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めっきり寒くなってきましたね。うちの15歳の老犬、フレンチブルドックのモモちゃんも、お洋服を一枚羽織って、冬支度です。もともと愛想のない面構えのモモちゃん。最近はボケも入ってきたのか、表情が虚ろで、不愛想ここに極まるって感じ。昔は黒光りしていたボディも、すっかり白髪だらけ。体毛に、かつてのような、光沢もなくなってきました。僕の妻は、モモのほっぺたの臭いを嗅ぐのが好きです。日課のようにモモのほっぺたに鼻を擦り付けて、くんかくんかと嗅いでいます。「この唾液の醗酵した臭いがたまらなぁ~い」とか言いってます。俗にいう犬の体臭フェチです。「はぁ~、香ばしい」とか言ってます。変態です。「にほひ~、にほひ~、いいにほひ~」とか歌ってます。変人です。モモの顔面の色素がなくなってきたのは、妻が鼻を擦り付け過ぎたからだと、僕は思います。この間、病院で簡単な視力の検査をしてもらったら、モモちゃんはもうほとんど目が見えていないとのこと。慣れ親しんだ空間を、嗅覚と感覚で歩いているらしい。確かに、部屋の家具の配置換えなどをすると、しばらくそこらじゅうに頭をこつこつぶつけながら歩いています。老犬のこういった仕草は、滑稽味に実に深みがあり、子犬には決してないものであって、僕はすごく可愛いと思います。ただし、目が見えないので、二階の寝室の扉をしっかり閉めてしないと、廊下に迷い出てしまい、階段から転げ落ちてしまうなんてことがあるので、注意が必要です。階段を一・二段転げて止まってくれればよいのですが、十段下の階段の途中の踊り場まで、スタントマンかよ!ってぐらい豪快に転げ落ちてしまうモモちゃん。いつも僕の不注意なので、物音に慌てて飛んできた妻にこっぴどく叱られるのですが、モモのあまりに見事な落ちっぷりを思い出すと、笑っちゃいけないと分かっていても、思わず笑ってしまい、その不謹慎な態度に、更にこっぴどく、猛烈に妻に叱られる始末。怪我でもしたら大変。ごめんなさい。おーいモモちゃん、そこは壁。道じゃないよ。ドックフードは、乾燥したままでは、もう硬くて食べられないので、一度湯がいて、水で冷やしてから、食べさせています。見えてないので、ボロボロこぼしながら食べます。おしっこは、トイレゲージ付近まで来て、トイレシーツの臭いがすると、すぐ出てしまうらしく、あと3歩でトイレです!っていうトイレ直前の床の上で、フルで放尿してしまうことが増えました。お尻もゆるくなっているので、そこらかしこに、パンくずサイズの小さなウンモを落として歩きます。あれ?モモちゃんどこ?って時も安心です。へンゼルとグレーテル方式で、ウンモをたどった先にモモがいます。夜中の徘徊も頻繁になってきて、床の上をカチャカチャとあるく爪の音で眠れない時もあります。とは言ってもそんな神経質なのは僕だけで、妻も娘たちもモモの足音に負けないような、豪快ないびきをかいて、眠りこけています。君たちゃ高木ブーか!さて、このように、苦労が絶えぬと言ってしまえばそれまでの、老犬との生活ですが、あいにくうちには、苦労を素直に苦労と受け止めるような、まともな人間は一人もおらず、そんな苦労は、切り裂いて、毎日げらげら大笑いしながら、老犬モモちゃんと楽しく生活しています。長く付き合ってきた愛犬との生活を、たかが歳をとって介護が必要になった程度で、負担に感じる、辛いと感じるなんてのは、僕としては飼い主の怠慢に思えてなりません。要は、楽しむことを、さぼっている。同じ老犬との生活でも、感じ方ひとつで、家庭のムードひとつで、簡単に楽しい生活に変えられるものです。老犬が床に落としたウンモを見て、笑えるか?です。苦労を切り裂いて、その苦労の中にきっとあるであろう、「楽しさ」を見付け出せるか?です。我々老犬の飼い主は、気を抜くと、すぐに悲しんでしまう、疲れると、すぐに悩んでしまう。