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2021.10.24
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坂口安吾『白痴・二流の人』
~角川文庫、 1970 年~


 坂口安吾さんのデビュー作「木枯の酒倉から」を含む短編集。8編の作品が収録されています。

「木枯の酒倉から」
「風博士」 は、蛸博士に復讐を誓う風博士の話。結婚式の当日の博士の行動とは。
「紫大納言」 好色の紫大納言が、月の姫の侍女がうっかり落とした小笛を拾います。侍女の美しさに、彼女を引き留めるためあれこれ理由をつけますが、そんな折、その頃有名になっていた盗賊団に襲われて…。
「真珠」 真珠湾に向かった9人に呼び掛ける体裁の私小説。
「二流の人」 秀吉、家康の時代に生きた、優れた戦略に長けた黒田如水が主人公の歴史小説。
「白痴」 主人公の伊沢の隣家に、変わった家族が住んでいました。主人の妻は白痴のようで、コミュニケーションもとりにくい女性でしたが、ある日、伊沢の家に潜んでいて…。戦時中のある一コマを描きます。
「風と光と二十の私と」 小学校の代用教員をしていた頃を描く私小説。
「青鬼の褌を洗う女」 オメカケ気質の「私」が主人公の物語。(読了から時間が経ってしまい、ろくに紹介が書けないのが残念です。)

 と、バラエティ豊かな作品集となっています。


 坂口安吾さんの作品を読むのは初めてですが、「坂口安吾―人と作品」(奥野建男)や詳細な年譜も付されていて、興味深く読みました。

(2021.07.31 読了 )

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Last updated  2021.10.24 12:03:18
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のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 久々の再…
シモン@ Re:石田かおり『化粧せずには生きられない人間の歴史』(12/23) 年の瀬に、興味深い新書のご紹介有難うご…
のぽねこ @ corpusさんへ ご丁寧にコメントありがとうございました…

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