November 13, 2024
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カテゴリ: 気になるTV番組
2024年NHK大河ドラマ 『光る君へ』 の感想です。

この回では興味深かったことが2つありました。
1つ目は、源倫子(黒木華さん)の、左大臣・藤原道長
(柄本佑さん)の嫡妻としての在り方です。

先週の予告では倫子が道長に恨み節を全開にするのかと
思ってしまいましたが、ふたを開けたら違ってました。
話し始めは愚痴から入り、道長が内心構えたらその後は
道長のおかげでと感謝を伝えました。

感情をぶつけてくる妾の明子とはまったく対照的であり、
静かに耐えながら長年ずっと自分を支えてくれた倫子に、
道長の「この妻には頭が上がらない感」を感じました。
(最後に軽く笑ってごまかしながら女心を訴えるのは、
道長にとってトドメとなったでしょう。)

そして2つ目は藤原隆家(竜星涼さん)の大宰府行きです。
これにより双寿丸(伊藤健太郎さん)も主人の平為賢に
ついて大宰府に行くことになりました。

隆家・大宰府といえば刀伊の入寇(1019)での活躍です。
検索したら隆家だけでなく平為賢もこの刀伊の入寇で
活躍していたとありました。
たぶんドラマでは刀伊の入寇に関してはナレーションで
終わってしまうと思いますが、隆家の眼病も史実だった
ようなので、こうして歴史の舞台にはこの場所に来るべき
人々が集められていくのだなと感じました。

まあ藤原賢子(南沙良さん)にとっては悲しい失恋となり
ましたが、これも致し方ないことでしょう。
捨て子で身よりがなく、食べて生きることに日々苦労し、
家の温かさを知らない双寿丸にとっては、安全な場所で
ゆっくり美味しい食事ができる、それだけでも幸せなこと
だとは、姫様育ちの賢子には想像がつかないでしょう。

まあ彼も多少は賢子への思いはあっただろうけど、厳しい
環境で育ってきた双寿丸は情には流されませんでした。
男女の別れは身分には関係ないですね。
高貴な姫君は政治の道具として、親の決めた相手と結婚
させられることもあるのだし。
(ここで相手を好きになればラッキーですが)

こちらはRekiShock(レキショック)先生の情報です
妍子が姫皇子を出産した頃(1014年7月頃)
登場人物の年齢(満年齢)
 ⇒ ⇒  こちら

こちらでは様々な意見がでていて参考になります。
 ⇒ ⇒  #光る君へ


長和3年(1014)、三条天皇の中宮・妍子(左大臣・道長の次女)に待望の子が
生まれたけど、皇子ではなく内親王(禎子)でした。
その後、内裏で二度の火災が起こり天皇と妍子は枇杷殿へ、枇杷殿にいた皇太后の
藤原彰子(道長の長女;見上愛さん)は実弟・藤原頼通(渡邊圭祐さん)の屋敷の
高倉殿に移りました。
久しぶりに会った敦康親王(片岡千之助さん)は祇子女王(稲川美紅さん)を妻に
迎え、落ち着いた様子に彰子は安堵しました。
祇子は頼通の妻・隆姫女王(田中日奈子さん)の実妹であり、その縁で敦康親王を
我が屋敷に迎えたことを頼通は誉れに思っていました。



左大臣・藤原道長(柄本佑さん)は帝(三条天皇)に譲位を進言していました。
もちろん帝はそれを受け入れるはずもなく時が過ぎていましたが、道長はある時
帝の様子から帝は目が見えなくて耳も聞こえないことに気がつきました。
藤原公任(町田啓太さん)ら側近を集めた道長は、このままでは帝としての務めを
果たせないから譲位を迫ることを4人に伝えました。
藤原行成(渡辺大知さん)は帝を気の毒に思いましたが、公任が「政ができない
ならば仕方がない。情に流されるな。」と行成を諫めました。
源俊賢(本田大輔さん)は、帝の譲位を臨む気分を自分が内裏中に広めると言い、
道長もそれを了承して俊賢に頼みました。
政権争いのあれこれに心が疲れてしまった行成は、翌日、道長に「内裏での己の
役目は終わった。これからは己の財を増やしたい。」と心にもない言葉を並べて
太宰府への異動を願い出ました。



火事のために頼通の屋敷で再び共に暮らすこととなった彰子と敦康は、昔のように
気兼ねなく会って互いに思うことを語り合っていました。
幼い時に母の中宮・定子を亡くしてからずっと彰子に育ててもらっていた敦康は、
彰子を母とも姉とも慕っていて、彰子が大好きでした。
元服して彰子に気軽に会えなくなってから敦康は気持ちが不安定でしたが。妻を
迎えて気持ちが楽になったと語りました。
彰子は父・道長の力に負けて敦康を東宮にできなかった、守れなかったと詫びた
のですが、敦康は自分こそ儚げで弱い彰子を守ろうと思っていたのに、今はもう
彰子は皇太后として心がすっかり強くなった、と思いを伝えました。



目が見えないのが回復する兆しがない帝(三条天皇;木村達成さん)は道長から
はっきりと譲位を迫られたと、藤原実資に相談しました。
実資はもし不安なら信頼できる蔵人頭を置けばよいと進言、帝は実資の息子の
資平はどうかと言い、実資は嬉しくて思わず顔がほころんでいました。
しかしその後で帝は道長から、蔵人頭は亡き伊周(敦康親王の伯父)の嫡男の
道雅か亡き関白・道兼(道長の兄)の三男の兼綱がよい、さらに蔵人の経験も
ない資平は適任ではない、と強く言われました。
自分の考えに賛同しない道長に苛立ち帝は退室しようとしましたが、目が見え
ないために転んでしまいました。
道長は心配して帝に駆け寄り、これではもう政務はできない、国家のためにと
考えて再度帝に譲位を進言しました。
しかし帝は譲位をかたくなに拒み、ならば道長が自分の目と耳になればいいと
言って、奥に入っていってしまいました。



