型をこよなく重んじるも、嵌ることをめっぽう嫌がる作曲家の日記

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2024.06.19
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カテゴリ: 強かに生きる

昭和の頃、社会に出て仕事に就くことは、

その職に注力すると同時に、

柵(しがらみ)に身を委ねることによって、

組織の中で存在感を与えられていました。

郷にいれば郷に従うことは当たり前とされ、

ルールとは別に柵の長に言われるとおりにし、

忖度することがその後の処遇にも影響し、

自分の意とすることが叶えられるかは、

柵の中での身の置き方や印象で決まりました。

柵が日常の中心となると、

一般的な常識や観念とは別に、

固有のルールやルーティンが生まれ、

一般社会とは一線を画する、

エキセントリックな世界にもなりえます。

柵=縛りという印象があるのは致し方なく、

個人主義やダイバーシティが叫ばれる現代で、

柵は無用の長物とされるようになりました。

余計なことをせず時間どおりに効率よく、

仕事をすることがプロの鑑とされます。

課されたことを対価に見合う程度に施し、

自分のために自主性を発揮するスタンスです。

働き方改革も相俟って人が足りないとしても、

自主的に忖度したり助ける共感は減りました。

しかし、大人数の共同作業で成り立つ職種では、

個人主義だけでは成り立つわけもなく、

マネージャーは結局柵を感じてくれる人から、

助けを乞うことになります。

柵は不要なのではなく必要です。

縛りと感じない相互の信頼関係をつくることで、

立場を利用しない柵を構築すべきです。

長の配下を纏める力量も重要ですが、

今の廃れた人間関係のあり方では、

弱小の企業では良い方向に向かないでしょう。

柵のよくない点は序列を明確にしようとする点で、

問題が生じた時に他者に助けを乞うと言うよりも、

一般的には人を利用したり陥れる関わりが見られ、

柵を抜けた時に欺かれたと気付いたりします。

また生活の中心が柵にある人には、

周りから何を言っても聞く耳を持たなかったり、

妙案を出しても暖簾に腕押しだったりします。

柵を持つことによって排他的になっていないか、

注意が必要でチャンスを潰す原因になります。

人は自分より上と認識した人は加点法で評価し、

下だと認識した人には減点法で評価します。

褒められず愛がなく貶されてばかりの柵は、

抜け出ることを考えなければなりません。

柵の中にいてよくないと思ったならば、

実際に抜けた時はもっと悪い印象が残ります。

また柵の中での他者からの自分の見られ方は、

柵の外の人にも影響を及ぼすことが多いです。

しかし、柵がないと不真面目だったり、

仕事や他者に対して無気力な人も多いです。

高い地位や強い立場の人の柵を持つことで、

長に同化して力を出す人も多いです。

合理的でない社会の仕組みが、

今一気に露呈してきている気がします。

よい柵がなければ、人は身勝手になり、

騙し騙されたという思念が残りやすいです。

よい柵を構築していくことが急務でしょう。

そこでやっと真の信頼関係が生まれます。






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最終更新日  2024.06.19 12:53:33
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