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2024年06月21日
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テーマ: 電気自動車(301)
カテゴリ: 自動車
 2024年5月13日にスズキは「2024年3月期連結決算」を発表した。
 売上高は5兆3743億円(前年同期比15.8%増)、営業利益は4656億円(前年同期比32.8%増)で、売上高、営業利益ともに過去最高を記録。
 内訳は四輪事業の売上高4兆8838億円(前年同期比17%増)、営業利益は3982億円(前年同期比43%増)、二輪事業の売上高3669億円(前年同期比10%増)、営業利益は390億円(前年同期比33%増)。
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 販売台数について四輪事業では316万8千台(前年同期比5.6%増)、二輪事業では191万2千台(前年同期比2.4%増)とともに前年度と比べ増加した。
 四輪事業では、スズキのグローバル市場で最大となるインド市場で179万4千台(前年同期比9,0.%増)となり、特にガソリン車と比較して二酸化炭素排出量が少ないCNG車(天然ガス車)が伸長し、前年比で47%増加した。
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 2024年6月7日、販売で苦戦していたスズキは、タイでの四輪車生産から撤退すると発表した。
 2025年末までに四輪車工場を閉鎖する。
 2012年11月、スズキは北米の4輪車販売事業から撤退することを発表した。理由はリーマンショック後に円高ドル安が続く状況の中で、4輪車事業では採算確保が困難となったこと。
 2018年9月、スズキは中国の合弁生産会社「重慶長安鈴木汽車有限公司」のスズキ保有分の全株を、長安汽車に譲渡することで合意。これによりスズキは、2018年内に中国からも撤退することになった。コロナ禍前の中国からの撤退のタイミングは、慧眼、幸運とされた。
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 インドでは自動車生産のトップメーカーとして活躍するスズキは、中国、米国の2大新車市場から撤退済み。新車市場として「これからはインド」であるが、いまだ「その時」はきていない。
 インドのGDPが成長したら、スズキはそれに見合ったモデル展開ができるのかは未知数。アフリカに行くのだろうか?
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TBS NEWS DIG Powered by JNN  2024年6月7日 21時55分
 大手自動車メーカーのスズキが、タイでの4輪車の生産から撤退すると発表しました。
 スズキによりますと、タイにある子会社の工場を2025年末までに閉鎖し、4輪車の生産から撤退するということです。
 スズキは2012年にタイで4輪車の現地生産を開始。ピークだった2016年度には6万台近くを生産していましたが、昨年度には7000台あまりに留まっていました。
 撤退の理由についてスズキは、タイではピックアップトラックなどの大型車の需要が大きく、得意とする小型車の需要を開拓することができなかったと説明しています。
 タイ市場はこれまで日本勢が存在感を示していましたが、タイ政府がEV=電気自動車の普及のため、補助金の支給などを始めた影響などでEVで先行する中国メーカーが攻勢を強めています。
  ―  引用終わり  ―
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 税制等の公的施策もありタイでは商用車であるピックアップトラックが乗用車的に使用されている。
 乗用車は贅沢品となっている。平野の大半が低地で舟運が発達したタイでは中古車からエンジンを取り外し船外機としても利用している。内燃車は無駄なく活用されている。
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 低開発国、新興国の自動車市場は取得価格の安価なEVの比率を高めている。

 現在タイの自動車市場は安価な中国製EVに傾いているが、バッテリーの寿命が尽きる5年後が注目点。バッテリー寿命が尽きたEVは、現在のところガソリン車と異なり寿命延長するのに駆動用バッテリー全交換で高額が必要となる。既存の自動車企業が作ったEVでなければ、ボディ、艤装品などもバッテリーと同じくらいの期間で傷む、へたるものと推察される。
 リサイクルが確立されている内燃エンジン車と異なり、安価なEVは大半がごみとなり、バッテリーは有害ごみとなる。
 スズキの新興国市場での動向と、多くの欠点が明らかになる中、EVの新車市場の隆盛が今後どれぐらいの期間続くのか注目したい。





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最終更新日  2024年06月21日 06時00分14秒
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