December 6, 2023
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カテゴリ: 気になるTV番組
2023年NHK大河ドラマ 『どうする家康』 の感想です。

松本 潤さん演じる徳川家康の生涯を描いた最終章。
大坂の陣(1614-15)が始まりました。

この回の33分30秒あたりから真田丸への攻撃が始まり、
その次は大筒による大坂城への絶え間ない砲撃が続いて、
迫力のある描写で私は画面から目が離せませんでした。

真田丸での攻防は、2016年の『真田丸』を視聴していた
方には、あのときのことを思い出しつつより興味深いもの
だったと想像しています。

特に2年前のNHKの『歴史探偵』の11月17日放送の
「大坂の陣 幻の大洪水」を見ていた方は、今回の真田丸
全景のCGで、大坂城の周辺が水浸しになっていたことに
気がついたかもしれませんね。

ちなみに今日の夜10時から、この『歴史探偵』の番組で
真田丸について放送されます。
この番組はたいてい次週、夕方前に再放送もあります。
見逃した方はお住まいの地域の番組表をチェックしては
いかがでしょう。

そしてこの回、なにより感動だったのが家康の言葉ーー
「信長や秀吉と同じ地獄を背負い、あの世へ行く。それが
最後の役目。」ーーでした。

若い頃は全く頼りない弱小国・徳川家の殿だった家康が、
幾たびの戦乱を経て、乱世を終わらせるためという信長や
秀吉の信念を理解し、自分が業を背負ってあの世へ行く
覚悟をして非情な決断を下せるまでの人物になりました。

その一方で「南無阿弥陀仏」の文字を繰り返し繰り返し
写経する家康の胸中はどのようなものだったのか。
このドラマでの家康の人物像がわかるまで、最終回まで
かかりそうです。

こちらでは様々な意見がでていて参考になります。
 ⇒ ⇒  #どうする家康

岡崎市の大河ドラマ館、開催されています。
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浜松市の大河ドラマ館、開催されています。
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岐阜県の関ケ原の古戦場記念館では「どうする家康」展・
ぎふ 関ケ原が開催されています。 ⇒ ⇒  こちら


慶長19年(1614)夏、大坂の豊臣秀頼が寄進をして再建された京の方広寺にある
梵鐘に刻まれた銘文の内容が徳川にとって忌々しきものであると本多正純から報告を
受けた徳川家康(松本 潤さん)は、金地院崇伝(田山涼成さん)と林羅山(笑い飯
哲夫さん)に意見を求めました。
羅山は、この銘文は明らかに徳川を呪詛して豊臣の世を望むものだと考え、崇伝は、
それは言いがかりで銘文に他意はないと豊臣は言うであろうと考えていました。
本多正信(松山ケンイチさん)は、他意あるなしのどちらにしてもこれを見逃せば
徳川の権威が失墜して豊臣が力を増し、かといって処罰すれば徳川が言いがかりを
つけたと世を敵に回す、と考えていました。
正信は家康に、もう腹をくくるしかないと進言し、家康も同じ考えでした。



一方、大坂では大野治長(玉山鉄二さん)が、梵鐘のことで徳川方が騒ぎ始める
頃だと考えていて、戦を想定していました。
豊臣秀頼(作間龍斗さん)の元には徳川に恨みを持ち、戦で手柄を立ててもう一度
世に出たいと願う牢人たちが集結していました。
今や徳川と豊臣をつなぐ唯一の存在の片桐且元は、梵鐘の件で徳川方から出された
「秀頼の国替え、秀頼の江戸への参勤、茶々を人質として江戸へ」の3つの条件の
どれかを受け入れるよう伝えるも、戦力が集まって強気の茶々(北川景子さん)は
激怒して全て拒否して、着々と戦の準備を進めていました。



豊臣の中では戦で家康を倒し徳川を潰すことですっかり盛り上がっていて、秀頼の
妻・千姫(原菜乃華さん)は実家の徳川の祖父・家康や父・秀忠を思うと、とても
その場にはいられず、一人廊下に出て涙していました。
千姫の様子が気になった織田常真(亡き織田信長の次男、信雄;浜野謙太さん)は、
厠に行くと言って廊下に出て、その場を去ろうとする千姫に小声で語りました。
「戦は避けましょう。あなたのおじい様には世話になった。わしの最も得意とする
兵法は・・・和睦。」と笑いながら言い「大丈夫。わしと片桐でなんとかする。」
と千姫を励まし、常真は去ろうとしました。
ところが片桐の名を聞いた千姫は慌てて常真をつかまえ、涙ながらに訴えました。
「明日、片桐が大野治長に・・。」



千姫の話を聞いた常真は急ぎ片桐に話を伝え、片桐は寸でのところでだまし討ち
から逃れ、亡き信康(家康の長男)の妻で今は京で暮らす五徳の手助けもあって、
片桐は大坂を出奔して常真とともに伏見に逃げました。
本多正純(井上祐貴さん)と阿茶(松本若菜さん)からその報告を聞いた家康は、
これでもう徳川と話し合いができる者が豊臣にはいなくなったと考えました。
さらに豊臣の兵が10万に膨れ上がったことを聞き、家康はいよいよ大戦をする
しかないと覚悟を決めたました。
家康は、諸国の大名に大坂攻めの触れを出すよう、そしてウイリアム・アダムス
改め三浦按針に用意させていた西洋式の大筒も用意するよう、正純に命じました。



