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2011/04/25
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カテゴリ: カクテルブック
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115. サイドカーコクテール【注139】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 ブランデー    三分の一オンス    コイントロー    三分の一オンス
 レモンジュース  三分の一オンス    アンゴスチュラビタ 一振り

 を加え、よくセークしたる後、コクテールグラスに注いですすめる。


【注139】 「サイドカーコクテール」は、ハリー・マッケルホーンが1931年に彼が経営する「ハリーズ・ニューヨーク・バー」で考案したと伝わる代表的な古典的カクテル。今日でもバーの人気カクテルの一つとして不動の地位を保っている。
 なお、前田氏のレシピはビターズを加える以外はマッケルホーンのレシピと同じ。ちなみにサヴォイ・カクテルブックのレシピは、ブランデー2分の1、コアントロー4分の1、レモンジュース4分の1。


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116. サゼラックコクテール【注140】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 ウイスキー 一オンス  アンゴスチュラビタ 一振り  角砂糖 一個

 を加え、やや永くセークしたる後、コクテールグラスに注ぎ、之にレモン皮の小片を搾り込み、尚ほアブサン二、三滴を落としてすすめる。


【注140】 「サゼラックコクテール」は、ハリー・マッケルホーンの本やサヴォイ・カクテルブックにも登場する代表的な古典的カクテルの一つだが、マッケルホーンのレシピでは、上記ウイスキーがバーボン60ml、さらにアニス4dashが加わる。サヴォイでは、マッケルホーンとほぼ同じだが、ウイスキーはカナディアンクラブ(ライ・ウイスキー)を指定している。
 なお、前田氏の本と同じ年(1924年)に出版された秋山徳蔵氏の本「カクテル(混合酒調合法)」にも「サゼラク・カクテル」として紹介されているが、秋山氏のレシピは、ブランデー・ベースとなっている。


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117. サイダーコクテール【注141】

 サイダーグラスに氷の小塊を入れ之に、アンゴスチュラビタ二振り、角砂糖一個を加え、之にレモン皮の小片を入れ、冷やしたる三ツ矢サイダーを満たしてすすめる。


【注141】 「サイダーコクテール」は、現時点では前田氏の本でしか見られないカクテルであるが、前田氏の創作かどうかは不明。


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118. サンマルタンコクテール【注142】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 ジン   二分の一オンス   伊太利ベルモット  二分の一オンス
 エイロー・シャルトリユーズ  テースプーン半杯

 を加え、よくセークしたる後、コクテールグラスに注ぎ、之にレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注142】 「サンマルタン(St Martin)コクテール」は、現時点では前田氏の本も含め、日本で出版された文献でしか見られないカクテルである。なお、シャルトリューズはイエローではなくグリーンを使うレシピもある。


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119. サンサシヨンクテール【注143】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 ドライジン   三分の二オンス    ライムジュース  三分の一オンス
 マラスチノー  二振り        薄荷の葉     二葉

 を加え、よくセークしたる後、コクテールグラスに注いですすめる。


【注143】 「サンサシヨンコクテール」は、「センセーション(Sensation)・カクテル」のことと思われるが、現時点では、前田氏の本も含め日本で出版された文献でしか見られないカクテルである。後年のNBAカクテルブック(1963年刊)では、ジン4分の3、ライムジュース4分の1と辛口へと変化している。


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120. サンプリンスコクテール【注144】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 ドライウイスキー 【注145】    二分の一オンス
 ゴールドン・セリー 【注146】   二分の一オンス
 キュラソー  三振り      アンゴスチュラビタ  三振り

 を加え、よくセークしたる後、コクテールグラスに注いですすめる。


【注144】 「サンプリンスコクテール」は、現時点では前田氏の本も含め、日本で出版された文献でしか見られないカクテルである。

【注145】 「ドライウイスキー」の「ドライ」とは辛口という意味なのか、またどういうウイスキーを意味しているのかは現時点では不明。

【注146】 「ゴールドン・セリー」とは、クリームタイプ(または甘口オロロソタイプ)のシェリーで、「(リッチ)ゴールデン(Golden)・シェリー」のことを指すと思われる。この当時、英サンデマン社(1790年創業)の「リッチゴールデン・シェリー」は日本に輸入されていたらしい。


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121. サンシンコクテール【注147】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 オールドトム・ジン  三分の一オンス  フレンチベルモット  三分の一オンス
 伊太利ベルモット   三分の一オンス  オレンジビタ     一振り

 を加え、バースプーンにてよく撹き廻したる後、コクテールグラスに漉し、之にレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注147】 「サンシンコクテール」は、「サンシャイン(Sunshine)・カクテル(No.1)」の名で、サヴォイ・カクテルブックにも登場する古典的カクテルの一つだが、サヴォイのレシピでは、フレンチ(ドライ)ベルモットは使わない。


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122. キユバンコクテール【注148】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 ドライジン  三分の二オンス   フレンチベルモット  三分の一オンス
 オレンジビタ 二振り       マラスチノー     一振り

 を加え、バースプーンにてよく撹き廻したる後、コクテールグラスに漉し、之にマラスチノー・チェリーを入れ、尚ほレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注148】 「キユバン(キューバン=Cuban)コクテール」は、ラム・ベースやブランデー・ベースのものが知られているが、前田氏のレシピのようなジン・ベースのものは、調べた限りでは他には見られない。前田氏が何を参考にしたのかは不明。


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123. メデユムマルテニーコクテール【注149】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 ゴルドン・ドライジン 六分の四オンス   フレンチベルモット 六分の一オンス
 マルテニー・ロシー・ベルモット 六分の一オンス

 を加え、バースプーンにてよく撹き廻したる後、コクテールグラスに漉し、之にレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注149】 「メデユムマルテニーコクテール」は、言わずもがなだが、「マティーニ・ミディアム(Martini Medium)」のこと。


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124. メホーロングコクテール【注150】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 スロー・ジン   六分の四オンス   フレンチベルモット  六分の一オンス
 伊太利ベルモット 六分の一オンス

 を加え、バースプーンにてよく撹き廻したる後、コクテールグラスに漉し、之にレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注150】 「メホーロングコクテール」は、現時点では前田氏の本も含め、日本で出版された文献でしか見られないカクテルである。「メホーロング」の英文表記(綴り)でも分かれば、何か手掛かりが得られるかもしれないが…。


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うらんかんろ

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汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
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