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2006年11月11日
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カテゴリ: Movie(洋画)
オーメン666
オーメン666
この作品はリメイクです。
正当なリメイクですね。
ですから新たにアレンジを加えて別の作品になっているなんてことはありません。
キャストを代えて作り直しただけです。
結構大々的に宣伝してましたが、この作品における6月6日6時という有名なキーワードを2006年6月6日全世界同時公開という一大キャンペーンに合わせてイベントのように行っただけで新作品自体は新鮮味がありません。
てなわけで、ストーリーは全く同じです。
前作はシリーズ化されて結局「4」まで続きましたが、ダミアンが主役なのは「3」までです。
今作は前シリーズの「1」の完全リメイクというわけです。
最近はホラーブームに乗っかる感じでホラー映画がよく制作されるようになりました。
これはやはりジャパニーズホラーがハリウッドでリメイクされたことと無関係ではないと思います。
「リング」「JUON」「ダークウォーター」などはまぁまぁ興行収入がよかったようなので、ハリウッドもそのヒットにあやかったというわけでしょう。
しかし、日本のホラー映画のような独特な「怖さ」はアメリカ人にはどうも創作できないようです。
ちなみに日本人の想像する 「わけのわからない恐怖」 というものがいまいち理解できてないからではないでしょうか?
つまり欧米人には恐怖の源は全て「悪魔」の仕業によるものだという考え方がどうも頭から離れないようなのです。
日本のホラーの場合は「恐怖」は「霊」によることが多く、その「霊」の持っている「恨み」こそが恐怖の根元のようです。
しかし、欧米人には死んだ人が現世で悪さをする感覚がわからないようで、人を恐怖に陥れるのは「霊」の 元締めの「悪魔」 がすることのようです。
ですから、ホラー映画というのとは違い、オカルト映画というジャンルが存在します。
つまりジェイソンが出てくるのがホラー映画で、これは人体に肉体的な恐怖を与えるようなジャンルと認識しているようです。
で、オカルト映画というのは精神的に恐怖を感じるジャンルと言うことになります。
つまり「エクソシスト」や「オーメン」のような映画ですね。
ちょっと表現しにくいですが、得体の知れない物に追いかけられ 血がドバドバ でるのがホラー映画で、日常的な生活の中で突然声が低音になって脅してくるような映像がオカルト映画です。
決定的な違いは後者には必ず「悪魔」の存在がくっついてくるということです。
で、日本のホラー映画はと言うと、基本的に神や悪魔という考え方が民族的に定着してないので(少なくとも悪魔は定着していない)オカルトというジャンルが逆にピンと来ません。
しかし、「リング」や「呪怨」などは映画の作りから言うとオカルト映画に近い内容です。
血がドバドバでるのではなく、むしろ精神的な恐怖を煽るような作りになっています。
「リング」や「JUON」はホラー映画ながら、オカルト的な要素を含む内容がアメリカ人にとっては新鮮だったと言うことでしょう・・・・
そんなヒットを踏まえてハリウッドは新たにオカルト映画を製作するようになりました。
しかし、「ネタ」がありません。
よって過去のヒット作をリメイクすることで「様子」をうかがったのではないでしょうか?
「エクソシストビギニング」という作品が製作されました。
これが意外と興行収入がよかったようです。
実際、これはリメイクではなく、エピソード0的な作品でした。
ちなみに「エクソシスト」シリーズは「3」まで制作されています。
傑作の「1」に比べて続編の「2」は 凡庸 でした。
しかし作者自らメガホンをとった「3」はなかなかの出来でした。
視覚的に悪魔を映像でみせることなく観客を「恐怖」させる手腕はかなりのものでした。
満を持して制作された「ビギニング」は正直私にとってはいまいちのできでしたが、まぁこれはこれでよしとします。

話はかなりずれてきましたが、肝心の「オーメン」のことを・・・
まず、前作のことを述べますが、この映画は76年に大ヒットした映画です。
ちなみに「エクソシスト」は73年に公開された映画でしたが、 ブームに乗ったことも 事実でしょう。
しかし、「オーメン」という映画の「恐怖」は底知れぬ物がありました。
悪魔の子の復活というセンセーショナルな内容はこれから世紀末を迎えようとする時世に見事にはまり、当時の観客は大絶賛したのです。
この映画によって「666」という数字と「ダミアン」という子の持つ イメージは定着 しました。
ちなみに「エクソシスト」で悪魔に乗り移られた少女の名前(リーガンですけど・・・)は覚えていなくても「ダミアン」は覚えている人は多いと思います。
それほど印象深かったのです。
それは、やはり小さい愛くるしい男の子が悪魔の子であるという事もあったと思います。
また、その子の謎を探ろうとした者が不可解な死をとげるといった映画のストーリー展開も恐怖を煽りました。
これは「ダミアン」が念じて起こったことではなく、彼が邪魔だと思った人間、もしくは、彼の存在を否定しようと思った人間に「災難」として降りかかります。
「ファイナルディスティネーション」や「デッドコースター」はこの部分だけをフューチャーして制作された映画なんでしょう。
「オーメン」より先にこれらを観ていた人はこの映画をまず連想するかも知れません・・・
しかしこの映画の「恐怖」は映画の中にあるのではないと思います。
映画の中では、怖い映像はあまり無いのです。
確かにイメージ映像をカットインさせる手法は今回は取っていましたが、それは重要な演出ではないとおもいます。
真の恐怖は映画が終わった後に じわり と来ます。
つまり、悪魔の子の復活をくい止められなかったことが真の「恐怖」なのではないでしょうか?
前シリーズの「1」のラストで墓の前で「ダミアン」が無垢に微笑みますが、この時点で本人に自覚はなかったという解釈を「2」ではとったようです。
実際、前シリーズでは「2」で自分が「悪魔の子」と知った「ダミアン」は苦悩をします。
しかし、「1」を見終わった後はそうは思いませんでした。
全ては彼の手の上で起こっていたことではなかったか?
と思い背筋が凍りました。
これは今作でも忠実に描かれていました。
やはりこのラストじゃないと「オーメン」じゃありません。
この映画の素晴らしさは悪魔に乗っとられた映像もなければ、突然声音が変わってしまうような演出がないところです。
分かりやすい演出無しで見事に「恐怖」を表現したと言えると思います。

そしてもう一つ・・・・
前作で主人公である「ダミアン」の父を演じたのは名優 グレゴリー・ペック でした。
このような映画に本来は出るような俳優では無かったかも知れませんが、彼のおかげ映画が一級になったと思います。
今作ではリーヴ・シュレイバー が演じていますが、なんかもう一つ残念な気がします。
妻役のジュリア・スタイルズ、乳母役のミア・ファローやその他マイケル・ガンボンなんか有名どころも出ていますが肝心の主役にあまり知名度がないともうひとつ締まった感じがしませんでした。
完全リメイクなのでそんなこと言っても仕方ないのですが・・・・
どうせなら、そこにこだわって欲しかったです。

オーメン(2006)
2006/06/06公開 108分
監督 ジョン・ムーア
出演 リーヴ・シュレイバー ジュリア・スタイルズ ミア・ファロー マイケル・ガンボン シーマス・デイヴィー=フィッツパトリック

おまけ1
前作のアカデミー賞を受賞したジュリー・ゴールドスミス作曲のメインテーマは使われていました。
ちょっと嬉しかったです(笑)

おまけ2
前作の監督はリチャード・ドナーです。
実は「オーメン」の直後、撮った映画は・・・・なんと 「スーパーマン」 です・・・・びっくりでしょ(笑)





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最終更新日  2006年11月11日 17時17分29秒
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