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今更ながら・・・ラインをはじめました。出来ればやらずにいたかった。やりたくなかった。でも、諸事情ありまして・・、ライン・・はじめました。僕は工事監督を職業としています。いわゆる戸建住宅系の多忙な「監督さん」と言われる職業の方なら必ず共感してくれると思うのですが、監督業の一日の携帯電話の着信や発信、及びメールの受信や発信の数は、一日トータル40件~50件ぐらい。四六時中、元請業者、下請業者との打ち合わせがひっきりなしに続きます。それに加えて、現場から会社に帰れば会社のPCにも先方様やエンドユーザー様からのメールが大量に来ていますので、その対応に追われます。職業柄、人とつながりまくり人にもまれまくり、人に引きずり回され、這いずり回される仕事をしていますので、仕事が終わったら、出来れば人とのつながりを断絶して、一刻も早く布団にもぐり込みたいつーか、実は僕、自分の布団のことをシェルターと呼んでるんだよね、つーか。元々、僕、興味がないことを強制されるのがすごい苦手で、それは100人中99人がやっていることでも、自分が興味ないことなら、結構平気つーか。あんた以外の99人やってるよ、あんた一人ぼっちよ、って言われても、もぉその助言がすげーストレスつーか。やめろっつーか。ほっといてくれつーか。もはや死語の「一匹狼」的なカッコつけではなくて、歴然と社会不適格者的な部分、僕のダメ人間な部分。うん、なのだと思う。解ってます、冷静に、社会人として。ちなみにうちの会社は、仕事でも、各自個人の携帯電話を原則使っていまして。毎月の給料に通信費というかたちで、それ相応の損しない手当がついているんですけどね。んで、先日、僕の会社の社長に突然呼ばれまして。「おい。○○建築の社長から電話あってな。」「はい。僕の担当してます○○建築様。」「うん。あの方、俺の地元の、怖い先輩でな。」「はい。存じてます。」「うん。でな。業務のやり方として、手っ取り早いのが好きなのか、工事の図面や資料をラインで業者に送っているそうだが、知ってる?」「勿論。でも、僕ラインやってないんで・・・。」「で?」「いや、ラインやってないんで、送られても、見れませんって言い続けてますけど・・・」「うん、でな、テメーんとこの社員、いい加減ラインぐらいやらせろバカヤローって、俺に電話があった、先輩から。」「へぇ~、怖いっすね。」「うん、怖いっすね。でな、俺からお前に社令がある。」「はぁ・・・。」「頼むからラインやってくれ。」「へえ・・・。」「てか。やれ。今すぐ!5分以内に!」「・・・はっ!やります!」はっ!やります!なんて、僕ちゃん、久々に兵隊みたいに良い返事したのにもかかわらず、社長は長きにわたる僕という部下との付き合いで、こいつ絶対やる気ねーなってのを敏感に察知して、事務員さんに、僕が携帯でラインを無事ダウンロードするまで、監視しろ!手伝え!って指示するという念の入れよう。ちっ、ばれたか。だいたいよぉ~、うちの社長、僕が前の携帯電話を、会社の便所に落としてしまって、買い換えるって言った時もよー。「おい。てか、お前、それガラケーじゃね?」「はい。子供とおじいちゃんが使う、防犯ブザーついてるやつっす。これスゲー字がデカくて、訳解らん機能もなくて、気に入ってたんですけどね。いやぁ、便所に落としてしまって、すみません社長、今から携帯屋行って、新しいの買ってきますわ」「何を?」「え?何って、・・・最新型のガラケーを・・・」「スマホ買え!」「はぁ・・・」「スマホ買え!目障り!頼むから、スマホ買え!重ねて申す、スマホ買え!」そん時も僕、舌打ち、ちっ。んで、ラインの野郎、ダウンロード、僕、めんどくせーからよぉ。事務員に携帯渡して、ダウンロードしてくれつってね。そしたら、事務員さんが、ピコピコいじって、パスワード教えてくれつーじゃん。知らねーよ、パスワードなんて。「え?アプリ、ダウンロードしたことないんですか?」ねーよ!バーロー!生涯必要ねーもん!「携帯買う時、パスワード控えたりしたでしょう?」しねーよ!コンチキショー!携帯屋の暗号好きの店員がしつこいからテキトーにたぁ~て書いたもん。つーかさぁ、さっからアプリって何?んで、呆れ顔の事務員に、なんか色々やってもらって、しばらく全然うまくダウンロードできなかったのに、なんか知らん突然、偶然ダウン完了。ロード完了したと同時に、なんか電話番号登録してる連中に一斉にはじめたのがバレたみたいで、そっから次から次へ、様々なキャラクターの「グぅ~」と親指立てた漫画が返信されてくるじゃんか。ねぇねぇ事務員、コレ何?「スタンプです。ラインはじめたんだね。了解だよ。って返事です。」え? 返事? スタンプ? いいの?「ですね。特別取るに足らない返事はスタンプで済ませますね。キドクの返事だけでも毎日大変ですから。」キドク?気の毒ってこと?「既読です!既読スルーは嫌われるんですよ。」へぇ~、気毒する~。ラインをはじめたのバレた連中のなかに、3年前交通事故で死んだ僕の母親の、加害者の方も入っていてました。裁判の前とか、相手とお話しすることもあったので、登録していたんですね。今はとっくに示談していて遺恨もないですけど。いや~久々に慌てたぁ~。相手から「グぅ~」的なすっごいポップなスタンプ来たらどうしようと思って。事務員に相談。ブロックという方法を知る。その晩、自宅に帰り、妻にラインをはじめたことを報告。「なんかよぉ、童貞捨てた時みたいな感じ。ひとつ大人になったけどよ、なんか妙に汚れた感じ。」あんたアホか。妻、爆笑。んで、Q輔~、私とも友達になってよ~、つって。フルフルというドラクエの呪文みたいな魔法で、僕の携帯に勝手に入り込まれて、妻と僕はお友達になりました。妻とまた友達から始められたのはちょっと嬉しかったです。ちなみに、ラインに全然知らない奴の名前があって、なんか勝手に「知り合いかも?」つって確認を迫られています。怖ぇーよ、何なの?も~僕の心に直径3センチほどの、ゴリっとしたストレスの塊。その後、妻に色々教えてもって、ラインを勉強して、結局今は、妻と、事務員さんと、僕にラインをやれといった元請業者様の三人以外、あとは全てブロックしています。ははははは。僕の同僚や上司の中にはラインなどを駆使して、会社から現場へ、現場から現場へ、情報を飛ばして仕事をしている人もいますが、僕は基本的に会社の机にどっしり座って、FAXとPCで情報を処理します。今ではアナログなやり方なのかねぇ。でも彼等に売り上げで負けたことは今のところないですよ。要はそう言う連中に共通して言える事なんですけど、現場で嗅覚を鍛えないから、いつもスタートダッシュが遅い。ここにボールが飛んでくると判断して、瞬時に走って、真正面でごく普通にボールをキャッチ出来ない。ギリギリの、土壇場でも、情報伝達はSNSが何とかしてくれるってことに慣れきっているから、重要なボールが打たれてもとりあえずポーっとしている。随分時間がたってから気が付く。んで、いつもギリギリ横っ飛びで滑り込みキャッチ。ユニホームはいつも泥まみれ、それを頑張っていると勘違いしている。いつも慌てふためいている、いつも疲れ果てている、それを頑張っていると勘違いしている。あんなもん、ただ情報の速さにかまけて、スタートダッシュをさぼり続けているだけだっつーの!おっと!いかんいかん!こういう事かくと、妻がね、怒るんです。何様だ!説教くさい!何様のつもりだ!つってね。はいはい、すみませんねぇ、もうしませんっての。しっかし今年は、ブログははじめる、ラインははじめる、いやー、僕、がんばったね。43歳、おっさん、よーやったね。時代の流れに負けて、順応したね。大人だね。おっさん。まあ、実は、まだ、やってねーこといろいろあるんだけどね。ツイッター、フェイスブック、インスタなんて、もう違いが全然わからないし、ギャンブル、宝くじ、やりません、どうしても当たると思えないので。そうそう、クレジットカードも僕、いまだに持ってません。そんなに急いでお金が必要だったことが、今のところないので。したがって、いまだにETCも車についてません。そんなに急いでどこかへ行く予定も、今のところないので。流行り?便利?常識?ふーーーーん。ぼりぼり(尻を掻く音)あー、だりーー、超だりーー。そりゃ、やれっちゃあ、何だってやるけどさぁ。何事も、興味がないなら、やらずに済むなら、やらずにいたいものである。「考えない」も思考のうち。「やらない」も行動のうち。あ、コケ玉だ。にほんブログ村
2017.08.27
イエ~イ!オーケーベイベー!今日ご紹介するのは~、我が家の~、「神棚」!ケー!エー!エム!アイ!デー!エー!エヌ!エー!ユーセイ!「KAMIDANA」!イエ~~~イ!キーポンロッケン!!ふー。という訳でぇ~、こちらが我が家の「神棚」です。リビングの一角に、なんと神様、仏様、他御一同、皆様ご一緒にお集まり頂いております。せまっ!誠に申し訳ねー。家を建てた時から、家の中に神に手を合せる場所、信仰の場所があれば、いきで、いなせで、カッコよろしいなぁ~、と僕ぁ~思ってたんだなぁ~。でも市販で出回っている神棚はどれもびっくりするほどダサくて、デカくて、種類がホント少ないんですね。それで、いわゆる従来の「神棚」にとらわれず、リビングにあってもオシャレな神棚、妻、調べとけ!と僕、お願いして、妻、調べに調べて、アンタこんなのいんじゃない?どれどれ、無印良品の「壁に付けられる家具」?おお!これいいじゃん!買う?おお買え!うぃ~す!って感じで、うちに神棚が設置されるまでに4年の月日がかかっちゃいましたね。僕個人としては、「信仰」というものは大変にロマンがあって、カッコよろしいものだと常々思っていますので、市販の神棚や仏壇に、もう少しオシャレでかっこいいものがあってもよいのかと思いますけどね。まぁ、ちらほらモダンな商品が出てきてはいるようですが、若い家庭に当たり前に受け入れられるレベルかと言うと、正直うーん。大昔のね、試行錯誤を繰り返して、いくつもの傑作を生みだした、宮大工や仏師といわれる当時最先端のデザイナー達がね、今の伝統と格式ばかりが重んじられる神棚や仏壇を見てさ、どう思うだろう、つーか。さて、神棚の形、場所、方角、高さ、神々の配置、等々の決まり事については、僕は、我ながら欠落しているんじゃないかってぐらい気にしていません。勝手してます。御免なさい。もし、この様な神棚の祀り方では、ご利益もご加護も半減するぞ!ってことなら、まぁ、ご利益も、ご加護も、ご近所さんのお庭でたくさんなった柿も、食べきれない程頂戴するのは、おこがましいのでね。半分ぐらいでいーですよ。また、その様な信仰心ではバチがあたるぞ!ってことなら、も~おっしゃる通り。バチなんか、かぶりまくってきましたよ。もーすでに。いろいろ。でもまぁ。バチもたまにはよい。反省したり。後悔したり。悔い改めたり。勉強になります。ありがてぇ!感謝感激雨あられ!では、神棚におわすものを、ご紹介致します。左は、名古屋市熱田区、熱田神宮のお札。我が家の神道の行事は全て熱田神宮で行っています。熱田の森はいいですよ。聖地です。空気が違います。あと、宮きしめんが美味し~。右は、名古屋市北区、山田天満宮のお札。妻がつい最近、思うところあって、友人と参拝に行ったようです。うーむ、あの妻が、菅原道真公になにをお願いしたのやら。それは、天神様のみ知るところ。今はあれなんで写真抜いてますけど、ここには普段、三年前に交通事故で死んだ、僕の母親の写真が入っています。飾っている写真は、葬式の写真ではなくて、ずーっと昔のボロボロの写真。動物園のキリンの前で、3歳ぐらいの僕の肩に手を乗せて、カメラに向かって笑っている、若くて綺麗な時の母の写真です。次女がお腹の中にいる時に死んだので、次女の顔は見せてやれませんでしたが、その次女のOちゃんが、気味悪いぐらい、顔も体系も仕草も、母にそっくりなんですね。だから時々母の写真に手を合わせては「おっかあ、生まれ変わって、僕の子になったんか?」なんて言ってます。こちらは京都の清水寺の黒い大黒天。昔、妻と行った京都旅行で、僕は気が付かなかったのだけれど、清水寺で小さな黒い大黒様の人形を妻が買ったらしい。妻曰く、その後、僕が会社で出世したのだとか。今年、そのお礼も兼ねて、久しぶりに清水寺を参拝。U子さん、以前のより随分大きめの黒大黒フカフカ人形をあらためて購入していましたよ。もっと働けコノ野郎!ってことね。これは、マックのハッピーセットのおもちゃ。御存知、スーパーマリオの1UPキノコ。食べると、命が一つ増えます。なんだか、縁起の良いものに思えて、神棚にあげてます。・・・ん?何これ?何なの、このダルマ?怖っ!!こんなのいたっけ?あの~おたく、どちら様?お~い!U子さ~ん!このダルマ、どちら様~~~?・・・ふむふむ。山田天満宮のダルマおみくじ?のダルマさん。・・・あっそう。むかっ!何か問題でも?って顔してやがる。腹立つわ~。むかっ!端っこのほうで、しら~っと神棚に祀られてやがる!なんだ馬鹿野郎。って顔してやがる!まあいい。ダルマも、そこにいるべきなので、いるのでしょう。見たまんま。これが我が家の神棚のご様子。信仰のかたち。にほんブログ村
2017.08.22
「家曜日」ってブログのタイトルなんですけどね。タイトルに深い意味はないんです。これ、僕だけじゃなく、グログを書かれている多くの方々も同じだと思うんですけどね。意味なんかねーよ、タイトルに。はは。むしろ、意味の方が後から追っかけてくるようなブログを書ければつーか、そんな感じ。んで。「家曜日」なんつって、造語としては、ちょっと言葉遊びすれば誰もが思いつくしね。センスある御仁はあえて避ける系のワードだしね。安易で陳腐、重々承知いたしておりやす。んじゃ。何でまた、「家曜日」?てぇ~申しますと、要は、字面(じづら)がね。いいんですよ。字面。いいでしょ?「家曜日」。「家」という字と「曜日」という字を組み合わせた時の、文字の面構えがね。いいわ~。いえようび。と読んで欲しくねーから、~うちようび~、と後に足した所存でごぜーやす。えーと、ここで僕が言う、字面ってね。字の画数がどーのとか、それで運気がこーのとかの類でなくて。あと言霊(ことだま)とかの言葉に宿るパワー系の話でもなくて。全然そういうスピリチュアルなことじゃねっす。もう真逆。すげーマテリアルな感じ。例えば車の外観。フォルムをパッと見てね。わ!かっこいい!とね。理屈抜きに思う感じ。それと同じ。わ!いいわ~。この字面。「家曜日」いいわ~。んで。つけた。んじゃ。この流れで、僕がこの半生で、個人的に「この字面いいわ~。」と、勝手に思い続けているワードたち、抜群のフォルムを持つ言葉たちを、ちょこちょこっと紹介します。どぞ。この字面いいわ~。情報番組系。「ズームイン!!朝!」はぁ~。字面がいいわ~。「朝!」つって、なかなか言い切れねーよ、ふつー。フォルムがいい!惚れ惚れする!とっくに終わった番組ですけどね。この字面いいわ~。子供番組系。「ひらけ!ポンキッキ」いいわ~。いきなり、「ひらけ!」つって、なんや解らん命令形がいいわ~!こっちも、はるか昔に終わってます。若者知ってるかな?ガチャピン・ムック。この字面いいわ~。遺跡系。「マチュピチュ」は~。可愛らし~。思わずハグしてチューしたくなる、インカ帝国、古代都市。この字面いいわ~。お土産系。「マカデミアナッツ」いい!かっけー!よい子のみんな、地球を侵略しに来た悪の方々に襲われた時は、「マカデミア~~~~!!」と助けを呼ぼう!とぅーーー!とか言って空から飛んでくるっつーの!「マカデミア~~ナッツ!!」とか言ってポーズ決めるっつーの!その字面からして、きっと悪と戦ってくれそなハワイのお土産。はーい、では最後に。お持たせしましたぁ。この字面いいわ~。インテリア系。「無印良品」でた!!はぁ~。この字面いいわ~。もう向かうところ敵なし。横綱って感じ。「無印!」でまわしを掴んで「良品!」で上手投げ!みたいな。「MUJI」という表記も、ちらほら見ますけどね。やっぱり、この漢字4文字の、字の面構えが、僕はたまらなく好きですね。はは。にほんブログ村
2017.08.17
ハゲと雑貨のエトセトラ 最終夜「風車」季節はだんだん変わるものではありません。季節というのはほんの一瞬で変わります。本当です。皆さん。今年の夏の終わり頃には、是非、毎日五感を研ぎ澄まし、注意して生活してください。あ。今。夏が終わった。あ。今。秋に入った。と感じる一瞬があるはずです。季節というのはほんの一瞬で変わるのです。ここ数日、なんだか秋が恋しいなぁ。なんか本能的なとこで、恋しがってるだっちゃ。たぶん夏の終わりが近づいているのだろう。ヒト科に属する、一匹の動物として、変わりゆく季節への、身支度をはじめないとなぁ。だっちゃ。がんがんにエアコンがきいたリビングから、ガラス越しに、風車が回るのを見ていた。ちっぽけな庭の、家庭菜園のスペースに飾った、希少なほど陳腐な外観の風車。南風に吹かれて、くるくるくるくる。あ。風車の足元に、家庭菜園のキュウリのツルが巻き付いている。2メートル程高く伸びたのでつい先日、剪定したばかりなのに、よくもまぁ、こんなに伸びたものだ・・。実に感慨深い・・・。あ。ガラス窓に、つい先月、43歳になった自分の姿が映っている。よくもまぁ、こんなにハゲ散らかしたものだ・・。実に感慨深い・・・。僕の妻は日頃、僕の薄毛を見るにつけ、家事の手を止め、いじくり倒し、茶飲みがてらに、あざけり笑い、明らかに夫の薄毛でストレス解消して、薄毛笑いで、ほどよい疲労、快眠、健康って感じですが・・・。ああ見えて実は、夫思いの心優しい性格なので、ねえ、あんた、育毛したら?とか、ねえ、あんた、植毛したら?とか、ねえ、あんた、いっそのこと、まゆ毛を全部剃って、広いおでこの、高いところに、マジックペンでまゆ毛を書いて、ハゲじゃなく、「目とまゆ毛の間が広い人」として生きたら?とか、実に心優しい助言を沢山くれます。ハゲについて物申せと言われれば、天が自分に与えたささやかな試練かもしれぬし、裏を返せばチャームポイントにだってなるし、対人関係において、ハゲを見る側の人間性を、逆にこっちが見るという、ひとつのリトマス試験紙的な役割を果たしてくれるともいえるし、まぁ、言い出せばきりがねー。でもまぁ、僕はどうのこうの考えず、これまでどーり、あるがままよ。あるがままの、ハゲでよい。あるがまま、なるようになる。レットイットビー、ケセラセラ。ハゲるがままの、なるようにハゲ。それ行け!ハゲ!行こうぜ!ハゲ!痛いほどまぶしい空の下!風の赴くままに!あの風車のように!南風に吹かれ!どこまでも陽気に!なびかせる髪はもうどこにもないのだとしても!にほんブログ村
2017.08.14
ハゲと雑貨のエトセトラ 第三夜「無印良品のハサミ」このお盆休みに、家族で海水浴に行ってきました。海水浴場の近くの古いホテルで一泊して、翌朝、静かで、冷えた海岸線を、家族みんなで歩きましたよ。藻屑と漂流物だらけの小汚い浪打際を、行く当てなく、ただ砂浜に足跡をつけて廻っただけなのだけれど、不思議と僕たち以外誰もいなかったので、なんだか海が、僕たち家族に、「特別にくれた時間」のようで、「止まった時間の真っただ中」にいるようで、僕は幸せな気持ちでいっぱいでした。実は今回の家族旅行で、長女のP子の成長を特に感じるとともに、正直、この先少々不安にもなりました。要はね、自由すぎるんです、性格が。この時も僕たちはどんどん先に歩いていて、彼女一人取り残されているのに、気が付かないのか、一人でも平気なのか、水平線を眺めながら、夢中で何かぶつぶつ言ってましてね、なんか海に願い事でもしている様子でね、要は僕の子供の頃にそっくりなのでね、うーん、心配。僕にそっくりと言えば、P子はお絵かきや図画工作が得意でして、ちなみに、このブログのタイトル画像はP子画伯の作品です。