さぼっては駄目です。老犬と楽しんで生きるのには、とんでもない気力と体力がいる。でもそれを決してさぼっては駄目です。普段、家ではふにゃふにゃの僕ですが、このような老犬との生活の基本方針については、家族にしっかり伝えていて、楽しむことをさぼる家族には、我ながら珍しく、厳しく注意したりしています。妻は僕の6歳年下ですし、娘たちと僕は40歳近く年齢が違います。家族がこのまま、事故や病気や災害に合うことなく生活していけば、まず、一番最初に死ぬのは僕です。つまり、妻や娘、愛する者の死を見なくてよい。これ、僕の何よりの幸せです。年長者の特権です。でもね、モモちゃんだけはね、どうやら、見送ってあげなくちゃならないね。それも、そんなに遠い話じゃなさそうだ。そん時、僕、まともでいられるだろうか?妻は、しばらく駄目だろうな・・・。いかん、いかん。ほらね。気を抜くと、すぐに悲しい話になる。さぼるな、さぼるな。笑って暮らそう。そうだろ?なぁ、モモちゃん。にほんブログ村
2017.10.22
先日、IKEA長久手に行ってきました。Q輔、IKEAデビューです。まだオープンして間もない為、休日の昼間は大渋滞するので、平日の夜に行きました。夜7時くらいなら、待ち時間無しで入店できましたよ。店内はすごい人でしたけど。妻は、いよいよ子供部屋を作り始めるべく、ご覧のとおり、すっげー買い物してました。子供部屋作りの模様は、いずれまた。こらこら、Oちゃん。展示物のおもちゃで遊んではダメだよ。こら!展示物のおはじきで遊ばないの!こら!展示物の・・えーと、なんか知らん赤い風船が光るやつで遊ばない!三年間に煙草をやめてから、大の風呂好きになりやした。いや~人の趣味嗜好って変わるものなんですねぇ~。もともと子供の頃から風呂は大嫌いでね。湯船に浸かって開口一番「はぁ~退屈ぅ~」と呟くタイプ。そんで、煙草中毒の時は、風呂に入った途端に煙草が吸いてぇなんてこともよくあったので、僕の入浴は、ワシャワシャと大急ぎで体洗って、サブンと数秒湯船に浸って出るという、まさに烏の行水、て言うか刑務所の囚人、てか、ダチョウ倶楽部の熱湯風呂って感じの有様でした。それがねぇ~、今やゆっくり湯船に浸かって美輪明宏のヨイトマケの唄なんか最後まで熱唱しちゃうぜ!風呂はエコーが効くからね、「え~んやこらぁ~!」が響いてよ、上手く聞こえんだな、これが。入浴剤なんかもガンガン入れちゃう。有馬、草津、下呂、なんていう日本の名湯に家庭で手軽に入れるってのがありがてぇや。でも本当は、「ザ・昭和!」って感じの、昔ながらのバスクリンっぽいやつが好きだな。浴槽にペンキひっくり返したのかよ!ってぐらい緑色のやつ、風情のかけらもない、雑ぅ~な香りのやつ。自宅から目と鼻に先なのに、それまで行ったことのなかったスーパー銭湯や、家族旅行や社員旅行でも、部屋のシャワーで済ませて、頑として入らなかった温泉施設も、今じゃ、自分の小遣いはたいて頻繁に行きます。すんげー行きます。繰り返し唸ります。いや~人の趣味嗜好って変わるものなんですねぇ~。Oちゃんが特に興味をしめした、デッサン人形。展示品はどっひゃーって感じで、陽気なポーズ決めてますけど、うっ。ケース入った商品がこちら。ねぇなんかグロくない? 怖くない?さてさて、今となっては、僕の仕事終わりの至福の時、疲れた身体を癒す時、荒んだ心が和む時、そんな大切な僕の入浴タイムを、隙あらば、ブチ壊し、踏みにじり、邪魔する奴らがいる!妻!長女!次女!女海賊、三悪人!ラム酒で乾杯!ヨォ~ソロォ~!まず、うちの妻は、僕が家に帰り、玄関の扉を開けるのと同時に、待ってましたとばかりに、「ちょっと聞いてよぉ~」なんつって、今日パート先であったエピソードなど、その日の出来事を逐一報告してきます。夫婦の会話は大切、出来るだけ聞いてあげたいのですが、僕が脱衣場で服を脱いでいる最中も、僕の傍でしゃべりっぱなし。