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2023年11月16日
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 10月30日、ビッグモーター、今月末で全国の9店舗を閉鎖、「近隣の店舗に機能を集約し、経営合理化を図る」とすると明らかにした。
 11月7日の閣議後記者会見で、鈴木俊一金融相は、ビッグモーターによる保険金不正請求問題を巡り、損害保険ジャパンの親会社SOMPOホールディングスに対し保険業法に基づく立ち入り検査を開始したと明らかにした。「子会社の経営管理を適切に行っていたか実態把握を進める。その上で「立ち入り検査で判明した結果に応じ、法令に基づいて厳正に対処する」と述べた。
 SOMPOホールディングスが10月10日公表したビッグモーターの保険金不正請求問題に関する中間報告書は、損保ジャパンの経営陣についてリスク認識の甘さなどを指摘。一方、SOMPOに関しては、取引再開後の昨年8月31日に損保ジャパンから報告を受けたことに触れただけだった。
 SOMPOの桜田謙悟会長は責任を取り辞職せざるを得ない状況に追い込まれそうだ。
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 ビッグモーターによる保険金不正請求で、金融庁は保険業法に基づき、保険代理店登録を取り消す行政処分を出す検討に入り、早ければ11月中にも取り消すことが、11月8日に報じられた。11月10日の臨時閣議後の記者会見で、鈴木俊一金融相は「なるべく早く行政上の措置を取りたい」と述べた。
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…コンプライアンス欠如が障害
2023/11/09 讀賣新聞 
 保険金の不正請求問題で業績が悪化している中古車販売大手ビッグモーターの支援先探しが難航している。同業大手のガリバーを運営するIDOM(イドム)は、8日までに支援しない考えを伝えていたことがわかった。企業体質が改善していない点が障害だとみられる。
 関係者によると、 IDOMはビッグモーターから打診を受けたが、11月に入って、「検討を中止した」と回答した という。買収すれば、販売から整備までをカバーする豊富な顧客データを得られる利点があった。ビッグモーターはかつて、IDOMの主要株主だった。
支援先にはほかに、金融大手のオリックスや商社系のリース会社が浮上 している。自動車リースなどを手がけており、中古車販売との親和性が高い。だが、店舗前の街路樹に除草剤をまいて枯死させるといった法令順守の欠如が障害となり、まだ決まっていない。
 創業家であり、事実上の株主である兼重宏行・前社長の存在も、支援を難しくしている。不正の横行に、組織的な関与が疑われるからだ。候補として名前があがった企業の関係者は、「創業家の関与を一切なくすことが不可欠だ」と話している。
  ー  引用終わり  ー
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 ビッグモーターの業績が短時日に回復する見込みはなくなった。
 ビッグモーターを支援するということは、不正企業を支援するという世評につながる状況であり、金融支援でさえ手を出すのは難しい。
 記事に不正の元凶と思われる兼重宏一前副社長の名前が挙がってない。兼重前社長は組織的関与がなかったことを否定し、自分は知らぬ存ぜぬを通している間にビッグモーターの企業価値がどんどん下がっていることを認識しているのだろうか。既に私有財産をしっかり確保してあるので、会社の価値は心配していないのだろうか。
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最終更新日  2023年11月16日 06時00分15秒
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