今後も毎月彼女の作品で画像変更していこうかなと。まったく僕に似て、頭は悪いけど手先は器用なので、ハサミを使えるようになったのも、かなり早い時期で、幼児でも使いやすい無印良品のハサミで、なんか片っ端から切りまくり、妻に叱られてました。さてさて、ハサミと言えば、僕にはハサミにまつわる忘れられない一日があります。それは今から8年前、僕が最後に美容室に行った日です。当時僕は既に、ご機嫌にハゲ散らかしてしたのだけれど、住んでいたマンションの1階店舗にあるという理由で、無謀にも美容室に散髪に行っていたのです。(今はバリカン自分刈り)そこの美容師のお姉さんは、僕が何度「丸坊主にして下さい」と言っても聞かず、「まだまだオシャレにキメれますよ!もったいない!」とか、「あれ?先月より髪が増えてません?何かやってます?」とかなんかすごい励ます感じの言葉をかけてくださっては、「坊主刈りじゃないけどハゲが見苦しく見えない絶妙なカット」に毎回して下さいました。その日もいつものように、カット前に僕の頭皮を凝視しながら、なんか励ましたり、うそぶいたり、ほのめかしたりした後「坊主刈りじゃないけどハゲが見苦しく見えない絶妙なカット」にとりかかっていました。ただ、この日いつもと違ったのは、初めて見る見習いっぽい若い女の子がお姉さんの横について、仕事を手伝っていたってことです。お姉さんは若手が見ているので、いつになく真剣な表情。女の子も先輩の技術を見て覚えようと、真剣な眼差し。お姉さんが「ちょと、アレちょうだい。」とか言うと、女の子が横からサッと道具を手渡したりしている。・・・なんかこれ、手術みたいだなぁ。我ながら小3ぐらいの発想で嫌んなる。でもそう思ったら、妙に可笑しくてたまらなくなり、胃の中から突き上げるような笑いを我慢するのに必死。そんで、お姉さんのハサミを使う手元に注目すると、僕のハゲ散らかした数少ない髪の毛を、ところどころ長めの髪を残して、丁寧にねかしたりしながら、絶妙なバランスで、全体が均等に見えるよう、まるで機械のように、テキパキとすいてゆく。・・・天才外科医。あ。ヤバい。笑っちゃう。そうだ!息を止めろ!この笑いを窒息寸前の苦しみにすりかえろ!・・・僕、患者。・・・ハゲ、患部。って!自分で追い打ちかけるなって!ふっ、太ももをつねれ!笑いを激痛にすりかえろ!ぎゅーって、太ももがひきちぎれんほどに!そんなこんなで、何とか笑いをかみ殺し、かみ殺し。ああ、地獄からの生還。今まさに、カット完了、もう、ゴール寸前ってところで、僕の髪を切り終えた美容師のお姉さんが、見習いの女の子にぽろっと言った。「ふーー。なんとか成功。」オペじゃーーーーーーーーーーーーん!ねぇこれ!オペじゃーーーーーーーん!ねぇねぇ!あんたドクター?ねぇねぇ!あんた助手?だぁ~~~~~~~しゃしゃしゃぁ~!・・・とはさすがになりませんでしたが、そっから、レジで支払いして、店を出るまで、三十も半ばを過ぎた大人が、ずっとクスクス、ニヤニヤしていて、そんな自分が、んもぉ~嫌で嫌で。その日から、美容室には行ってません。この性格、どーか我が子に遺伝しませんように。なんて、僕もP子のように、海に願い事しようかなぁ。にほんブログ村
2017.08.13
ハゲと雑貨のエトセトラ 第二夜「エアープランツ」「エアープランツ」です。種類は「ウスネオイデス」というモサモサのやつ。テレビの上の、窓のとこに吊るしてあります。一見かぼそい感じですが、そのモサモサを触ってみると、一本一本に芯があり、ほどよい弾力もある、表面の色艶もよく、植物臭はない。土のいらない植物で、水は基本的に、3日に1回ぐらい霧吹きで水分をあたえるのみ。その程度の手間で、このモサモサ感!素晴らしき生命力だなぁ・・・。休日の朝、何気にこいつを眺めていると、妻が後ろから、肩をぽんぽん、何?「うらやましいのか?」休日の昼下がり、あ。洗面台にさっきののエアープランツ。水にひたひたに浸かってござる。月に1回4~6時間を目安に、このように水をやるようです。ソーキングという水のやり方だとのこと。わっ、すごい。昆布みたい。なんて何気にコイツをわしづかみにしていると、化粧台の鏡に突如妻の姿、わぁっ!な、何??「うらやましいのか?」お天気の良い休日の午後、家族でホームセンターへ買い物に行く。妻は、ティッシュやオムツ、愛犬のエサなどの購入に大忙し。別段僕はやることがないので、ぶらぶらと妻から30メートルほど離れ、買い物カートをガラガラ鳴らしながら、ぶらぶらと観葉植物売り場へ。あ。うちのエアープランツと同じやつがある。うちのよりずいぶんデカいなぁ。へー、こんなにモッサモサになるんだ・・・。なんて何気に眺めていると、突然、スマホからメールの着信音。え?妻から??新着1件件名 「うらやましいのか?」にほんブログ村
2017.08.12