浴室に入って身体を洗っている最中も、湯船に浸かっているいる最中も、ず~と風呂の扉を開けてしゃべっりっぱなしなんです。信じられます?んもぉ~いい加減一人にしてくれ!静かに風呂に入らせてくれ!なんて僕が怒鳴ると、「ちっ!何だ!ハゲのくせにシャンプーなんか使いやがってコノヤロー!頭に牛乳石鹸塗り付けとけバカヤロー!」なんて逆ギレ。耳を疑うよな暴言吐いて、風呂の扉をバタンと閉めやがる。んで。やっと妻のおしゃべりから解放されたと思い、風呂の扉に鍵をかけ、改めて風呂に浸かりかけたその時、「パァパァーーー!」出た!長女P子の金切り声。P子が夢中でテレビを見ている隙に、僕がこっそり風呂に入った事を、妻がP子にチクりやがった。「パパ!何で一人で入るの!待っててねぇ~今P子が行くからね~!」脱衣場でばたばたと服を脱ぐ長女の影。うるせぇな。まあいいさ。風呂に内側から鍵かけてるからね。入ってこれねーよ。パパ今日は一人で入りてーんだ、邪魔すんない。てなこと一人で呟きながら、ユニットバスの扉を見ると、折れ戸の薄い半透明の樹脂ガラスに、P子が小さなお尻を押し付けている。ワーオ!ガラスにお尻!往年の志村けんっ!パパが風呂の扉を開けるまで、この「ガラスにお尻大作戦」をやめないという持久戦の構えか?無言でずっとやってんだ、これが!新手のプレッシャーについ根負けして風呂の扉を開けてしまう僕。んで。P子にかけ湯をして、湯船に浸からせると、P子が「あ!パパ見て!」と大笑いしながら扉を指差す。樹脂ガラスには、P子のお尻よりひとまわり小さい、コンビニの肉まんみたいな、二歳のOちゃんの「ガラスにお尻大作戦」が!ああ~、着々と馬鹿が、OちゃんにP子の馬鹿がうつってる。んで。Oちゃんにかけ湯をして湯船に浸からせると、突然風呂の扉がバーンと全開!湯煙が晴れると、そこには仁王立ちした全裸の妻の姿が!はっ?何事?「はい!御免なすって!時間短縮ってことで!ガス代節約ってことで!御免なすって!」なんつって、早々に体を洗い始める始末。風呂場はぎゅうぎゅうず詰めの地獄絵図。も~嫌、こんな生活!P子がこの夏育てたアサガオからとれた種を、何故か僕にくれました。ありがとね。P子。僕の好きなブロガーさんが、ほぼ毎日更新されている超人気ブログの中で、時折、母としての自分と、反抗期真っ只中の息子さんとの関係を書かれている回があります。一見して決して取り乱すことのない落ち着いた文章なのですが、その活字に仮にプスリと針を刺すと、活字からじんわりと血液が滲むような「生の文章」を書かれていて、同じ親として読んでいると鼻の奥がつーんと痛くなります。僕の娘二人も、今はこっちが逃げ回る程まとわりついてくるけど、年頃になれば、父親など毛嫌いして、会話などすっかりなくなってしまうのかなぁ。どこの馬の骨とも知れぬ、しょーもない男との恋愛に夢中になるのかなぁ。その時僕は父として、それを我が子の成長として静かに見守るしかないのかなぁ。そうはいくかバカヤロー!そんな時こそ、娘が風呂に入っていたら、パパが「ガラスにお尻」だ!コノヤロー!「ガラスに前」だ!コンチキショー!無理やり風呂に入ってやっからな!覚えてやがれ!コンコンチキ!・・・親子とは言え、訴えられるんかな?ダメだ。反省。自分さ。子供じゃねーんだからさ。親なんだからさ。ちゃんとしよう。さ。家族全員で一斉に風呂を出た後、僕は風呂上りにサンルームで焼酎を飲んでいた。何故親は、こと子供の悩みとなると、まるで子供のように悩むのだろう?そんなことをふと思って、空を見上げると、風呂上りの夜空に、まん丸いお月様。今宵の月は、娘の「ガラスにお尻」みたいに丸くて。にほんブログ村
2017.10.19
