2002年05月22日
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昨日 隣りのSさんと話していて、意外な事実が発覚した。
1つは彼女が、高校の時の理科の先生のおば様であった事。
とても目立つ先生だったので よく覚えている。
懐かしくて感激した。
今日、偶然先生のお父上(Sさんのお兄さん)がお見舞いにいらしたので 先生によろしく、と言付けたが、まあ十数年前の、受け持ちでもない生徒の事を覚えている筈はあるまい。

もう1つは、Sさんのお誕生日がほんの2日前だったこと。
たまたま星座の話をしていて判った。
言ってくださればよかったのに、と言うと すっかり忘れていた、と言う。
彼女はいつも気が滅入り、いつも不安がり、いつも人をうらやんでいる。私がいくら言葉を尽くしても気の晴れる様子がないので、直接喜んでもらえる様な事をしたいなあと思っていた私は、お誕生日のお祝いをする事にした。

で、今朝 売店に行ってみたら、ケーキが売っていなかった(どうりでお見舞いにケーキをくれる人がいないと思ったら)
お花も花籠しかなくて、手にギブス、身内の人のお見舞いもあまりない彼女には、その後の処理が迷惑だろう。
私は迷い、廊下を行きつ戻りつした挙句、思いきって斜向かいの個室のNさんを訪ねた。Nさんとその付き添いのお姉さんとは日頃わりと仲良くしているので、事情を説明して、お姉さんに買い物のついでにケーキを買ってきて下さるようお願いしてみた。
お姉さんは快く引き受けて下さり、早速買いに行って下さって、皆でささやかなパーティを催す事になった。

病院生活はたいそうヒマだ。
・・だけど、何かしようとなるとなかなか時間が合わない。
回診、リハビリ、こちらに見舞い客、あちらに見舞い客、シャワー・・・。
ようやく2時半に斜向かいにお邪魔することができた。

でも、結果は×××

Sさんはいつも「ああ今日は何して過ごそうか。ヒマやなあ。嫌やなあ」と言っているのに、たまには気分を変えてお呼ばれに行きましょう、と言うと行きしぶる。
「本当に私が行っても邪魔じゃない?」と、何度も聞く。
「邪魔じゃないですよ。みんなヒマだから大歓迎ですよ」と
なだめつつお連れする。
ケーキはおいしいと仰って下さったけど、こんな事してもらっても何も返せない、というSさんに、食べてもらう迄が一苦労だった。

 お誕生日おめでとうございます。
 これも何かのご縁ですから、どうぞお祝いさせてください。
 こんな機会でもないと滅多にケーキも食べられないから、
 今日はSさんのおかげで私たちまでこんなおいしそうなケーキが
 食べられてとっても嬉しいんですよ。
 喜んで頂きたくてやった事だから、遠慮されると却って
 悲しいわ・・・

そして30分ほど歓談して部屋に戻ると、「ああこんな事なら
誕生日だって言わなきゃよかった」と言われてしまった。
がーん・・・。
ますます太るとか夕食が入らなくなるとか言われそうな気がして、
一緒にお散歩したが、これもあまりお気に召さなかったようだ。

私は悲しい。
でも、彼女はもっと悲しみの中で生きているのだろう。

彼女と一生をともに過ごすのは難しいかもしれない。
でもせめて私の入院中は、お互いになるべく楽しく過ごしていきたいのだけど・・・。





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最終更新日  2002年06月11日 09時56分36秒


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