ハゲと雑貨のエトセトラ 第一夜「ハングイットオール」吾輩はハゲである。名前はまだない。毛がないしー、金もったいないしー、理髪店とか行ってねーしー。家電屋で購入した家庭用のバリカンで、月2回程風呂場で丸坊主にしている。ハゲ人間にも様々なタイプがいますが、僕は俗にいう「明るいハゲ」なので、育毛しねー、植毛しねー、カツラなんかにゃ興味がねー。今日もご機嫌にハゲ面さげて、お天道様を頭皮に感じ、街を、世間を、闊歩しているぜ、コノヤロー!ただぁ~し!明日は特別。僕が妻の代わりに、次女のOちゃんを初めて保育園にお迎えに行く日。絶対に帽子をかぶっていかなくちゃ・・・。深くかぶっていかなくちゃ・・・。よし!絶対に帽子を忘れないよう、玄関にあるハンガーラックに帽子を引っかけておきましょう。えーと、イームズ夫妻デザインの不朽の名作「ハングイットオール」。んーと、妻からの情報では、世間ではリプロダクト品が多いのだけれど、我が家のはハーマンミラー社の正規品なんですって。???。うーむ、僕には妻の言ってることがよく解りませんが・・・。詳しい人、意味わかります?「アート性の高い雑貨」というより「マジ?、カバンや帽子をひっかけてもいいの?この美術作品!」って感じですな、こりゃ。繰り返し言うが、明日の保育園には、忘れずに帽子をかぶっていかなくちゃ。もうあの日のような大惨事はゴメンだ!あの日のような保護者や保育士を巻き込んでの大騒動だけは避けなくちゃ・・・。・・・そう、あれは、長女のP子が園児の頃(今は小学1年生)、同じく僕が妻の代わりに、初めて保育園にお迎えに行った日のこと・・・。長女のP子は、根っからのお調子者。加えて初めてパパが保育園にお迎えに来たのがよほど嬉しく興奮したのでしょう、僕の姿を見るなり、僕の頭部を指さして、「ねぇ!みんな見て!P子のパパ、ハゲツルピッカ!」と園庭に響き渡る声で叫びやがった。そんで、自分の発言に自分でウケて、エヘッ!エヘヘッ!エヘヘッ!とアホ丸出しの大笑い。まわりの園児、さすがに「え?これって笑っていいの?」と一瞬ひるんだが、P子の「ねぇ~パパぁ~。何でパパ、毛がないのぉ~。」というアホな問いに、「あれ?しまったぁ~!髪の毛会社に忘れてきたぁ~。」というアホな受け答えを僕自身がしてしまったのが大惨事の始まり。まわりの園児たちに「あ。このハゲは、ハゲ呼ばわりしてよいハゲなのだ。」と即座に承認されてしまい、まわりの園児10人ぐらい、どいつもこいつも、「ハゲツルピッカ!ハゲツルピッカ!」の大合唱。離れた部屋にいたヨチヨチ歩きの幼児たちも、園庭の賑やかさ一体何事かと、部屋から顔を覗かせ、お姉ちゃんたちにつられて、ケタケタケタとお手々叩いて大笑い。僕ぁ~初めて見ました、幼児のスタンディングオベーション。僕もまだその時は、「うむ。うむ。叫びなさい。笑いなさい。幼き子供は愛くるしきものじゃのう。」という感じで一緒になって楽しんでいて、何なら青くじゃりじゃりした僕の坊主頭を園児を並ばせて一人ずつ触らせてあげるという、斬新なアトラクションを開始しようかなと。開始しようかなと思ったその矢先。「こらっ!誰君!なんて失礼な事を!」と、何や知らんスーツ姿の父兄がやって来て、園児の一人をすごい剣幕で叱り始めた。あのぉ~、だんなぁ~、どうか坊ちゃんを叱らないでくだせぇ~、アッシが勝手気ままにハゲてるだけですからぁ~。と言って助けてやりたいが、うーん、なんか言えない空気。「だって!P子ちゃんがはじめに言ったんだもん!」「P子ちゃんは関係ない!」いやっ、関係あるっての!うちの娘がアホなんだってのっ!。坊ちゃん、すまねぇ、おっさんがハゲてるばっかりに・・・。そっからは、まわりの保護者も、そのスーツ姿のパパにつられるように、あちらこちらで我が子に教育的指導をおっぱじめる始末。「誰ちゃん!なんてはしたない言葉つかうの!」とか。(すまねぇ。はしたない頭で・・・。)「誰ちゃん!P子ちゃんのパパに謝りなさい!」とか。(や、やめてっ!死ぬ!謝られたら情けなくて僕ぁ死ぬ!)そんで、若い保育士たちはというと、(笑っちゃダメよ、私達!・・絶対ここは笑っちゃダメ!)という、笑死寸前の形相丸出しで、「はーい。とにかく早く帰りましょ~。」(ぜってー笑うな!このハゲはともかく、他の父兄にゃ、笑っちゃいけねーハゲもいる!)って感じで事態の収拾にあたる有様。逃げるように園庭を後にする僕とP子。次からは絶対帽子をかぶって来よう・・・。なんだか得体のしれぬ疲労感をどっと感じながら、P子と手をつないで夕暮れの路地をとぼとぼ歩く。すまねー。園児たち。おっさんが、空気の読めないハゲで。すまねー。保護者の方々。アッシが、教育上よくないハゲで。すまねー。保育士の先生方。アッシが、はなはだ迷惑なハゲで。「パパ!今日すっごい人気者だったね!」と、何故かとても嬉しそうなP子。エヘッ!エヘヘッ!エヘヘッ!・・・アホ笑い。「・・・おバカさん。」そう言って、僕はP子のほっぺたを軽くつねった。いや。けっこー強くつねったかもしれない。にほんブログ村
2017.08.11
