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先日久しぶりに雑誌「モーストリークラシック」を買った。ピアニスト特集だったもので…ピアノ名曲を名ピアニスト二人が演奏したものを聴き比べるといったガチバトルです。その中でショパンのバラード1番の項がありまして、ピアニストはフランソワとルービンシュタイン、共にショパン弾きの名手です、実はこの二人のバラ1のCDは我が家にある、で、試しに聴いてみた。いやー、違うモンですわ、ざっくり行きますと、フランソワの方は感情的・右脳型・自由奔放スタイル、ルービンシュタインは理性的・左脳型・お手本式。どっちが優れているかを尋ねるのは愚の骨頂、あえて言うのならどちらがあなたの好みですか?でしょうね。自分のことで申し上げますと、普通に聴きたいときはルービンシュタイン、クサクサして気分転換を図りたいときはフランソワかなあと漠然とではありますが感じます。バラードというのはわりと自由なスタイルで作曲されておりまして、この曲も冒頭部分の数小節まるでお芝居のモノローグのようにゆっくりとしたテンポで歌い上げられていきます。youtubeでこの部分だけピックアップして聴いてみましたが、ホロヴィッツ、アルゲリッチ、ランラン、アシュケナージ、横山幸雄さん、もうそれぞれのバラ1!色々なアプローチの仕方があるものですね、富士山登山だって登山道は色々あるそうですし(詳しくはわからん)、ピア二ストなら避けては通れない曲ですし、悪戦苦闘・試行錯誤のタマモノであるかもしれませんね。今は暑くてじっくり音楽を聴くという状況ではありませんが、もう少し涼しくなったらこのようにじっくりとCDを聴いてみたいと思います、まだまだ先のことでしょうが。
2014.08.04
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先日、シリーズものですが、民俗学者・蓮丈那智ファイルを読んだ、って作者の北森鴻さんは4年前に他界しているのですが、途中まで書かれていたものをパートナーの女性(プロの作家)が引き継いで完成されたそうです。これって多分ものすごく大変だったと思います。内容は明治時代忽然と消えた村について、微妙に邪馬台国が絡んでくる―といった内容ですが、とにかく広がりすぎてまとめるのに苦労されたのだろうな感がひしひしと伝わってきます。リレーとか駅伝じゃあるまいし、バトンを渡して後は頑張ってくださいというわけには作品の場合は行かないのだろうな。小説ではないがクラシック音楽にはこのような「後をつぐ」作品がある。ホルストの「惑星」です。実はTV番組「題名のない音楽会」でホルストというか英国の特集をやっていて、その中で取り上げられていたのだ。歌手の平原綾香さんがホルストの人生をたどっていくのだが、そういえばホルストに関しては何にも知らなかったというのがのよーく分った次第でした。最も有名な組曲「惑星」は決して天文学からでなく何と!占星術をモチーフにして作られたそうだ。少なくとも私は初めて知りました。そういえば、内容は火星・金星・水星・木星・土星・天王星・海王星で、地球がないのはそういう事かと合点がいきました。ところで「冥王星」という惑星がある、これはホルストが「惑星」完成後に見つかった星で、ホルストも新たな作曲に意欲を見せていたそうだが、残念ながら急逝してしまう。その後ロンドンのオーケストラの依頼によりコリン・マシューズと言う人が「冥王星―再生する者」として新たに付け加えた、もちろん正式にレコーディングもされた。ところで何年か前に冥王星は国際会議かなんかで惑星ではなくなったというニュースがあった。おスモウさんの番付じゃあるまいしい!と思った記憶がある。ここで年表を作ってみた。1914年~16年 ホルスト「惑星」作曲1930年 冥王星発見される1934年 ホルスト死去2000年 コリン・マシューズ「冥王星―再生する者」作曲2006年 冥王星惑星から外される昔「私たちフツーの女の子になります」と言ったアイドルがいたが、フツーの、というより名もなき星となった冥王星は、そんな思惑なんぞと関係なく空の何処かで瞬いているのだろうなと思いつつ久しぶりに「惑星」のCDを聴いた。改めて地球のある限り聴き継がれていく名曲でありますな。
2014.03.17
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