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今日は久しぶりに映画を観に行ってきました
私の大好きなクリントイーストウッドの作品『ヒアアフター』です
マットデイモン演じるジョージは霊能力者
シックスセンスのようなオカルト調なのかと思いましたが
こんな題材もクリントイーストウッドの手に掛かると
やっぱりクリントイーストウッドの作品になってしまうんですね
冒頭の津波のシーンは
すごい迫力で私まで息苦しくなってしまいました。
その迫力に、派手なハリウッド映画なのかなぁ
イーストウッドぽくないなぁと思いましたが
物語が進むにつれ、
イーストウッドらしい淡々と心に響く
派手でない日常のリアルさと自然な流れで
ドンドン引き込まれてしまれてしまいました。
ジェイソンとマーカスの双子の兄弟の物語には
涙が溢れてきました。
お涙頂戴の派手な演出はなく淡々と語られるのですが
おしゃべりで社交的な兄ジェイソンと
無口で兄を頼り慕う弟マーカス
それを対比させるエピソードや
ジェイソンを事故で失ったマーカスが
それを受け入れられずにいる様が
心に響くんです
そんなマーカスと霊能力者のジョージが偶然の出会いをし
ジョージがマーカスを癒していくシーンは
圧巻でした
そしてマーカスが癒されていくと同時に
ジョージ自身も今までと違うこの能力の使い方に気付くのです
ジョージはこの能力を使うたび
依頼者の隠しておきたい部分に触れてしまい
依頼者に不快な思いをさせ
大事な人をも離れさせてしまっていたのです
それ故にジョージはこの能力を嫌っていました
でも、マーカスとの出会いで
死者の声をただ伝えるのだけではない
生きている人を救える能力なんだと気付けたのです
大切な人を失ってしまった時
死について考え
亡くなった人のことを想い固執してしまうのは
仕方のないこと
でも、一番大切なのは
今生きている自分を大切にすること
私はこの映画から
そんなメッセージを受け取りました
私がもっと歳を取ったら『グラントリノ』と共にまた観直してみたい映画です