先日、水曜日のダウンタウンを見ていたら、妻が「あ!Dr.スランプの人が出てる!」と言うので、え!原作者の鳥山明さんがテレビに出てんの?と驚いて画面を凝視したら、爆風スランプのパッパラー河合さんでした。こんにちは。Q輔です。うちのバルコニーには、水栓が設置してあります。7年前の新築工事の際に、追加プランとして設置しました。以前、賃貸マンションに住んでいた時、バルコニーを掃除する時は、キッチンで溜めた水バケツを何度も往復させて、デッキブラシで水洗いしてました。これ、妻が僕に押し付けてくる仕事だったので、本当に面倒臭くて、嫌で嫌でたまらなかったんです。ですから、新築計画の時、バルコニー水栓は外せぬと、珍しく僕がこだわりましたね。バルコニー水栓は、あれば本当に凄く便利です。汚れに気が付いたら、ホースを差して、シャワーでシャー。バルコニーって毎日干す洗濯物から出る糸くずや髪の毛が、溶けて固まってヘドロ化したものがベッタリこびりついていたり、エアコンの室外機のドレンが垂れ流しだったり、枯れ葉や虫の死骸があったり、実は家の中ですぐ汚れる場所の上位に入るんじゃないかと僕なんかは思うのだけど、何故か意外と見なかったことにされちゃうゾーンなんじゃないですかね?とにかっく、汚いんですよね。さて、あれば凄く便利なバルコニー水栓ですが、ハウスメーカーさんは、基本的に設置を拒みますね。理由は簡単、2階配管からの漏水事故は、1階の床下や外部配管の漏水に比べて、非常にリスクが高いからです。天井裏で水漏れすれば、天井や壁の補修に多額のコストがかかりますし、木造へのダメージは計り知れない。尚且つ、2階のトイレなどの室内に収まっている水廻りとは違って、バルコニー水栓は外部に露出されていますので、冬場の凍結によって器具や配管が破損する可能性は否めません。そういったリスクを事前に全て承知の上でバルコニー水栓を設置したところで、いざ漏水事故が起きれば、メーカーの施工ミスじゃないのか?当然無償で修繕してくれるのだろう?と言うユーザーが多いのでしょう。メーカーによっては後々のトラブルを避ける為、漏水事故があっても異議申し立てしないという内容の、誓約書を書かせるところもあるようです。うちの場合は、僕が上下水道設備の施工管理を職業としているので、何かあれば全て自分が責任持ちますって話で、比較的簡単に許可をもらいましたけどね。実際に我が家を施工したのはうちの会社の職人ですし。まあ、当たり前の事ですが、新築工事が終わってからでは、壁内への仕込み配管は困難な訳で、これから新築工事を計画される方で、バルコニー水栓設置を検討されている方は、やっちゃいけない工事ではないですし、あれば凄く便利な設備ですが、やはりリスクは否めませんので、事前によく業者さんと打ち合わせして納得の上で、設置するか否かをご判断されることをお勧めします。うちのバルコニー水栓はカクダイというメーカーのガーデン用の双口水栓を設置しています。いいでしょ。小洒落た感じで。ちなみに真下を向いている吐水口のホース接続用のアダプターは別注です。カクダイというメーカーは水廻りのアイデア商品や修理部品の種類が豊富で、カタログを一日見ていても飽きません。どちらかというと業者向けのカタログですが、一般ユーザーが見ても本当に面白いですよ。このようにホームセンターで買ってきたシャワーホースをワンタッチで接続出来ます。これなら例の蛇口の先端に付ける見苦しいボッコリ接続部品が不要です。水廻りのことを職業といているプロの端くれとして、水栓を選ぶ時のちょっとしたアドバイスですが、いわゆる普通の万能水栓の購入額に、もう数千円増せば、このカクダイの水栓のようにワングレードもツーグレードも上がった、本当に便利な水栓が購入出来ます。たかが蛇口と言ってしまえばそれまでですが、一度設置した水栓は一年二年で取り替えするものではなく、長い場合十年以上使用される方もいます。実際のところ家具や雑貨と比べて、その時の気分やなんかで、簡単に買い替えたりしないものでしょ?水栓って。ところが建築業者の支給品などは、お客様のことを思うが故だとは思うのですが、ほんの数千円のコストダウンにこだわり過ぎて、本当に便利な水栓をユーザーに提供出来ていないように僕は思います。ですから皆さん、どうか水栓選びは、ぜひ業者を困らせるぐらいこだわって下さい!安くて便利で、且つオシャレな水栓は、探せばいくらでもあるんだなぁ~これが!にほんブログ村
