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2024年01月07日
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カテゴリ: 感染爆発
 米国では2021年4月、RSV(呼吸器合胞体ウィルス)の活動が増加した。RSV(呼吸器合胞体ウィルス)は乳児とCOPDなど慢性呼吸器疾患を持つ高齢者が感染すると重症化することが知られている。
 新型コロナではない一般的なヒトコロナウィルス、パラインフルエンザウィルス、呼吸器アデノウィルスは、2021年1月または2月以降増加。ライノウィルスとエンテロウィルスは、2020年6月に増加し始めた。
 世界一の経済大国である米国と同様に世界2位の経済大国の中国でも小児の呼吸系疾患が急増し、医療がひっ迫する状況が起きている。
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子どもから全世代、中国全土に感染が広がる
東洋経済オンライン  2023年12月13日 7時0分
 中国で3カ月にわたって肺炎など呼吸器疾患が流行している。
 当初は北部、子どもの感染が中心だったが、気温が下がるにつれ中国全土、全年齢層に感染が拡大、新型コロナウイルスの武漢での感染爆発がよぎるのか、世界保健機関(WHO)が中国当局の対応に神経をとがらせ、国際社会も動向を注視する。病院の受診者数は高止まりしたままで、年末年始に感染のピークを迎えるとの観測も出ている。
  …  (略)  …
 呼吸器疾患の流行が中国で最初に大きく報じられたのは10月だ。せきと発熱の症状が出るマイコプラズマ肺炎にかかる子どもが9月以降増加し、北京市など大都市では病床が不足していることが明らかになった。
 11月に入ると様相は複雑化した。インフルエンザが流行り始め、RSウイルス、アデノウイルスなど症状が異なる呼吸器疾患も同時に報告されるようになった。
 患者が急増した都市では、小児科がほかの診療科から応援を要請したり、救急病院で診察が10時間待ちになるなど、医療の逼迫が顕在化している。
  …  (略)  …
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 中国政府にとって頭が痛いのは、次から次にウイルスが流行して大都市の病院を受診する患者が一向に減らないことで、想定外の火種が生まれていることだ。
 世界保健機関(WHO)は11月下旬、新たな感染症を速報するプログラムProMEDが「中国北部で未診断の子どもの肺炎が集団発生している」と報告したことを受け、中国当局に詳細の報告を求めたと発表した。
 WHOが報告要請した事実を個別に発表するのは珍しい。武漢で新型コロナウイルスの感染爆発が起きた際に、中国当局だけでなくWHOも初動が遅いと批判されたことが念頭にあると思われる。
 中国当局は同月23日にWHOとオンライン会議を行い、未知のウイルスによる呼吸器疾患は確認されておらず、医療体制も維持されていると強調したが、呼吸器疾患の流行が世界に知れ渡り、国際的なメンツ問題にも発展してしまった。
 「隠蔽」と非難された武漢の二の舞を避けたいのは中国側も同じで、国家衛生健康委員会は11月24日、26日、12月2日とこまめに記者会見を開き、状況を説明している。
  ―  引用終わり  ―
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 小児科の医療がひっ迫し、危機的な状況にあるにも関わらず、WHOは呼吸疾患の急増について、中国への旅行や貿易制限を適用しないよう勧告している。既知の感染症は対策が十分できているから怖くないということなのだろう。
 共産党独裁国家中国訪問への警告は、反スパイ法抵触の注意喚起で十分なのかもしれない。
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厚生労働省検疫所 FORTH
Disease outbreak news 2023年11月23日
発生の概要
 2023年10月中旬以来、世界保健機関(WHO)は中華人民共和国(以下、「中国」という。)北部で小児の呼吸器疾患の増加を示している中国の監視システムのデータをモニタリングしています。
 2023年11月13日の記者会見で、中国国家衛生健康委員会は、主に小児が罹患する呼吸器疾患の全国的な発生率の増加について報告しました。中国当局は、この増加の原因として、新型コロナウイルス感染症による規制の解除と寒い季節の到来、さらにはインフルエンザ、マイコプラズマ肺炎、RSウイルス感染症(RSV)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などの既知の病原体の流行によるものとしています。マイコプラズマ肺炎と RSウイルス感染症は、大人よりも子どもにかかりやすいと知られています。
  …  (略)  …
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WHOからのアドバイス
 入手可能な情報に基づき、WHOは、インフルエンザ、COVID-19、その他の呼吸器病原体に対するワクチンを必要に応じて勧奨するなど、中国の人々が呼吸器疾患のリスクを減らすための次のような対策を講じることを推奨しています。病気の人と距離を置く、病気のときは家にいる、必要に応じて検査を受け、治療を受ける、適切にマスクを着用する、良好な換気を確保する、そして定期的な手洗いを実践することです。
  
 WHOは、中国への渡航者に対して特別な措置を推奨していません。一般的に、呼吸器疾患を示唆する症状が出ている間は、可能であれば旅行を避けるべきです。また、旅行中または旅行後に症状が出た場合は、医師の診察を受け、渡航歴を医療従事者と共有することをお勧めします。
  
 WHOは、この出来事に関する入手可能な現在の情報に基づき、中国への旅行や貿易制限を適用しないよう勧告しています。
  ―  引用終わり  ―









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最終更新日  2024年01月10日 04時44分44秒
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