おしゃれ手紙

2023.01.09
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テーマ: 読書(8195)
カテゴリ: 読書
幕末の探検家 です。
なかでも、 28歳から6回にわたって十数年、蝦夷地(現在の北海道)の調査を行い、まとめられた沢山の日誌や地図、著作は今でも貴重な資料として残っています。
アイヌ民族の文化と苦難を記録し、伝え続けた人物でもあります。

この絵本は、その生涯をかけた探検の旅を描いた一冊です。
詳細に描かれた地図と北海道の歴史。
たくさんのことを学べる絵本ですが、純粋に探検記としての面白さにもひきこまれます。
松浦武四郎の出会ったアイヌの人々の記録、助けてもらいながら旅をする場面は、ワクワクの連続!
熊退治の名人がどんな豪傑かと思って会ってみると小柄な普通の人だったという話。
アイヌの少年に、実際に会う和人の婦人が「美人画」とあまりに違うので確かめたいと言われ江戸へ連れて行くことになった話。
月夜の浜でトンコリという楽器を弾きながら歌い、アイヌの苦しみを伝えてくれと訴える老人。
本土では見られない風習や動物、農業やオヒョウ(巨大カレイ)の漁、織物の話、そして過酷な旅路・・・。
興味深いエピソードが満載です。


昨年9月、10月、北海道に行った際、松浦武四郎の銅像を釧路で見た。
松四郎は北海道の名付け親。
もっと武四郎のことを知りたいと思ってたら、図書館で絵本を見つけ、読んでみた。

松浦武四郎の旅の年表を作ってみた。

★16歳
伊勢国・須川村(今の三重県・松阪市)から家出をして江戸へ。

★17歳~
さらに日本中を歩いて地形などを帳面に書いた。

★26歳
今の長崎・平戸で寺尾住職になる。
長崎奉行所で漂流民の取り調べの書紀をしていた外国の情報に詳しい津川文作と知り合う。
津川文作から
「今の日本にとって大事なのは蝦夷地だ。
特にクナシリ島、エトロフ島を詳しく知りたい。
是非、探検調査に行ってもらいたい。」と言われる。

★28歳
青森県・鯵ヶ沢から船で津軽海峡を渡り、江差へ。
(北海道1回目)
★29歳・・・宗谷海峡を渡る。
(北海道2回目)

★32歳(北海道3回目)
クナシリ、エトロフを探検。

★39歳(4回目)
雇われて役人となり北海道へ。

★40歳、41歳。(5度目、6度目)
アイヌの老人が自分たちのことを「カイナー」と呼び合っていた。
「カイ」はこの国も大地に生まれたものという意味。
「ナー」は敬称。
和人と交わるうちに「アイノー」と訛った。

6度目の東エゾ地の調査では、アイヌに対する松前藩の悪事を幕府に訴えたため、命をねらわれていた。

アイヌ由来の言葉。

●コンブ(コンプ)
●シシャモ
●トナカイ

●ラッコ(クッキー)

明治になって武四郎が名づけた「北加伊(カイ)道」(北のアイヌの国)という名前には、
アイヌの人びとへの思いと敬意がこもっていたのですね。
今も北海道の地図に残る多くの地名は、武四郎の記録をもとにしたもの。
アイヌ文化のあかしです

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Last updated  2023.01.10 21:33:15
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七詩 @ Re:「光る君へ」定子&清少納言「香炉峰の雪」(04/22) 定子の母は漢詩の名手で伊周も学才に優れ…
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