高田崇史『試験に敗けない密室 千葉千波の事件日記』
~講談社ノベルス、 2002
年~
千葉千波くんシリーズ第2弾の長編小説。
善人だけが助かるといういわれのある土牢に、慎之介さんが入ってしまい、柵が閉じてしまいます。何かの仕掛けでオートロックがかかるようで、内側から押しても外側から引いても動きません。果たして慎之介さんの運命や……。
というところで、柵を壊すための斧を旅館に取りに戻る二人。しかし、斧を探しに納戸に入ったおばあさんを探しに行くと、納戸のカギは閉ざされ、中でおばあさんは何者かに後ろでに手を縛られ、しかも納戸のカギは口の狭いビンの中に入っているのでした。
またまた、旅館で目撃される女性が、きれいさっぱり部屋から消えてしまったり。
たくさんの密室のなぞに、千波くんたちが挑みます。
前作よりは、パズルがそのまま小説になった感が少なく、個人的には読みやすかったです。
カバーそでや作中のクイズも楽しいです。
(2021.11.21 読了 )
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