August 6, 2024
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カテゴリ: 気になるTV番組
2024年NHK大河ドラマ 『光る君へ』 の感想です。

今回は全体的に、前回よりも「母」としての在り方や
生き方を、登場人物を通して見ていました。

中宮であり、帝の子を養育までしているのに、目の前に
いても帝の気を引くことができない娘の彰子をなんとか
しなければと心を砕くあまり、源倫子(黒木華さん)は
やや暴走気味になってしまいました。

一方、まひろ(吉高由里子さん)は娘の賢子(福元愛悠
ちゃん)の教育や自分が集中したい執筆活動では賢子と
うまく波長が合わず、悩みの種になっていました。

ただまひろ自身は、幼い頃から母(ちやは)から学問を
厳しく言われていたわけではなく、学問好きなまひろは
自ら進んで学んでいました。

また今行っている執筆活動も、ある部分は生活のため
でもあるけど、ほとんどは自分が好きで物語を書いて
いるに過ぎないし、母・ちやはとは突然の別れがくる
までは、母は常に自分の傍にいる存在だったでしょう。

だから学問を好まない娘・賢子の気持ちや、母が家に
いても傍にいられない賢子の気持ちは、反対の生き方を
してきたまひろにはわからないことだと思います。

賢子が起こした火事騒ぎで、まひろは自分の気持ちを
どう処理したらいいのか、ずっと考えていたようでした。
ただ思ったのですが、賢子が今まで書きためたものを
燃やしてしまったが故に、まひろは逆にイチから構想を
練り直して新しい物語を書き始め、もしかしたらそれが
『源氏物語』になるのではないかと。

今までの努力がある事で台無しになった。
でもそれ故に、いっそのこと全部やり直すことになり、
それが想定外に評判となった。

そんな『塞翁が馬』のような展開になるのでは?と
この先を想像しています。

RekiShock(レキショック)先生の情報です
干ばつが起こった頃(1004年7月頃)登場人物の年齢
(満年齢)
 ⇒ ⇒  こちら

こちらでは様々な意見がでていて参考になります。
 ⇒ ⇒  #光る君へ


寛弘元年(1004)夏、都は大干ばつに襲われ、大地は干上がって作物は育たず、
わずかな水を求めて人々が奪い合いをする有様でした。
人々はこのまま日照りが続けば渇き死にをするだろうと覚悟し、僧侶だけでなく
民も天に向かって雨乞いをしましたが、雨は一向に降りませんでした。
事態の深刻さを憂いた左大臣・藤原道長は陰陽師の安倍晴明(ユースケ・サンタ
マリアさん)に、自分の寿命10年分と引き換えに雨乞いの祈祷を頼みました。



83歳の晴明にとって命がけとなる祈祷が功を奏したのか、都の空に急に黒雲が
わきだして、ようやく大雨が降り始めました。
人々は歓喜の声をあげ、桶や甕を手に手に外に出て雨水を集め始めました。
雨は渇ききった大地と人々の体にどんどんしみ込んでいきました。
*晴明神社さんより資料が出ています
1004(寛弘元)年、晴明公は干ばつを回避すべく雨降らしの儀式『五龍祭』を
行い、見事大雨を降らせた。晴明公はこの功績で朝廷から従四位下という陰陽師
として異例の位を褒美として頂戴した。
こちら



この頃、ききょう(清少納言)が藤原伊周(三浦翔平さん)に託して本となった
『枕草子』が宮中で評判となり、貴族たちの間で広まっていきました。
ききょうが亡き中宮・定子がいた頃の輝かしい日々をつづったこの本を読むと帝
(一条天皇;塩野瑛久さん)は定子がそこにいるような気持ちになるとたいそう
喜び、定子の兄で一族の権勢を取り戻したい伊周は、帝が定子だけを思い続ける
ように何かとけしかけていました。
定子の弟の藤原隆家(竜星涼さん)は兄のやることと帝の様子を見ていましたが、
賛同する気にはなれませんでした。



一方、まひろ(吉高由里子さん)は、藤原公任の妻・敏子(柳生みゆさん)の
いる四条宮で、6日に一度、女房たちに和歌を教えていました。
まひろが和歌の心得や意味を説いていると、暑くてたまらないからと薄着をした
あかね(後の和泉式部;泉里香さん)が入ってきました。
敏子はあかねの姿をはしたないとたしなめますが、敦道親王と恋仲で思うままに
生きるあかねは気にしてませんでした。
またあかねは親王からもらったという『枕草子』の写本をまひろに見せ、宮中で
評判ではあるけど自分は好きではないと、率直な感想も述べました。
すると敏子が続けて、まひろが書く物語のほうが面白いと言ってくれ、その後は
あかねも交えて学びの会が続けられました。



