ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Oct 15, 2009
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 この週末、オケの本番があってビオラで乗ります。
 モーツァルトのピアノ協奏曲も弾きます。独奏者が超すんばらしくて、本番が楽しみなのですが、ちょっと不安材料もありまして。

 このお方、指揮者を立てずに弾き振りすることになってて、ま、それはそれでいいのだけれど、問題はカデンツァ。この曲には長短含め何度もカデンツァが出てくるのですが、彼はそれら全てを「本番のその瞬間のノリで勝手気ままに弾くつもり」とおっしゃる。

 リハーサルで少し披露してくれたのですが、それが毎回違うのです。2、3小節の短いときもあれば、何分間もしばらく弾いてたりもして、いつトゥッティが入っていいのか全然わかりません。

 動揺を隠せない我々を前に、「カデンツァの部分は、keep you on your toes(気を抜かずに緊張して待っててください)」などとさらりと言い放ち、不敵な笑みを浮かべるピアニスト氏。
 さすがに我らがコンマスもムッとした表情をしてました。

 いよいよ本番、カデンツァの全貌がついに明らかになります。我々は楽器を構えたままひたすら待つことになりそうです。もうどうにでもなれという心境。

 ま、いろんな節を散りばめながらノリで弾き進めていくお姿はやっぱりスゴい。このピアニスト、ジャズにも造詣が深いらしいし、素直に恐れ入ってしまいます。

 それにしても、協奏曲のカデンツァって、常識的にどこまで許されるものなんでしょうか。


apap.jpg モーツァルトのVn協3番のカデンツァ(動画)

 ↑このおじさん(Gilles Apap氏)はやりすぎ。いきなり歌い出しちゃうし!


追記 : カデンツァといえば、cadenza のことをケイデンスと発音する人がたまにいて(英国人に多い?)混乱してしまう。音楽用語でケーデンスといえば「和声カデンツ harmonic cadence」のほうをさすのが普通。






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最終更新日  Oct 17, 2009 10:36:56 PM
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