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「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」山本五十六つい先月のこと。二階の四畳半に机を設置しました。僕と妻の学習机です。机は無印良品の折りたたみテーブルを二台並べています。椅子は結婚当時なけなしの金をはたいて買った、格安ホームセンターの食卓テーブル用の椅子です。妻のおかげで物置から出て再び日の目を浴びたこの椅子たち、角が欠け、あちこち傷んでいて、なんだか昔の学校の椅子みたいで僕は好きです。普通は机に合わせて椅子も新規購入するものですが、うちの妻は時々こういう変化球を投げます。それにしても無印良品の机は、こんな変化球をぶん投げられても、名捕手の実力で見事に受け止め、サラッと調和してみせますなぁ。たぶんこの「個性的でありながら他と合わせるとサラッと溶け込む」という「調和力」に、無印良品の人気の秘密がありそうじゃなと。素人ながらに。実は妻は今、資格試験に挑戦中です。これまで一階のリビングの食卓で勉強していたのですが、製図道具なども使う資格なので、家事や育児や食事の度に机の上をオールリセットしなければならないのが大変だったとのこと。二階に机を置いて勉強すれば、他事に迫られても机の上を一時停止状態にしておける。というのがこの度の購入理由。ちなみに僕は仕事柄、一級なんたら施工管理技士という資格を2こ、なんたらかんたら技術者という資格を2こ、あわせて4この国家資格を取得してます。講習代がもったいないので独学で勉強し、試験代がもったいないのでほぼ現役合格しました。高卒で現場作業員あがりの工事監督として、他の立派な大学を卒業した同僚たちに負けたくなかったし、そもそも頭の出来がわりーので、ふつーにすげー勉強しました。僕の受験中には当然こんな机は無い訳で、僕はもっぱら四畳半の床にナメクジのようにうつ伏せに寝そべって勉強しました。個人的には集中しやすい姿勢なので、勉強の気分がのった時は、寝そべったまま気が付くと窓から朝の光。逆に疲れた時や気分ののらない時は、同じく四畳半の床に寝そべったままグーグー眠った。殺風景だった四畳半が、やっと部屋らしくなったなぁ。と感慨深く眺めていると、妻から突然の提案。「私が試験に合格したら、この机は不要になる。オシャレな机なので、娘たちの学習机として子供部屋に移したいと私は思うが、あなたはどう思うか?」とのこと。これを聞いて僕の心中、何とも整理しがたいモヤモヤが渦巻く。が、とりあえず返事はしなければならない。そんで返事した。「絶対嫌だ。」妻、「えっ?」と驚き、同時に眉間に深かきしわ。以下夫婦の会話。「嫌だとは何だ!大人げない!子供に机を譲るのがそんなに惜しいか!このケチ!」「ケチではない。これはパパとママの学習机だ。子供の机はまた別で考えればよい。そもそも机などなくても勉強は出来る。」「気でもふれたか!机なしでどうして勉強ができる!」「僕は『ナメクジ勉強法』を発案した、ある偉人を知っている。」この時、妻の表情が豹変。我が子のことで議論しているにもかかわらず、「貴様!これ以上訳の解らんことほざいてみろ、貴様の子々孫々、末代まで祟ってやるぞ!」と言わんばかりの憎悪の眼光。いや~妻と僕は長いからね。こうなると、この後、イーッとなって、キーッとなって、ワーッとなるのは間違いないのだ。だから僕はしらーっとトイレに避難。トイレに逃げ込み、ズボンをおろし、何も出ないのに便器に着座しながら、僕は自分が何故子供に机を譲ってやるのが嫌なのか、自分の気持ちを整理してみた。そんで、整理がついた。冒頭の、軍人・山本五十六氏の言葉を再度読んで下さい。人材育成のすべてを言い表している名言です。「言葉ぢから」が凄過ぎる。入力しているキーボードにビンビン伝わってくる程に。ではひるがえって、日頃子供たちに「勉強しろ、勉強しろ」と口うるさく言っている我々親は、勉強を先ずは自ら「やってみせ」ているだろうか?毎日働く姿、家事をする姿、子育てをする姿などは、自ら懸命にやってみせてはいるが、そして子供が自らの背中を見て学んでくれることをどこか願っているが、ことが「お勉強」となると「かつてはやっていた。」と過去形で言ってみるばかり。または「自分は訳があってまともに勉強ができなかった。だからお前たちはしなさい。」と開き直ってみるばかり。人材育成で大切なしょっぱなの「やってみせ」を省略し、いきなり「言って聞かせて」「させてみせ」、あとはひたすら「ほめてやる」。これじゃいけねー。・・と思う。資格試験に限らず、広い意味での「お勉強」を、「学問」を、親は止めてはいけない。親として先ずは子供にやってみせなくてはならない。そうすりゃガミガミ言わんでもガキも勝手に勉強するわい!・・と思う。だから妻もこの資格試験が終わっても「お勉強」は止めてはいけない。だから机はいる。僕もやめない。今年、新たな資格に挑戦します。だからあれは、パパとママの学習机だ!子供なんかに絶対やらねー!そう僕は心で叫んでいた。いや、心中で叫んだつもりが、感極まって最後の「絶対やらねー!」の一節をつい声に出して叫んでしまった。すると、薄暗い便所の扉の向こうから「・・・聞こえたぞ。」と地響きするほど低い妻の声。腹の虫がおさまらずトイレまで追いかけてきやがった。扉の向こうで仁王立ちしてやがった。開戦前夜の兵士のような殺気が扉越しに漂いまくってきやがった。僕は恐怖のあまり、ズボンをおろしたまま、尻を浮かせ、施錠してあるはずのトイレのドアノブを必死で掴んだ。助けて。…怖い。親は子供に「お勉強」をやってみせなくてはならない。そして、間違ってもこんな姿はみせてはならない。にほんブログ村
2017.07.29
うちのトイレです。便器・紙巻・手摺・タオルリングは全てリクシル製品。これらは戸建住宅購入時のハウスメーカーの支給品。ウッドブラインドはタチカワブラインドでオーダーメイド。窓枠より15㎜だけ小さい、きちきち様。壁掛け時計は渡辺力氏デザインの「小さな時計」。本体のたたずまいも勿論おしゃれですが、妻曰く、前方にグッと突き出たフォルムが映し出す壁面に長く伸びーる影がね、いーらしいっす。うむ、たしかに。こっちは2階のトイレ。ちなみにうちのトイレには、妻の方針で、ご覧のように、トイレマットがありません。理由は下記のとおり。①トイレを汚す者が、トイレマットにこぼした自分のオシッコに気が付かない。②気が付かないので、「次はこぼさないようにしよう。」という改善につながらない。③トイレを汚す者のオシッコがトイレマットに染み込んで不潔、悪臭もする。④トイレを汚す者よ!木床にこぼれた己の小便を凝視せよ!そして自分でさっさと掃除しろ!以上です。あ、そうそう、4人家族の我が家に、男は僕ただ一人。(愛犬も女の子)「トイレを汚す者」のところ、「うちのだんな」に変えてもう一回読んでくだせぇ。それからもうひとつ、うちのトイレには、芳香剤がありません。理由はひとつ。①毎朝妻が欠かすことなく、雑巾やブラシで便器をピカピカに磨くので、 うちのトイレには「トイレ臭」というものがない。いつもの朝いつも僕が出勤する時刻いつものように妻が便器を磨いているなにも朝の忙しい時に毎日毎日飽きもせず誰に頼まれたわけでなく誰に褒められるわけでなくそんなことを思いながら妻の小さな背中を見ていたらあれ変だななんだか突然手でも合わせたくなるようなそんな気持ちになったでもそんなことをして妻に気が付かれたら「キモッ!」とか言われて「ちょっと聞いてよ!今朝さぁ~うちのだんながぁ~私見ながら拝んでた!」とか言ってパート仲間の女子トークの餌食になるので僕はしません黙々と便器を磨く妻の小さな小さな背中を見ながらこころのなかで僕は手を合わせましたよ「感謝だでね ありがと」とかなんとか言ったとか言わなかったとかにほんブログ村
2017.07.26
