January 10, 2024
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カテゴリ: 気になるTV番組
2024年NHK大河ドラマ 『光る君へ』 の感想です。

2024年の新しい大河ドラマが始まりました。
昨年の戦国時代から今度は600年ほど戻って平安時代へ。
学校では、中学で『枕草子』を習いますが、高校の古文で
習う『源氏物語』の世界です。

私は高校時代、この『源氏物語』は、「いづれの御時にか
女御、更衣あまた候ひ給ひける中に・・」みたいなほんの
一部は記憶にあるものの、これは何の話なのか物語全体が
サッパリわからない世界でした。

これをようやく理解できたのは、大和和紀さんの漫画で
『あさきゆめみし』を読んでからです。
(この漫画に救われた人はたくさんいると思います。
書店の参考書コーナーにも置いてあるほどです。わかり
やすく描いてくれた大和和紀先生、本当に感謝です。)

でも平安時代で1年間、ドラマを見続けることができるのか。
そんなことを考えながら見始めた第1回放送。
『源氏物語』に出てくるような当時の人々の様々な思いや、
政治や恋愛での「駆け引き」が楽しめそうです。
何より平安時代独特のメイクでないことに安心しました。

この1年は、平安時代の装束をはじめとした国風文化を
学びながら、ドラマを楽しんでいこうと思ってます。

こちらでは様々な意見がでていて参考になります。
 ⇒ ⇒  #光る君へ


貞元2年(977)年の暮れ、まひろ(後の紫式部;落井実結子ちゃん)の幼少期。
父の藤原為時(岸谷五朗さん)は下級貴族で漢学者ながら一家の生活は大変苦しくて
日々を食いつないでいくのがやっとでした。
昨夜の大雨で雨漏りして濡れた床をふきながら、まひろは父が弟に教える学問を耳で
聞いて覚え、暗唱できるほど賢い女の子でした。
母のちやはは苦しい生活の中でも悲観的にはならず、年が明ければ夫・為時の官職も
決まってなにもかもうまくいくと信じて、家族や家人たちを支えていました。



一方、京の都では上級貴族たちの出世争いが熾烈を極めていました。
大納言・藤原兼家は来年、娘の詮子(吉田羊さん)を円融天皇(第64代)に入内
させることが決まり、兼家と長男・道隆は詮子が入内して第一皇子を産めば一族の
繁栄になると期待していました。
しかし元服前の三男・三郎(後の藤原道長;木村皐誠くん)はまだ自身や家のことに
対して欲がなく、そんな三郎は詮子にとって周りには黙っている自分の本音が言える、
唯一の心許せる存在でした。



まひろの父・為時は、学はあるけど要領よく立ち回ることができず、官職を5年間
得ることができずに家族に苦労をかけていました。
(食事の膳の様子、住まいや衣服など、上級貴族と下級貴族の暮らしぶりの違いが
ドラマの中でさりげなく出てきて、興味深いです。)
そんな為時を見て親戚の藤原宣孝は為時に、いずれ権力者となると予感する大納言・
藤原兼家の屋敷にすぐに行け、推挙をお願いしてこい、と助言しました。
はじめはためらっていた為時ですが、このままではどうにもならないので自分を売り
こむ文をしたため、兼家の屋敷に出かけました。
兼家の屋敷では一族で正月を祝う宴が開かれていて、為時は会ってもらえません。
やむなく平惟仲(佐古井隆之さん)に文を託して戻ることにしました。



貞元3年(978)正月、下級貴族たちの運命を左右する除目(天皇、大臣、参議
以上の公卿によって行われる人事の会議)が内裏の清涼殿で行われました。
これは宮中での仕事を望む者が事前に、希望する官職と自分を売り込む申し文を
提出し、公卿の審議を経て天皇が承認すると官職を得られるものです。
しかし為時は自分を売り込もうとして円融天皇(坂東巳之助さん)の心象を悪く
してしまい、官職を得られませんでした。
失意の為時が史記の「本紀」を手にして考え事をしていると、まひろが父の傍に
来て本を読んでほしいとねだりました。
学問好きなまひろが男子だったらーー為時はふとそう考えるのでした。



春になり、関白・藤原頼忠の娘の遵子が円融天皇に入内、続いて秋のはじめには、
大納言・藤原兼家の娘の詮子が入内、兼家はこれを機に右大臣に昇進しました。
円融天皇は、生真面目で不器用そうだけどどこか女子として可愛い詮子の気立てを
気に入り、詮子を深く寵愛しました。



しかし詮子が入内した夜、安倍晴明の館に大きな落雷があって火事になり、晴明は
これを災いが起こる前兆と捉えていました。
そして宮中の女官たちも詮子の入内は凶であると口々に噂し、また天皇の詮子への
寵愛が過ぎることも批判的にささやいていました。
宮中でささやかれる噂を詮子の兄・藤原道隆(井浦新さん)は心配していました。
しかし父・兼家はそれに動じることなく「慶事の折の風雨は吉兆。詮子の入内は
吉である。」と噂を流すように命じました。
「世の流れは己で作るのだ!頭を使え。肝を据えよ。」ーー宮中での評判を恐れる
嫡男の道隆を、兼家は𠮟咤激励しました。



ある日のこと。まひろは飼っている小鳥の世話をしているときにうっかり逃がして
しまい、まひろは小鳥を追いかけて外に出ていきました。
川原まで来たときに身分を隠して散楽を観に来ていた三郎と出会い、優しい三郎は
悲しんで泣きそうなまひろを一生懸命に笑わせようとしていました。
高級な菓子をくれた三郎をまひろが不思議に思っているとちょうど従者の百舌彦が
三郎を呼びに来たので、三郎は次にまた会う約束をして去っていきました。
(『源氏物語』にでてくる若紫との出会い「雀の子を犬君が逃がしつる。」の場面。
藤原道長は紫式部の憧れの人と聞いたことがありますが、何かの出来事がまひろが
紫式部になって書く物語のネタになっているとしたら、これからまひろが経験する
出来事が『源氏物語』のあの場面、ということになりそうですね。)



大臣らとの政の話が終わった後、天皇はこの日は関白・頼忠の娘の遵子のところに
行くと言い、頼忠は右大臣の兼家に遠慮して声を落として返事をしましたが天皇は
兼家のことは気に留めていませんでした。
その様子を見て女官たちは早速「閨も政の場所」とか、寵愛が過ぎる詮子のことを
「宮中では一人勝ちは許されない」と陰でささやいていました。
不機嫌になった兼家が屋敷に戻ったとき、まひろの父・為時が兼家に推挙を願って
書いた文がふと目に留まりました。



兼家は為時を屋敷に呼び出しました。
そして為時に、正月の除目では宮中での官職は得られなかったが申し文は上々の作
であったと褒め、東宮の師貞親王に漢文の指南をしてはどうかと持ち掛けました。
これは正式な官職ではなく兼家が雇う形だけど、やっと仕事がもらえた為時はこの
話を喜んで引き受けました。
ただこれには一つ兼家から条件があって、東宮はいずれ帝となるから考えや気質を
知っておきたい、どのようなことでもつぶさに知らせてほしい、とありました。
そして兼家は一方で陰陽師の安倍晴明を呼び出し、娘の詮子より少し先に入内した
遵子に子ができぬようにせよと命じ、晴明もそれを引き受けました。



東宮に漢学の講義をする日を迎えました。
久しぶりに出した直衣はカビだらけでしたが、妻のちやはは一生懸命に手入れして
夫の為時を送り出しました。
さて、兼家から「一風変わったお人柄」と言われていた東宮の師貞親王(伊藤駿太
くん)は、為時の講義中でも真面目に聞く気は全くなし。
ウロウロ歩き回り、ふざけて講師の為時を蹴飛ばし、変顔して遊び、講義の途中で
勝手に退室していくような皇子でした。
為時は兼家の恩義をありがたく思いつつも、兼家が「(東宮の教育係を)誰も引き
受けたがらない。為時なら辛抱強く穏やかゆえ適任。」と言っていた意味を、身に
染みて理解することになりました。



さて兼家の次男の藤原道兼(玉置玲央さん)ですが、日頃から、兄・道隆のように
父に尊重してもらえず、母・時姫からは悪気なく兄と比較されて悲しくて、鬱憤が
たまったり何か癇に障ると、弟の三郎や家人など傍にいる立場が下の者に暴力的に
当たり散らしていました。
この日も家人をかばう三郎に腹を立て、怒りの矛先を三郎にむけて乱暴していたら
母が通りかかり、道兼を止めました。
身分の低い者には何をやってもよいという道兼の考えを時姫は厳しく叱りました。
自分の気持ちを母にわかってもらえずむしゃくしゃした道兼は、馬を駆って屋敷の
外に出ていきました。



道兼が林の中を駆けていると、父・為時のための御礼参りに来ていたまひろが林の
中から飛び出してきて、そのため道兼は落馬してしまいました。
相手は上級貴族なのでまひろもちやはもすぐに詫びたのですが、従者が言った何気
ない一言で怒りが収まらなくなった道兼は、ちやはを刺し殺してしまいました。
突然帰らぬ人となって戻ってきたちやは。
しかし為時は先日に兼家の館を出るときに、家人を乱暴に扱う道兼をたまたま目に
していて、家人の乙丸やまひろが言う「ミチカネ」という名はあの道兼と直感。
「ちやはは急な病で死んだことにする。あの時のことは忘れよ!」ーー為時は母の
死に納得がいかないまひろに厳しく言い渡しました。






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Last updated  January 10, 2024 10:34:47 AM


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