おしゃれ手紙

2013.03.20
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テーマ: 愛しき人へ(903)
カテゴリ: 国内旅行

10年前までは、家が近く、毎日のようにお茶をしていた。

彼女が関東に引っ越しても、遊びに行ったりこちらに来てくれた。

数年前から癌でいつかはこの日が来ることは分かっていた。
彼女との別れを記録しておく。
いつまでも彼女を忘れないために・・・。
3月16日(土)■ 重体の電話
3月17日(日)■ 慌ててかけつけ、3時間あまり話した。
3月19日(火)6:00~■ 通夜

3月20日(水)1時から自宅で葬儀だった。

通夜よりも4~5人人ほど人数は多かったけれど、15人ほどだ。

参列者は促されて、薔薇の花を故人に献花した。

1時から30分ほどで読経が終わると僧侶は帰っていった。
普通の葬式だと、ここから出棺まで、あたふたとして、故人とゆっくり別れが出来ないものだが、
ここでは、2時半の出棺までに1時間のゆとりがある。
葬儀社が参列者に促して、薔薇の花をお棺に入れた。
その他、故人の好きだったものを彼女の2人の娘が次々とお棺の中に入れていく。

お棺に入れられたもの。
「人生は、植草甚一から学んだ」と言っていた親友の大好きな植草甚一の本。
猫猫の写真。  マカロン。
ターシャ・チューダの本。
   「不思議の国のアリス」のイラストのレターセット。

そうしているうちにも、みんな次々に薔薇を入れている。

そんな中、彼女の夫は、ハサミを持って庭に出た。
私が、追うと、
「庭の花も入れてやろう・・・」とつぶやいた。
チューリップ、水仙、ロウバイ、クリスマスローズ・・・。
故人の夫は、その次女と一緒に、庭に咲く花の全ての種類をお盆に乗せた。
そして、お棺に近づき、その花を入れた。
最後に会った時も ■庭が見たいと言っていた故人への思いやりに私は胸が熱くなった。
大阪にいて参加できない友人が贈った薔薇の花束も足元に入れられた。

薔薇が好きだった友人は、薔薇に囲まれて火葬場へと向かった。


~わけもなく旅立つ人を追いきれず かわりばえせぬ我の日常~

            俵 万智

日比谷花壇・フラワー葬
故人が大阪から関東に引っ越した日 ■202.10.24
引っ越した友人の家に泊まりに行く ■2003.6.20
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昔 ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★2012年3月14日 *エコに捨てる! *
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Last updated  2013.11.04 20:04:18
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