教授のおすすめ!セレクトショップ

教授のおすすめ!セレクトショップ

PR

Profile

釈迦楽

釈迦楽

Keyword Search

▼キーワード検索

Shopping List

お買いものレビューがまだ書かれていません。
October 21, 2024
XML
カテゴリ: 教授はつらいよ
本日午後、私の母が天に召されました。享年92年と8か月。

 先月末、危篤と診断されてからおよそ1か月、頑張って生きてくれました。その間、ゆっくりお別れができました。

 この先、葬儀やらなにやら、忙しくなると思いますので、しばらくこのブログもお休みです。

 また元気になりましたら、復活させますので、それまでしばらくお待ちください。





 その前に、本ブログの2013年5月3日に掲載した、「母とお散歩」と題した一文を再掲させていただきます。生前の母の雰囲気が割とよく出ていますので、母の思い出として。



「母とお散歩」

 夕方、母が買い物がてら散歩に行くというので、くっついて行くことにしました。



 「この坂を下ってくるでしょ。で、ここで右に曲がるの。それで線路を渡ったところで右に曲がる時もあるし、もう少し先に行ってから曲がることもある。今日は先まで行ってみようか」

 実家は住宅地のまっただ中にありますから、どの道をどこまで行こうが、基本的に他人の家ばかり。そんな他人の家を見ながら歩くのも楽しいそうで。

 「ほら、これ、きれいな花ね。これはテッセン。この黄色い花は何かしら、分からない」

 そのうちに、ちょっと切り立った崖のところまで出ました。その崖に突き出るように新しいマンションが出来ている。

 「あら、これは危ない。崖が崩れたら危険、危険。日当りはいいけどね。」

 またしばらく歩いていると、最近新しく立った家々が並んでいるところに差し掛かります。

 「ほらね。道のこっち側は古い家。こっち側は新しい。古い家の方がゆったり立っているけど、やっぱり造りが古いわね。新しいのは造りもモダンだわ。ね、こういう新しい家見てて、こういう家に住んでみたいなって思う?」

 「ああ、ここまで来た。ここで駅の方に曲がるの。そうすると、ね、いつもスーパーに行く道になる。歩くのにはちょうどいい位の長さでしょ」

 そうして「いつもの道」に戻った母と私は、スーパーに寄って夜のご飯の買い物をし、家路についたのでした。二つに分けた買い物袋の、重い方を持つと言ってきかない母をなだめ、軽い方の袋を持たすのに苦労しながら。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  October 21, 2024 05:48:16 PM
コメント(2) | コメントを書く
[教授はつらいよ] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: