ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Dec 24, 2017
XML


 某巨大教会にて演奏いたしました。この教会は信者が多すぎるだか会場が狭すぎるだかで、クリスマスの礼拝を七回にも分けて催すそう。しかも、教会に来られない信者のためにインターネットで生中継とかもしちゃって。
 我々弦楽隊はそのうち二回の礼拝で演奏しました。バイオリン七人、ビオラ三人、チェロ二人、コントラバス一人、そして教会専属の鍵盤奏者さん。指揮はトムさんでした。ぼくはビオラの最後尾にて。
 ヘンデルのメサイア、「もろびとこぞりて」ほか讃美歌/キャロルもろもろを聖歌隊と共演しましたけど、オケだけでも数曲弾きました。ボーンウィリアムスの「グリーンスリーブス幻想曲」など。
 お約束「きよしこの夜」は、会場を暗くして蝋燭のみで。ちなみに今までにいろんな編曲で「きよしこの夜」弾いてきましたけど、今回のが一番かっこよいと思いました。ピアノと弦楽四重奏を中心に、弦楽合奏の伴奏つき。
 「Still, Still, Still」というオーストリアの唄も美しかった。弦が12部ぐらいに分かれて弾くという編曲。
 ぼく自身は信者ぢゃないし、クリスマスという宗教行事を全身全霊でお祝いなさってる周囲のアメリカ人さんたちにはイマイチに溶け込めないこの時期、しかも、ぶっちゃけ、クリスマス音楽ももう聴き飽きてしまってプチうんざり状態。だけど、こうゆう素晴らしい編曲と出会えることは、個人的にはクリスマスの醍醐味と言えます。そして一年かけて曲選びする教会音楽家さんたちもお疲れさまなわけで。
 夜も更け、礼拝が終わり、皆さんにご挨拶して教会の外に出ると、静かに雪が降ってました。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Dec 26, 2017 10:35:37 AM
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: