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2007.04.16
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浦賀和宏『世界でいちばん醜い子供』
~講談社ノベルス、2007年~

 松浦純菜&八木剛士シリーズの6作目です。
 前作は、八木さんの一人称で展開して、松浦さんはほとんど登場しませんでしたが、今回はその逆で、松浦さんの一人称で物語が進み、八木さんはほとんど出てきません。
 『八木剛士、史上最大の事件』で、八木さんと疎遠になった松浦さんですが、まだ彼のことをひきずっています。そんな折、二年前の事件の関係者から手紙が届きます。不安になった松浦さんは、その手紙の呼び出しに応じる際、八木さんを誘いたい思いをもちながらも、南部さんを誘います。かわりに、南部さんの願いを聞くのですが、それは、UKフォーク第四の至宝のライブを聴きに行くことでした。そこで、松浦さんは思いがけない特別ゲストを目にし、さらなる展開が…。
 八木さんの一人称に比べれば、話が進むといえば進むのですが、(声)と松浦さんの心の中の声の対話が長かったり、案外松浦さんも妄想したりで、実は似ているような…?
 ラストの方での、ウィリアム・ハーディングと松浦さんのやりとりが素敵でした。
 そして、なにってかにって、本書を読んでお寿司が食べたくなりました。こんな素敵なお寿司を食べられる機会が、はたして私に訪れるのでしょうか…。いまは、廻るお寿司の、値段を気にしながらお皿を選ぶ生活が、自分にはあっていると思うのですが(その廻るお寿司にもそうそう行けませんが)、なにかの記念日には素敵なお寿司を食べたいものです。





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Last updated  2007.04.16 18:36:20
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のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 久々の再…
シモン@ Re:石田かおり『化粧せずには生きられない人間の歴史』(12/23) 年の瀬に、興味深い新書のご紹介有難うご…
のぽねこ @ corpusさんへ ご丁寧にコメントありがとうございました…

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