しかし、当時、うちの大学では外国人教員には任期があり、ダナム先生も確か3年間の任期を務めた後、アメリカに帰国されたのでした。その別れ際、先生は私に封筒を一つ手渡されたのですが、何かと思って後で開けてみると、どういうわけかギターのピックが一つ入っていて、封筒の裏に「Keep on rocking!」と書かれていた。ロック音楽が好きだった私に、先生は「ロックし続けろよ!」というメッセージをくれたのでありました。この言葉の中には、体制に順応した大人になんかなるなよ、という意味も含まれていたでありましょう。