今回の主役は、フレンチブルドックのモモちゃん。僕の恐妻の宝です。もといっ、愛妻の宝です。2002年1月30日生まれ。15歳と6ヶ月のヨボヨボ婆さんベイベー。フレンチの平均寿命は10歳~12歳とのこと。ヨッ!モモちゃん!ご長寿!もう大好きなソファーにジャンプで飛び乗る力はないので、ペット用の階段を設置。おしりでソファーを汚すので、ソファーと同色のタオルを敷いてます。お気に入りの場所、お気に入りの姿勢で、爆睡中。次女にいたずらされてます。モモのトイレゲージの収納場所は、リクシル製キッチンの収納棚の下部スペースを利用。収納棚はフーリープランで購入したので、妻がめっちゃこだわったポイントです。わっ!きっちきち。設置場所がキッチンのデカい換気扇の真正面というのもポイント。迅速かつ強力な臭気対策が可能です。こんなこと言うとアレですが、僕は普段、妻の話はあまり聞いていないことが多いのだけれど、愛犬モモちゃんのことについては、夫婦で真剣に話し合う「夫婦会議」的なことを幾度となくしてきたんですね。誠にせんえつながら、今回はその「犬と暮らすにあたっての僕と妻の決め事」みたいなものを、簡単に10項目にまとめてみましたので、どうぞ。「犬との暮らし、僕と妻の10の決め事」① 犬のために働く。愛犬家の方はご承知のとおり、犬を飼うには大変お金がかかります。うちのモモちゃんの購入費から、エサ代、雑費、幾度の手術代、通院代、等々、この15年間の費用を概算でざっとはじいても、軽自動車の1.2台は買えておつりがきますな。手術などのいざという時、お金の工面に困らぬよう貯金は必要。「お金がない」が理由で愛犬を見殺しにしないで済むように、とにかく働くべし。② 仕事より犬をとる。上記内容と逆のことを言っているようですが、「忙しい」「ヒマがない」を理由に愛犬を見殺しにしないってことです。モモに何かあった場合、妻は必ず仕事を欠勤してモモのケアに専念します。手術日、その後の通院日、安静のため付き添いが必要な日など、全て妻は休みます。モモのためのお金が必要な時に働けないので、まさに負のスパイラルですが、その時は僕が休日出勤などして金銭の不足を補います。さっきからお金の話ばかりでひんしゅく買ってますかね。確かに愛犬のことを語る際に金銭の話はタブーのようなところがあります。でも僕たち夫婦は、この金銭の予算立てを常に重視してきたっす。愛情だけでは愛犬は長生きせぬと考えるからっす。③ 子供より犬をとる。モモちゃんを飼うと決めた時妻が言った言葉です。その時まだ僕たちは新婚で子供はいませんでした。その後子供は2人できましたが、妻の中では一貫した信念みたいです。今でも全てにおいてモモが優先。傍から見れば、そこまで信念を持ってして、やっと子供と犬を平等に扱っているように映るんじゃないかなと思います。「子供第一、ペットは二の次」と思った瞬間から、実際の扱いは「五の次、十の次」の扱いをしているものです。さてさて、モモちゃん最優先の妻の気持ちと裏腹に、モモちゃんは自らを家族の最後尾に位置づけしている様子で、子供たちにいつも優しく、そして遠慮気味。情の深さに泣けてきます。④ 過保護にする。エアコンは年中つけっぱなし。エサは高価でも体に良い物を。思い出づくりに家族旅行には何度も同伴してます。犬の過保護を非難する方もいますが、妻曰く、飼い主の勝手な都合で我が家につれてきておきながら、過保護はダメと不衛生で過酷な環境をわざと与え、あえて早死にさせる意味が解らない。とのこと。うちはこれからも信念を持って過保護っす。⑤ 妻の指示に従う。別に妻が怖いからって訳じゃねっす。責任者を明確にし、その者の指示で他が動くということ。愛犬の世話を一人に押し付けることなく、家族で分担するのはよいことだと思うのですが、散歩は誰の責任、エサは誰の責任、健康管理は誰の責任というように、責任まで分担してしまうと、愛犬の思わぬ事故や病気につながる恐れがあると僕は思います。厳密な意味で飼い主というのは何人もいない方がよい。モモの総括責任者、つまり「飼い主」は妻一人。もちろん、モモの世話やモモについての相談は家族でしますが、あらゆる判断や決定は妻がします。⑥ 毎日ボディーチェックをする。妻は毎晩寝る前に、モモちゃんの体中の隅々までボディーチェックをします。これまで、鼻のイボ、まぶたのイボ、肛門腺の異常、背中のイボ、左足の悪性腫瘍など、全てこのボディーチェックにて早期発見してします。発見したら即対応、手術、通院、の繰り返しで、今日に至ります。モモちゃん、まだまだ元気です。⑦ 毎日歯磨きをする。たぶん、まわりがまだあまりやっていなくて、うちが特に熱心にしていることがこの歯磨きです。妻は昔歯医者さんに務めていたりして、歯磨きには強いこだわりがあります。とりあえず、モモちゃんの歯ブラシは人間用。磨き方は歯周ポケットにぐいぐい毛先を入れるみたいな、スゲー本格的なやつです。個人的には歯の健康と長寿は無関係だとは思ってませんが、妻の熱心な磨き方を見ていると、「おい!嫌がってるじゃねーか!もうやめてやれ!」と言いたくなる時もあります・・・。