仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2007.02.28
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カテゴリ: 仙台
仙台の超高層ビルは、89年のSS30ビル(住友生命仙台中央ビル)が先駆けで、現在100メートルを超えるビルは都心部に4棟ある。そして、今後5年以内に90メートル超のビルが8棟も予定されている。

以下は、建設予定を含めた、仙台の都心部高層ビルのベストテンである。
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1 仙台一番町プロジェクト 180m(37階) 2010年竣工予定
2 アエル 145.5m(31階) 98年
3 SS30 143m(31階) 89年
4 電力ビル 125.3m(28階) 02年
5 NTTDoCoMoビル 108m(21階) 04年
6 仙台共同ビル 99.9m(23階) 09年竣工予定
7 JR社宅跡地 99.3m(31階) 09年竣工予定
8 花京院一丁目第一地区再開発 99m(29階) 08年竣工予定
9 アパブローディアタワー(五橋) 98.1m(30階) 08年竣工予定
10 中央一丁目第2地区再開発 97.6m(19階) 08年竣工予定
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ところで、ビル風の問題が懸念されているという。超高層ビルの付近では、せき止められた上層の風が吹き下ろしとなってビルの横に回り込むことによって、増幅された「ビル風」現象が起きる。一般には、植栽、防風ネット、防風フェンスなどのほか、ビルの形状そのものを工夫して、ビル中空化、円筒形、などの方法もある。

今後ビルが林立して間隔が狭まると、さらに風速増加が起きる。例えば、仙台中央署跡地に予定されている仙台一番町四丁目ビル(70m14階建て、08年竣工予定)ができると、隣接の第一生命タワービルとの相互干渉で風速が倍加する。植栽などで風環境の改善は図るというが(三菱地所)、相当の影響は出るだろう。

仙台一番町プロジェクトは、高さ180m、東北で最も高いビルとなる。森トラストが東北学院中高跡地に建設する。東二番丁を挟んでSS30ビルがあり、風害が懸念されている。低層部を張り出すことで吹き下ろしの影響を軽減するなど、対策を講じるという。

個人的意見。スカイスクレイパーも結構だが、それぞれ独自の意匠による高層ビルが林立する様は、奇怪でもある。仙台空港や仙台市東部の荒浜あたりから望むと、田園地帯の向こうに、ニョッキリと高層ビルが何個か見えて、あそこが市街地だな、と。わかりやすいが、ちょっと極端で不自然な感じもする。景観の統一感の問題もある。

もっとも景観を言うなら、稜線に観音様もあるから、今さら美観は言えないな、とあきらめになってしまうのだが。それが仙台なんだ、と。

■参考 「仙台経済界」2007年3-4月号





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最終更新日  2007.02.28 05:42:11
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