皇太后の彰子に仕えるまひろ(藤式部;吉高由里子さん)は、他の女房たちと
一緒に東宮の敦成親王(石塚錬くん)と偏合わせの遊びをしていました。
そこへ道長が来て遊びに混ざりつつ、さりげなく東宮にやがて帝となるために
よき博士につくのが良いなどと進言していました。
東宮の母である彰子は、藤式部の教育で十分と父・道長に考えを伝えましたが、
帝となる教育はまた別だと道長は考えていました。
遊びの後で彰子は藤式部と二人になり、帝に譲位を迫る父の話を見聞きして政
とはそれほどに酷にならねばできないことなのかと疑問を投げかけました。
式部は「人の上に立つ者は限りなく辛く寂しいと思う」と考えを述べました。
それでも彰子は、我が子の東宮が帝になれば東宮の祖父である父・道長が帝を
思うままにするのか、と不安でした。
式部が「左大臣は陣定に出るために関白を辞退してきた。周囲をないがしろに
して事を進められない。」と言うと、父・道長を悪く言わない式部に彰子は
安心しつつも、式部の道長びいきに少し呆れたようでした。



自分に譲位を迫る道長から守って欲しいと帝に懇願された藤原実資(秋山竜次
さん)は、人払いをして道長と二人きりで話し合いました。
実資は道長に「やり方が強引だ。このまま己を通せば皆の心は離れていく。
幼い帝を即位させて自分が思うままに政をしようとしていると皆が思って
いる。」と歯に衣着せずに言いました。
それに対して道長は「左大臣になって20年たつが思うままに政をしたこと
などない。」と反論しました。
実資が「思うがままの政とは?」と問うので、道長は「民が幸せに暮らせる
世をつくることだ。」と答えたのですが、実資はさらに「幸せという曖昧な
ものを追い求めることが我々の仕事ではない。」と返しました。
その後も二人の話し合いはかみ合わないので、実資は「帝の譲位をもう少し
待って欲しい」とだけ言って退室していきました。



帝から実資と資平の父子を信頼しているからと言われて道長に直談判までした
実資でしたが、その帝は第一皇子の敦明親王から、わが友の兼綱を蔵人頭に
して欲しいと懇願されて受け入れてしまいました。
そのため資平の蔵人頭の話は消えてしまい、実資は激しく憤慨していました。
一方、道長の嫡男・頼通は、嫡妻の隆姫との間に一向に子ができないことを
父と母・源倫子(黒木華さん)から言われ、気分を害していました。
頼通が退室した後で倫子はしみじみと語りました。
「私は殿に愛されてはいない。殿の心には他の女人がいる。そう思い苦しい
時期もあった。でも今はそれはどうでもいい。自分の孫が東宮になり、帝に
なるやもしれぬという大きなことを殿がしてくれた。何もかも殿のおかげ。」
ーー倫子は道長にそう感謝を伝えつつも「たまには自分の方を見て欲しい。」
と女心を伝えて笑っていました。



夏になり、まひろの父・藤原為時(岸谷五朗さん)が越後から3年ぶりに都に
戻ってきて、家の皆との再会を喜び合いました。
ただ3年前と違うのは、双寿丸(伊藤健太郎さん)がそこにいること。
双寿丸は藤原賢子(南沙良さん)と乙丸(矢部太郎さん)の命の恩人で、彼が
家に来るようになってから賢子がよく笑うようになったとまひろから聞かされ、
さらにはこのまま二人が恋仲になっても構わないようなことを母親のまひろが
認めているので、為時は納得したものの不思議な空気を感じていました



さて藤原隆家(竜星涼さん)ですが、昨年からの目の怪我がまだ治らず、陣定
にも出てこないので、実資が心配して見舞いにきてくれました。
その折に実資は「大宰府に行けば腕のいい薬師がいる。大宰大弐に空きがある。
行ってみないか。」と隆家に提案しました。
そう聞いた隆家は早速、左大臣・道長に中納言職を返上してもいいので自分を
大宰府に行かせて欲しいと懇願、そして道長に仕えて尽くすと誓ったけどそれが
できなくなったと詫びました。
道長は隆家を大宰府に行かせることにし、待っているから目を治してまた都に
戻ってくるよう言い、隆家をいたわりました。
道長の優しい言葉に隆家は、生涯忘れない!と感激しました。
ただこれは同時に、行成の大宰府行きがなくなったことであり、道長は自分の
願いは何も聞いてくれないのかと悲しくなりました。



隆家の大宰府行きは若者たちの運命をも変えました。
双寿丸の主人の平為賢が隆家に従って大宰府に下るので、彼も主についていく
ことになったのです。
双寿丸と離れたくない賢子は自分も連れてって欲しいと訴えますが、彼は女は
足手まといだときっぱりと断り(実際、道中も戦場でも姫様育ちの女は邪魔)、
さらに賢子には都で良い婿を取れとまで言いました。
彼が自分への特別な思いがなかったことは、賢子には悲しい失恋でした。
でもせめてものはなむけとして、双寿丸のために宴を開きたいと母のまひろに
相談し、まひろもそれを快諾しました。



後日、まひろの家では双寿丸を送るための宴が開かれました。
家人の皆も一緒に食事と酒を味わい、福丸(勢登健雄さん)が歌って踊れば
双寿丸も一緒に踊り、明るい楽しい時間が流れました。
「死をも恐れぬ者か」ーー孫の賢子が初めて好きになった男は武人だったかと、
為時は物思いにふけっていました。






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Last updated  November 13, 2024 10:43:18 AM


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