でもまぁ、歯磨きは、あなどれませんよ、ホント。⑧ 災害時、置き去りにしない。被災地にペットを置き去りにした人。それを非難する人。非難する人を非難する人。ペットの命についての考えはそれぞれですが・・。うちは、災害時、愛犬を置き去りにしません。一緒に避難します。では実際何処へ逃げる?ペット同伴可の避難所ってあるの?エサは?トイレは?実は僕たち、まったく情報不足の準備不足。言うは易し。反省。⑨ 先ず、飼い主が健康でいる。当たり前のこと過ぎて忘れがち。先ず、飼い主が心身共に健康であるべし。経験上、僕や妻の心の状態が不安定だったり、体の調子が悪かったりすると、連鎖的にモモちゃんにも不調がでました。病気、不幸、災難、ストレス、人間の世界は色々大変。でも、くじけそうな時は「愛犬の為ならぁ~エンヤコラァ~」とひと踏ん張りっす!愛犬が見てるぜ!心も体も強い飼い主でいたいものです。⑩ 「死」を禁句にしない。モモちゃんを飼ったばかりの頃、見ていると心配になる程の妻のモモへの溺愛ぶりをいさめる為、「モモもいずれは死ぬのだよ。」という内容のことを妻に言ったことがあります。若かりし妻は「そんな不謹慎なこと言わないで!」と半ベソかいて激怒しました。その後も折につけモモの「死」について僕が述べると、「辛くなるから言わないで!」「悲しくなるから言わないで!」と絶対禁句の一点張りでした。時は流れて15年。「今日帰ったらモモが動かないから、いよいよ死んだと思ったら、ただの爆睡だった。」とか、「あと2・3年は生きてほしいなぁ~、でも5年先はないなぁ~。」とか「明日死んでもおかしくねー。」とか「安楽死についてどう思うか」とか「死んだあとのペット葬について」とか平気で言ってます。15年も深い絆でむすばれていると、モモちゃんはもう妻の一部分みたいになっているので、「10年先も、20年先も、ずっと一緒だよ。」なんていう白々しい感情はもう湧いてこないのでしょう。妻は今日まで本当に献身的にモモちゃんのお世話をしてきましたし、これからも愛情いっぱいでお世話するでしょう。モモちゃんもそれに応えるように(かなり足元がヨタついてきましたが)今日も元気いっぱいです。彼女たちは「たぶんそんなに遠くない死」から目をそらすことなく、むしろ「死」というものを傍らに置いて、常に意識しながら、絶対に悔いを残さぬよう、毎日を楽しく過ごしています。妻とモモちゃんの深い絆は、僕の誇りです。そして神様。その「別れ」の時。もしも願いが叶うなら人間の妻と、犬のモモちゃん最後に一回だけ言葉を交わせる魔法をかけてください。そしたら彼女たちはきっとこう言うでしょう。モモがうちの子で、ママは幸せでした。モモ大好き。ありがとう。ママが飼い主で、モモは幸せでした。ママ大好き。ありがとう。にほんブログ村
2017.08.06
前略。僕は急いでいた。一刻も早く!急いで二階へ駆け上がれ!ヤバイ!間に合わない!急げ!急げ!ホラ急げ!あれっ!?!?!?!?この日、この時、この瞬間、突然僕の頭に、聞こえるはずのない、雲の彼方からの雷鳴、見えるはずのない、雲の切れ間のからの光芒、僕。階段の途中。立ち止まり。動けない。あ。眼前に。妻。登場。ベランダでひと仕事を終え額に汗。乾いた洗濯物が大量に入った洗濯カゴを両手に抱え。「あんた、何しとんのこんなとこで?そんな深刻な顔して。」妻、これ見よがしに忙しそうに僕に問う。・・・いやね。ここでこうして振り返っていたのさ。そう。これまでの自分の人生を。「はぁ?」今日まで自分は何をしてきた・・・。そして何を成し得なかった・・・。「ごめん。ちょっと忙しいんですけど・・・。」そして君が今日まで僕にくれた溢れんぱかりの愛の日々を・・・。「うざっ!こぅらぁ~あんたぁ~!二度と聞かんで答えやぁ!そこで!何!し!と!る!の!」・・・いやね。あれっ!と思ったらよ。何しにきたんだっけ?思い出せねーの・・・はは。「・・・どけぃ!じゃまっ!」狭い階段の途中、すれ違いざま身を細める僕の傍らを、大量の洗濯物と妻が行く。背後から、イノシシが野山の斜面を猛進するかのような轟音。どたどたどたどたどたどたどた。妻の気配がなくなり、階段には、階段たる、いつもの静寂。前略。階段の途中で振り返ると、吹き抜けには、マリメッコのファブリックパネル。これ、たしか「雪いちご」って名前だっけ。てゆーか、「雪いちご」なんて植物ねーよ。あれ?あったっけ?・・・。実際にあるのかないのかはっきりしない木なのだから見方・感じ方は、見る人の、どーぞ御自由にってことでいーのかな・・・。あれ?僕、何か急いでなかったっけ?・・・まあいーさ。慌ててもろくなことはねー。しょせん、ど忘れする程度の急用ってこった。それより、いーね、この「雪いちご」。間接照明がまるで木漏れ日のよう。若葉のざわめきさえ、聞こえてきそうで・・・。にほんブログ村
2017.08.02
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