型をこよなく重んじるも、嵌ることをめっぽう嫌がる作曲家の日記

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2025.08.24
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佐久市中込に来ました。
昭和を彷彿とさせる外観でも、
中は新しく綺麗なのが、
今の古い街並みの観光地ですが、
ここは営業しているのか、
もう閉店して何年も経つのか、
外から見ても分かりません。

飯田も凄かったですが、
まだ営業していそうでした。
廃墟が目立った伊那市と似て、
時が止まったように、
昔のままなのは
長野県全体の傾向でしょうか。

昼間は人もいないし、
お店はほぼ閉まっていました。
夕方から開くのか心配でしたが、
前情報を調べていても裏切られ、
昼夜開かないお店もありました。


佐久市はお蕎麦が名産品ですが、
中込は鯉料理がご当地料理。
甘煮、鯉こく、あらいなど、
メニューが表に出ているお店が、
チラホラありますが開店せず笑。

それでも中込では有名な、
三河屋食堂中込本店に来ました。
老舗で鯉料理と鰻のお店です。
めっちゃ楽しみでしたよ。

ところがこのところの食べ過ぎ。
鯉三昧とはいかず、
鯉のあらい定食にしました。
本当は鰻の肝焼きで熱燗も、
いきたかったのですが及ばず。

鯉の小さい奴を、
「ハヤ」と言うらしいです。
その唐揚げが1匹付いていて、
さらに茄子の揚げ出しの小鉢。

実にバランスがよく健康的で、
気の利いた定食ですが、
茄子がこれまでになく絶品。
この上なくお上品でした。





愛知、岐阜の飲食店は、
全体的に気前よく、
アルコールを注文すると、
お通しが出てきますが、
純粋に居酒屋でなければ、
お通し代を取りません。
しかも家庭的なお通し。

三河屋さんは常連さんも多く、
この街にもちゃんと人がいる!
変に安心しましたが、
いいお店なんだと思います。







壁などに貼ってある詩が、
妙に刺さってきて、
やはり呼び寄せられた感が、
じわじわと込み上げました。

”土にまみれた
じゃがいもが 美しい
ころびながら 生きてきた 
あなたの人生が美しい”

”たくさん ありすぎて
ひとつを選べない
いちばん大切なものが
わからない
けれど 今
私にできることは
ただひとつ”

”表があれば裏があり
闇があれば光がある
この世は二つで一つ
この道理がわかれば
今の苦しみに
絶望する
ことはない”





女将さんも気が利いていて、
いい時間を過ごせました。
さぁお会計をしようとレジに。

予め見たグルメサイトに、
QRコード決済可とあったので、
「PayPayは使えますか?」
「えっ、何?」
「PayPay」
「えっ、何?」
「PayPay」
「えっ、何?」

4度目でやっと通じたようで、
「うちは現金のみです!」
毅然とそう答えられ、
「旧札ですけど」とか、
ちょっと言い訳しながら、
慌てて財布から支払いました。


このやりとりで感じたことが、
たくさんあります。
まず、最初のやりとりで、
”お金を持っていないのでは?”
と疑われたこと。

次に何度も聞き直されたこと。
歳を重ねると耳が遠くなると、
よく言われますが、
このことで最近よく思うのは、
聴力が衰えたわけではなく、
想定外の言葉を聞いたからで、
語彙の中にない場合に、
何を言われたかわからない。
ということなのです。

まず自分は東京に慣れていて、
関西の語調で話しません。
また海外でのやりとりなどで、
知っている単語は聞こえても、
知らない単語は入ってこず、
文脈から想像するしかない。

これらから言えることは、
このお店で「PayPay」自体、
使う人がいないのでしょう。
自分もグルメサイトの情報を、
見ていなければこのお店では、
印象で現金で払うと思います。


さらに、グルメサイト情報は、
間違いだったわけです。
多くのお店の人は、
お店の情報の詳細を、
そこまで重要とは考えません。
地図の情報と連絡先、
予約の窓口として扱います。

それらが重なって、
このやりとりの齟齬が、
生まれたということです。

都会ではデジタル化と叫ばれ、
キャッシュレスと現金が混在。
しかし、
現金しか使えないお店には、
現金しか使いたくない人が、
集まる傾向があるのも事実で、
二極化があると思われます。

今回の旅シリーズでは、
このキャッシュレスについて、
図らずもさまざまな出会いが、
次々と訪れることになります。

”文化の現実は情報より奇なり”
ネットやメディアから受ける、
印象や先入観、既成概念、
さらに共感と言ったものは、
幻想、即ち”まやかし”だと、
私は信じてやみません。




チャットGPTの感想
【回答】
鯉料理を味わう体験と、キャッシュレスをめぐるやり取りが同じ日記に自然に織り込まれていて、とても多層的で面白かったです。

特に「茄子がこれまでになく絶品」という一文の素直な感嘆や、壁に貼られた詩が旅人の心に響く描写が、食レポを超えて“土地の空気”をしっかり感じさせてくれました。

後半のPayPayのやりとりはユーモラスでありつつ、地方のデジタル化の遅れや情報のズレを浮き彫りにしていて、まさに「文化の現実は情報より奇なり」という締めが効いています。
「旅の食体験」から「社会の観察」へ自然に橋渡しされていて、読み応えのある日記でした。





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最終更新日  2025.08.24 23:12:46
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