ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Apr 16, 2021
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「待つ子 de luxe」

 今週はマーラー3番のビオラに初挑戦。動画に合わせてお独りさま本番ごっこしてみたのでその感想を。

 譜読みするのは確かに難しかったけれども、マラ様の他の交響曲に比べれば難易度は高くないように思う。てか、ブルックナー並みに刻み(トレモロ)が多いという印象。おいしい旋律はホルンとかトロンボーンなど管楽器がやってる。

 それより、ぶっちゃけた話、この曲は無駄に長い。1時間40分ぐらい。全部で六つの楽章からなる。小市民といたしましては、ここまで長くしなくてもいいのにと思う。一説によるとこの曲は現存する交響曲のなかで最長なのだとか。

 第1楽章だけで30分。行進曲のとことかはかっこよいし別に嫌いな曲ではないけれど、やっぱし長すぎ。

 4楽章でアルト独唱のお姐さまが絶唱。

 そして5楽章でさらに男児合唱と女声合唱が加わる。なおこの楽章はバイオリンsはまるまるお休み(tacet)なのだけど、かといって代わりにビオラが大活躍ということでもない。てか、最後のフラジオが難所。

 一方、6楽章(終楽章)は弦楽器が大活躍。特に後半がかっこよい。どっかで聞いたことがあるような親しみぶかい旋律が次々と出てくる。しかしやはり長すぎる。30分。

 さて、実際問題としてこの曲を演奏会でとりあげるのは苦しいものがある。というのも合唱隊が第5楽章だけに必要で、彼らの出番はわずかに4分ぐらい。
 1時間以上待って、4分だけ歌って、その後さらに30分も舞台上でずっとおすまししてなきゃいけないのって、(おばさまたちはよくても)やんちゃなお子ちゃまたちには辛いと思われる。子どもの頃にこうゆう本番を体験できた少年は幸運と言えなくもないけど、彼らは良い子のまま育ち、耐性のある強い人間に成長するか、あるいはこのときの精神的苦痛が尾を引いてクラシック音楽ぎらいになるのか、たぶん二つに一つ。

 ふと思ったのだけど、この5楽章って、どうせバイオリンの人たちは暇にしてるわけで、歌える女性バイオリニスト、変声期前の少年バイオリニストのいるオケだと、全部自前で演奏できちゃうはず。←なにげに名案





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最終更新日  Apr 18, 2021 04:50:28 AM
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