我々はこの世に生きておりながら、あの世を推し量ろうとします。従って多分に我々の想像とあの世の現実はかけ離れています。霊能者がどんなに啓示を受けようと、そこから得られた着想はこの世的な視点でとらえたものであり、「真のあの世の感覚」とはズレています。
例えば我々は個体として他者と自分を区別して生活しているために、「名前」というものを必要とします。しかし、あの世の住人の感覚としては、その人の存在する霊界のレベルにもよるのでしょうが、相手の経験や感覚を自分のことのように感じる感覚をもっているので、恐らく、「あなた」と「私」という感覚がそれほど強くなく、名前を持って生活するということにそれ程意味はないでしょう。つまり「あなた」という名をもつ実態が何かを考えているというよりかは、思考そのものが私であり、あなたであり、それは即感じ取ることもできるものだとすれば、高次元な世界であればあるほど、名前というものは意味がないものになってきます(この世の動物の世界を想像すると少し分かりやすいかもしれない。彼らは人間よりも勘に優れている)。
ここから考えられることは、宗教家や霊能者が考える、「過去世で自分は偉大な存在であった」という考え方や、「過去この世に生きた偉大な名をもつ魂が自分を指導して下さっている」という考え方(一つのスピリットがあらゆる空間に同時に現れるという現象はここでは除く)は、不自然で意味のないものであることが分かります。これらは極めて物理的な感覚の発想であり、あの世の住人の自然な感覚を現わしたものではないのです。
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