家康は「この戦は徳川が汚名を着る戦となる。」とも覚悟していました。
一方、大坂では、関ケ原の戦い以降に牢人となって家康に恨みを持つ者たちが
我こそが家康を討ち取ると意気込んで集まり、秀頼はその者たちの苦労に思いを
馳せ、ここに集ったことに礼を言いました。
そして茶々は皆に「我が豊臣の子らよ」と呼びかけ、家康を卑しき盗人で非道
の絶対悪であると言い、正しき天下の主は秀頼と皆の胸に刻み、今こそ家康を
討ち取って天下を取り戻そうと強く呼びかけました。
その後で茶々は千姫にも、豊臣の家妻として皆を鼓舞せよと命じ、従うしか
ない千姫は「豊臣のために励んでおくれ。」と言うのがやっとでした。



慶長19年(1614)冬、徳川方は総勢30万の大軍勢でもって大坂城を包囲し、
家康は大坂城の南1里ほどにある茶臼山に本陣を構えました。
そして豊臣を出奔した片桐且元(川島潤哉さん)を徳川方に迎え、大坂の内部を
知らせるよう求めていました。
先の大戦の関ヶ原から14年の月日が流れ、家康と共に乱世をくぐり抜けてきた
歴戦の武将たちはほとんどこの世にいなくて、渡辺守綱(木村 昴さん)は戦を
知らない今の若い兵たちに心得を聞かせようとしていました。
家康は守綱の若い頃の失態を話しつつも、盛綱のような兵が自分の宝だったから、
その全てを若い兵に伝えてやれと命じて笑っていました。
その後での軍議では現将軍の秀忠が主導しようとしていましたが、家康は指図は
全て自分が出すからそれに従えと命じ、秀忠は仕方なく引き下がりました。



家康は、この戦の責めは全て自分が負う覚悟でした。
そして開戦となり、大坂城の周辺では徳川と豊臣の局地戦が繰り広げられ、その
全てで数に勝る徳川方が勝利していました。
しかし豊臣方はそれでも話し合いに応じることはなく、難攻不落の大坂城で籠城
すれば心配ない、手柄をあげたい者の士気も高いと強気でした。
さらに大坂城の南に真田信繁が築いた真田丸では、徳川方の兵をことごとく倒す
目覚ましい戦果を上げ、大坂方はますます強気になっていました。



今回使われた真田丸の全景です。
2016年大河ドラマの『真田丸』を視聴していた方は、当時のCGを思い出し
ながら、つい見比べていたと想像します。
あれから7年たち、豊臣方が防御のために淀川の堤を決壊させて大坂城の周辺を
水浸しにしたことや、徳川方が真田丸に近づくために塹壕を掘り築山をつくって
いたことなどが考慮されたCGです。



豊臣方が話し合いにすら応じないのを見て、家康は戦を早く終わらせるためにも
備前島(大坂城天守の北)に設置してある大筒を使うことを決めました。
大筒で天守にいる秀頼を狙うーーその言葉に秀忠は、それでは傍にいる千姫に
害が及ぶと反対しますが、家康は「戦が長引けば、より多くの者が死ぬ。これが
僅かな犠牲で終わらせるすべ。」と、そして「主君たる者、身内を守るために
多くの者を死なせてはならぬ。」と秀忠に言い聞かせました。
家康の命令が下り、現場で指揮を執る本多正純が大坂城本丸に狙いを定めるよう
に言い、砲台から一斉に砲弾が放たれました。



大筒の攻撃を知った秀頼は女たちを天守へ逃がすよう命じました。
弾が壁を突き破って飛んでくる中を茶々や千姫の他、女たちは悲鳴をあげながら
逃げ、恐怖で動けなる者を茶々は叱咤して天守の上に向かいました。
片桐且元も大坂城の中では恐らく天守に向かって皆が逃げているだろうと考えて
正純に進言し、正純は天守への更なる砲撃を命じました。



大坂城天守への容赦のない大筒の砲撃を見ていた徳川秀忠(森崎ウィンさん)は、
父・家康に砲撃をやめるよう懇願、しかし家康は全く動じることなくその様子を
見ているので、たまらず父に掴みかかって砲撃をやめるよう叫びました。
あの城の中に娘の千姫がいると思い涙する秀忠に、乱世を生き抜いてきた家康は
無表情まま「これが戦じゃ。この世で最も愚かで醜い、人の所業じゃ。」と。
しかし、そう言いながら家康もまた涙を流していました。



茶々と千姫と女たちは大坂城の天守の上階を目指して逃げていましたが、砲弾の
攻撃が続く天守は次々と破壊されていきました。
茶々がふと頭上から土が落ちてくるのに気がついて上を見ると、天井が崩れる
寸前になっていて、その下には恐怖で身動きできなくなった千姫がいました。
千姫は秀頼の嫁ではあるけど、初も含めた3姉妹で一緒に乱世を生き抜いてきた
妹のお江の子であり、茶々には血のつながった姪でもあるからでしょうか。
とっさに千姫をかばって崩れ落ちる天井の下敷きになってしまいました。






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Last updated  December 6, 2023 08:46:04 PM


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