2017.10.15
クマンバチは、ずっと長い間「航空力学上、飛べるはずのない形なのに、飛んでいる」とされ、その飛行方法は大きな謎とされてきたらしい。しかし現在では、レイノルズ数を計算に入れることにより、飛行法は理論的に証明されているんだって。へ~、よう解らんけど、そうなんだ。んで、かつては「飛べないはずなのに、飛んでいる理由」として、「クマンバチは、飛べると信じているから飛べるのだ!」という説が大真面目に論じられたりしていて、「不可能を可能にする象徴」として時に会社やスポーツチームのシンボルとして扱われたりしたんだって。へー。面白れー。我が家の、玄関先のシューズクロークです。扉を開けると、あらっ!扉の裏に傘が収納してある!妻のアイデアで、リクシルのタオルバーを、傘掛けとして利用しています。妻は玄関先に市販の傘立てがあるのが邪魔臭いらしく、見た目にも嫌みたいです。雨の日だけ、この傘立てを表に出して、濡れた傘をここに指します。ソイルというメーカーのアンブレラスタンド。珪藻土(けいそうど)という、不要な水分を吸い取り、自然に乾燥する岩石で出来ています。え~と、そいじゃ今回は、傘にまつわる、僕のどうしようもない思い出話をひとつ。レイノルズ数なんていう、まったく面白味のない数式に当てはめられてしまう前のクマンバチのように、実は僕も、その昔、飛べると信じて、空を飛んでみたことがあります。まぁ。正確に申しますと、背中に傘をくくりつけた救いようのない馬鹿な子供が、貧乏長屋の屋根の上から飛び降りて、足首を捻挫したって話なんすけどね。とほほ。僕がまだ小学一年生の時、母と姉が何かの用事で外出していて、二つ年下の妹と二人っきりの休日のこと、どういった経緯でそうなったかは全然思い出せませんが、何故かその日僕は、「そうだ!空を飛んでアメリカへ行こう!」と思ったんですね。うーん、残念。非常に残念な小学一年生。んで、思い立ったら吉日ってんで、さっそく大空に羽ばたく準備にととりかかりました。僕の航空計画は下記の通り。①背中に子供用の傘を浴衣の帯でしばりつけ、向かい風を受ける。②ウチワを両手に持って、ばたばたと鳥の翼のようにあおぐ。③離陸ポイントは、万が一の場合も死ぬ高さではない、一階の屋根の上を選ぶ。④離陸の時、二階の窓から妹にもウチワであおがせ、追い風に乗る。⑤飛びたった後、飛行中に目にゴミが入いらないように、海水浴の水中メガネをつける。⑥飛行中にお腹が空いたら海の魚を取って食べる。海水は飲めないので水筒を首からぶら下げる。⑦着陸の時、足の裏が痛くないように、ゴム長靴を履き、古新聞を何重にも折りたたんで中敷きとする。⑧アメリカに着いたら、協力者である妹へのお土産に、マクドナルドのハンバーガーを買う。今思えば、闇雲に屋根から飛び降りようとした訳ではなく、一応は自分なりの理論に基づいて行動はしていたみたい、内容は支離滅裂だけど。さて、異様な出で立ちで、貧乏長屋のボロボロの瓦屋根の際に立ち、いざ、離陸の時。恐怖心を紛らわせる為、「兄ちゃん、いち、にーの、さん!で飛ぶからね」とか、「兄ちゃん、二、三日で帰るからね。」とか、いちいち後ろを振り返り、二階の窓でウチワをもってスタンバイしている妹に話しかける。意を決し、いざ!離陸!いち、にーの、さん!で、あれ?着地?離陸、直下、着地、同時って感じ。失敗だ!飛んでない!すぐに二階に駆け上がり、妹にウチワのあおぎ方を注意する。ちゃんとあおいだか?上向きに速くあおいだか?兄ちゃん、飛ばなかったじゃないか!失敗の原因を妹のせいにする、ダメな兄。気を取り直し、二度目の離陸!二度目なので、もう恐怖心はない!飛べ!飛べると信じていれば飛べるのだ!いち、にーの、さん!「兄ちゃん飛んだ!」