姉の定子を今でも強く思う帝に取り入って家の再興を図ろうとする兄・伊周とは
違って、弟の隆家は左大臣・藤原道長(柄本佑さん)に付くと決めていました。
隆家は時折り道長のもとにふらりとやってきて自分の思うところをあれこれと
話し、帝に対しても姉との過去よりも未来を見て欲しいと考えていました。
隆家に対して多少の警戒心を持つ藤原行成(渡辺大知さん)は道長に、隆家を
あまり信じないほうがよいと進言します。
でも道長は、疑心暗鬼は人の目を曇らせる、とほとんど気にしてませんでした。
(後世の歴史を知っている私たちは、隆家がやがて大活躍をして道長を助ける、
とわかっているから落ち着いて視聴できます。でもそうじゃなかったら行成と
同じく、隆家に疑いを持ってしまうかもしれませんね。)



帝は亡き定子が遺した敦康親王(池田旭陽くん)を養育する中宮・藤原彰子
(見上愛さん)のいる藤壺を時折り訪ねてはいましたが、定子のことしか頭に
ない帝は我が子の敦康と遊んで成長を見守るだけで、現・后である彰子のほうは
ほとんど見ようとしませんでした。
源倫子(黒木華さん)は娘の彰子がいつも寂しそうで不憫でなりませんでした。
(でも、幼い頃から母代わりとなって自分を育ててくれた人(彰子)への思いは
敦康の中で特別なものになっていると想像します。なので後でこの敦康が彰子の
ために何かしてくれそうな予感がします。)



ある日、まひろが四条宮での勉強会を終えて帰ろうとすると、あかねが半ベソを
かきながらフラフラと廊下の向こうから歩いてきて、酒に酔ってもう倒れそう
だったので、とりあえず場所を移して座らせました。
あかねが親王と喧嘩でもしたのかと思ったら実はそうで、親王が自分の浮気を
疑ったとか、あかねの痴話喧嘩の愚痴をまひろは聞いてやっていました。
でもあかねの話を聞いていると、思うままに行動して思うままに自分を語れる
あかねが、まひろはどこか羨ましくなりました。



さて、左大臣・道長の嫡男・藤原頼通(大野遥斗くん)の教育係の仕事を最初は
断った藤原為時(岸谷五朗さん)でしたが、後で娘のまひろに叱られ、家人を
養っていくためにも有難く引き受けることになりました。
頼通は名門の子弟らしい、賢さに加え師の教えに素直に従い真面目に努力する
生徒で、為時もその聡明さを絶賛し、道長も上機嫌でした。
そんな時、妻の倫子が帝に謁見した際に、どうか彰子のことを帝から気にかけて
やって欲しいと直訴してしまいました。
予想外の倫子の行動に道長は驚き、後で倫子をたしなめました。
でも「ただ待っているよりはいい」というのが倫子の考えで、道長と倫子の
間に溝ができてしまいました。(「ただ待つのではなく自分から」ーーこれは
倫子が道長と最初に結ばれたときもそうでしたね。)



『枕草子』が宮中で話題になっていることもあって帝の気持ちは亡き定子から
離れない、娘の中宮・彰子は帝に一向に振り向いてもらえない、妻の倫子とも
夫婦仲がおかしくなって、道長はたまらず陰陽師の晴明に相談しました。
晴明は、今の道長は確かに闇の中、でも待って闇を乗り越えれば、いずれ必ず
煌々と光が道長を照らす、と言いました。
そして道長の顔を見て、今心の中に浮かんでいる人に会いに行け、それこそが
道長を照らす光になる、と言いました。



ある時の宴にて、道長は若い頃から学問や芸事を競い合い、宮中での仕事を共に
してきた藤原公任(町田啓太さん)、藤原斉信(金田哲さん)、藤原行成らと
久しぶりに互いに思うことを語り合う場がありました。
昔から道長を見ている3人は、道長が公卿の最高位の左大臣となって娘を中宮に
した今でも、思いのほか苦労をしていることを察していました。
そこで事態をなんとか打破するために、行成が帝が好む書物があればと言うと、
道長はそのような書物を書く者がいるのかと。
すると公任が、自分の妻・敏子が行う学びの会で面白い物語を書く女がいると
言い、それは(実は道長の思い人の)まひろのことでした。



物語を書くようになってからというもの、まひろは執筆に集中しているときは
娘の賢子(福元愛悠ちゃん)が何か要求してもすぐに応じられず「後でね」と
言うことが多くなりました。
母との時間が過ごせず面白くない苛立ちが募った賢子はある晩、母が席を外した
隙に母が書いている書に火をつけ、火事騒ぎを起こしてしまいました。
火をつけるなど人のやることではない!とまひろは賢子を厳しく𠮟りつけました。
傍らで(自分を甘やかす)祖父・為時がかばってくれるけど、母の真剣な怒りに
賢子は悪い事をしてしまったと悟り、泣きながら謝りました。
翌日、まひろは物語を書き直していましたが、昨夜の衝撃があまりにも大きくて
執筆に集中できませんでした。
そんな時に道長がまひろの家まで自ら足を運んで訪ねてきました。






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Last updated  August 6, 2024 11:16:43 PM


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