は、金融の渉外担当者だけでなく、営農指導員など保険の専門知識を持たない職員にまでノルマを課していることだ。
 JA晴れの国岡山には特有の問題がある。合併前の旧農協によって、金融の渉外担当者「以外」の職員が課される共済のノルマに隔たりがあるのだ。
 職員の採用は旧農協ごとに行なわれているため、職員の中には「自分には共済のノルマがあるのに、同期入社で同部門でも共済のノルマがない職員もいる」という不公平感を抱いている。
 そうした不満もあり「金融部門以外にも共済のノルマを課す旧農協(旧JA岡山西)の若手職員の離職率が50%にはね上がり、ノルマを課さない旧農協の離職率10~20%を大幅に上っている。しかも、こうした人事の大問題が放置されている」(ある中堅幹部職員)という。
  ―  引用終り  ―
     ​
 日常的に法令違反、不正をしている組織は、社内のモラルも一般社会の「常識」と異なることが大半で、ブラック企業であることが多い。
 安定した就職先、社会に貢献する企業と思って農協に就職して、時代離れしたブラック企業と知った若者は離職した。
 そんな事例として農協と日本郵政が下記の記事に取り上げられている。
     ​
...東洋経済「コンサル・弁護士・税理士」
ダイヤモンド「JAと郵政」
エコノミスト「バイオ医薬株」を特集
J-CAST会社ウォッチ 2022年11月2日
  …  (略)  …
農協でも不適切販売、流出する職員
 「週刊ダイヤモンド」(2022年11月5日号)は、「JAと郵政 『昭和』巨大組織の病根」と題した特集。 日本郵政傘下のかんぽ生命保険では不適切販売が発覚したが、全く同じ問題を抱えているのが農協だという。2つの巨大組織の病根に切り込んでいる。
 いま、2つの巨大組織から有能な若手職員が流出しているという。たとえば、三重県のJA津安芸では、21年度に職員数235人のうち47人が退職した。中堅若手ばかりを「自爆営業」で苦しめることが原因だという。
 かんぽ生命保険で問題になった不適切販売と同様の問題が、農協ではいまだに横行し、しかも農協の不正の方が深刻だと指摘している。 日本郵政が扱うのは生命保険が中心だが、農協は生命共済だけでなく、建物更生共済や自動車共済など幅広い商品を扱っており、不正の温床となる領域が広いというのだ。
 インサイダー取引が発覚し、辞意を表明した奈良県のJA幹部が半年間も残留し、院政を敷く動きがあると、編集部は問題視している。既得権益を手放さない「老害リーダー」がいることが、2つの巨大組織の共通点だという。
 ―  引用終り  ―
     ​
 過去の体験・経験をもとに組織運営をする「古い組織」は、暴力団と同様に社会悪だ。
 「社会が間違っている」とするなら、非暴力で革命でも起こすがよい。
 そんな保守的組織を運営する、時代に合ったモラルを持たず、過去の維持に甘える者たちは、「維新」「改革」を好んでも、「革命」をもっとも嫌っていることだろう。
 即ち組織のトップが変わらなければ、何も変わらない。





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最終更新日  2022年11月20日 06時00分09秒
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