僕の家には、「きちきち様」という妖怪がすんでいます。はい。ここ。きちきち様。ほら。ここにも。きちきち様。では、きちきち様とは、いったいどんな妖怪なのか、ご説明しましょう。【名称】きちきち様【名の由来】名古屋弁のきちきち、「意味=窮屈な・隙間のない・余裕のない」に由来する。【生息区域】愛知県のみならず、全国の整理収納好きの人間の家にすみつく。【生息形態】人間の目には見えない。収納の狭い隙間に挟まってじっとしている。【性格】①無駄な隙間・空間が大嫌い。②仕切る板、的なものが大好き。③分ける箱、的なものはもっと好き。④ラベルテープ、的なものはものスゲー好き。わっ!ここにも、きちきち様げっ!ここにもいた。え?何故僕が、きちきち様の存在に気が付いたかって?もともと僕の妻は、昔から整理収納が大好きで、日々、片付けのアイデアや、収納アイテムの情報を、ネットや雑誌で熱心に研究している。それはそれでよいのだが、問題は収納アイテム購入の日である。お目当ての商品を探しあてるまで、一切の妥協を許さず、それっぽい商品を手にしては、獲物を狙う獣のような目で検品し、「これじゃない!縦にあと1.5㎝、横にあと2㎝大きいものが欲しい!」などと言っては、町中を右往左往、雑貨店をいくつもはしごする有様。妻のおつきの運転手の僕は、あまりに長い買い物にさすがに頭にきて、「この!反隙間主義者!」とか「この!空間テロリスト!」などと血眼になって罵声を浴びせるのだが、妻はそんな僕の発言には、ただ首をかしげるのみで、一向に意に介さない。それどころか、お目当ての収納アイテムを使用して、理想の整理収納を成し得た時などは、「はぁ~~~~~。」と得体の知れぬ悦楽の溜息を洩らし、うっとりとしてしばらくそこから離れないといった有様。これはおかしい。常軌を逸してしる。はっ!これはひょっとして妖怪の仕業ではないか?きっと、妖怪「きちきち様」に憑りつかれているに違いない。間違いねー。ちげーねー。以上が、僕がきちきち様の存在に気が付ついた経緯さ。「はぁ~~~~~。」はっ!ほら!今度は玄関で、妻の得体の知れぬ溜息!助けて!妻が整理収納している!そう。僕の家には、「きちきち様」という妖怪がすんでいます。にほんブログ村
2017.07.23
我が家のソファーを紹介します。ノイエスというメーカーのソファーです。狭い家ですので、横向きに寝転がった時、肘掛が伸ばした足のジャマにならないように、片方の肘掛をなくしているのが、妻のこだわり。さて今回は、このソファーが我が家にやって来た日のお話。そもそも購入前から「買っていい?本当に買っていい?」と妻が執拗に確認をしてきてはいましたが、必要なものだし、妻に一任している事だし、妻からこのソファーの正確な金額を確認せぬまま、何気にOKしたのが、今思えば僕の失敗でした。我が家にきたこのソファーを一見して、あまりの高品質感にびっくり。この時初めて「あんた、これいくらだったん?」と妻に確認をしました。妻、奥歯に物が詰まったような言い方で購入額をモゾモゾ。ソファーの価格といえば格安ホームセンターの家具売場の一角に展示してあるような金額だろうと勝手に思っていたので、購入額を聞いた時、僕ぁ、膝からガクガクとその場に崩れ落ちましたよ。その時、妻曰く、「心配ご無用!ノイエスは10年保証。修理・メンテナンスの体制もバッチリ。安心して長く愛用できるソファーよ。今後我が家でソファーの買い替えはあり得ません。」とのこと。「なるほど。二度も三度も買い替えることを考えれば、結果的にはお値打ちか・・・。」とか言いながら、僕は膝をぷるぷる震わせながら、何とか立ち上がる。ふと見ると、買ったばかりのソファーで、長女がビヨーンビヨーンと軽快にトランポリン。「わー!やめろー!ソファーがー!高価なソファー様がぁ!」膝ガクガク、僕ぁ再び崩れ落ちる。その時、妻曰く、「心配ご無用!ノイエスのソファーはウレタンやバネに徹底してこだわり、極めてへたりにくいと評判よ。」とのこと。「なるほど。でもトランポリンはダメでしょう。」とか言いながら膝をぷるぷる立ち上がる。ふと見ると、買ったばかりのソファーの上を、フレンチブルドックのモモちゃんが尖った爪でウロウロ。そんで、15歳の老犬がお座りした日にゃ、さっきしたウ○コさんの残りがソファーの生地にベッタリ。「いやー!高価なソファーにウ○コさーん!」膝ガックンガックン。僕ぁまたもや崩れ落ちる。その時、妻曰く、「心配ご無用!このソファーはペットの引っ掻き傷に強い生地を使用。ちなみにすべての生地が脱着と洗濯が可能よ。」とのこと。「なるほど。てーか先に言えよ、そういうこと。」とか言いながら膝をぷるぷる立ち上がる。膝から、崩れては、立ち上がり、崩れては、立ち上がり、僕はさながら、生まれたての小鹿・・・。「あんた、さっきから何しとんの?早く座りゃーよ。」と妻。うむ。座ろう。兎にも角にも、先ず座らねば。と着席。なるほど。やや硬めの座り心地。・・おお、絶妙の塩梅。なんつーか。いわゆるひとつの。そう。「素晴らしい!」。この一言に尽きるソファーだぁー!「どう?買ってよかったでしょう?」と妻。うむ。この確かな高品質感、確かな高級感、なるほど購入額に納得は出来る。しかし、本当に贅沢な買い物をしてしまったという思いは、どうしても否めない。「ねえ、聞いとんの?買ってよかったでしょう?」と答えをせかす妻。「はい」と「いいえ」どちらとも言えない僕は「NOYES」思わずそう答えていた。にほんブログ村