後方から妹の叫び声。そう、今度は確かに飛んだ!1メートルぐらい上空に舞い上がった!・・・ような気がした。で、離陸、直下、着地、同時。着地の際、右足首をグニった。激痛。悶絶。しばらくして帰ってきた母に病院に連れて行ってもらう。捻挫した。捻挫で済んでよかったぞと医者に叱られた。母の自転車の後ろに乗り、車輪に巻き込まれないよう、包帯でグルグル巻きになった足を八の字に広げて帰る。僕は思った。足が治ったらまたやろう。次は必ず成功する!そうだ!次は傘を大人用の傘に変えよう!それから指の間に上手に挟めば、ウチワだって片手に三つは持てるはず!飛べる!次は必ず!母の背中にしがみつきながら、僕はすでに成功した気分になって込上げる笑みを、まだ気が早いと噛み殺した。半袖ではやや寒い、でも長袖ではやや熱い、そんな秋の始まりの風が吹いていた。目を閉じれば、まぶたの裏に、背中に傘をくくりつけ、両手にウチワを持って、大空を自由に飛んでいる自分の姿が、アリアリと映し出された。海を越え!山を越え!アメリカ大陸!アフリカ大陸!世界の果てはどこにある!飛べる!どこまでも!飛べる!今でも!にほんブログ村
2017.10.14
平成29年10月11日、愛知県長久手市にIKEAがオープンします。10月6日、そのオープン前のIKEA長久手で、妻がお買い物をしてきました。従業員の家族や友人のみ招待してもらえる、コワーカーファミリー&フレンズデーというイベントに、従業員として働く友人にご招待頂いたらしい。という訳で、前回一部紹介しましたが、今回も妻がIKEAで買ってきた物を紹介します。しっかし、すごいね。このカタログの表紙!なんか物で溢れ返っております!ソファーのひざ掛けのだら~ん感がエグイね。どのページめくっても、出てくる写真みんなこんな演出。このおおらかな感じというか、あえて雑多な演出というか、IKEAがやると何故か威風堂々としているから不思議っす。これ、小さな置時計です。ワンコインでお釣りがくるような値段で買えます。横に回転させていくことで、使用用途が四種変わります。いまは、時計。横に回転させると、アラーム。よいしょ、タイマー。あらよっと、温度計。面白れー。これは僕と妻の勉強部屋に置きました。さて、こういった妻のお買い物について、僕はこれまで一切口出ししたことがありません。妻はその性格からして、事前に入念に下調べして買い物をするほうですし、店頭で一目惚れするような商品にばったり出会っても衝動買いはせず、一度歯を食いしばって家に帰り、数日のぼせた頭を冷やし、それでもやっぱり気になる商品であれば購入するといった具合です。まぁ。実際はちょこちょこやっているのかもしんないけどね、衝動買い。でも、今のところ僕の目には付かぬし、仮に目に付いたとしても、多少のことは見なかったことにしてやるのも夫の役目かと。とにかく、妻の「物選び」について、僕が心配したことはないですよ。逆に、日頃から僕が心配ばかりしているのは、妻の「言葉選び」について。僕の妻、U子さんは、日常会話の言葉の端々が、ある日突然何の前ぶれもなくバーストします。聞いているほうが「はっ?」と耳を疑う。それもブルッと背筋に悪寒が走るような「はっ?」です。では、U子さんの数えきれないほどの「爆裂言語集」の中から、今回、ほんのいくつかをご紹介しましょう。妻の実家でのこと。前日にお邪魔して一泊、翌朝の帰り際、玄関で妻とお義母さんが、ちょこちょこっと会話した後、靴の紐を結ぶ為、前のめりの姿勢になった妻の頭に、振り返りざまのお義母さんのお尻が、ごちーんと当たった。この時おそらく、「もぉ~、お尻に頭が当たったぁ。」と言いたかったであろうと思われる、妻の爆裂言語。「もぉ~、お尻に頭あたたっ!」はっ?北斗の拳かっ!こちらは竹製ティッシュケース。手にすると分かりますが、表面に多少ザラっとした竹の感触を残してあります。次は本日のお話。次女のOちゃんが、「おっとっと」というお菓子を食べ歩きながら廊下をうろうろしていた。