ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Dec 3, 2009
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 今日はNYフィルのリハーサルを見学した(有料)。本番と同じリンカーンセンターの会場にて。指揮は客演エサペッカ・サロネン。

 ま、公開練習ってゆーか、二時間ちょっとかけて今夜の定期に備えて最後の通し稽古、ステリハ。実際、どの曲も既に準備万端って感じだった。
 客席はけっこう埋まっていて、500人以上は入ってたかも。


バルトーク: 弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽
 サロネンさんの棒って、テキパキしてるのに、なんか複雑でわかりづらそうだなーと思った。そしたらこの曲、激しく変拍子らしい。しかも弦が10部ぐらいに分かれてる。一度じっくりスコアを見ながら聴いてみたい。いずれにせよ、難曲と感じさせない流れるような音楽づくり。

ラヴェル: ピアノ協奏曲 (独奏David Fray)
 主に欧州で活躍するロン毛の若者Davidという意味で、David Garrettとかいうバイオリン弾きとごっちゃになってたけど、このFrayさんはフランス人。ゆえにダヴィッドと読むらしく。
 なんとも落ち着きのないお子ちゃまだなーというのが第一印象。世のピアノのお教室の先生方が顔をしかめそうなやんちゃ坊主。弾くときの姿勢があんまりよろしくないし、何より長髪を邪魔そうにかき上げながらお弾きになる。邪魔なら切りゃいーのに。
 ま、この少年もまた、のだめ系、戯れ系の天才肌。即興でグリッサンドとかガンガンいれちゃって楽しそうに弾いてた。←もともとそうゆう曲なのかもしれないけど(笑)

ドビュッシー: ラ・メール(海)
 大編成になっても、しっとり緻密な演奏。もう少しフワフワした感じに仕上げることもできただろうに、彼らはむしろメリハリと重量感のあるドビュッシーとして完成させた。
 コンマスのグレンおじさん(グレン・ディクテロウ)は、かすかにテンポを煽りながらも、オケの重鎮らしく地に足のついた演奏でご引率。歯切れのいい指揮との相乗効果で、ドビュッシーが苦手な僕でもすんなりと曲の良さを堪能できた。

******

 それにしてもサロネンさん、たぶん50代のはずなのに、風貌はそのへんにいるフツーのお兄ちゃん。Tシャツにジーンズ。北欧人のくせして長身じゃないし、はっきり言って全く貫禄なし。練習の進めかたも穏やかで、良くも悪くもカリスマ性を感じさせない。ほんとは自分にも他人にもすごく厳しい人に違いなく、勝手な推測ながら性格も細かそう。


追記 : この二時間後、会場からちょっと北上したウェストサイド地区で偶然サロネン氏を目撃。某フランス料理屋へ入っていかれるとこだった。この店、音楽家さんたちが好んで打ち上げたりしてることでちょっと有名。僕にはちょっと手が出ない高級店だけど……。





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最終更新日  Dec 6, 2009 09:34:19 AM
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