2017.07.19
インテリア?知らねー。整理収納?興味ねっす。てな感じで、家のことについては、まったく無関心だったこの僕が、このたび、我が家のインテリアや整理収納を紹介するという、だいそれたブログをはじめました。僕の妻の、結婚してからの一貫した趣味である、我が家のインテリアや整理収納の様子を、夫である僕が、「夫の目線」で、且つ「恐るべき素人目線」で紹介します。読者の皆様におかれましては、どうか「暖かい目線」で、よろしくお願い致しやーす。では早速っすが、僕が妻の趣味をみなさんに紹介するきっかけになったのがこれ。はぁ~いこれ、梅干、ですな。右の青いのが先月漬けたばかりのもの。左の赤いのが、1年前に漬けて、干して、瓶に戻したもの。瓶は、セラーメイトというメーカーの取っ手付密封瓶です。去年・今年と一度に5瓶ずつ漬けました。そのうちそれぞれ1瓶ずつをインテリアとして、リビングの無印良品の収納棚の上に置いてあります。残りはキッチンで保管。冒頭で述べたとおり、インテリアにまるで興味のない僕ですが、この瓶は別格。去年・今年と、6月の貴重な休日を「お手伝」という名の大義のもと、「大量の梅のヘタをひとつひとつ爪楊枝でほじくる。ほじくった梅を水で洗う。さらに水気を拭く。今度は焼酎を噴く。とどめに塩で揉む。」といった重労働に費やし。精も根も尽き果て仕込んだ梅干である。否が応でもこの瓶は目につく。それで、毎晩この目につく瓶を、晩酌しながら眺めていた訳ですな。すると、こんな僕でもだんだん「うーむ、コレはアレですな。なかなか趣が、あるような・・ないような。」とおぼろげながら思うようになり、そのおぼろげな思いは、この梅干瓶を、あらためて意識して、ゆっくり、じっくり眺めているうち、「てーか、コレ、でら、いーがや!」と、突然ディープな名古屋弁のシャウトをもって、確信にかわったのでした。がや。僕がこの梅干瓶をインテリアとしてよいと思ったのは、下記のとおり。①瓶越しに、青い梅がほんのり赤くなっていく様子が日々見られて、かわいらしい。②去年漬けた梅と今年漬けた梅を並べて置くと、それぞれ色合いが違って、愛らしい。③瓶詰めの効果か、脳が食べ物ではなくインテリアとして認識しているらしく、少なくとも、見ていると口の中が唾液でいっぱいになり、炊き立てのご飯が欲しくなるなんてことはないので、実に愛くるしい。④なんだかんだ言って、最後は喰える。しっかし、あれだな、この梅干瓶に限らず、あらためて家のなかを見渡すと、我が家は、妻のこだわりとアイデアと努力でいっぱいだな。部屋はいつもきれいだし。家具や雑貨は洒落ているし。いやー結婚して15年、見ているよーで、見てねーなー僕。すまねー。まったくもって申し訳ねー。こうなったら、妻の大好きな我が家を、世間の人にも見ていただきてぇなぁ。ちょいと僕が手伝ってやろうかなぁ。なぁ~んてことを思いながら、1年モンの梅干を食す。妻の梅干はシソや蜂蜜の味付け無し、塩オンリーで、油断して食べるとめまいがするほど酸っぱい。でも、大丈夫っす。梅干は日を増す程に味の角が取れ、酸味のなかにも「まろ味」が出ると言うっす。どぉ~れどれ、1年モンの「まろ味」とやらを味わうか。うわぁ・・・・・・・・・・すっぺぇ!気が遠ぉ~くなるほど、すっぺぇ!ねぇ、「まろ味」どこぉ?まろ味ぃーーーーーーーー!いるなら返事してぇーーー!・・・・・・・ちゅう訳でぇ~。ブログをはじめることに、相成りました。我が家の、あちらこちらにあるであろう、結婚15年目の夫婦の、「まろ味」を集めてみようかなんて。にほんブログ村
2017.07.17
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