まだ持ち方が下手で、袋の開いたところを斜めに持つので、今にもお菓子が袋から出て、ばらばらと床に落ちてしまいそう。その今まさに床に散らけてしまう!って瞬間を目撃した妻。おそらく、「おっとっとが、床に落ちるっ!」と言いたかったであろうと思われる、妻の爆裂言語。「おっとっととととぉーっ!」はっ?なっ、何ごと!?その後妻は、自分の発言に自分で大笑いしながら、床に散乱したおっとっとを拾い集めていました。P子が着ているエプロンとコックさんの帽子。こんなのも売ってるんですねIKEA。お次も今日の出来事。僕が玄関で外出の支度をしていると、長女のP子が1階のトイレの中から、キッチンで家事をしている妻に向かって、大声で何か叫んでいる。どうやら、トイレで大をしたら、びっくりするぐらい立派なサイズのものが出たので、ぜひともママに見て欲しいと叫んでいるようだ。うーん。残念な長女。P子のその口ぶりが、悪ふざけをしている風ならともかく、何気に落書きをしてていたら物凄い傑作が書けてしまったとか、何気に捕まえた蝶々が実はすごく珍しい種類の蝶々だったって感じの、ぜひママとこの感動を分かち合いたいといった口ぶりなところが、P子の残念感にコクと深みを増している。妻は言わずもがなのことであるが、キッチンから大声で拒否をしている。「ママー!本当にすっごい大きいから見てー!」「嫌だ!誰が見るか、そんなもん!」「お願い、見てー!」「しつこい!嫌だってば!」「見てー!見てー!」「嫌だ!早く流せ!」「見てったら、見てー!」(やや沈黙あって)「ほらね!ママ!すっごい大きいでしょ!」見たんかいっ!その時、P子の大を見た妻。それがいちいち騒ぐほどのサイズではなかったのか、忙しい時にお馬鹿に付き合わされて腹立たしかったのか、とにかく便器の中のものを鼻で笑い、けなしてやろうと思って、妻が吐き捨てた、爆裂言語。「ふん!この、クソうんこが!」はっ? クソうんこ????・・・はっ?それ、このクソ政治家!みたいに言いたかったのかな?でも残念!うんこをクソ呼ばわりしても、そりゃ、けなした事にならねーよ!ひと人間。米ごはん。水ウォーター。同種のワード連ねただけじゃん!僕と妻と長女で抱腹絶倒。馬鹿馬鹿しくって、涙が出るわ。次女は訳が分からんと、皆につられてきゃきゃきゃと笑う。犬がそれ見て、アクビをひとつ。残念な家族、ここに極まるって感じで。にほんブログ村
2017.10.09
「シンプルライフ」とは何だ!?うーむ。自分なりに考えています。今まさに。真っただ中に。「シンプル」の意味を調べると「単純、簡素、質実」ですから、直訳すれば「単純で簡素で質実な生活」ということになる。しかし、実際にシンプルライフを実践されている皆さんのブログを拝見しますと、それらが文字通り「単純で簡素で質実な生活」という表現が適切かと言うと、どーもしっくりこないんだな、これが。「単純」も「簡素」も「質実」も、どれも単体では当てはまらないし、三つの言葉を連ねたところで、なんか違う。つまり、僕が推測するに、シンプルライフのシンプルは、「シンプル」という言葉以外、言い換えのきかない言葉のように思われる。シンプルライフのシンプルを辞書でひくと「シンプル」と書いてあるってこった。で、改めて問うけど、何?その「シンプル」って?わっ、堂々巡りだ!んもぉ~!頭の中「シンプル」のことで、頭がぐっちゃぐちゃ!よし!いっそのこと今回は、この上手く整理のつかない、ぐっちゃぐちゃな感じでレッツらゴーじゃい!「健康の為なら死んでもいい」という言葉があります。健康マニアの人が己を自嘲したり、異常に健康に執着する人を、まわりが嘲り笑う時によく使われる言葉です。「健康」と「死」という相反する言葉が、度を越した健康マニアの矛盾をはらんだ行動を、上手く言い表している名言だと思う。たしか、落語のオチにも使われていますな。