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2024年06月09日
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 2025年大阪・関西万博の会場西側の建設現場で、2024年3月にメタンガスによる爆発事故があった。万博会場がある人工島・夢洲ゆめしまは一般廃棄物の埋め立て地。2024年3月28日、溶接作業中に出た火花がメタンガスに引火し爆発事故が発生していた。
 万博協会は事故直後、他の工区でのガス発生に関し、埋め立て材料の違いから「リスクはない」と説明していた。日本国際博覧会協会(万博協会)藁田博行整備局長は記者団に「土地を所有する大阪市からリスクの引き継ぎがなかった」と釈明した。
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 5月30日、万博協会は、パビリオンなどが建設される会場東側の4か所でも低濃度のメタンガスが検出されていたと発表した。法令で定める基準の4分の1以下であるとし、建設工事は継続する。万博協会は、工事関係者や来場者の安全を確保する対策を6月中にまとめる方針。協会幹部は「工期には影響しない」としている。
 万博協会幹部の意識の中で、工期が安全よりも優先してるということが分かる。メタンガスの濃度が基準以下でも爆発事故が発生しており、通常であれば安全対策をまとめてから工事を再開するところだろう。
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【独自・万博】
爆発事故現場近くにいた作業員は協会の対応に不信感
会期中の"万が一"の事態を懸念
MBSニュース  2024年6月2日 14時3分
 今年3月、大阪・関西万博の工事現場で発生したメタンガスの爆発事故。当時、現場近くにいた作業員がMBSの取材に初めて応じ、「大きな事故だった」と語りました。
万博会場トイレ建設現場で“メタン爆発” コンクリ床約100平方メートル損傷
 3月28日午前11時前、万博会場のトイレ建設現場で、溶接作業の火花がメタンガスに引火する爆発事故がありました。けが人はいませんでしたが、コンクリートの床など約100平方メートルが損傷しました。
 事故当時、現場近くに居合わせた作業員がMBSの取材に応じ、状況を語りました。
(事故現場近くにいた作業員)「そらもう、びっくりするくらいの音ですね。ある程度スピードが出ている車同士がぶつかる勢いの音みたいな感じですね、ドーンって。(現場から)だいぶ離れた駐車場スペースというのがあるんですが、そこでも音が聞こえたって言ってたから、相当でかい爆音だったんだろうなと」
 作業員は何が起こったのかと思い、現場を見にいったといいます。
(事故現場近くにいた作業員)「作業してはった人が、何か爆発してんけど?みたいな。何でなん?みたいな。みんな、はてな?マークで…一番初めは、みんなそんな感じでした」
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事故直後の写真が物語る“爆発の威力”
 作業員が事故直後、会社に見せようと撮影した3枚の写真。地下に入るための点検口の「ふた」が跳ね上がり、ゆがんでいる様子が確認できます。
(事故現場近くにいた作業員)「地面のコンクリートが割れていて、コンクリートもそんな薄いもんではないから、これが割れるってことはそれなりの威力やったんだろうなっていう感じ。だいぶ大きい事故。ガスは目に見えないし、わからないから実際に事故を体感すると、みんな怖いと言ってます」
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『消防への通報遅れ』『床以外の破損情報共有は発生から約50日後』
…作業員「隠したらアカン」
 この事故をめぐっては、事故発生時に炎や煙が出ず“火災”という認識がなかったとして、消防への通報が発生から4時間半後だったことや、天井など10か所以上が破損していたものの、施工業者と協会で情報が共有されたのが50日以上たった5月になってからだったことが明らかになっています。作業員はこうした協会の対応に対し、不信感を募らせています。
(事故現場近くにいた作業員)「隠したらアカンことじゃないのと思って。明らかにしてほしいなと。事実の部分に関しては、きっちりみんなに知ってほしいし、知るべきだと思う。それは(協会や施工している鹿島建設の)義務だと思いますけどね」
 協会は、当初公開した写真が1枚だけだったことについて、事故当時の作業場所や損傷か所が説明しやすいものだったとして、「他意はない」と説明しています。
 協会によりますと、爆発事故のあった工事区域では、作業で火を使う場合、メタンガス濃度の基準値を事故前より厳しく設定したうえで、基準値を上回る場合は換気を徹底し、濃度を下げてから作業しているということです。
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会期中の爆発事故リスク…現場にいるからこそ“万が一の事態”を懸念
 ただ、作業員は万博の会期中に爆発事故が起きる”リスク”についてこう主張します。
(事故現場近くにいた作業員)「(今回の事故は)コンクリートがめくられただけやけど、上に床ができて(内装や備品などの)モノができてとなると、破損するものはそれだけ増える。被害としては拡大する。万博っていろんな人がくる。外国の人もくるやろうし、喫煙マナーも守れない人もいるだろうから、火気が使われたときに万が一もあるんかもしれへんなという感じはある」
 協会は、メタンガスの測定値を公表することを検討していて、有識者の意見を踏まえて6月中をめどに会期中の安全対策を取りまとめる予定です。
  ―  引用終わり  ―
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 現代のコンプライアンス感覚に欠ける万博協会は、今後も事故、トラブルの隠ぺい、報告遅れを続けることだろう。





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最終更新日  2024年06月10日 05時41分33秒
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