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2024年09月25日
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 小林製薬の紅麹を巡っては、サプリを摂取し死亡した116人が、死亡との因果関係の調査対象となっている。小林製薬は2024年年1月、医師からの連絡でサプリ摂取者が腎疾患を発症した事例を把握しながら、3月下旬まで公表を控えていた。
 通常「薬品」については副作用情報が公開、蓄積される。小林製薬は製薬会社ではなく、紅麹サプリは薬品ではないため、原因不明の状況下ですぐに公開する義務はないと思ったのかもしれない。
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 2024年9月4日、小林製薬の紅麴(こうじ)サプリメントを服用して腎障害を発症したとして、大阪府内の40代の男性が同社に慰謝料など約500万円の賠償を求めて大阪地裁に提訴したことが報じられた。
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 9月17日、小林製薬の山根聡社長はオンライン会見を行い、再発防止策と創業家からの脱却を発表した。
 事実検証委員会が同社に提出した「調査報告書」を踏まえ、工場での定期監査の導入、危機管理体制の整備、専門部署の設置などたの再発防止策が行われる。山根社長が先頭となり『品質・安全ファースト』を旨とする経営のかじ取りを進める」と表明した。
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紅こうじ被害再発防止へ新部署
共同通信  2024年9月17日 16時35分
 小林製薬は17日、紅こうじサプリメントによる健康被害問題を巡り、創業家依存からの脱却を盛り込んだ再発防止策を発表した。安全な製品開発へ法規を適切に解釈する専門部署も新設する。後手に回った対応の原因に創業家の強い影響力があったとの指摘があり、新体制で信頼の回復を目指す。
 小林製薬は創業家との関係について 「同調圧力が働きやすく、多数の役職員が創業家の意向を酌んで業務を遂行する傾向があった」 と説明した。
 再発防止策では、法令やガイドラインを適切に解釈する専門部署を新設する。
  ―  引用終わり  ―
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 日本人の集団では、違法行為、不正に関しても同調圧力が働く傾向が強い。同調圧力の「和」を乱す者は、権力、権力者に影響を及ぼさないところへ排除される。
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 9月18日、厚生労働省は、製品に混入した青カビ由来の「プベルル酸」が腎障害を引き起こしたとする調査結果を公表した。他に検出された2物質の影響はなく、今回の健康被害は「プベルル酸が原因と強く推定される」と結論づけた。





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最終更新日  2024年09月25日 06時00分13秒
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