これ、今回の「シンプル」という言葉に当てはめて考えてみますとね、「シンプル」な物や「シンプル」な生活に異常に執着していて、寝ても覚めても「シンプルライフ」のことで頭がいっぱい!なんて人も、「健康の為なら死んでもいい」って人と同じく、ある種矛盾をはらんだ状態に陥っているんじゃないの?と僕は思う訳です。今の僕のように、「シンプル」について考え過ぎて頭がぐちゃぐちゃになってる奴なんか、まさに破れた金魚すくいの網、すくいようがねー。例えばさ、「シンプル」の為なら、どんな面倒なこともやってみせる!「シンプル」の為なら、どんな複雑な問題もなんのその!「シンプル」に関する雑誌や書籍で、部屋は足の踏み場もありゃしない!なんて生活が「シンプルライフ」であるはずがない訳で。まあ、こんな人いねーし。極論っすけど・・・。とどのつまり、「本当のシンプルライフとは何か?」とうい問いに対する、正しい答えは、「そんなわずらわしいこと気にせず生きる」ってことになるんじゃないのかなぁ・・・。・・・・。いや。違うな。例えば、わずらわしいことをとことん気にしない奴、生まれてこの方シンプル、イズ、ベスト!超天然もんのシンプリストの男がいたとして、そいつが彼女とデートしたりすると、「ねぇねぇ、今日どこ行く?」「南!」「ねぇねぇ、今日何食べる?」「米!」「ねぇねぇ、あなたにとって私って何?」「人間!」うわーすんげーシンプル!でもこれじゃ、シンプルライフのシンプルとは、意味合いが違ってきてしまう。つまり、単純に思考がシンプルならいいって訳ではなさそーだ。そりゃそーだ。また花瓶の花が変わってました。リンドウという花。花言葉は「悲しんでいるあなたを愛する」だって。くぅ~泣かすぜ!人間だったらいい女なんだろうなぁ、リンドウちゃん。さて、ここにきて、レオナルド・ダ・ヴィンチの名言「シンプルとは洗練の極みだ」という言葉を不意に思い出しました。いーね。ダ・ヴィンチ君。上手いこと言うじゃん!ダ・ヴィンチ君がどーゆーつもりで言ったのかは知らないが、シンプルライフの「シンプル」って、つまりそーゆーことなんじゃないの?単純じゃないもの、簡素じゃないもの、質実じゃないもの、それら全てをはじめから見ようともせず、理解しようともせず、ただ頑なに、汚れ無き白紙のままの生活を続けることが素晴らしいのではなくて、それらを一度は自分の中に取り入れ、しっかり吟味して、しっかり消化して、そのうえで、無駄に肥え太った部分のみ削っていく作業、マイナスしてく作業。日々、悩んで学んで、みがきあげ、洗練の果てに見えてくるもの。それが、シンプルライフの「シンプル」の意味なんじゃないの?だとしたら、シンプルライフを目指すブロガーさんたちが、日々試行錯誤をしながら、日々悩んで学んで、それをブログにしたためていることにも合点がいくぞ。よぉ~し、僕も、みなみな様を見習って、日々、悩んで学んで。近日、愛知県長久手市にIKEAがオープンします。本日僕の妻が、開店前に従業員の家族や友人のみ招待してもらえるイベントに行ってきました。従業員として働く友人に、超レアな招待状を頂いたらしい。空いている店内をゆっくり2時間回れたんだって。U子さんよかったね。念願だったもんね、IKEA。なんか色々買ってきました。先ずこれ、おもちゃ箱。外国の冷凍食品。これ今夜の晩飯。ミートボールとポテトグラタンはIKEAで買ってきた冷凍食品を調理したもの。ブログに写真出したいから、料理が出来ても写真撮るまで絶対誰も食べるなって言って、風呂入って出たら、P子がごくふつーにつまみ食いしてました。喰いかけの写真でスンマセン。なんだか今回、少々小難しい事をたらたら書いてしまいましたが、次回からはいつものようにアッパラパーのすちゃらか話。どうか、脱きゅうする程、肩の力を抜いてお楽しみください。はは。にほんブログ村
2017.10.07
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